難攻不落の異名を持つ乙女ゲーム攻略対象騎士が選んだのは、モブ医者転生者の俺でした。

一火

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2章

41-3

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 片手には薔薇の香りが漂うボディスポンジ、目の前にはバッキバキの御神体。

「さぁアオ、俺の身体……丁寧に洗ってくれるよな?」

彼と向かい合わせで、膝立ちしたまま固まる俺。

「……なんでぇぇぇ!?」


 高貴な香りを漂わせているきめ細かい泡が「ジュワッ」っと音を立て、早く洗えと俺を急かす。

 というか……直視が出来ぬ。
 今日こんにちに至るまで、イーサンの裸体は毎日のように拝んで来たよ? でもそれは、間接照明のみの薄暗い部屋の中でだけ。
 1度だけ、公園で……なんてのもあったけど、それはお互い大事な所だけ出してたし。
 俺の向かいで、堂々と木製のバスチェアに座る彼は、当たり前だけどタオルの1枚すら纏っていない。
 よって、正面を向けば隆々とした胸元、それに顔を赤くして少し視線を落とせば、6つに割れた腹筋……それより下を向けば、輝く神域がある。
 だからと言って上を向けば、それはそれは御満悦のご尊顔。
 ……この状況で、どこを見ろと!?

「どこからでも、アオの好きなところから洗っていいぞ」
「好きなところって、そう言われても……」
 ってか、なんでそんな嬉しそうな訳!?

 いつまでもこうしてたって、お互い風邪ひいたら大変だしな……と、観念した俺は一先ず、己へのダメージが(推定)少ないであろう胸元に手を伸ばした。

 そこにある靱やかな筋肉は美しく……絵に書いたような、男らしい極上の体躯たいくだった。

 ――……俺、毎日この身体に抱かれてるのか……

 力強く俺を抱き締める……その心地良さを思い出して、思わず心臓と下腹部がキュンっと音を立てる。

「手が止まっているが?」

 思わず目の前の芸術品に見惚れてしまい、手が止まったところにすかさず厳しいツッコミが入る。

「は、はい……」
 筋肉の形に添いながらピンク色のスポンジを滑らすと、そこかしこに古い小傷が在るのが目に入った。
 鎖骨の下にある少し大きな切傷に人差し指を這わすと、「んっ」と彼は擽ったそうに息を漏らした。

「それは幼い頃……獣と戦った時の傷だな」
「は? ……けも、の……?」
 その言葉につい顔を上げ、目を白黒させてしまった。
 この人は熊とでも戦ったんか……?
「訓練でな、それはもう様々な野生動物と戦ったものだ」
「それでこんなに沢山の古傷が?」
 癖でその傷に片手を翳して治癒魔法を施してみるが、流石に何年も経った傷跡に効果は無いようだった。
「ふっ、よせ……別に今更気になる物でもない。……あぁでも、治癒魔法で直せる傷があるな」
「へ!? どんな傷……見せて」
 いつの間にそんな怪我したんだろうか……まさか俺が居ない間に何かあったのか。つい不安げに眉を下げていると、彼の長い指が背中を指した。
「背中……見てみるか?」
 コクコクと首を縦に振り、慌てて背中側に回る。
 
 そこにはおびただしい数の、赤い傷跡が浮かび上がっている。
 何十では足りない……傷跡……というか爪痕……おそらく人間の……人間の?

「ッッ……!! ま、ま、まってこれ……あの、これ……」

 俺が付けた痕じゃねーか!!

 己の獣性にオロオロと顔を左右に振り、もうどうしたものかと頭を抱えていると、頭の上から「ぶふっ」と耐えられない笑いを吹き出す声が聞こえた。

「俺の事を大好きで仕方がないが毎日付けてくれる、可愛らしい傷痕だな」
「へ、へぇ……それはまた、激しい恋人がおいでなのですね、はは」
 もう、乾いた笑いしか出ぬ。
 心当たりしかないんだよ……
 毎回毎回イーサンが与えてくれる快楽は、苦しい程に愛おしい。
 確かに、強過ぎる快感に耐える為に背中に爪を立ててしまうのもあるだろう。だけれど……もしかしたら、イーサンが俺の身体に噛み跡を付ける理由と同じなのかもしれない。
 自分の首元に残る歯型に、そっと指を這わす。

