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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-42 前例があるから今更ということもあるが
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…グレイ号の修理の間、周辺状況の確認のために、船外探索を行うことになった。
とはいえ、こういう未知の星に堕ちたときというのは、何かしらの最悪な事態を想定しておくべきであり、臨機応変に対応できないといけないだろう。
このアルケディア・オンライン。無害そうな星々だけではなく、普通に侵略宇宙人などが存在しているため…
「いざとなれば通信装置を介してすぐに船に逃亡しやすい…スキル『黒き女神』、特殊形態『エレクトロニック・デストラクション』!!」
以前、現実の世界でも使用したことがあった、黒き女神の特殊形態。
第一、第二、第三に連なる形態になりそうなものなのだが、なったことがある状況が特殊なのか、そのまま反映されて今も成れるようになっているようで、スムーズに切り替わる。
【よっと…やっぱり、通常形態とは違う感覚がするからこそ、特殊形態なのかな?びりびりするというか、ちょっと声が安定しない…かな?】
「黒髪なのは変わらないけど、全体的になんというか…揺らいでいる立体映像のような、少し透明な感じがする姿だね」
電子の海に潜り込める形態ゆえか、この姿は立体映像のようなものに近いようで、実体を有していない様子。
幽霊に近いものかといえばそうでもなく、つかもうと思えば実体のあるものを手に持ったりできるなど、割と自由が利く姿だろう。
【宇宙服を装備する手もあったけど、こっちの姿の方ならそんなものが無くても対応可能だしね。本当ならネット上に潜り込むことが出来るけど、こうやって出ていても問題なく活動できる…まぁ、他形態に比べると戦闘能力よりも周辺環境適応に優れた姿というべきか】
実体をほとんど持っていない形態だからこそ、宇宙空間でも問題なく活動できる。
ただし、特殊形態ゆえか他の形態に比較すると、電子の海の中でないときは全ステータスが百分の一に落ちており、戦闘向きではない。
ネット空間なら無敵に近いと言いたいが…オンライン上というか、具体的なものが多い場所では無力に近くなるのだろう。
とりあえず、戦闘することはないとは思うので、戦闘能力の低下は大した問題ではない。
通信装置をもって周辺を散策するので、いざとなれば装置の中にもぐってグレイ号の中へ瞬時に逃亡する手も扱えるし、この姿のほうが周辺の状況をより把握しやすくもある。
電子の海で動く姿だからこそ、記録して演算、何かないかすぐに分析と、どちらかといえば後方支援寄りになる姿だが、こういう時にこそ役に立つだろう。
【というわけで、船外のほうを探索してくるけど…ミーちゃん、ロロ、あとマリーたちは全員、船で修理及びこちらの観測した情報の記録、分析をお願いしたいけど、良いかな?】
「うーん、ハル一人で行動させるのは不安だけど…その形態の身軽さは知っているし、別に良いのかな?」
【主様のご命令であれば、我々も反対することはありまセン】
【イザトナレバ、力、使ッテシャゲェ!!】
【変態宇宙人出タラ、容赦ナク焼却処分シテオォォン!!】
そんな宇宙人、遭遇したくない。
変態戦隊という例があるが、それと同類のものが出てきたら焼却処分どころか、電子の海の果ての果てにぶっ飛ばしそうである。
そういえば昔、グデ…なんとか、ってのをどこかに放棄した記憶があったけど、アレの場所に飛ばすことになるだろうか?いや、無理か。確か、他の誰にも会うこともできないように、とんでもなく特殊な場所にやった気がする…。
とにもかくにも、役割を分担して船を少しでも早く動かせるように修理を頼み、ハルだけで船外活動を行うことになった。
宇宙服装備なしでの活動だが、電子の海に適したこの特殊形態はこの環境でも問題なく動けるようで、宙をふよふよと漂うようにして進める。
