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第13話
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私は来月起こる災害を思い返し、メリタを助けたくなかった。
そのことを伝えると、ジトアは納得してくれる。
「メリタはルーミエ様を利用することしか考えていません。助けなくていいでしょう」
「そうですね。それでもメリタとしては、私に協力させようと目論んでいるはずです」
本来ならバハムスが命令して、私に問題を対処させていた。
前の時間で起きたことを思い返していると、ジトアが思案して話す。
「これから恐らく……バハムスかメリタが、ルーミエ様をナーリサ領に招待するはずです」
「竜巻が発生する日にメリタの屋敷に来させて、問題を対処させるしかない状況を作る気ですね」
世界に流れている魔力が塊となって竜巻になる災害は、いつ起こるかわかっていない。
それでもメリタには預言書があるから、偶然を装えば私を利用することができる。
問題を対処できる力がある私が近くにいて行動しなければ、非難されてもおかしくはない。
メリタにとって誤算なことは、私も何が起こるかを知っていることにある。
「メリタの屋敷に招待された場合、拒む理由は考えています」
もうバハムスと婚約を破棄しているから、命令に従う気はない。
私は今まで大変な目に合ってきたから、メリタやバハムスには同じ目に合ってもらおう。
そのことを伝えると、ジトアは納得してくれる。
「メリタはルーミエ様を利用することしか考えていません。助けなくていいでしょう」
「そうですね。それでもメリタとしては、私に協力させようと目論んでいるはずです」
本来ならバハムスが命令して、私に問題を対処させていた。
前の時間で起きたことを思い返していると、ジトアが思案して話す。
「これから恐らく……バハムスかメリタが、ルーミエ様をナーリサ領に招待するはずです」
「竜巻が発生する日にメリタの屋敷に来させて、問題を対処させるしかない状況を作る気ですね」
世界に流れている魔力が塊となって竜巻になる災害は、いつ起こるかわかっていない。
それでもメリタには預言書があるから、偶然を装えば私を利用することができる。
問題を対処できる力がある私が近くにいて行動しなければ、非難されてもおかしくはない。
メリタにとって誤算なことは、私も何が起こるかを知っていることにある。
「メリタの屋敷に招待された場合、拒む理由は考えています」
もうバハムスと婚約を破棄しているから、命令に従う気はない。
私は今まで大変な目に合ってきたから、メリタやバハムスには同じ目に合ってもらおう。
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