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第15話
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ダーロス視点
リーゼを捜索し、ベネサの魅了魔法を取り戻す。
ベネサの推測通りなら、リーゼが魅了魔法を封じ込めている。
その可能性を信じるしかないと俺は考えて――行動する前に、全てが終わろうとしていた。
■◇■◇■◇■◇■
リーゼの捜索を頼んでから1週間後――俺とベネサは、父である国王に呼び出されていた。
城で国王と対面し、俺は尋ねる。
「父上、リーゼの場所がわかったのですか?」
俺は父に、総力をあげてリーゼを探すよう頼んでいる。
もう場所が分かったのかと安堵していると、国王は激昂して叫んだ。
「リーゼなど今はどうでもいい! それよりベネサよ、貴様は俺に隠していることがあるな!!」
「なっっ……なんの、話ですか?」
「とぼけるな! 貴様が他者を魅了する魔法を使い、貴族達を操っていたことは把握している!!」
陛下の怒声を聞いて、俺達は驚愕するしかない。
何が起きているのか理解できていないと、俺の隣にいるベネサが叫ぶ。
「そんな!? どういうことですか!?」
「多数の貴族達が、ベネサの命令を何故か聞いていたと報告した……証拠も揃っている! 言い逃れることは出来んぞ!!」
国王の話を聞いて、俺とベネサは全身を震わせる。
ベネサが魅了魔法を使えるようになってから、リーゼは想像以上に動いていたようだ。
リーゼを捜索し、ベネサの魅了魔法を取り戻す。
ベネサの推測通りなら、リーゼが魅了魔法を封じ込めている。
その可能性を信じるしかないと俺は考えて――行動する前に、全てが終わろうとしていた。
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リーゼの捜索を頼んでから1週間後――俺とベネサは、父である国王に呼び出されていた。
城で国王と対面し、俺は尋ねる。
「父上、リーゼの場所がわかったのですか?」
俺は父に、総力をあげてリーゼを探すよう頼んでいる。
もう場所が分かったのかと安堵していると、国王は激昂して叫んだ。
「リーゼなど今はどうでもいい! それよりベネサよ、貴様は俺に隠していることがあるな!!」
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