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一難去ってもなぜこうも来るのか
#158 楽しみの開始なのデス
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SIDEシアン
……いよいよ本日、親善試合が行われる日となった。
「こうやって観客席で見る立場だけどさ、結構ドキドキしてくるよね」
【ええ、物凄く楽しみですからね!】
僕の言葉に対して、ハクロはぐっとこぶしを握り締めて答える。
フィーアたちから渡された観客席のチケットは、親善試合会場が良く見える特等席。
場内の観客席は満員であり、どれほどの人々がこの試合を楽しみにしているのかよく分かる。
「ワゼ、フィーアたち合体した姿は、その試合までのお楽しみなのか?」
「ええ、そうデス。ご主人様たちには、その姿を楽しみ待ってほしいという想いもありますからネ」
席に座りつつ、問いかけたことに対して、ワゼはそう答える。
普段のメイドゴーレムとしての彼女の感情は読み取りにくいところもあるが、今日の試合は彼女も楽しみなのか、どことなくワクワクしたような声である。
何にしても、今回の試合はボラーン王国とヴェールヌイ騎士王国の友情を深めるための親善試合。
両国の騎士たちの腕前はどれほどのものかは知らないが、楽しめるような言試合になるはずだ。
‥‥‥‥とは言え、一つの不安要素があった。
今回の親善試合、騎士たちが出るのだが、ヴェールヌイ騎士王国側にはハクロの姉のような存在であるルルがいる。
対戦表は試合が始まるまでは公開されておらず、もしもルルとフィーアの対戦となった場合、どちらを応援すべきかわからないのだ。
個人的には身内の方を応援したいが、どちらも身内のようなものだし、できれば両方とも違う相手であってほしいところである、
『さぁって!!いよいよ試合開始の時間がやってまいりましたぁ!!』
っと、考えていたら、どうやらもう間もなく試合が始まるようで、会場中に何らかの道具を使ったのか声が響き渡った。
『司会はわたくし、いつでもどこでも試合場に現れるさすらいの司会者ことモッキューン!!』
『そして実況及び解説は、この首都内冒険者ギルドを経営しているデルタリアンでお送りするであります!なお、本来であれば、魔導士長がこの場にいたのでありますが、彼は先日ぎっくり腰のためにしばし療養の旅に出かけているのであります!』
いつのまにか試合場の横に設けられている特設席に、司会者と解説者たちがいた。
『では、本日出場予定の騎士たちの対戦表をどうぞご覧ください!!』
ばばんっと掲げられたのは、大きく書かれた騎士たちの対戦表。
色々と対戦相手が出ているが、僕らが気になるのはフィーアとルルの組み合わせが無いかという事だ。
「えっと、ここから見える分だと‥‥‥‥よかった、どっちも違う対戦相手か」
【ちょっとほっとしましたね。姉さんとフィーアの二人の対戦がでたら、どっちを応援すべきか迷いましたからね】
安堵の息を吐きつつ、二人の対戦相手の名前を見てみる。
「ふむ、ルルさんの方はこの国の騎士団長、フィーアにはルルさんと同じ第3小隊の副団長が当たるようデス」
……安心して早々に、ちょっと不安になった。
どっちも実力者じゃないかな?いや、相手の副団長は良く知らないけれどさ。ボラーン王国の騎士団長の方も知らないか。
何にしても、今は試合を見て楽しむ方が良いだろう。
不安を抱えずに、応援に精を出すだけである。
とにもかくにも、盛大な開会式が開かれた後に、試合が始まっていくのであった…‥‥
―――――――――――――――――
SIDE???