 ――俺の恋人ものだってしるし……彼に刻み付けたいんだ。

「さて、どうする? アオが治癒して消したいと言うなら施しても構わないが?」
 大きな背中から目が離せなくなった俺の意識が、イーサンの言葉で現実へと舞い戻る。
「……そのままに、します」
「専属医師がそう言うならば、素直に従おうか」
 震える声で呟いた言葉には、至極上機嫌な台詞が返された。


「つ、次は……お腹、失礼します」
 震える手が選んだ先は、くっきりと線が刻まれた腹部だった。
「あぁ、頼む」
 ツウっ、と再び筋肉の形にスポンジを這わせた後に、柔らかな泡を擦り付ける。
 凄いな……どれだけ鍛えたら、こんなに割れるんだろう。それにしてもイーサン、肌は凄くツヤツヤで綺麗だよな……若さかな。
 ついその触り心地を直肌で確かめたくて、スポンジを握る反対側の手でそこを撫でる。

 その瞬間ビキィッと、彼のが物凄い勢いで自己主張を魅せ始める。
「ひっ……」
「はっ……煽るなぁ、アオ。……ソコも綺麗に出来るか?」
 クシャっと彼が俺の湿った髪に指を絡ませる。
 彼の問い掛けに首を縦に振ると、改めて……自分とは比べ物にならない漢の証を魅入ってしまった。

 多分まだ完全な状態じゃないんだろうけど、おっきい……カタチも、これぞ雄って感じでかっこいい。

「このおっきいのが、いつも俺の中にいるんだ……」
 充分泡の付いた両手のひらでそれを包み、上下に動かすと更に硬さを増す。
 いまこれが洗身中でなければ、迷わずソレに口付け舌を這わせていただろう。
 ――それ程までに、俺の心と身体はこの男に狂っているのだ。

「そうだな。その先端でお前の大好きな奥の奥を抉って……あぁ、あと張り出した所でコリッとした凝り擦ってやるのも、アオは好きだよな?」
「……っ、や……いわない、で」
 いつもの情事が、どうしようもなくリアルに思い出してしまい、身体が熱を持ち始める。

 ――どうしよう、そんな事言われると欲しくなる……

 ただでさえ、明るい場所で彼の生まれたままの姿を見続けて、何度も秘部が反応を示している。
 なんなら触れるだけで、キュッキュッと腹の奥がまるでイッてる時の様に疼き続けていた。

「ふっ……俺の身体に触った時から、お前のも勃っているの、気付いてないとでも思ったか?」
 イーサンにそう言われ、反射で内股を閉じる。
 ……そりゃ、バレるよね。だってもう……先程からそこはタラタラと涎を垂らしているんだから。
「俺の身体、やっぱりおかしい」
 いつの間にかバスチェアから降り、大理石の床の上で胡座をかいたイーサンが、俺の細い二の腕を引っ張る。
「どこがおかしいんだ?」
「……イーサンの身体に触るだけで、お腹キュッてする……から」
「それは……とんでもなく厭らしい身体だな、実に俺好みだ」
 泡を纏う彼にギュッと身体を密着させ、先程見た痕だらけの背中に腕を回す。
「あんなに毎日繋がってるのに、飽きるどころかまだ足りないって思う……」
 俺の身体を洗うかのように身体を揺さぶると、滑りの良くなった胸元が直ぐに反応を示す。
「奇遇だな、俺もだよ」
 逞しい胸元に、もう尖りきった胸の突起を擦り付けると、そのコリコリとした感覚に身体中に甘く震え始める。
「んぁ、……ぁあ、きもち……い……」
「指でしてやるとの、どっちがいい?」
 2人の肌の間を滑り込んだ彼の爪が、カリカリとそれを引っ掻くと、ビクビクッと身体が大きく跳ねてしまう。
「ぁあっ、あっ……どっちも、すき……」
「はっ、欲しがるなぁアオ……可愛い。なぁもっと乱れろよ」
 そう言ってイーサンは、突如俺の身体をひっくり返す。
 驚き開いた瞳の前に現れたのは、大きな鏡。
 少し曇ってはいるが、そこには肌色の2人の男がしっかりと写っていた。
「や……ちょ、っ……イーサン……恥ずかしい……」
 両足を大きく開き、大事な部分を顕にした俺の姿が鮮明に映し出されているのが紫色の瞳に写れば、慌てて足を閉じようともがく。だが太腿の下から現れた彼の手が、すぐ様それを阻止した。
「ダメだ、閉じるな。よく見ろよ……可愛いだろ? 俺のが欲しくてヒクヒクしてる」
 彼の右手が足から外され、ヒクつくピンク色の秘部に指を掛けたかと思えば、そのまま下にくぱっと開く。
「いやだ……やだ……見たくない」
 口ではそう言うものの、普段全く見ることのない隠された己の場所から目が離せない。
 日頃から慣らされすぎたソコは柔らかそうに熟れ、先程見た雄の肉棒が挿し込まれるのを今か今かと待ち望んでいる。
「この貪欲な穴は、俺のアレが大好きでな……1度入れたら離そうとしないんだ」
 そう言ってイーサンは、入口をグルっと回すように指でなぞる。
「んんっ……ぁふ、くすぐったい……」
「そしてこの甘い果実のような乳首は、咬まれて潰されるのが好きらしい。……こうやって指で押し潰してやるとどんどん硬くなる」
 次に彼は左手を俺の胸へと滑らす。そして言葉の通り、グリグリと指の腹で強い刺激を与える。すると否応にも俺の口からは甘い吐息が漏れ始めてしまう。

