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Ver.4.0 ~星々の輝き、揺らめく境界~
ver.4.2-134 女神が微笑むのはどういう時
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…なんやかんやと勝ち抜きつつ、いよいよ水着美女武闘会は決勝戦となっていた。
この一戦を勝ち抜けば優勝となり、賞金のALや中三病さんが求める扇、現実の方で使用できるミステリートレインのチケットなどを得ることができる。
だが、それはあくまでも勝利できたらであり、そうたやすく得られるものではないだろう。
何故ならば、この大会に参加しているということはそれなりに腕に自信があるものたちであり、借り物の力を使うような僕とは違ってまともに自分のものを使って鍛錬してきた猛者となり、かなり手ごわい相手に…なるはずだった。
「うぉおおおおおおおお!!必殺『ウルトラマグナムデリ、」
「『ボルトキック』!!」
バチバチバチィ!!
「オゲェェェェン!?」
物理主体の戦闘とはいえ、多少の特技などは大目に見られるようで、有効に活用させてもらった。
相手が接近戦を仕掛けてきて、何やらすごそうなパンチを放とうとしていたが、その前に後方に回り込んで滅茶苦茶電圧を高めたルトの電撃を混ぜたけりをあてれば、すごいダメージを受けたようでそのまま相手は倒れ伏す。
水着装備、この惑星で販売されているものは性能が高く、表面積が少なくとも普通の鎧並みの防御力を持つことができたりするようになっていたようだが…一部、ちょっとした落とし穴があったのだ。
「水着装備の自ら考えているのか、水に対する耐性が強くなるけど、逆に電撃に対する耐性がマイナスに作用するらしいからなぁ…確認してからやってみたけど、まさかこうも効果的だったとは」
そう、まさかの電撃耐性に大穴が開いていたらしい。
僕が今、この黒き女神の姿で身に付けている水着は火山で手に入れたものなので無関係だというように炎のほうの耐性が非常に高い以外は特にマイナスになる要素はないのだが、この惑星の水着装備は等しく電気への耐性が下がっているようである。
つまり、防御力はいつも道理かつ動きやすいと思わせておいて、うっかり電気を纏ったり攻撃に使うような相手が出てしまったときに装備していたら痛い目を見るというちょっとしたトラップになっていたのだ。
なんにしても、この決勝戦は負けることがない様に、その耐性の穴に賭けて電撃を纏った攻撃を繰り出してみたのだが、結果は予想通りのもの。
まぁ、別のところで買った水着はまた違うものになるだろうが、この惑星で買えるからそのまま流用してしまう人は多かったようで、今の決勝戦の相手も見事に水着を着てしまったのが敗因となるだろう。
とりあえず、無事に優勝が決まり、優勝賞品を獲得した後、そそくさとその場を中三病さんと逃亡することにした。
何しろ、レイドバトルとか限られた場所でしか見られないような黒き女神が、水着姿で戦っている時点で相当注目を浴びていたようで、終わった後に話しかけてみようとするプレイヤーが多かったのである。
どこかで身バレしても困るので、マリーの毒の霧で煙幕を作り上げ、見えなくなったその隙に雪兵召喚で大量の雪の兵士たちに素早く穴を掘らせて下に逃げたと見せかけて、自分たちは上の方に…シアのジェットパックを利用して空に飛んだのである。
「上を向くよりも掘る音のほうが大きくて、下に目を向けて上の方に向ける人がほとんどいなかったのが、幸いしたかな」
誰にもばれた様子はなく、離れた場所に着陸して女神状態を解除してハルはそうつぶやいた。
なお、水着は既に着替え済みで、ちゃんとしまったので問題ない。
「あとは…ほら、中三病さん。優勝賞品の一つの扇だよ」
「おお、ありがとうハルさん!!おかげで、これでルカドンを呼び込むための儀式に挑戦できるはずだ!!」
この惑星の名前の元にもなった、神としても崇められているらしい存在のルカドン。
おそらくはモンスターであり、テイム条件もそろえているようだが…うまくいくかはまだわかっていない。
だが、これ以上僕らが関わる必要もないので、後は中三病さん次第というところか。
「テイムの場所には流石に行かないからね。格闘でもう疲れたし、今日はこのままログアウトを考えているよ」
「大丈夫だ。そう激しい戦闘は起きないはずだし…ハルさんがいたほうが万が一に備えて動きやすいが、これ以上迷惑をかけるわけにはいかないからな。これは身内で出来る限り解決すべき問題でもあるからな」
ぐっと扇を握りしめ、そう口にする中三病さん。
どうやら戦闘が起きる可能性は想定しているらしいが、どうにかする気はあるらしい。
「でもなぁ、この惑星の名前になるほどだし…うっかりやらかして、惑星爆発四散なんてことはやらないでね」
「いやいや、流石にそんなことはしでかさないよハルさん」
「それもそうだよねぇ」
「「あははははははは」」
…まぁ、そもそも惑星を滅ぼすほどの力自体、得ることが難しそうである。
黒き女神の力をもってしても、やれるかどうか…多分、やりようによってはできるかもしれないが、そんな星をうっかり滅ぼすような真似をやる気はない。
「ルカドンかぁ、テイム出来たら連絡欲しいな。どういうのか見たいしね」
「テイムできてもできなくても、姿を拝めたらちゃんと写真を撮って送るよ」
そう言いつつお互いにこの場を分かれ、僕はログアウトを行う。
中三病さんが無事にテイムできるかは不明だが、あれだけ準備をしたのならば成功してほしいと、ちょっと祈るのであった…
「…失敗しても、それならそれでという形で済ませそうな気がするけどね」
…出来なかったら、他に何かないか手伝えることがあったら手伝ってあげよう。なるべく黒き女神とかを使わなくていい範囲で…
この一戦を勝ち抜けば優勝となり、賞金のALや中三病さんが求める扇、現実の方で使用できるミステリートレインのチケットなどを得ることができる。
だが、それはあくまでも勝利できたらであり、そうたやすく得られるものではないだろう。
何故ならば、この大会に参加しているということはそれなりに腕に自信があるものたちであり、借り物の力を使うような僕とは違ってまともに自分のものを使って鍛錬してきた猛者となり、かなり手ごわい相手に…なるはずだった。
「うぉおおおおおおおお!!必殺『ウルトラマグナムデリ、」
「『ボルトキック』!!」
バチバチバチィ!!