周辺の状況は常に監視、記録を行い、データを送信して分析をかけてもらい、どこの星なのかということも確認しながら先へ向かう。
【それにしても、本当に岩ばかりの星というか…何もない荒野っぽいよなぁ】
アルケディア・オンライン上の星は多種多様だが、ここまで何もない場所というのも珍しい。
見晴らしが良いのは良いことだが、未開発の場所ともいえる。
誰もが宇宙フィールドに乗り出す中で、宇宙地図でも把握できないような場所にある星なんて、そんな簡単に巡り合えるものなのだろうか。
【普通はないとは思うけどなぁ…でも、これまでのやらかしを振り返ると…言い切れないのが悲しい】
自覚したくはないのだが、どれほどのハチャメチャなことをやってきたのか、冷静に考えると何も言えなくなるという悲しい現実が見えてくる。
そんなトホホな現実に、なぜか涙が出てきそうになる…その時だった。
【ん?おや、何かあるね】
まっすぐ進んでいると、前方のほうに何かポツンとあることを発見した。
岩肌だらけのこの場所には見られないような、人工物のようである。
【旗っぽいような…もしかして、ここは誰かの星だということを示すためのものかな?】
宇宙空間であり、大気がないために風もなく、ひらひらと舞う様子はない。
でも、布地のようにも見えるので近づいてみたら…残念ながら、示すものは何もなかった。
というか、無地の布のようにもみえるが、ずいぶんボロボロになっている。
相当長い年月晒されていたのか、この環境の中で劣化したようだ。
他の星のように大気もないなら空気や雨風による劣化が起きなさそうなものだが、宇宙空間と変わらない状況とするのであれば、宇宙線やらなんやらで劣化を逃れることはできないと聞く。
時間が停止し続ける環境でもない限り、モノはいつか滅びるのが定めなのだろう。
【そう考えると、ここは誰かに放棄されて相当な年月が経過した星と考えたほうが良いのか…忘れ去られた星だったら、地図に記録されないまま忘れられていてもおかしくはない…か?ん?でもこの旗の形状って何かで見たことがあるような…無地だから見間違いか…?】
ふと、この状況の中で立っている旗を見ていると、何か似たようなものを見た覚えがあることを思い出した。
なんというか、それがあった時代は実際に生きていないけど、何かの記録映像やら資料やらで、目にしたことがあるような気がする。
こういうのをデジャヴというのだろうか。
【似たようなもの、宇宙空間の中でぽつりと立つ旗なんて光景は、そんな見るようなものでもないような…うーん…ん?いや、でもそれだとしたら…まさか!?】
ちょっと気になるので考えこんでいると、ある可能性が頭をよぎった。
嘘のようで、絶対にありえないと思いたいが、そうでないと説明はできない。
いや、そもそもの話だが前例がないというわけでもないのだ。
【えっと、これを確かめるには場所を変えて見ないと分けらないか。今は上の方になくても…別の場所なら!!】
その可能性を確かめるために、いまいち位置から素早く動きはじめる。
戦闘に向いていない特殊形態だが、移動速度は本気を出せば光速になれるだろう。
流石に今はそこまでやる意味がないし、ある程度周囲を見なければいけないので、抑えつつも稲妻のように加速して駆け抜ける。
そして、ある程度の距離を進んだところで、ようやくその可能性が当たっているという証拠を見ることが出来た。
【---嘘だろ、マジか。…流石に、オンラインの世界には…アレ、無いもんね】
可能性として考えることはできたが、否定したくもあった。
だがしかし、その証拠を見ることが出来てしまえば、言い逃れすることもできないだろう。
【あそこに見える、青い星って…やっぱり地球だよね。ということは、ここは月…オンラインの世界じゃない!!ここは本当に、現実の世界の宇宙空間に来ているってことなのか!?でもなんで、こんなことになっているのか意味がワカラナァァァァァイ!!】
思わず叫ぶが、宇宙空間であればその声は伝わることはないだろう。
ただ一つだけ言えるのであれば、妖精女王と宇宙人が訪れた前例があるせいで、絶対に起こりえないとは言い切れなくなっていたということ。
