391 / 459
幸せを乱されたくないので、徹底したい
#366 折ったのデス
しおりを挟む
SIDEシアン
「上下左右四方八方大地獄」と、そのまんまの意味である攻撃をし続け数時間。
夕暮時になり、ようやく耐えていたロキの心が折れたようで、白旗を上げてきた。
油断しないように、拘束をしっかりとしつつ、何もできないように色々とワゼが用意した特注の物を付けたが…‥‥
「‥‥‥だいぶ頭も冷えて、怒りも鎮火したけど‥‥‥っと、まだあるなこれ」
「あうっち!?」
「かえしが付いている針ですので、そう簡単には抜けませんネ。エイッ」
「ふげっ!?」
‥‥‥現在、僕等は文字通り針千本状態のロキの体から針を抜いていた。
攻撃手段の一つとして、大量の針を用意して撃っていたが、降伏してきたので刺さった分を回収しているのである。
まぁ、鎮火してきたけれども、まだあるからなぁ‥‥‥心折っても、丁寧に追撃するのを忘れないようにしているだけでもある。
「で、ピンセットで細かい部分もしっかり取りながら事情聴取をしたいんだけど、そもそもなんで僕らを攻撃しようと思ったんだ?」
「全部抜いてからの方がい、あぐっ!?…‥‥い、言うけどさ、ちょっと神々の事情に入っちゃうというべきか」
「その事情を話さざるを得ない状態になった人が、何を言いますカ」
「ひげっ!?‥‥‥わ、わかった、話すよ」
今回、この神ロキがこの世界に訪れ、襲ってきた理由。
それはどうも、ロキ自身の目的とちょっとした神々での噂が混ざってできた物らしい。
「トリックスターだとか言われているけど、自分としては面白いものを常に求めたい。だからこそ、面白さのために騒ぎを起こしたり、戦いの中に意味をみ、ぶげっつ!?‥‥‥意味を、見出したりしたいからこそ、強い相手とか、面白い相手を探していたんだよ」
神々は神と呼ばれるような世界にいつつも、その世界は無数に存在しつつ、更にその神が管理する世界も多数あり、それぞれに勝手に訪れては騒ぎを引き起こし、色々と楽しんでいたそうだ。
「まぁ、普通は世界渡りは神以外はできないんだけどね。最近だと神に至った竜だとか、とある大精霊だとか、大悪魔とか、世界を渡る旅人だとかが入り混じったりするけれども‥‥おうっ!?」
「神以外と言っておきながら、結構多くないかな?」
「それはそれぞれだからな‥‥‥おいておくとして、とある下級神の方で、あるときちょっと騒ぎが起きたんだ」
…‥‥神の世界にも上下関係とかは結構あるそうで、上級だとか下級だとか、特級だとか、色々と定まっているらしい。
そんな中である日、下級にあたる神々の方で、ちょっとした騒ぎが起きたそうなのだ。
「あうっち!?…‥‥下級でも、更に問題児ばかりを詰め込んだ最下級神たちが召喚をしたらしい」
いわゆる異世界召喚みたいな類でありつつ、その最下級神たちはある目的があって行った。
神々は主な仕事として、それぞれが担当する世界を管理しているそうである。
その世界の管理する作業を任されるほど、きちんとした神であり、より上級の立場へ登れるのだとか。
だが、その最下級の神々の場合はそんなことを任せられない立場であり、更生してきちんとしてくれればよかったのだが…‥‥楽な方法を取ろうとしたらしい。
それが、より上の世界を管理する神々を亡き者にして、自分達がその代わりに収まろうとする案。
そのために、神殺しができるような者を召喚して、自分達の都合のいいように操ろうとしたらしい。
とはいえ、神とは言えその者たちは最下級であり、力も最低クラス。
ゆえに、普通はそんな召喚術を行ったところで何も呼び出せないはずなのだが…‥‥
「‥‥‥力を合わせつつ、様々なずるなどをしたらしく、召喚は成功した。でもね‥‥‥おおうっ!」
召喚は確かに成功した。
神殺しもできるだけの実力もありそうで、十分すぎるほどの成果に喜んだのは良かったらしいが‥‥‥神殺しができるという事は、逆を言えばその呼び出した最下級神も対象にできてしまうのである。
いう事を聞かせようと色々行おうとした結果、見事に反撃にあい、最下級神たちは始末された。
生き残った神が必死になって命乞いをして、元の世界に還せない召喚だったので、どうにかして都合のいい世界へ送ったようである。
「それが、僕等とどんな関係が?」
「‥‥‥その神殺しが出来た存在は、名乗っていたんだよ」
「なんて?」
「『万能家事戦闘人型ゴーレム09』…‥‥聞き覚えがあるはずだよね?」
…‥‥その名称、確かに聞き覚えがあり過ぎた。
というか、聞いてなんか神殺しが出来たのも納得できた。
「‥‥‥ワゼ、確かその名称って」
「ええ、行方不明になりつつ、現在もデータを送信している09デス」
思いっきり、身内でした。
「‥‥‥まぁ、そんなわけで、そんなものを作り上げた世界には、絶対面白い奴か、強い奴がいると目星をつけてね。念のためにその世界へ向かうために管理している神と交渉して、今回来たわけさ☆」
まだまだ針がたっぷりと刺さりつつも、心が折れていたはずなのに回復したらしいロキ。
原因が身内にあったのを聞くと、こちらとしては何ともいえないが‥‥‥聞く限り、09は多分立派にやっているようなので問題は無さそうである。多分。
