219 / 229
7章 死がふたりを分かつまで
7-1 積み重ね、じっくり流れ
しおりを挟む
‥‥‥ハクロとの挙式も上げ、きちんと夫婦になった翌日。
昨晩はどこの誰が余計な入れ知恵をしたのか、ハクロが少々やらかしかけたが、それも無事に済んだ。
というか、何を隠れて教えていたのだろうかいい大人たちが…‥‥ハクロって純粋すぎて信じやすい部分があるからそこに付け込まないでほしい。危く色々な意味で死にかけた。薬を精製できるチートを活用したけれども、何か間違っている気がしなくもない‥‥‥
「でもまぁ、無事でよかったけれども…‥ハクロ、大丈夫?」
「あんまり、大丈夫じゃない‥‥‥色々と、悶え中、キュルルル‥‥‥」
ブシュウウッと湯気を出すかのように真っ赤になりつつ、枕に顔をうずめて昨晩を思い出し、羞恥心で悶えつつも疲れ果てて動けないのかどうにもなっていない様子である。
きちんと終えた後に教えつつ、ちょっと眠って頭が冷静になったようだが、その分昨晩の挙動がどのようなものだったのかよく振り返ることが出来てしまったようである。なんというか、お酒といいい何かでタガが外れた後にこうやって悶える様子も可愛いけれどね。深夜テンションと結婚できた嬉しさでちょっとハイになっていた代償が、これなのか。
というか、理解できているならもうちょっとどうにか抑えられたんじゃないのかとツッコミを入れたいけれども、この状況で入れたら100%悶え死ぬだろう。
‥‥‥何にしても、ハクロと正式な夫婦関係を成し得たのは事実である。
長い間一緒に過ごしてきたが、ようやく一歩関係が進んだような気がしなくもない…‥‥というか、昨晩の事があったけれども、よく今まで健全な関係でいられたことが驚きだと思いたい。
共に歩むだけの覚悟も持てたことだし‥‥‥そう考えると、今後も楽しみと言えば楽しみかな。
「にしても、動けないのは僕も一緒か…‥‥足腰が動かん…‥‥」
「キュルル‥‥‥悶え、直ったけれども、私も動けない‥‥‥」
教訓として、今後はやりすぎないようにしよう…‥‥互いに限界に気が付かないまま死んでいたら一生の恥どころか死んでも死にきれないことになる。
以降、そこからは挙式後に決定していた辺境伯へと爵位が上昇し、日々に忙しさが増した。
得られる領地の再確認作業や、領民からの意見の取入れや隣接する貴族家との付き合い、辺境伯ゆえに辺境の地を守るための私兵の育成などやることが多いのだ。
もちろん、こういう動きをすると良からぬ動きをしようと企む者も出てきて、悪意とかも学生時代以上に受けてくるので、精神的に大変な事も多いだろう。
「でも案外、そんなのは帝国内だと出ないよね。やっぱり、教育が行き届いているというか、帝国のやり方がそれだけ良いのかな?」
「それ、不思議かも。でも、そうかもしれないと思うよね。変な人、他国の人が多いもの」
「まぁ、辺境だからこそ目が届かないと考えるような奴もいるのかもしれないけれども‥‥‥こうやって見事に捕らえられている様を見ると、そうとしか思えなくなるよね」
本日は領内の端っこの部分で、見回り作業を行っていた。
領主だからと言って邸に留まるようなことは無く、自らの足を使って動き回っていたのだが…‥偶然にも悪党の群れを見つけてしまったのである。
一応、ハクロも一緒にいたとはいえ…‥‥
「領主様ー、こいつ等やはり他国から国際手配中の盗賊団です!!」
「そうか、なら引き渡すための準備を進めて欲しい。ああ、逃がさないようにしっかりと見張りつつ、疲れたら交代をしながら警戒を怠るな」
「「「はっ!!」」」
領内に新たに付けた自警団の者たちがそう返答し、しっかりとしかるべきところへ引き渡す手続きを始めていく。
何かと領内が広がると手が届きにくそうな部分も出るし、四六時中ハクロの人形を使っての警戒なども負担が大きいから作ってみたのだが、今回のような事態でもすぐに対応し、誰一人として欠けることなく捉えることが出来たのでかなり良いだろう。
まぁ、物凄く簡単に作ったのではなく、しっかりと面接・素行調査・試験など様々な過程を経ているのでそれなりに苦労はしたけれどね。信頼を得られるような人を探すのは結構大変なのだ。
それでも、この領内で働きたいという希望者は多いので、落ちたとしても向かう先を用意して出来る限り希望を叶えるようにはしている。
万が一にでもやらかせば、その時は終わるけどね‥‥‥‥ファンクラブの集団が一斉にその役目をやらせてほしいという土下座がハクロがいない時にあったのは驚愕させられたが、うまくいっているのだから良いとしようか。
「あとは、他に隠れていないかも見たいし…‥‥ハクロ、飛ぼうか」
「キュル!分かった!」
ぶわっと翼を広げるハクロに続けて、僕も変身薬で鳥になり、共に大空へ飛翔する。
空から探して見つける事もできるし、こういう利用方法も有効的だ。
夫婦になって毎日を過ごすが、中々充実した日々を過ごせているのであった‥‥‥‥