そう、まさかの、この正体不明の星は…『現実世界の月』であった…
【あ、驚いている場合じゃないな!?このままいたら余計に不味いか!?】
…驚愕しすぎるのもなんだが、現実のことを考えると…長居は相当不味いことではなかろうか。
とはいえ、こういう未知の星に堕ちたときというのは、何かしらの最悪な事態を想定しておくべきであり、臨機応変に対応できないといけないだろう。
このアルケディア・オンライン。無害そうな星々だけではなく、普通に侵略宇宙人などが存在しているため…
「いざとなれば通信装置を介してすぐに船に逃亡しやすい…スキル『黒き女神』、特殊形態『エレクトロニック・デストラクション』!!」
以前、現実の世界でも使用したことがあった、黒き女神の特殊形態。
第一、第二、第三に連なる形態になりそうなものなのだが、なったことがある状況が特殊なのか、そのまま反映されて今も成れるようになっているようで、スムーズに切り替わる。
【よっと…やっぱり、通常形態とは違う感覚がするからこそ、特殊形態なのかな?びりびりするというか、ちょっと声が安定しない…かな?】
「黒髪なのは変わらないけど、全体的になんというか…揺らいでいる立体映像のような、少し透明な感じがする姿だね」
電子の海に潜り込める形態ゆえか、この姿は立体映像のようなものに近いようで、実体を有していない様子。
幽霊に近いものかといえばそうでもなく、つかもうと思えば実体のあるものを手に持ったりできるなど、割と自由が利く姿だろう。
【宇宙服を装備する手もあったけど、こっちの姿の方ならそんなものが無くても対応可能だしね。本当ならネット上に潜り込むことが出来るけど、こうやって出ていても問題なく活動できる…まぁ、他形態に比べると戦闘能力よりも周辺環境適応に優れた姿というべきか】
実体をほとんど持っていない形態だからこそ、宇宙空間でも問題なく活動できる。
ただし、特殊形態ゆえか他の形態に比較すると、電子の海の中でないときは全ステータスが百分の一に落ちており、戦闘向きではない。
ネット空間なら無敵に近いと言いたいが…オンライン上というか、具体的なものが多い場所では無力に近くなるのだろう。
とりあえず、戦闘することはないとは思うので、戦闘能力の低下は大した問題ではない。
通信装置をもって周辺を散策するので、いざとなれば装置の中にもぐってグレイ号の中へ瞬時に逃亡する手も扱えるし、この姿のほうが周辺の状況をより把握しやすくもある。
電子の海で動く姿だからこそ、記録して演算、何かないかすぐに分析と、どちらかといえば後方支援寄りになる姿だが、こういう時にこそ役に立つだろう。
【というわけで、船外のほうを探索してくるけど…ミーちゃん、ロロ、あとマリーたちは全員、船で修理及びこちらの観測した情報の記録、分析をお願いしたいけど、良いかな?】
「うーん、ハル一人で行動させるのは不安だけど…その形態の身軽さは知っているし、別に良いのかな?」
【主様のご命令であれば、我々も反対することはありまセン】
【イザトナレバ、力、使ッテシャゲェ!!】
【変態宇宙人出タラ、容赦ナク焼却処分シテオォォン!!】
そんな宇宙人、遭遇したくない。
変態戦隊という例があるが、それと同類のものが出てきたら焼却処分どころか、電子の海の果ての果てにぶっ飛ばしそうである。
そういえば昔、グデ…なんとか、ってのをどこかに放棄した記憶があったけど、アレの場所に飛ばすことになるだろうか?いや、無理か。確か、他の誰にも会うこともできないように、とんでもなく特殊な場所にやった気がする…。
とにもかくにも、役割を分担して船を少しでも早く動かせるように修理を頼み、ハルだけで船外活動を行うことになった。
宇宙服装備なしでの活動だが、電子の海に適したこの特殊形態はこの環境でも問題なく動けるようで、宙をふよふよと漂うようにして進める。
周辺の状況は常に監視、記録を行い、データを送信して分析をかけてもらい、どこの星なのかということも確認しながら先へ向かう。
【それにしても、本当に岩ばかりの星というか…何もない荒野っぽいよなぁ】
