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火種はどこにでも落ちていた
#301 シャレにならない相手もいたのデス
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SIDE 05&10&11
【ぶんぶるじゅぼわぁぁぁあぁぁ!!】
咆哮をあげ、その怪物‥‥‥混ざり合ったモンスター、キメラというべきものはそれと同時に、体中から液体を吹き出し始めた。
「うわぁ、どう見てもアウトファ」
液体が触れた物体が煙を出し、腐っていく様子を見てフンフはそうつぶやく。
今は各自飛行しているがゆえに、まだ相手の溶解液とも言うべきものの射程圏外だが、それでも恐怖を感じる光景。
辺り一面に吹き散らし、かかった場所から融解し、腐っていく。
【ぶぼぼぼじゅわあああああ!!】
「イー‥‥‥なんか背中の方、おかしくなイ?」
ふと、エィルフは相手の背中を見て、その動きに気が付いた。
地を這うような、あちこち腐り果てるような液体を吹き散らしながら蠢くキメラ。
動きを止めたかと思えば、何やら背中の方に盛り上がりが見え‥‥‥
ぐぐぐぐ‥‥‥ずっばぁぁぁん!!ばざぁっつ!!
「翼が生えたのデース!?」
一気にその盛り上がった肉が破け、内部から大きな翼が出現する。
だが、その翼に羽毛があるかと言えば無く、蝙蝠のような布っぽい者もなく‥‥‥何と言うか、骨の身で出来ている翼であった。
ばざぁっ、ばざっつ!!
「ッ!飛行能力を出したようファ!」
大きく羽ばたかせ、地面から離れてシスターズへ接近してくる怪物。
みれば、頭の方の目はうつろ気味でありながらもシスターズの方を見て、どうやら敵として認識しているようにも思えた。
【ぶおじゅるぶっばぁぁぁぁぁ!!】
「ひえイ!?射程圏内に!?」
全身から噴き出す溶解液が指向性をもち、シスターズヘ向けてくる。
飛んでくる液体をかわしつつも、表面がどうもその液体で覆われているようで、迂闊な武器も使用できない。
「色々と不味いファ‥‥聖なる腕輪というべきものの力を使った鞭でも、溶けちゃったファ」
「ビーム系も無理イ‥‥‥あの液体、光線遮断するの?」
「暗器、全滅デース!手裏剣、クナイ、投げナイフ‥‥‥全部溶けてマース!」
迎撃しようと攻撃を仕掛けるも、攻撃は最大の防御というべきか、あの表面を覆う液体によって通用しない。
強風を起こして吹き飛ばしても、際限なく湧き出て切りが無いのだ。
「このままだと攻撃できないファ。いっそのこと、溶けきる前にダメージを与えられるような巨大な武器とか、そういうのが必要になるかもしれないファ」
「イー‥‥だったら、その手段を採用!合体してそれが使えるのになればいイ!!」
「都合がいいのは…‥‥ここにいる組み合わせだと、フンフが頭のやつデース!」
いったん距離を取り、素早く合体体制へ入るシスターズ。
【ぶぼじゅばぁぁぁ!!】
だが、相手もそうやすやすと攻撃手段を増やしてなるものかと液体を飛ばしてきて、すぐに分離させられてしまう。
「ああもう、しつこいファァ!!」
ぶじじゅうううううう!!