「オゲェェェェン!?」
物理主体の戦闘とはいえ、多少の特技などは大目に見られるようで、有効に活用させてもらった。
相手が接近戦を仕掛けてきて、何やらすごそうなパンチを放とうとしていたが、その前に後方に回り込んで滅茶苦茶電圧を高めたルトの電撃を混ぜたけりをあてれば、すごいダメージを受けたようでそのまま相手は倒れ伏す。
水着装備、この惑星で販売されているものは性能が高く、表面積が少なくとも普通の鎧並みの防御力を持つことができたりするようになっていたようだが…一部、ちょっとした落とし穴があったのだ。
「水着装備の自ら考えているのか、水に対する耐性が強くなるけど、逆に電撃に対する耐性がマイナスに作用するらしいからなぁ…確認してからやってみたけど、まさかこうも効果的だったとは」
そう、まさかの電撃耐性に大穴が開いていたらしい。
僕が今、この黒き女神の姿で身に付けている水着は火山で手に入れたものなので無関係だというように炎のほうの耐性が非常に高い以外は特にマイナスになる要素はないのだが、この惑星の水着装備は等しく電気への耐性が下がっているようである。
つまり、防御力はいつも道理かつ動きやすいと思わせておいて、うっかり電気を纏ったり攻撃に使うような相手が出てしまったときに装備していたら痛い目を見るというちょっとしたトラップになっていたのだ。
なんにしても、この決勝戦は負けることがない様に、その耐性の穴に賭けて電撃を纏った攻撃を繰り出してみたのだが、結果は予想通りのもの。
まぁ、別のところで買った水着はまた違うものになるだろうが、この惑星で買えるからそのまま流用してしまう人は多かったようで、今の決勝戦の相手も見事に水着を着てしまったのが敗因となるだろう。
とりあえず、無事に優勝が決まり、優勝賞品を獲得した後、そそくさとその場を中三病さんと逃亡することにした。
何しろ、レイドバトルとか限られた場所でしか見られないような黒き女神が、水着姿で戦っている時点で相当注目を浴びていたようで、終わった後に話しかけてみようとするプレイヤーが多かったのである。
どこかで身バレしても困るので、マリーの毒の霧で煙幕を作り上げ、見えなくなったその隙に雪兵召喚で大量の雪の兵士たちに素早く穴を掘らせて下に逃げたと見せかけて、自分たちは上の方に…シアのジェットパックを利用して空に飛んだのである。
「上を向くよりも掘る音のほうが大きくて、下に目を向けて上の方に向ける人がほとんどいなかったのが、幸いしたかな」
誰にもばれた様子はなく、離れた場所に着陸して女神状態を解除してハルはそうつぶやいた。
なお、水着は既に着替え済みで、ちゃんとしまったので問題ない。
「あとは…ほら、中三病さん。優勝賞品の一つの扇だよ」
「おお、ありがとうハルさん!!おかげで、これでルカドンを呼び込むための儀式に挑戦できるはずだ!!」
この惑星の名前の元にもなった、神としても崇められているらしい存在のルカドン。
おそらくはモンスターであり、テイム条件もそろえているようだが…うまくいくかはまだわかっていない。
だが、これ以上僕らが関わる必要もないので、後は中三病さん次第というところか。
「テイムの場所には流石に行かないからね。格闘でもう疲れたし、今日はこのままログアウトを考えているよ」
「大丈夫だ。そう激しい戦闘は起きないはずだし…ハルさんがいたほうが万が一に備えて動きやすいが、これ以上迷惑をかけるわけにはいかないからな。これは身内で出来る限り解決すべき問題でもあるからな」
ぐっと扇を握りしめ、そう口にする中三病さん。
どうやら戦闘が起きる可能性は想定しているらしいが、どうにかする気はあるらしい。
「でもなぁ、この惑星の名前になるほどだし…うっかりやらかして、惑星爆発四散なんてことはやらないでね」
「いやいや、流石にそんなことはしでかさないよハルさん」
「それもそうだよねぇ」
「「あははははははは」」
…まぁ、そもそも惑星を滅ぼすほどの力自体、得ることが難しそうである。
黒き女神の力をもってしても、やれるかどうか…多分、やりようによってはできるかもしれないが、そんな星をうっかり滅ぼすような真似をやる気はない。
「ルカドンかぁ、テイム出来たら連絡欲しいな。どういうのか見たいしね」
「テイムできてもできなくても、姿を拝めたらちゃんと写真を撮って送るよ」
そう言いつつお互いにこの場を分かれ、僕はログアウトを行う。
中三病さんが無事にテイムできるかは不明だが、あれだけ準備をしたのならば成功してほしいと、ちょっと祈るのであった…
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