アルケディア・オンライン上の星は多種多様だが、ここまで何もない場所というのも珍しい。
見晴らしが良いのは良いことだが、未開発の場所ともいえる。
誰もが宇宙フィールドに乗り出す中で、宇宙地図でも把握できないような場所にある星なんて、そんな簡単に巡り合えるものなのだろうか。
【普通はないとは思うけどなぁ…でも、これまでのやらかしを振り返ると…言い切れないのが悲しい】
自覚したくはないのだが、どれほどのハチャメチャなことをやってきたのか、冷静に考えると何も言えなくなるという悲しい現実が見えてくる。
そんなトホホな現実に、なぜか涙が出てきそうになる…その時だった。
【ん?おや、何かあるね】
まっすぐ進んでいると、前方のほうに何かポツンとあることを発見した。
岩肌だらけのこの場所には見られないような、人工物のようである。
【旗っぽいような…もしかして、ここは誰かの星だということを示すためのものかな?】
宇宙空間であり、大気がないために風もなく、ひらひらと舞う様子はない。
でも、布地のようにも見えるので近づいてみたら…残念ながら、示すものは何もなかった。
というか、無地の布のようにもみえるが、ずいぶんボロボロになっている。
相当長い年月晒されていたのか、この環境の中で劣化したようだ。
他の星のように大気もないなら空気や雨風による劣化が起きなさそうなものだが、宇宙空間と変わらない状況とするのであれば、宇宙線やらなんやらで劣化を逃れることはできないと聞く。
時間が停止し続ける環境でもない限り、モノはいつか滅びるのが定めなのだろう。
【そう考えると、ここは誰かに放棄されて相当な年月が経過した星と考えたほうが良いのか…忘れ去られた星だったら、地図に記録されないまま忘れられていてもおかしくはない…か?ん?でもこの旗の形状って何かで見たことがあるような…無地だから見間違いか…?】
ふと、この状況の中で立っている旗を見ていると、何か似たようなものを見た覚えがあることを思い出した。
なんというか、それがあった時代は実際に生きていないけど、何かの記録映像やら資料やらで、目にしたことがあるような気がする。
こういうのをデジャヴというのだろうか。
【似たようなもの、宇宙空間の中でぽつりと立つ旗なんて光景は、そんな見るようなものでもないような…うーん…ん?いや、でもそれだとしたら…まさか!?】
ちょっと気になるので考えこんでいると、ある可能性が頭をよぎった。
嘘のようで、絶対にありえないと思いたいが、そうでないと説明はできない。
いや、そもそもの話だが前例がないというわけでもないのだ。
【えっと、これを確かめるには場所を変えて見ないと分けらないか。今は上の方になくても…別の場所なら!!】
その可能性を確かめるために、いまいち位置から素早く動きはじめる。
戦闘に向いていない特殊形態だが、移動速度は本気を出せば光速になれるだろう。
流石に今はそこまでやる意味がないし、ある程度周囲を見なければいけないので、抑えつつも稲妻のように加速して駆け抜ける。
そして、ある程度の距離を進んだところで、ようやくその可能性が当たっているという証拠を見ることが出来た。
【---嘘だろ、マジか。…流石に、オンラインの世界には…アレ、無いもんね】
可能性として考えることはできたが、否定したくもあった。
だがしかし、その証拠を見ることが出来てしまえば、言い逃れすることもできないだろう。
【あそこに見える、青い星って…やっぱり地球だよね。ということは、ここは月…オンラインの世界じゃない!!ここは本当に、現実の世界の宇宙空間に来ているってことなのか!?でもなんで、こんなことになっているのか意味がワカラナァァァァァイ!!】
思わず叫ぶが、宇宙空間であればその声は伝わることはないだろう。
ただ一つだけ言えるのであれば、妖精女王と宇宙人が訪れた前例があるせいで、絶対に起こりえないとは言い切れなくなっていたということ。
そう、まさかの、この正体不明の星は…『現実世界の月』であった…
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