 ――イーサンに抱かれてる時の俺……こんな顔してるの?

 チラッと目を遣った鏡に写った自分と目が合うと、そこから視線を外す事が出来ない。
 
 そこに居る自分は、まさに発情という言葉がピッタリだった。

 紅潮した肌、だらし無く開かれた足の間には反り立つ己自身……物欲しそうに潤ませた瞳と涎が伝う口角は、彼を待ち望んでいるように見える。

「だめ、だめ……こんなの……」
「可愛いだろう……俺の大好きな……俺だけが見る事を許される、何よりも愛しいアオの姿だ」
「っ……そんな事言われたら、お腹キュッてしちゃうよ……」
 鏡越しの雰囲気に充てられたのだろうか、身体が疼いて仕方ない。

「そうか? でもその前に、この前覚えたアレ……先にやろうな」
「アレ……って……な、に……っっ! んぁぁあっ!!」
 不思議そうに首を傾げたのも束の間、彼の長い指がナカへと侵入したかと思えば、直ぐに凝りを捉えグリグリと刺激し、それと同時に先程まで胸元を弄っていた手は、蜜を垂れ流す局部を上下に強く擦り始めた。

「上手に出せたらご褒美やるからな」
「やぁっ……だめぇ……だってあれ……ぁああっ! はぅあ……」
 ふるふると首を横に振って拒否を示すも、イーサンの動きが止まることはない……どころか内部を弄る指が一気に増やされる。
「だってだめ? 何言ってんだよ、この前気持ち良さそうに吹いてたろ……今日もいっぱい出そうな」
「やぁっ……や、ぁああん、んっ……も……イっくからァァっっ」
 プクっとした膨らみを執拗に指で擦られ、更に2本の指で挟まれれば途端に腰が浮き、堪らず勢いよく出た精液が向かいの鏡に飛び散る。

「沢山出たな……じゃぁ、次はアオの大好きなお漏らしだ」
 カプっと小刻みに震える耳を咬まれ、イーサンは吐精後で震えるソレの先端を手のひらで強く擦り始める。
「んぁぁっっ、ちがっ……はっはぁ……ふぁ……だめ、だめ……そんなのされたら……もれ、ちゃ……」
 全てを焼き尽くすような熱が身体を渦巻き、もう何が何だかわからない。
 きもちいい……何か出そう……俺、イーサンの前で漏らしちゃうの……?
 あぁ、でも……見られながコレ、出したい……
 先程から彼の刺さるような視線を感じる局部が、まるで意志を持っているかのように脈打つ。