わぁぁぁぁ、っと試合会場が盛り上がる中で、会場の外でも、中の騒ぎを聞きつつ集まる者達がいた。
生憎観客席を取れずとも、結構大きい解説の声などを聴いて、中の様子を知る事が出来るからだ。
皆が楽しみ、首都内はお祭り騒ぎ。
この騒ぎの中で、密かに企みを持つ者たちが、実行に移そうとしていた。
それが、どれほど愚かな行為であり、自らの破滅を導くものであるかも思わずに‥‥‥‥
……いよいよ本日、親善試合が行われる日となった。
「こうやって観客席で見る立場だけどさ、結構ドキドキしてくるよね」
【ええ、物凄く楽しみですからね!】
僕の言葉に対して、ハクロはぐっとこぶしを握り締めて答える。
フィーアたちから渡された観客席のチケットは、親善試合会場が良く見える特等席。
場内の観客席は満員であり、どれほどの人々がこの試合を楽しみにしているのかよく分かる。
「ワゼ、フィーアたち合体した姿は、その試合までのお楽しみなのか?」
「ええ、そうデス。ご主人様たちには、その姿を楽しみ待ってほしいという想いもありますからネ」
席に座りつつ、問いかけたことに対して、ワゼはそう答える。
普段のメイドゴーレムとしての彼女の感情は読み取りにくいところもあるが、今日の試合は彼女も楽しみなのか、どことなくワクワクしたような声である。
何にしても、今回の試合はボラーン王国とヴェールヌイ騎士王国の友情を深めるための親善試合。
両国の騎士たちの腕前はどれほどのものかは知らないが、楽しめるような言試合になるはずだ。
‥‥‥‥とは言え、一つの不安要素があった。
今回の親善試合、騎士たちが出るのだが、ヴェールヌイ騎士王国側にはハクロの姉のような存在であるルルがいる。
対戦表は試合が始まるまでは公開されておらず、もしもルルとフィーアの対戦となった場合、どちらを応援すべきかわからないのだ。
個人的には身内の方を応援したいが、どちらも身内のようなものだし、できれば両方とも違う相手であってほしいところである、
『さぁって!!いよいよ試合開始の時間がやってまいりましたぁ!!』
っと、考えていたら、どうやらもう間もなく試合が始まるようで、会場中に何らかの道具を使ったのか声が響き渡った。
『司会はわたくし、いつでもどこでも試合場に現れるさすらいの司会者ことモッキューン!!』
『そして実況及び解説は、この首都内冒険者ギルドを経営しているデルタリアンでお送りするであります!なお、本来であれば、魔導士長がこの場にいたのでありますが、彼は先日ぎっくり腰のためにしばし療養の旅に出かけているのであります!』
いつのまにか試合場の横に設けられている特設席に、司会者と解説者たちがいた。
『では、本日出場予定の騎士たちの対戦表をどうぞご覧ください!!』
ばばんっと掲げられたのは、大きく書かれた騎士たちの対戦表。
色々と対戦相手が出ているが、僕らが気になるのはフィーアとルルの組み合わせが無いかという事だ。
「えっと、ここから見える分だと‥‥‥‥よかった、どっちも違う対戦相手か」
【ちょっとほっとしましたね。姉さんとフィーアの二人の対戦がでたら、どっちを応援すべきか迷いましたからね】
安堵の息を吐きつつ、二人の対戦相手の名前を見てみる。
「ふむ、ルルさんの方はこの国の騎士団長、フィーアにはルルさんと同じ第3小隊の副団長が当たるようデス」
……安心して早々に、ちょっと不安になった。
どっちも実力者じゃないかな?いや、相手の副団長は良く知らないけれどさ。ボラーン王国の騎士団長の方も知らないか。
何にしても、今は試合を見て楽しむ方が良いだろう。
不安を抱えずに、応援に精を出すだけである。
とにもかくにも、盛大な開会式が開かれた後に、試合が始まっていくのであった…‥‥
―――――――――――――――――
SIDE???
わぁぁぁぁ、っと試合会場が盛り上がる中で、会場の外でも、中の騒ぎを聞きつつ集まる者達がいた。
生憎観客席を取れずとも、結構大きい解説の声などを聴いて、中の様子を知る事が出来るからだ。
皆が楽しみ、首都内はお祭り騒ぎ。
この騒ぎの中で、密かに企みを持つ者たちが、実行に移そうとしていた。
それが、どれほど愚かな行為であり、自らの破滅を導くものであるかも思わずに‥‥‥‥
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