平民の方が好きと言われた私は、あなたを愛することをやめました

天宮有

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第139話

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 ニコラスが、現状とこれからの行動を話してくれる。

 もう準備は万全で、魔物と化したラドンが屋敷に来ても問題ない。
 結界はそろそろ限界のようだから、ミレサは転移の魔法道具を使うはずだ。

「結界が壊されたと同時に、ミレサは転移の魔法道具でラドンと逃亡するでしょう」

 転位する場所は推測だけど、ミレサの元手下の屋敷らしい。
 今までの行動から、転移に必要な魔石を仕込んでいる可能性が高いようだ。

「転移した後、すぐここに来るでしょうか?」

「魔物になれているかどうかですが。力を得ていれば間違いなく、万全の状態で向かってくるでしょう」

 ミレサはニコラスを狙ったけど、転移の魔法道具で私が現れて対処された。
 それによってミレサとしては、もう私とニコラスを同時に消すしかないと考えているはずだ。
 魔物と化したラドンは僅かしか生きられないから、即座に私達を排除するために動くはず。

「対処する準備はできていますし、ルーナ様の屋敷にいるのが一番安全です」

「はい。その方がいいです」

 ニコラスがそう言って、私も賛同する。
 ラドンとミレサが襲撃するまでの間、私達は屋敷の外から出ないようにしていた。
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