私の魔力を全て奪って婚約破棄するようですが、奪えるのは1週間だけです

天宮有

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第39話

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ジェイク視点

 今日は魔物の襲撃が再び起こった翌日で――俺とローナは陛下に呼び出されていた。

 陛下はそこまで焦っていない様子で、危機感が一切ない。
 大襲撃が迫っても問題ないと考えているのは、俺とローナの発言を信じているからだ。

 俺はレイドロ家の屋敷に向かう馬車で、憤りながら呟く。

「クソッ……冒険者ギルドに頼り切りでは信頼が落ちると、陛下はローナと俺を大襲撃に参加させる気だ!」

 俺は今日聞いた陛下の話に賛同したが、大襲撃に参加すれば命はないだろう。

 魔物の襲撃が迫っても、俺はまだ魔力が戻っていないと話していた。

 前回の魔物の群れの襲撃で魔力を使い過ぎたと理由をつけると納得したのは、納得するだけの成果を出したからだ。

 大襲撃までに元に戻ればいいと、陛下は言ってくれる。

 それは――大襲撃が起こるまでに、魔力を必ず戻せということだ。

「……とにかく早く、セリスを連れ戻さなければならない」

 俺は問題の先延ばしをしただけで、数ヶ月後には最悪の事態となっていた。
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