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火種はどこにでも落ちていた
#299 利用できるのであれば、有効活用すべきデス
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SIDE悪魔グズゥエルゼ
‥‥‥隠された地下室。
その奥深くにて、悪魔グズゥエルゼは作業を行っていた。
「プラント、23Aから34Bまで生産完了っと。後はこっちを輸送して、次のアンデッドにして、ある程度の蟲毒化して‥‥‥」
きちんと管理しつつ、今どの様な生産状況なのか把握し、どこをどうすべきなのか、指示を打ち込んでいく。
今いるこの場所は、グズゥエルゼが過去にとある国からいただいてきた設備を置いてあり、作業工程自体は少々アレンジしながらも、効率は悪くはない。
あえて、悪い点を挙げるとすれば、ここを一人で管理している状態なので、やや負担が大きい所であろうか。
とはいえ、流石にここに人を入れるわけにもいかないし、そもそも入れるような当てもない。
グズゥエルゼの所業自体、同族の悪魔たちでさえも嫌う者があり、孤立無援の状況でもあるのだ。
まぁ、そんな状況であってもグズゥエルゼにとっては問題は無かった。
もともと大勢でやる必要性もないし、悪魔ゼリアスと同じように、このグズゥエルゼも大悪魔。
魔法に長けているのもさながら、人の技術力ぐらいはしっかりと認めており、きちんと自分の目的に利用できるのであれば、利用しまくるのである。
「いらないものはまた外部へ放棄して‥‥‥ん?」
作業をし続ける中、ふとグズゥエルゼはある事に気が付いた。
「‥‥‥第3ブロック、第5ブロック、第6‥‥‥あちこちでの、アンデッド反応が消えているな」
国中に解き放っている、アンデッドたち。
現在も色々と利用できるために放牧のようにしつつも管理していたのだが、その数が減っていることに気が付いたのである。
「しまったな‥‥‥ここ数日、こっちの作業をしていたがゆえに見逃してしまったか‥‥‥まぁ、討伐してくれれば、それはそれで今の工程にが進むから、良いか」
利用できる価値があり、あえて討伐されても良いようにアンデッドたちは国中にばらまいた状態。
他国から誰が全滅させようとしているのかまではまだ分からないが、数を減らしていること自体は別に良い。
浄化されようが、焼き尽くされて消滅されようが、消え失せるという工程自体、この今やっているとある目的にも利用できるのだから。
「とはいえ、消滅範囲を見る限り‥‥間違いなくこっちに来ているか。可能性としては、あの魔王の配下たちか‥‥‥やっぱり、バレたか?」
先日の、どこぞやの王子を利用してやった騒動。
実験としつつ、この世界の魔王へ向けての想いっきり喧嘩を売ったような真似であり、しっかりと買われてしまったらしい。
証拠の隠滅も徹底したはずだが…‥‥やはり、すべて消し去れてなかったのだろう。
「何にしても、まだ時間はあるか。ついでに、アンデッドたちの掃除をしてくれているのならばこちらにとっても都合がいいか」
にやりと悪い笑みを浮かべ、グズゥエルゼはすぐに動き出す。
あちこちに設置している魔道具などの設備を操作し、都合のいい事をさらに進めようと企てる。
「この速度を見る限り、こちらの動きを読んでいる可能性もあるが‥‥‥それはそれで面白いか。知恵比べならば、逃げる道を選ぶこっちにとって、十分に対応できる」
そう言いながら、レバーを引き、ボタンを押す。
あちこちの作業を行うことで、国全体のアンデッドたちにも影響を与える装置を動かし、時間稼ぎも兼ねて稼働させる。
「さぁて、今のうちに逃亡用意もしつつ、さっさと次の目的のための準備を終えるためにもこの作業工程を終わらせないとね。ああ、ついでに‥‥‥全滅前に、こっちも片付けてくれないか、移動させてみるか」
とある目的のために動いているグズゥエルゼ。
だがしかし、その目的を成し遂げるために様々な用意をしてきたが、その中には当然失敗も数多くある。
その失敗作の内、この国内で作りつつも正直持て余していたとあるものを思い出し、グズゥエルゼはそのアンデッドを消滅させていっている者たちへぶつけようと考えついた。
「全滅しようと、これが討伐されようと、どっちに転んでも良い。まぁ、到着まで時間かかるが‥‥‥それまでに全滅せずに、これの討伐を成してくれる方がいいな」
そう言いながら、グズゥエルゼはその失敗作を動かし始める。
向こうがこちらを討伐しようとして来ているのであれば、ある程度の準備はしているはずだ。
ならば、その準備に答えるものを、こっちも用意してあげれば良い。
「とはいえ、流石にこれをどうやって相手が討伐できるのやら…‥‥まぁ、物は試しだな」
そう言いながら、その失敗作を見てグズゥエルゼはそうつぶやく。
じゅううぅっと相変わらず、溶けつつ、周囲を汚染するその体は、グズゥエルゼの手によってより磨きがかかったが‥‥‥いかんせん、保管場所に困っていたという理由もあった。
「さぁて、どの程度暴れて行ってくれるかな…‥‥配下も混ぜちゃったし、キメラのような物だけど‥‥‥まぁ、失敗したところでどうでもいいな。なぁ、元神獣さん」
【グズヴヴヴヴ‥‥‥‥ブボバァァァァァァ!!】
グズゥエルゼの言葉に対して、怒りのような、恨みのような咆哮をあげる失敗作。
‥‥‥それは、変わり果てたとある生物であった。
‥‥‥隠された地下室。
その奥深くにて、悪魔グズゥエルゼは作業を行っていた。
「プラント、23Aから34Bまで生産完了っと。後はこっちを輸送して、次のアンデッドにして、ある程度の蟲毒化して‥‥‥」
きちんと管理しつつ、今どの様な生産状況なのか把握し、どこをどうすべきなのか、指示を打ち込んでいく。
今いるこの場所は、グズゥエルゼが過去にとある国からいただいてきた設備を置いてあり、作業工程自体は少々アレンジしながらも、効率は悪くはない。
あえて、悪い点を挙げるとすれば、ここを一人で管理している状態なので、やや負担が大きい所であろうか。
とはいえ、流石にここに人を入れるわけにもいかないし、そもそも入れるような当てもない。
グズゥエルゼの所業自体、同族の悪魔たちでさえも嫌う者があり、孤立無援の状況でもあるのだ。
まぁ、そんな状況であってもグズゥエルゼにとっては問題は無かった。
もともと大勢でやる必要性もないし、悪魔ゼリアスと同じように、このグズゥエルゼも大悪魔。
魔法に長けているのもさながら、人の技術力ぐらいはしっかりと認めており、きちんと自分の目的に利用できるのであれば、利用しまくるのである。
「いらないものはまた外部へ放棄して‥‥‥ん?」
作業をし続ける中、ふとグズゥエルゼはある事に気が付いた。
「‥‥‥第3ブロック、第5ブロック、第6‥‥‥あちこちでの、アンデッド反応が消えているな」
国中に解き放っている、アンデッドたち。
現在も色々と利用できるために放牧のようにしつつも管理していたのだが、その数が減っていることに気が付いたのである。
「しまったな‥‥‥ここ数日、こっちの作業をしていたがゆえに見逃してしまったか‥‥‥まぁ、討伐してくれれば、それはそれで今の工程にが進むから、良いか」
利用できる価値があり、あえて討伐されても良いようにアンデッドたちは国中にばらまいた状態。
他国から誰が全滅させようとしているのかまではまだ分からないが、数を減らしていること自体は別に良い。
浄化されようが、焼き尽くされて消滅されようが、消え失せるという工程自体、この今やっているとある目的にも利用できるのだから。
「とはいえ、消滅範囲を見る限り‥‥間違いなくこっちに来ているか。可能性としては、あの魔王の配下たちか‥‥‥やっぱり、バレたか?」
先日の、どこぞやの王子を利用してやった騒動。
実験としつつ、この世界の魔王へ向けての想いっきり喧嘩を売ったような真似であり、しっかりと買われてしまったらしい。
証拠の隠滅も徹底したはずだが…‥‥やはり、すべて消し去れてなかったのだろう。
「何にしても、まだ時間はあるか。ついでに、アンデッドたちの掃除をしてくれているのならばこちらにとっても都合がいいか」
にやりと悪い笑みを浮かべ、グズゥエルゼはすぐに動き出す。
あちこちに設置している魔道具などの設備を操作し、都合のいい事をさらに進めようと企てる。
「この速度を見る限り、こちらの動きを読んでいる可能性もあるが‥‥‥それはそれで面白いか。知恵比べならば、逃げる道を選ぶこっちにとって、十分に対応できる」
そう言いながら、レバーを引き、ボタンを押す。
あちこちの作業を行うことで、国全体のアンデッドたちにも影響を与える装置を動かし、時間稼ぎも兼ねて稼働させる。
「さぁて、今のうちに逃亡用意もしつつ、さっさと次の目的のための準備を終えるためにもこの作業工程を終わらせないとね。ああ、ついでに‥‥‥全滅前に、こっちも片付けてくれないか、移動させてみるか」
とある目的のために動いているグズゥエルゼ。
だがしかし、その目的を成し遂げるために様々な用意をしてきたが、その中には当然失敗も数多くある。
その失敗作の内、この国内で作りつつも正直持て余していたとあるものを思い出し、グズゥエルゼはそのアンデッドを消滅させていっている者たちへぶつけようと考えついた。
「全滅しようと、これが討伐されようと、どっちに転んでも良い。まぁ、到着まで時間かかるが‥‥‥それまでに全滅せずに、これの討伐を成してくれる方がいいな」
そう言いながら、グズゥエルゼはその失敗作を動かし始める。
向こうがこちらを討伐しようとして来ているのであれば、ある程度の準備はしているはずだ。
ならば、その準備に答えるものを、こっちも用意してあげれば良い。
「とはいえ、流石にこれをどうやって相手が討伐できるのやら…‥‥まぁ、物は試しだな」
そう言いながら、その失敗作を見てグズゥエルゼはそうつぶやく。
じゅううぅっと相変わらず、溶けつつ、周囲を汚染するその体は、グズゥエルゼの手によってより磨きがかかったが‥‥‥いかんせん、保管場所に困っていたという理由もあった。
「さぁて、どの程度暴れて行ってくれるかな…‥‥配下も混ぜちゃったし、キメラのような物だけど‥‥‥まぁ、失敗したところでどうでもいいな。なぁ、元神獣さん」
【グズヴヴヴヴ‥‥‥‥ブボバァァァァァァ!!】
グズゥエルゼの言葉に対して、怒りのような、恨みのような咆哮をあげる失敗作。
‥‥‥それは、変わり果てたとある生物であった。
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