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第9話
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ルドノス視点
キサラが聖女の生まれ変わりと公表してから、数ヶ月が経っていた。
現状は最悪で、俺は玉座のある部屋に呼び出されている。
そこには国王と宰相がいて、この数ヶ月で起きた出来事を話し合っていた。
キサラが聖女の生まれ変わりと公表する前から、国王と宰相は様々な準備をしている。
聖女の生まれ変わりと大々的に広め、他国との交渉に聖女の力は役立ったらしい。
それなのに数日でキサラは聖なる魔法が使えなくなり、数ヶ月が経っても魔力が戻ることはなかった。
どうしてキサラが魔法を使えなくなったのか、原因は今でもわかっていない。
聖女の生まれ変わりが嘘と知っている俺達が集まり、国王が頭を抱えながら叫ぶ。
「明らかにおかしい……キサラは強力な聖なる魔法を使ってみせたから今でも様子見となっているが、いつになったら元に戻る!?」
「わかりません……これは、聖女の生まれ変わりと嘘を広めたせいなのでしょうか?」
「そ、それはルドノスの妄想だろう! 天罰が下るのなら、数日は聖なる魔法が使えた説明ができん!!」
確かにその通りだと、父である国王の発言に俺は納得する。
本当に天罰なんてものがあるとすれば、即座にキサラは魔法が使えなくなっていたはずだ。
現時点で一番の問題は、キサラが聖女の生まれ変わりと宣伝したことにある。
大昔に聖女に救われた国から招待されているし、協力して欲しいと頼む国もあった。
聖女を称えている国からすれば、聖女の生まれ変わりと偽ったことが判明すれば何が起きてもおかしくない。
公表するまではキサラに実力があるから問題ないと考えていたのに、キサラのせいで最悪の事態になろうとしていた。
俺は今後もキサラが魔法を使えない可能性を考え、国王と宰相に提案する。
「……こうなれば、全てミレナのせいにするというのはどうでしょうか?」
「ミレナだと? ルドノスは何を言っている?」
「聖女の生まれ変わりと言ったのはキサラではなく姉のミレナで、見た目が同じだから俺達は騙されていたことにしましょう」
そして真相を知った俺達が、ミレナを処刑したことにする。
全て今は亡きミレナに押しつけようと企んでいたが、宰相が思案して言う。
「無理ですね……ミレナが生きていれば身代わりにできたかもしれませんが、実際にキサラ様と同じ見た目の人がいると並べて見せない限り信じないでしょう」
「うっっ……そう、だな」
それでもキサラに双子の姉がいたのは事実だから、最悪の事態に備えてミレナの存在を広めることが決まる。
双子で見た目が同じと並べて証明はできないが、ミレナのせいにする準備を進めるようだ。
今後の行動を決めて、俺は元婚約者ミレナのことを思い出す。
キサラより劣っていたが、ミレナも聖なる魔法が使えた。
「そうだ……ミレナも聖なる魔法を使えたというのに、どうして生かしておかなかった……」
今になって俺は後悔するが、崖から突き飛ばしたミレナはもうどこにもいない。
どうすればいいのか苦悩していた時――優秀な回復魔法を使う女性が隣のニールド国にいるという噂を、俺は聞くことになる。
キサラが聖女の生まれ変わりと公表してから、数ヶ月が経っていた。
現状は最悪で、俺は玉座のある部屋に呼び出されている。
そこには国王と宰相がいて、この数ヶ月で起きた出来事を話し合っていた。
キサラが聖女の生まれ変わりと公表する前から、国王と宰相は様々な準備をしている。
聖女の生まれ変わりと大々的に広め、他国との交渉に聖女の力は役立ったらしい。
それなのに数日でキサラは聖なる魔法が使えなくなり、数ヶ月が経っても魔力が戻ることはなかった。
どうしてキサラが魔法を使えなくなったのか、原因は今でもわかっていない。
聖女の生まれ変わりが嘘と知っている俺達が集まり、国王が頭を抱えながら叫ぶ。
「明らかにおかしい……キサラは強力な聖なる魔法を使ってみせたから今でも様子見となっているが、いつになったら元に戻る!?」
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「そ、それはルドノスの妄想だろう! 天罰が下るのなら、数日は聖なる魔法が使えた説明ができん!!」
確かにその通りだと、父である国王の発言に俺は納得する。
本当に天罰なんてものがあるとすれば、即座にキサラは魔法が使えなくなっていたはずだ。
現時点で一番の問題は、キサラが聖女の生まれ変わりと宣伝したことにある。
大昔に聖女に救われた国から招待されているし、協力して欲しいと頼む国もあった。
聖女を称えている国からすれば、聖女の生まれ変わりと偽ったことが判明すれば何が起きてもおかしくない。
公表するまではキサラに実力があるから問題ないと考えていたのに、キサラのせいで最悪の事態になろうとしていた。
俺は今後もキサラが魔法を使えない可能性を考え、国王と宰相に提案する。
「……こうなれば、全てミレナのせいにするというのはどうでしょうか?」
「ミレナだと? ルドノスは何を言っている?」
「聖女の生まれ変わりと言ったのはキサラではなく姉のミレナで、見た目が同じだから俺達は騙されていたことにしましょう」
そして真相を知った俺達が、ミレナを処刑したことにする。
全て今は亡きミレナに押しつけようと企んでいたが、宰相が思案して言う。
「無理ですね……ミレナが生きていれば身代わりにできたかもしれませんが、実際にキサラ様と同じ見た目の人がいると並べて見せない限り信じないでしょう」
「うっっ……そう、だな」
それでもキサラに双子の姉がいたのは事実だから、最悪の事態に備えてミレナの存在を広めることが決まる。
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今後の行動を決めて、俺は元婚約者ミレナのことを思い出す。
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「そうだ……ミレナも聖なる魔法を使えたというのに、どうして生かしておかなかった……」
今になって俺は後悔するが、崖から突き飛ばしたミレナはもうどこにもいない。
どうすればいいのか苦悩していた時――優秀な回復魔法を使う女性が隣のニールド国にいるという噂を、俺は聞くことになる。
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