昨晩はどこの誰が余計な入れ知恵をしたのか、ハクロが少々やらかしかけたが、それも無事に済んだ。
というか、何を隠れて教えていたのだろうかいい大人たちが…‥‥ハクロって純粋すぎて信じやすい部分があるからそこに付け込まないでほしい。危く色々な意味で死にかけた。薬を精製できるチートを活用したけれども、何か間違っている気がしなくもない‥‥‥
「でもまぁ、無事でよかったけれども…‥ハクロ、大丈夫?」
「あんまり、大丈夫じゃない‥‥‥色々と、悶え中、キュルルル‥‥‥」
ブシュウウッと湯気を出すかのように真っ赤になりつつ、枕に顔をうずめて昨晩を思い出し、羞恥心で悶えつつも疲れ果てて動けないのかどうにもなっていない様子である。
きちんと終えた後に教えつつ、ちょっと眠って頭が冷静になったようだが、その分昨晩の挙動がどのようなものだったのかよく振り返ることが出来てしまったようである。なんというか、お酒といいい何かでタガが外れた後にこうやって悶える様子も可愛いけれどね。深夜テンションと結婚できた嬉しさでちょっとハイになっていた代償が、これなのか。
というか、理解できているならもうちょっとどうにか抑えられたんじゃないのかとツッコミを入れたいけれども、この状況で入れたら100%悶え死ぬだろう。
‥‥‥何にしても、ハクロと正式な夫婦関係を成し得たのは事実である。
長い間一緒に過ごしてきたが、ようやく一歩関係が進んだような気がしなくもない…‥‥というか、昨晩の事があったけれども、よく今まで健全な関係でいられたことが驚きだと思いたい。
共に歩むだけの覚悟も持てたことだし‥‥‥そう考えると、今後も楽しみと言えば楽しみかな。
「にしても、動けないのは僕も一緒か…‥‥足腰が動かん…‥‥」
「キュルル‥‥‥悶え、直ったけれども、私も動けない‥‥‥」
教訓として、今後はやりすぎないようにしよう…‥‥互いに限界に気が付かないまま死んでいたら一生の恥どころか死んでも死にきれないことになる。
以降、そこからは挙式後に決定していた辺境伯へと爵位が上昇し、日々に忙しさが増した。
得られる領地の再確認作業や、領民からの意見の取入れや隣接する貴族家との付き合い、辺境伯ゆえに辺境の地を守るための私兵の育成などやることが多いのだ。
もちろん、こういう動きをすると良からぬ動きをしようと企む者も出てきて、悪意とかも学生時代以上に受けてくるので、精神的に大変な事も多いだろう。
「でも案外、そんなのは帝国内だと出ないよね。やっぱり、教育が行き届いているというか、帝国のやり方がそれだけ良いのかな?」
「それ、不思議かも。でも、そうかもしれないと思うよね。変な人、他国の人が多いもの」
「まぁ、辺境だからこそ目が届かないと考えるような奴もいるのかもしれないけれども‥‥‥こうやって見事に捕らえられている様を見ると、そうとしか思えなくなるよね」
本日は領内の端っこの部分で、見回り作業を行っていた。
領主だからと言って邸に留まるようなことは無く、自らの足を使って動き回っていたのだが…‥偶然にも悪党の群れを見つけてしまったのである。
一応、ハクロも一緒にいたとはいえ…‥‥
「領主様ー、こいつ等やはり他国から国際手配中の盗賊団です!!」
「そうか、なら引き渡すための準備を進めて欲しい。ああ、逃がさないようにしっかりと見張りつつ、疲れたら交代をしながら警戒を怠るな」
「「「はっ!!」」」
領内に新たに付けた自警団の者たちがそう返答し、しっかりとしかるべきところへ引き渡す手続きを始めていく。
何かと領内が広がると手が届きにくそうな部分も出るし、四六時中ハクロの人形を使っての警戒なども負担が大きいから作ってみたのだが、今回のような事態でもすぐに対応し、誰一人として欠けることなく捉えることが出来たのでかなり良いだろう。
まぁ、物凄く簡単に作ったのではなく、しっかりと面接・素行調査・試験など様々な過程を経ているのでそれなりに苦労はしたけれどね。信頼を得られるような人を探すのは結構大変なのだ。
それでも、この領内で働きたいという希望者は多いので、落ちたとしても向かう先を用意して出来る限り希望を叶えるようにはしている。
万が一にでもやらかせば、その時は終わるけどね‥‥‥‥ファンクラブの集団が一斉にその役目をやらせてほしいという土下座がハクロがいない時にあったのは驚愕させられたが、うまくいっているのだから良いとしようか。
「あとは、他に隠れていないかも見たいし…‥‥ハクロ、飛ぼうか」
「キュル!分かった!」
ぶわっと翼を広げるハクロに続けて、僕も変身薬で鳥になり、共に大空へ飛翔する。
空から探して見つける事もできるし、こういう利用方法も有効的だ。
夫婦になって毎日を過ごすが、中々充実した日々を過ごせているのであった‥‥‥‥
25
あなたにおすすめの小説
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる