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第12話
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ダーロス視点
リーゼが行方不明になってすぐ、俺はベネサと婚約した。
魅了魔法を他者にとられることを恐れ、俺も利用するべきだと考えていたからだ。
そろそろベネサが来る頃になり、俺は呟く。
「ベネサの手下のようになってしまうが、見返りは大きい……邪魔な奴は全てベネサが魅了してしまえばいい」
魅了魔法を持ってからベネサは増長しているが、そこは我慢するしかない。
邪魔な者も、魅了魔法なら簡単に味方になってしまう。
完璧だと考えていると――応接室にベネサがやって来て、俺は驚く。
「ベネサ、何を慌てている?」
魅了魔法が使えるベネサが焦っている様子で、俺は理解できなかった。
敵など存在しないはずなのに、何を慌てることがあるのか。
俺が尋ねると――ベネサの発言に、俺は驚くこととなる。
「ダーロス殿下……私は、魅了魔法が使えなくなってしまいました!」
「なぁっ――っ!? なにぃぃっっ!?」
ベネサが叫び、俺は驚愕するしかない。
現状が理解できず、最悪の事態に取り乱すことしかできなかった。
リーゼが行方不明になってすぐ、俺はベネサと婚約した。
魅了魔法を他者にとられることを恐れ、俺も利用するべきだと考えていたからだ。
そろそろベネサが来る頃になり、俺は呟く。
「ベネサの手下のようになってしまうが、見返りは大きい……邪魔な奴は全てベネサが魅了してしまえばいい」
魅了魔法を持ってからベネサは増長しているが、そこは我慢するしかない。
邪魔な者も、魅了魔法なら簡単に味方になってしまう。
完璧だと考えていると――応接室にベネサがやって来て、俺は驚く。
「ベネサ、何を慌てている?」
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俺が尋ねると――ベネサの発言に、俺は驚くこととなる。
「ダーロス殿下……私は、魅了魔法が使えなくなってしまいました!」
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