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一難去ってもなぜこうも来るのか
#153 あっちこっちであるのデス
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SIDEシアン
……予定の時刻通りに、僕らが宿泊した宿にミスティアとフィーアが訪れてきた。
「久し振りですわね、シアンさん、ハクロさん、ワゼさん」
「ええ、久しぶりですミスティアさん」
一応、明後日の親善試合の観戦チケットなどを受け取るのだが、その前にやる作業があるわけで、彼女達はここへ出向いてきた。
「フー?」
「ふむ、想定通りというべきですが、やはり他のミニワゼたちよりも部品の摩耗が見られますネ」
簡易的になのか、フィーアの手を軽く外し、ワゼがそう告げる。
「オーバーホールを行いますが、それまでの護衛として、彼女達を出しておきます。フンフ、ズィーベン、頼みますネ」
「ファ!」
「セ!」
ワゼの言葉に対して、ミニワゼシスターズの二人が元気良く返答する。
今回の親善試合にて、フィーアはこの国側の剣士として、ミニワゼシスターズと合体して出るつもりであった。
けれども、王女の護衛をしている彼女は、他のシスターズと摩耗具合が異なると想定されるために、オーバーホール作業を行うため、一旦僕らの元へ戻るのである。
その間の第2王女であるミスティアの護衛は、こちら側のシスターズを2体出すことにした。
【フィーアだけでも結構できていましたし、1体だけで良いと思うのですが‥‥‥?】
「ハクロさん、その考えは甘いですわ」
ハクロの疑問の言葉に、ミスティアが答える。
ボラーン王国とヴェールヌイ騎士王国の親善試合の試合が明後日あるのだが、これはいわば友好関係の確認の儀式とも言える試合。
当然、その試合の観戦にはこの国の王族と、騎士王国側の王族なども見に来るためにこの首都に入るのだが、当然というべきか、人間の醜い一面というか、彼らを狙うような輩は出てくる。
この2国間の関係を崩壊させたいような人や、単純に相手国側だけを貶めたいような輩、ただの馬鹿など、考えられるだけでも色々と警戒しなくてはならないのだ。
「試合の間は王族として全員に特殊訓練された護衛達が付きますので、安全は確保されますわ。でも、それまでの間での襲撃も十分考えられるのですわ」
一応、そうならないためにも護衛やこの首都を守る衛兵などがきちんと巡回し、確認しているがそれでも完ぺきではない。
ゆえに、いつも以上の警戒が必要となり、このどさくさに紛れて訪れて来てほしくない様な者達が来ないようにするためにも、ミニワゼシスターズを2人こちらから出すのだ。
ちなみに、フンフ、ズィーベンの二体は先にオーバーホール済みなので、臨機応変の対応は滞りなく出来るそうだ。
「一応、記憶同調などもさせておきましたので、普段の生活と大差ないようにできていマス」
僕らと過ごすミニワゼシスターズと、ミスティアの護衛をするフィーアでは日常生活面で違うところが多くある。
なので、何か支障があっても困るので、ある程度共有した状態にしたらしい。
ひとまずはこれでフィーアのオーバーホールの用意が出来たという事もあり、ミスティアの方も王族としての仕事があるので、一旦城へ戻っていったのであった。
「フー」
「では、こちらもオーバーホールを始めましょうカ」
そう言ってワゼが出したのは、小さな箱。
なんでも箱庭の技術を応用した持ち運び式の工房で、必要な材料なども事前に準備済みのようだ。
「それではご主人様、後の事はシスターズに任せマス」
「ああ、わかったよワゼ」
宿泊する部屋の隅に箱を置き、フィーアを連れて中に入っていたワゼ。
後の僕らに関しては、残るミニワゼシスターズが滞りなくやってくれるようなので、特に問題はない。
「でも、オーバーホール中の彼女達ってどうなっているのかちょっと気になるよね」
【見たら精神的にきそうですけれどね】
ミニワゼシスターズだって関節などの違いに注目しなければ、小さな女の子たちにしか見えない。
そんな彼女たちがオーバーホールでバラバラになっている姿は‥‥‥‥事情を知らなければ、バラバラ殺人解体作業中にしか思えないだろう。
何にしても、試合が始まる明後日までは暇でもあるので、明日は首都内観光でも楽しもうとハクロと約束するのであった。
夜の営みに関してはお預けだけどね。流石に足腰立てなくなったら意味ないからなぁ…‥‥
――――――――――――――――――――――
SIDE女性騎士団第3小隊
……夕暮頃、ようやくこの首都へ到着した一団があった。
その一団は、明後日の親善試合のためにやって来た、ヴェールヌイ騎士王国の女性騎士団、第3小隊である。
【よし!!全速力で駆け抜け、この距離でこれだけの時間とは、日頃の成果が出たぞ!!】
【だ、団長……は、速いのは良いんやけど、めちゃゆれ……うっぷ】
「うわぁぁぁ!!副団長から色々出ては不味いものがでかけているぞぉ!?」
「急いで体力及び精神回復薬を渡せ!!」
【ちょい待ち、うちにはそれはちと不味、うぼおぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!!】
どくどくと飲まされ、昇天しかける副団長。
「副団長が爆発昇天しかけている!?」
「しまった、副団長には効果は抜群だったぁ!!」
「常人みたいに血色は良いから、つい間違えたぁぁ!!」
【とりあえず、お前たちは落ち着け!!】
牽引用のロープを外しつつ、剣を帯刀し直していた団長の言葉に、団員たちは指示に従う。
色々と馬車内の惨状が凄まじい事になったので、彼らは予定していた宿へ向かうよりもまずは副団長の作り出した凄惨な状態から、掃除をし始めるのであった。
