216 / 229
6章 卒業、未来へ向けて
6-7 きちんとやるべきこともやっておきながら
しおりを挟む
‥‥‥卒業式も終え、ようやく入った社会人生活。
いや、前世とは違ってきちんと貴族としての責務を果たすので貴族生活と言うべきなのかもしれないが、何も楽が出来るような仕事ではない。
ただ人に任せるような貴族家もあるらしいが、それでは不十分だったり横領、汚職などを招きかねないことから、きちんと自分でやれるところはこなしていき、日々の改善を積み重ねる必要がある。
「もちろん、挙式準備も同時並行で進行させるから中々忙しいよねえ」
「キュルル、でも、楽しみ♪」
業務改善、治安向上、そのほか専門家を呼んで負担も減らしてはいるが次々に出てくる仕事の山。
学生時代に比べると‥‥‥いや、もう後半から結構貴族としての仕事もしていたのでそこまで変わらないかもしれないと思いつつも大変な毎日だが、それでも待っている人生で一度きりといえる挙式の時を思うとこの程度は負担ではない。
というか、こうやって忙しく過ごしていると、一応父だった輩がどれだけサボっていたというか貴族としての責務を放棄していたのかがよく理解できるなぁ…‥‥当時とは違って領地も活性化しているので仕事が増えているというのもあるけれども、それでも昔を思うと色々と違ったんだなと思えてしまう。
何にしても、こうやって目まぐるしい貴族家としての生活もしつつ、予定としては後一月ほどですべての準備が整うはずであり、正式にハクロとの婚姻が可能となる。
そうなると辺境伯へと位が上がって、更に大変な仕事の山が出来るかもしれないけれども‥‥‥それでもやっぱり、彼女と結婚出来る事の方が嬉しいので苦にもならないだろう。
「それはそうとハクロ、領民全員の出席も確認できたけれども、式場の様子は?」
「ちょっとまって、えーっと‥‥‥うん、ほぼ出来上がって、飾りつけの準備をしている様子なの」
僕の問いかけに目をつむってしばし待ち、そう答えるハクロ。
どうやら式場の方にも彼女の御手製の人形が置かれているようで、視覚を共有して様子を見ることが出来ているようだ。
結構便利だよね、その人形を使った方法。お手軽監視設備にもなるけれども、ペットとかが家で何をしているのかとか見ることができそうだし、危なそうな場所があればあらかじめ派遣して、安全確認をすることができるなど使い道は多種多様だろう。
でもまぁ、彼女ばかりに負担をかけてはいけないので、人員も裂いて班分けしているけれどね。領内の拡大や辺境伯となった後のさらなる多様化も考えて人を募集しているので、人員はそれなりに足りているのだ。
むしろ、足りすぎてというか募集過多になっているのが問題だけどね…‥‥この領内での仕事に就きたいという人が、かなりの数がいてさばききれないのである。
人によっては他の貴族家の領民もいたりして、問題になりそうなので結構大変なんだよなぁ‥‥‥この帝国内の貴族なら問題は余り無いけど、他国のからだとスパイだとかが紛れこむ可能性もあって、きちんと仕分けをしないと面倒ごとになりかねない。一応、ボランティアで最近仕分けをやってくれる人たちも増えてきているので、負担は多くならないと思いたいけれどね…‥‥ファンクラブとか言う人たちも堂々と出てきたようだし、その辺も考えたいところだ。
「何にしても、挙式までには慣れるだろうし、ゆったりと過ごせる時間ができたら、夫婦になる前の最後の時間を楽しまないかな?」
「いいかも!私、それ、すごい楽しみ!キュルル!!」
忙しい毎日とは言え、まだまだ貴族家当主になったばかりのものであり、慣れていけばもう少し効率的にやることが出来るはず。
いろいろな改善案がこれでもかと出るので、出てきたものを実行していけば楽になっていくだろうし、夫婦になる前の関係もしっかり堪能しようと約束するのであった…‥‥
「そうだ、アルス。私、挙式に招待する人たちいるけれども、全員参加しても大丈夫なの?」
「一応、領内での挙式だからそこまで大々的にとはいかないけれど、それでも広さは確保できているからある程度なら余裕はあるよ。でも、呼ぶ人の詳細を聞きたいんだけど‥‥‥」
「えっとね、本当はサプライズにしたいなって思ってたけれども、よく考えたらちょっと騒ぎになりそうで‥‥‥」
「‥‥‥なるほど。まぁ、予想は出来ていたけれども、問題はない…‥のかな?一応、事前に招待客へお知らせしたほうが良いかもね」
聞いたのはいいけれども、心臓に悪い方々もいるだろうし、配慮をしっかりしないとな。
でも、この場合あとで国に報告するのがちょっと面倒だけど…‥‥うん、頑張ろう。というか、巻き添えにしてしっかりと事後報告にならないようにしておこう‥‥‥‥
いや、前世とは違ってきちんと貴族としての責務を果たすので貴族生活と言うべきなのかもしれないが、何も楽が出来るような仕事ではない。
ただ人に任せるような貴族家もあるらしいが、それでは不十分だったり横領、汚職などを招きかねないことから、きちんと自分でやれるところはこなしていき、日々の改善を積み重ねる必要がある。
「もちろん、挙式準備も同時並行で進行させるから中々忙しいよねえ」
「キュルル、でも、楽しみ♪」
業務改善、治安向上、そのほか専門家を呼んで負担も減らしてはいるが次々に出てくる仕事の山。
学生時代に比べると‥‥‥いや、もう後半から結構貴族としての仕事もしていたのでそこまで変わらないかもしれないと思いつつも大変な毎日だが、それでも待っている人生で一度きりといえる挙式の時を思うとこの程度は負担ではない。
というか、こうやって忙しく過ごしていると、一応父だった輩がどれだけサボっていたというか貴族としての責務を放棄していたのかがよく理解できるなぁ…‥‥当時とは違って領地も活性化しているので仕事が増えているというのもあるけれども、それでも昔を思うと色々と違ったんだなと思えてしまう。
何にしても、こうやって目まぐるしい貴族家としての生活もしつつ、予定としては後一月ほどですべての準備が整うはずであり、正式にハクロとの婚姻が可能となる。
そうなると辺境伯へと位が上がって、更に大変な仕事の山が出来るかもしれないけれども‥‥‥それでもやっぱり、彼女と結婚出来る事の方が嬉しいので苦にもならないだろう。
「それはそうとハクロ、領民全員の出席も確認できたけれども、式場の様子は?」
「ちょっとまって、えーっと‥‥‥うん、ほぼ出来上がって、飾りつけの準備をしている様子なの」
僕の問いかけに目をつむってしばし待ち、そう答えるハクロ。
どうやら式場の方にも彼女の御手製の人形が置かれているようで、視覚を共有して様子を見ることが出来ているようだ。
結構便利だよね、その人形を使った方法。お手軽監視設備にもなるけれども、ペットとかが家で何をしているのかとか見ることができそうだし、危なそうな場所があればあらかじめ派遣して、安全確認をすることができるなど使い道は多種多様だろう。
でもまぁ、彼女ばかりに負担をかけてはいけないので、人員も裂いて班分けしているけれどね。領内の拡大や辺境伯となった後のさらなる多様化も考えて人を募集しているので、人員はそれなりに足りているのだ。
むしろ、足りすぎてというか募集過多になっているのが問題だけどね…‥‥この領内での仕事に就きたいという人が、かなりの数がいてさばききれないのである。
人によっては他の貴族家の領民もいたりして、問題になりそうなので結構大変なんだよなぁ‥‥‥この帝国内の貴族なら問題は余り無いけど、他国のからだとスパイだとかが紛れこむ可能性もあって、きちんと仕分けをしないと面倒ごとになりかねない。一応、ボランティアで最近仕分けをやってくれる人たちも増えてきているので、負担は多くならないと思いたいけれどね…‥‥ファンクラブとか言う人たちも堂々と出てきたようだし、その辺も考えたいところだ。
「何にしても、挙式までには慣れるだろうし、ゆったりと過ごせる時間ができたら、夫婦になる前の最後の時間を楽しまないかな?」
「いいかも!私、それ、すごい楽しみ!キュルル!!」
忙しい毎日とは言え、まだまだ貴族家当主になったばかりのものであり、慣れていけばもう少し効率的にやることが出来るはず。
いろいろな改善案がこれでもかと出るので、出てきたものを実行していけば楽になっていくだろうし、夫婦になる前の関係もしっかり堪能しようと約束するのであった…‥‥
「そうだ、アルス。私、挙式に招待する人たちいるけれども、全員参加しても大丈夫なの?」
「一応、領内での挙式だからそこまで大々的にとはいかないけれど、それでも広さは確保できているからある程度なら余裕はあるよ。でも、呼ぶ人の詳細を聞きたいんだけど‥‥‥」
「えっとね、本当はサプライズにしたいなって思ってたけれども、よく考えたらちょっと騒ぎになりそうで‥‥‥」
「‥‥‥なるほど。まぁ、予想は出来ていたけれども、問題はない…‥のかな?一応、事前に招待客へお知らせしたほうが良いかもね」
聞いたのはいいけれども、心臓に悪い方々もいるだろうし、配慮をしっかりしないとな。
でも、この場合あとで国に報告するのがちょっと面倒だけど…‥‥うん、頑張ろう。というか、巻き添えにしてしっかりと事後報告にならないようにしておこう‥‥‥‥
25
あなたにおすすめの小説
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる