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5章 高等部~そして卒業まで
5-23 割とガチな感じで
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根絶には全力を尽くすべきである。
何事も容赦なく、徹底的にしなければ、やれるものは何もない。
「だからこそ、今回は蟻の子一匹通さないような包囲網を用意したかったけれども、物理的に用意した時点で相手逃げられなくなっているよね」
「糸、大量に用意するの、大変だった。けれども、地中から大空まで囲ったから、万が一の逃走は、防げるはず、キュル」
少々やり過ぎている気がしなくもないが、大きな鳥かごで怪しい施設全体を余裕をもって取り囲み、確実にすべてを逃さない構えのようだ。
やる気十分のようで、糸を大量に生成しつつ、魔法をいつでも放てる構えを取って油断もない。
さらに今回、ハクロの魔法やら糸で強化された騎士たちに加え、ハクロお手製の兵士風人形も配備しており、ほぼ確実にやれるのは間違いないだろう。
‥‥‥先日、過剰防衛をしたばかりだというのに、過剰攻撃用意をやってしまっているのは気のせいだと思いたい。いやまぁ、僕だって確実に成功するように、様々な薬を精製しているけれどね。ちょっとどころかかなりしてしまったが、十分すぎても不安でもある。
何しろ、予想される敵は邪神よりも狂気じみた相手らしいからね。人間とは明言されていなかったし、もしかすると人ならざるものへと変容してる可能性すらあるのだ。
なおかつ、化け物を大量に生み出している技術や見えなくて通じない化け物を作り上げる技術なども、おそらくはその者が元凶な可能性も大きくあり、この施設の襲撃によってそれらを出してくるかもしれない。
やっぱりやれるだけやっても、その事を考えると不安しかないからね。思わず大丈夫なのか、不安になっているとハクロが背後から抱きしめて来た。
「キュルル、アルス、不安そうにしなくても、大丈夫。私、アルスを守るし、逃すつもりもない。もう、蜘蛛の身体はないけれども、蜘蛛の巣の糸、敵逃さないもの」
「‥‥‥うん、そうだよね、ハクロ」
励ましてくれているようだし、彼女のその励ましに答えなくては男じゃない。
でも、全体的に見ると大半彼女の力がある部分もあるので、ちょっと自分が情けなくもあるけれどね‥‥‥ま、まぁどうにかできればいい話だし、そのあたりは気にしないでおこう。していたらキリがなさすぎるからね。
とにもかくにも、ありとあらゆる面で万全の態勢を整えたとはいえ、それでも不安は多少残る。
なので、最初の一手は、盛大にその不安を吹き飛ばすものにしてほしい。
「だからこそ、全壊をちょっとさけてやってほしいけれど、できるかな?」
「キュル、大丈夫!盛大にやってみせるの!!」
騎士たちの突入前に、入り口に仕掛けられているかもしれない罠を吹き飛ばすために、遠距離からハクロの魔法で先制の一撃を入れておく。
そんな事をすれば相手が先に気が付くかもしれないが、そもそもこちらの大群の方がはるかに目立つので、既に接近がバレて仕掛けられていてもおかしくはない。
なのでここは、一撃を先に入れるのが最良の手段‥‥‥のはず。これでハクロの力量を図られて、対策を取られる可能性も無きにしも非ずだが、主な主力は騎士たちに任せているのでそこまでのものでもない。
「んー、ふっ飛ばして、そこそこ景気よく、なおかつ一気にできそうなのは‥‥‥これかも?」
ちょっと考え、ハクロが魔法を選択し、狙いを定めるかのように手を伸ばす。
その先には、相手の施設の入り口となるであろう場所であり、焦点が定められ…‥‥
「前にアルスに聞いた、花火。その再現をした、魔法『た~ま~や~』!!」
そんな魔法の言い方で良いのかとちょっとツッコミを入れたくなったが、ぽんっという音と共に光の弾が飛び出していく。
そしてその勢いのまま、ひゅるるるっと吹っ飛び…‥‥炸裂した。
ドッパァァァァァン!!
「キュルル、成功したよー!!」
「「「「よっしゃ突撃だぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」」」」
綺麗な花火が咲き誇ると同時に、一気に士気を爆発させて騎士たちが突き進み始める。
炸裂した花火によって何かをふっ飛ばせているのかは定かではないが、良い感じに士気を向上させて全力で潰すことが出来るだろう。
後はどうなるのかはまだわからないが、出るとしてもできればまだ対処可能な化け物程度で済んでほしいなぁと淡い希望を抱きながら僕らも進むのであった…‥‥
「でもこれ、攻撃以外だと夜にやると、綺麗かも」
「というか、そっちの方が正しい使い方なんだよね…‥‥できれば今度、やってみようか」
無事に終えたら、花火大会をやってみたいかも。一緒に夜空を彩る花火を見るのは、中々面白い光景かもなぁ…‥‥あ、死亡フラグっぽいけどそうではないと思いたい。
何事も容赦なく、徹底的にしなければ、やれるものは何もない。
「だからこそ、今回は蟻の子一匹通さないような包囲網を用意したかったけれども、物理的に用意した時点で相手逃げられなくなっているよね」
「糸、大量に用意するの、大変だった。けれども、地中から大空まで囲ったから、万が一の逃走は、防げるはず、キュル」
少々やり過ぎている気がしなくもないが、大きな鳥かごで怪しい施設全体を余裕をもって取り囲み、確実にすべてを逃さない構えのようだ。
やる気十分のようで、糸を大量に生成しつつ、魔法をいつでも放てる構えを取って油断もない。
さらに今回、ハクロの魔法やら糸で強化された騎士たちに加え、ハクロお手製の兵士風人形も配備しており、ほぼ確実にやれるのは間違いないだろう。
‥‥‥先日、過剰防衛をしたばかりだというのに、過剰攻撃用意をやってしまっているのは気のせいだと思いたい。いやまぁ、僕だって確実に成功するように、様々な薬を精製しているけれどね。ちょっとどころかかなりしてしまったが、十分すぎても不安でもある。
何しろ、予想される敵は邪神よりも狂気じみた相手らしいからね。人間とは明言されていなかったし、もしかすると人ならざるものへと変容してる可能性すらあるのだ。
なおかつ、化け物を大量に生み出している技術や見えなくて通じない化け物を作り上げる技術なども、おそらくはその者が元凶な可能性も大きくあり、この施設の襲撃によってそれらを出してくるかもしれない。
やっぱりやれるだけやっても、その事を考えると不安しかないからね。思わず大丈夫なのか、不安になっているとハクロが背後から抱きしめて来た。
「キュルル、アルス、不安そうにしなくても、大丈夫。私、アルスを守るし、逃すつもりもない。もう、蜘蛛の身体はないけれども、蜘蛛の巣の糸、敵逃さないもの」
「‥‥‥うん、そうだよね、ハクロ」
励ましてくれているようだし、彼女のその励ましに答えなくては男じゃない。
でも、全体的に見ると大半彼女の力がある部分もあるので、ちょっと自分が情けなくもあるけれどね‥‥‥ま、まぁどうにかできればいい話だし、そのあたりは気にしないでおこう。していたらキリがなさすぎるからね。
とにもかくにも、ありとあらゆる面で万全の態勢を整えたとはいえ、それでも不安は多少残る。
なので、最初の一手は、盛大にその不安を吹き飛ばすものにしてほしい。
「だからこそ、全壊をちょっとさけてやってほしいけれど、できるかな?」
「キュル、大丈夫!盛大にやってみせるの!!」
騎士たちの突入前に、入り口に仕掛けられているかもしれない罠を吹き飛ばすために、遠距離からハクロの魔法で先制の一撃を入れておく。
そんな事をすれば相手が先に気が付くかもしれないが、そもそもこちらの大群の方がはるかに目立つので、既に接近がバレて仕掛けられていてもおかしくはない。
なのでここは、一撃を先に入れるのが最良の手段‥‥‥のはず。これでハクロの力量を図られて、対策を取られる可能性も無きにしも非ずだが、主な主力は騎士たちに任せているのでそこまでのものでもない。
「んー、ふっ飛ばして、そこそこ景気よく、なおかつ一気にできそうなのは‥‥‥これかも?」
ちょっと考え、ハクロが魔法を選択し、狙いを定めるかのように手を伸ばす。
その先には、相手の施設の入り口となるであろう場所であり、焦点が定められ…‥‥
「前にアルスに聞いた、花火。その再現をした、魔法『た~ま~や~』!!」
そんな魔法の言い方で良いのかとちょっとツッコミを入れたくなったが、ぽんっという音と共に光の弾が飛び出していく。
そしてその勢いのまま、ひゅるるるっと吹っ飛び…‥‥炸裂した。
ドッパァァァァァン!!
「キュルル、成功したよー!!」
「「「「よっしゃ突撃だぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」」」」
綺麗な花火が咲き誇ると同時に、一気に士気を爆発させて騎士たちが突き進み始める。
炸裂した花火によって何かをふっ飛ばせているのかは定かではないが、良い感じに士気を向上させて全力で潰すことが出来るだろう。
後はどうなるのかはまだわからないが、出るとしてもできればまだ対処可能な化け物程度で済んでほしいなぁと淡い希望を抱きながら僕らも進むのであった…‥‥
「でもこれ、攻撃以外だと夜にやると、綺麗かも」
「というか、そっちの方が正しい使い方なんだよね…‥‥できれば今度、やってみようか」
無事に終えたら、花火大会をやってみたいかも。一緒に夜空を彩る花火を見るのは、中々面白い光景かもなぁ…‥‥あ、死亡フラグっぽいけどそうではないと思いたい。
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