……先行きが既に不安である。
……予定の時刻通りに、僕らが宿泊した宿にミスティアとフィーアが訪れてきた。
「久し振りですわね、シアンさん、ハクロさん、ワゼさん」
「ええ、久しぶりですミスティアさん」
一応、明後日の親善試合の観戦チケットなどを受け取るのだが、その前にやる作業があるわけで、彼女達はここへ出向いてきた。
「フー?」
「ふむ、想定通りというべきですが、やはり他のミニワゼたちよりも部品の摩耗が見られますネ」
簡易的になのか、フィーアの手を軽く外し、ワゼがそう告げる。
「オーバーホールを行いますが、それまでの護衛として、彼女達を出しておきます。フンフ、ズィーベン、頼みますネ」
「ファ!」
「セ!」
ワゼの言葉に対して、ミニワゼシスターズの二人が元気良く返答する。
今回の親善試合にて、フィーアはこの国側の剣士として、ミニワゼシスターズと合体して出るつもりであった。
けれども、王女の護衛をしている彼女は、他のシスターズと摩耗具合が異なると想定されるために、オーバーホール作業を行うため、一旦僕らの元へ戻るのである。
その間の第2王女であるミスティアの護衛は、こちら側のシスターズを2体出すことにした。
【フィーアだけでも結構できていましたし、1体だけで良いと思うのですが‥‥‥?】
「ハクロさん、その考えは甘いですわ」
ハクロの疑問の言葉に、ミスティアが答える。
ボラーン王国とヴェールヌイ騎士王国の親善試合の試合が明後日あるのだが、これはいわば友好関係の確認の儀式とも言える試合。
当然、その試合の観戦にはこの国の王族と、騎士王国側の王族なども見に来るためにこの首都に入るのだが、当然というべきか、人間の醜い一面というか、彼らを狙うような輩は出てくる。
この2国間の関係を崩壊させたいような人や、単純に相手国側だけを貶めたいような輩、ただの馬鹿など、考えられるだけでも色々と警戒しなくてはならないのだ。
「試合の間は王族として全員に特殊訓練された護衛達が付きますので、安全は確保されますわ。でも、それまでの間での襲撃も十分考えられるのですわ」
一応、そうならないためにも護衛やこの首都を守る衛兵などがきちんと巡回し、確認しているがそれでも完ぺきではない。
ゆえに、いつも以上の警戒が必要となり、このどさくさに紛れて訪れて来てほしくない様な者達が来ないようにするためにも、ミニワゼシスターズを2人こちらから出すのだ。
ちなみに、フンフ、ズィーベンの二体は先にオーバーホール済みなので、臨機応変の対応は滞りなく出来るそうだ。
「一応、記憶同調などもさせておきましたので、普段の生活と大差ないようにできていマス」
僕らと過ごすミニワゼシスターズと、ミスティアの護衛をするフィーアでは日常生活面で違うところが多くある。
なので、何か支障があっても困るので、ある程度共有した状態にしたらしい。
ひとまずはこれでフィーアのオーバーホールの用意が出来たという事もあり、ミスティアの方も王族としての仕事があるので、一旦城へ戻っていったのであった。
「フー」
「では、こちらもオーバーホールを始めましょうカ」
そう言ってワゼが出したのは、小さな箱。
なんでも箱庭の技術を応用した持ち運び式の工房で、必要な材料なども事前に準備済みのようだ。
「それではご主人様、後の事はシスターズに任せマス」
「ああ、わかったよワゼ」
宿泊する部屋の隅に箱を置き、フィーアを連れて中に入っていたワゼ。
後の僕らに関しては、残るミニワゼシスターズが滞りなくやってくれるようなので、特に問題はない。
「でも、オーバーホール中の彼女達ってどうなっているのかちょっと気になるよね」
【見たら精神的にきそうですけれどね】
ミニワゼシスターズだって関節などの違いに注目しなければ、小さな女の子たちにしか見えない。
そんな彼女たちがオーバーホールでバラバラになっている姿は‥‥‥‥事情を知らなければ、バラバラ殺人解体作業中にしか思えないだろう。
何にしても、試合が始まる明後日までは暇でもあるので、明日は首都内観光でも楽しもうとハクロと約束するのであった。
夜の営みに関してはお預けだけどね。流石に足腰立てなくなったら意味ないからなぁ…‥‥
――――――――――――――――――――――
SIDE女性騎士団第3小隊
……夕暮頃、ようやくこの首都へ到着した一団があった。
その一団は、明後日の親善試合のためにやって来た、ヴェールヌイ騎士王国の女性騎士団、第3小隊である。
【よし!!全速力で駆け抜け、この距離でこれだけの時間とは、日頃の成果が出たぞ!!】
【だ、団長……は、速いのは良いんやけど、めちゃゆれ……うっぷ】
「うわぁぁぁ!!副団長から色々出ては不味いものがでかけているぞぉ!?」
「急いで体力及び精神回復薬を渡せ!!」
【ちょい待ち、うちにはそれはちと不味、うぼおぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ!!】
どくどくと飲まされ、昇天しかける副団長。
「副団長が爆発昇天しかけている!?」
「しまった、副団長には効果は抜群だったぁ!!」
「常人みたいに血色は良いから、つい間違えたぁぁ!!」
【とりあえず、お前たちは落ち着け!!】
牽引用のロープを外しつつ、剣を帯刀し直していた団長の言葉に、団員たちは指示に従う。
色々と馬車内の惨状が凄まじい事になったので、彼らは予定していた宿へ向かうよりもまずは副団長の作り出した凄惨な状態から、掃除をし始めるのであった。
……先行きが既に不安である。
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