平民の方が好きと言われた私は、あなたを愛することをやめました

天宮有

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第10話

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ラドン視点

 婚約破棄から数日が経って――俺は、目の前の光景が信じられなかった。

 今までミレサは魔法の試合で、ルーナを圧倒していた。
 ルーナの成績は常に学年2位で、1位のミレサとは差がある。
 今まではミレサの凄さを見せつけていたのに、はじめてルーナが勝利していた。

「どうして……どうしてですか!? 私がルーナ様に負けるなんて信じられない!!」

 俺と同じ考えだったようで、ミレサが叫び取り乱す。
 このままではミレサの評判が下がると考えた俺は、咄嗟に行動していた。

「ミレサ!? 落ち着け!!」

 とにかく俺は、ミレサを冷静にさせるため動く。
 それでもミレサは、ルーナを見下しているような発言をした。

 俺もミレサを宥めるために、卑怯な手を使ったと言ってしまう。
 それにより先生に追及されて、俺は何も言えない。
 とにかくミレサが失言をしないよう、連れてこの場を離れるしかなかった。

■◇■◇■◇■◇■

 広場から離れて、俺はミレサと話していた。

「ミレサよ……ルーナは、嫉妬によりミレサを上回る力を出せたようだ」

 ルーナがミレサを倒した時の発言は、正しいと俺は思ってしまう。
 そこまで俺達を憎んでいたのだと考え、ルーナの真の実力に驚いていた。

「そんなことはありえません! 私はルーナ様よりも優秀です!」

「そ、そうだな……ミレサの方が、ルーナよりも優秀だ」

 ミレサは認めようとせず叫び、俺は賛同することで宥めようとする。
 取り乱している可哀想なミレサの姿を見て――ルーナが卑怯な手を使ったのだと、俺は考えるようになってしまった。
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