「あぶなっ!?スカートが溶けたファァァ!!」
「ひイ!?胸元をかすめている!?」
「ひぇぇぇぇぇ!?飛び散った液体で穴だらけデース!!」
かろうじて回避できるも、彼女達の体を襲おうとする液体。
衣服でどうにか抑えることができるとはいえ、溶かされてしまいドンドン防御しづらくなってくる。
「一瞬、そのわずかな時間でも容易できればすぐに合体できるのに、やらせてくれないファ!!」
「ちょっとめんどイーーー!!」
「もう全裸デース!!武器全部溶けて一番ピンチデース!!」
暗器を衣服に隠しているツェーンにとっては、この攻撃は最大の敵だった。
全部溶けてしまえば隠していた武器もまとめて溶かされ、予備もなくなったのである。
「ああもう、他に道具は‥‥‥いや、これがあったデース!!」
っと、溶かされてしまった状態を悲しんでいる中、ツェーンは自身の靴の中身にあるものを入れていたことを思い出した。
もう片方は溶けてしまったが、残ったほうにあるものでも十分である。
「緊急逃走用煙幕玉!!」
ぶんっと思いっきり投げ、空中でそれが爆発した。
【ぶじゅわぁっつ!?】
突然発生した、大量の煙にキメラが一瞬怯み、動きを止める。
「今デース!!このタイミングしかないデース!!」
「でもこの位置だとうまく合体できなイーーー!!」
「やるしかないファ!!」
並びが少々関係するので、現在の空中の各位置ではちょっと悪いが、それでも数少ない隙が作れた今こそ合体するチャンス。
「「「全センサー稼働、フォーメーションA!」」」
同時に叫び、各々の動きを自動的にさせ、素早く合体するシスターズ。
『合体【シークレットモード】!!ツェーンフンフエィルフ順の【紅忍】!!…‥‥って、まちがえたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
‥‥‥シスターズの合体、見た目は赤い忍者装束に身を固めたくのいち、紅忍は思わずそう叫んだ。
本来であれば、フンフを頭にした合体でやる予定が、勢い余って上下逆…‥‥ツェーンの方がメインになってしまった合体に変えてしまったのである。
しかもよりによって、この紅忍は白兵戦向きではなく、影に忍び込んで奇襲をかけるタイプの戦闘スタイルを主軸としているため、この状況は非常に不味い。
『が、合体かい、い!?』
慌てて合体を解除し、すぐに再合体を試みようとしたが…‥‥遅かった。
ふっと周囲が暗くなり、上を見れば注意を背けてしまったキメラの姿が。
大口を開け、中身に溶解液がたっぷりと見え、今まさに喰らって溶かしてしまおうとしている状態。
『あかーん!?』
かわす間もなく、そのままバクンっとその中へ彼女達は取り込まれてしまうのであった‥‥‥‥
【ぶんぶるじゅぼわぁぁぁあぁぁ!!】
咆哮をあげ、その怪物‥‥‥混ざり合ったモンスター、キメラというべきものはそれと同時に、体中から液体を吹き出し始めた。
「うわぁ、どう見てもアウトファ」
液体が触れた物体が煙を出し、腐っていく様子を見てフンフはそうつぶやく。
今は各自飛行しているがゆえに、まだ相手の溶解液とも言うべきものの射程圏外だが、それでも恐怖を感じる光景。
辺り一面に吹き散らし、かかった場所から融解し、腐っていく。
【ぶぼぼぼじゅわあああああ!!】
「イー‥‥‥なんか背中の方、おかしくなイ?」
ふと、エィルフは相手の背中を見て、その動きに気が付いた。
地を這うような、あちこち腐り果てるような液体を吹き散らしながら蠢くキメラ。
動きを止めたかと思えば、何やら背中の方に盛り上がりが見え‥‥‥
ぐぐぐぐ‥‥‥ずっばぁぁぁん!!ばざぁっつ!!
「翼が生えたのデース!?」
一気にその盛り上がった肉が破け、内部から大きな翼が出現する。
だが、その翼に羽毛があるかと言えば無く、蝙蝠のような布っぽい者もなく‥‥‥何と言うか、骨の身で出来ている翼であった。
ばざぁっ、ばざっつ!!