「全部見ててやるから、思い切り出せよ」

 耳の中まで犯されるような、そんな甘い声が鼓膜を蕩けさせたかと思えば、グリッと一際強く凝りが押される。
 その瞬間、射精とは何か違う……けれど麻痺した下半身はもうそれが何なのか分からず、快楽の赴くままに身体を委ねる。
「あっ、ぁっあっ……ぁあんぁっ! もぉ、で……るっ……ぅぁぁッッッ!!」
 プシャァァ! という音と共に、身体中をとてつもない快感が走る。
「上手に出来たな、アオ……いい子だ。約束のご褒美、やろうな」
 はぁ、はぁ……と全身で息をし、力の抜けた全身を彼に預けていると、不意にフワリと身体が宙に浮く。
「へ? ……は、ぅ、なに……ぁあっ、あっあぁぁぁ!!」
 虚ろな瞳で下を確認する前に、腹の中を硬いものが一気に貫く。
 いきなり最奥の壁を突かれ、それに反応するかのように俺の局部の先端は、再びプシャップシャッっと液を吐き出した。
「もう潮吹きが癖になったか? 最高だな、アオの卑猥な身体は。……ほら、せっかくだから見ろよ、俺たちが繋がった所を」
 焦点の合わない目で、ぼんやりと目の前の濡れた鏡に視線を向けると、そこには2人の身体が結合した状態がしっかりと写し出されていた。
「はっ、はふ……ぁう……いー、さんと、ひとつになってる……?」
「あぁそうだ。相変わらずアオのナカは柔らかくて気持ちが良いな……1度入ると出たくなくなる」
「あ、んぅ……おれも、きもちい……」
 きゅぅぅっと内部を締め付けるとグッとナカの質量が増すのを感じる。
 イーサン、めちゃくちゃ感じてる? いつもよりおっきい……あつい……
「じゃぁもっと気持ちよくなろうな」
 そう言って再び腰を掴まれたかと思えば、彼の容赦ない突き上げが始まった。
「んぁあ゙っっ……ぉぐっ、あ゙っぁ……お腹すご…っ…ぁあぁんぁんっ、んぁあ」
「その声……堪らないな、本当に可愛すぎて狂う」
 はぁっ、と彼の甘い吐息が首筋に掛かると、それを合図にこじ開けられた最奥の壁が、歪むほどに突かれる。
 じゅぷっごちゅっと結合部から聞こえる音にすら酔い、先程からナカの痙攣が止まらない。
「すご、すご……ぃ、おく……あ゙っぁ゙、きもちいっ……」
「見ろよアオ……俺が突く度にお前の腹、動いてる」
 宙を仰ぐ顔を荒々しく掴まれ、鏡へと向けられる。
 そこにはまさに今、彼が俺の体内を犯していると言わんばかりに、ボコボコと腹が蠢いていた。
 そんな情景に、もう頭ん中がバカになった俺が興奮しないはずが無く……
「お腹……いーさん、いる……もっと、ね……おくきて……」
 涙と涎の流れる赤い顔でそう懇願すれば、彼は喜んで俺の身体を壊れるほど強く抱き締め、ずちゅっばちゅっと派手な音を掻き立てながらナカを貪り尽くす。

 風呂の中に俺のあられもない声が絶えず響くが、今はそれさえも興奮剤のひとつとなっていた。
 それはイーサンにとっても例外では無いのだろう……心做しか彼の吐息がいつもより荒々しい。
「っ、はっ……気持ちいいな、アオ……なぁ、そろそろ……腹ん中に出して良いか?」
 すっかり泡の消えた首筋に彼がガリッと噛み付けば、局部の先端はまた勢いよく液を吹く。
「ぁっ……んぁあっっ、ぁふ、……だして……いっぱ、いっっんんん!!」
「っ、んっ……」
 身体に回った腕にしがみつき、そこにギリッと爪を立てればすぐに腹の奥底が熱いもので満たされ、同時にその場所がキツく甘く震えた。

「は、ふぁ……はっ、……」
 崩れ落ちそうになる身体がグルンっと回され、荒い息を整える彼と目が合う。
 かっこいい……イった後のイーサンの顔すき……大好き……
 我ながらバカになった頭のまま、汗の伝う頬をそっと撫でると、直ぐにそこへ大きな手が重なる。
「……物足りないって顔してるな」
「そ、そんなこと……」
 漸く触れ合う事の出来た唇を、貪るように重ね合わせる。
「続きはベッドで……存分に、な」
「ぁ、ん……もう身体持たないよ……」
「はっ、今更何を言っているのか」

 彼は片手にシャワーを取り、互いの身体を流し始める。
 心地よいお湯の温度と彼の温もりに、俺はトロンとした瞼を少しの間だけ閉じた。
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