「ッ!飛行能力を出したようファ!」
大きく羽ばたかせ、地面から離れてシスターズへ接近してくる怪物。
みれば、頭の方の目はうつろ気味でありながらもシスターズの方を見て、どうやら敵として認識しているようにも思えた。
【ぶおじゅるぶっばぁぁぁぁぁ!!】
「ひえイ!?射程圏内に!?」
全身から噴き出す溶解液が指向性をもち、シスターズヘ向けてくる。
飛んでくる液体をかわしつつも、表面がどうもその液体で覆われているようで、迂闊な武器も使用できない。
「色々と不味いファ‥‥聖なる腕輪というべきものの力を使った鞭でも、溶けちゃったファ」
「ビーム系も無理イ‥‥‥あの液体、光線遮断するの?」
「暗器、全滅デース!手裏剣、クナイ、投げナイフ‥‥‥全部溶けてマース!」
迎撃しようと攻撃を仕掛けるも、攻撃は最大の防御というべきか、あの表面を覆う液体によって通用しない。
強風を起こして吹き飛ばしても、際限なく湧き出て切りが無いのだ。
「このままだと攻撃できないファ。いっそのこと、溶けきる前にダメージを与えられるような巨大な武器とか、そういうのが必要になるかもしれないファ」
「イー‥‥だったら、その手段を採用!合体してそれが使えるのになればいイ!!」
「都合がいいのは…‥‥ここにいる組み合わせだと、フンフが頭のやつデース!」
いったん距離を取り、素早く合体体制へ入るシスターズ。
【ぶぼじゅばぁぁぁ!!】
だが、相手もそうやすやすと攻撃手段を増やしてなるものかと液体を飛ばしてきて、すぐに分離させられてしまう。
「ああもう、しつこいファァ!!」
ぶじじゅうううううう!!
「あぶなっ!?スカートが溶けたファァァ!!」
「ひイ!?胸元をかすめている!?」
「ひぇぇぇぇぇ!?飛び散った液体で穴だらけデース!!」
かろうじて回避できるも、彼女達の体を襲おうとする液体。
衣服でどうにか抑えることができるとはいえ、溶かされてしまいドンドン防御しづらくなってくる。
「一瞬、そのわずかな時間でも容易できればすぐに合体できるのに、やらせてくれないファ!!」
「ちょっとめんどイーーー!!」
「もう全裸デース!!武器全部溶けて一番ピンチデース!!」
暗器を衣服に隠しているツェーンにとっては、この攻撃は最大の敵だった。
全部溶けてしまえば隠していた武器もまとめて溶かされ、予備もなくなったのである。
「ああもう、他に道具は‥‥‥いや、これがあったデース!!」
っと、溶かされてしまった状態を悲しんでいる中、ツェーンは自身の靴の中身にあるものを入れていたことを思い出した。
もう片方は溶けてしまったが、残ったほうにあるものでも十分である。
「緊急逃走用煙幕玉!!」
ぶんっと思いっきり投げ、空中でそれが爆発した。
【ぶじゅわぁっつ!?】
突然発生した、大量の煙にキメラが一瞬怯み、動きを止める。
「今デース!!このタイミングしかないデース!!」
「でもこの位置だとうまく合体できなイーーー!!」
「やるしかないファ!!」
並びが少々関係するので、現在の空中の各位置ではちょっと悪いが、それでも数少ない隙が作れた今こそ合体するチャンス。
「「「全センサー稼働、フォーメーションA!」」」
同時に叫び、各々の動きを自動的にさせ、素早く合体するシスターズ。
『合体【シークレットモード】!!ツェーンフンフエィルフ順の【紅忍】!!…‥‥って、まちがえたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
‥‥‥シスターズの合体、見た目は赤い忍者装束に身を固めたくのいち、紅忍は思わずそう叫んだ。
本来であれば、フンフを頭にした合体でやる予定が、勢い余って上下逆…‥‥ツェーンの方がメインになってしまった合体に変えてしまったのである。
しかもよりによって、この紅忍は白兵戦向きではなく、影に忍び込んで奇襲をかけるタイプの戦闘スタイルを主軸としているため、この状況は非常に不味い。
『が、合体かい、い!?』
慌てて合体を解除し、すぐに再合体を試みようとしたが…‥‥遅かった。
ふっと周囲が暗くなり、上を見れば注意を背けてしまったキメラの姿が。
大口を開け、中身に溶解液がたっぷりと見え、今まさに喰らって溶かしてしまおうとしている状態。
『あかーん!?』
かわす間もなく、そのままバクンっとその中へ彼女達は取り込まれてしまうのであった‥‥‥‥
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