「まぁ、そのせいでその09が向かった世界もちょっとばかり異常が起きたけど‥‥‥」
「…‥‥身内の者がすいまセン」
「いや、あれは勝手に召喚して、この世界へ返せない最下級神のせいだから、責任は誰にもないよ」
何にしても、原因を聞くとちょっと頭が痛くなりそうである。
「というかワゼ、09もシスターズだったはずだけど、神殺しできる状態なのか?」
「α、βモード検証のための試作機体でもあり、新型の武器なども多数装備していたのですが…‥‥一応、半分近く私と同じ機能にしてますからネ。自己改良・進化プログラムなども考慮いたしますと、神々の世界の力なども少々使ったら‥‥‥可能と言えば可能デス」
何気にとんでもない奴を作ってないか、このメイド。
「まぁ、でも姿の記録とかはあったけど‥‥‥そのメイドの方が、09のモデルなの?」
「そうですガ?」
「ふーん、結構似ているとはいえ、やっぱ違うね。どことは言わないけどあっちはバイーンってすごかったのに、こっちだと完全に断崖絶ぺ、」
‥‥‥‥その後の発言が、続くことはなかった。
なぜそういう風に作ったのかは、無意識のコンプレックスなどが原因なんだろうけれど、一つ言わせてもらおう。
09はワゼの半分以上の力で神殺しができているというだけあって、ワゼ自身も神殺しは可能だったようだ。
そして今、目の前で華麗に神が爆散し、新たな神殺しが産まれた瞬間を目撃してしまったのであった…‥‥
‥‥‥流石に神殺しは不味いと思ったので、神関係として悪魔なら何とかできないかと、悪魔ゼリアスの元へ緊急搬送したが‥‥‥うん、多分一命をなんとか取り留めるであろう。
「上下左右四方八方大地獄」と、そのまんまの意味である攻撃をし続け数時間。
夕暮時になり、ようやく耐えていたロキの心が折れたようで、白旗を上げてきた。
油断しないように、拘束をしっかりとしつつ、何もできないように色々とワゼが用意した特注の物を付けたが…‥‥
「‥‥‥だいぶ頭も冷えて、怒りも鎮火したけど‥‥‥っと、まだあるなこれ」
「あうっち!?」
「かえしが付いている針ですので、そう簡単には抜けませんネ。エイッ」
「ふげっ!?」
‥‥‥現在、僕等は文字通り針千本状態のロキの体から針を抜いていた。
攻撃手段の一つとして、大量の針を用意して撃っていたが、降伏してきたので刺さった分を回収しているのである。
まぁ、鎮火してきたけれども、まだあるからなぁ‥‥‥心折っても、丁寧に追撃するのを忘れないようにしているだけでもある。
「で、ピンセットで細かい部分もしっかり取りながら事情聴取をしたいんだけど、そもそもなんで僕らを攻撃しようと思ったんだ?」
「全部抜いてからの方がい、あぐっ!?…‥‥い、言うけどさ、ちょっと神々の事情に入っちゃうというべきか」
「その事情を話さざるを得ない状態になった人が、何を言いますカ」
「ひげっ!?‥‥‥わ、わかった、話すよ」
今回、この神ロキがこの世界に訪れ、襲ってきた理由。
それはどうも、ロキ自身の目的とちょっとした神々での噂が混ざってできた物らしい。
「トリックスターだとか言われているけど、自分としては面白いものを常に求めたい。だからこそ、面白さのために騒ぎを起こしたり、戦いの中に意味をみ、ぶげっつ!?‥‥‥意味を、見出したりしたいからこそ、強い相手とか、面白い相手を探していたんだよ」
神々は神と呼ばれるような世界にいつつも、その世界は無数に存在しつつ、更にその神が管理する世界も多数あり、それぞれに勝手に訪れては騒ぎを引き起こし、色々と楽しんでいたそうだ。
「まぁ、普通は世界渡りは神以外はできないんだけどね。最近だと神に至った竜だとか、とある大精霊だとか、大悪魔とか、世界を渡る旅人だとかが入り混じったりするけれども‥‥おうっ!?」
「神以外と言っておきながら、結構多くないかな?」
「それはそれぞれだからな‥‥‥おいておくとして、とある下級神の方で、あるときちょっと騒ぎが起きたんだ」
…‥‥神の世界にも上下関係とかは結構あるそうで、上級だとか下級だとか、特級だとか、色々と定まっているらしい。
そんな中である日、下級にあたる神々の方で、ちょっとした騒ぎが起きたそうなのだ。
「あうっち!?…‥‥下級でも、更に問題児ばかりを詰め込んだ最下級神たちが召喚をしたらしい」
いわゆる異世界召喚みたいな類でありつつ、その最下級神たちはある目的があって行った。
神々は主な仕事として、それぞれが担当する世界を管理しているそうである。
その世界の管理する作業を任されるほど、きちんとした神であり、より上級の立場へ登れるのだとか。
だが、その最下級の神々の場合はそんなことを任せられない立場であり、更生してきちんとしてくれればよかったのだが…‥‥楽な方法を取ろうとしたらしい。
それが、より上の世界を管理する神々を亡き者にして、自分達がその代わりに収まろうとする案。
そのために、神殺しができるような者を召喚して、自分達の都合のいいように操ろうとしたらしい。
とはいえ、神とは言えその者たちは最下級であり、力も最低クラス。
ゆえに、普通はそんな召喚術を行ったところで何も呼び出せないはずなのだが…‥‥
「‥‥‥力を合わせつつ、様々なずるなどをしたらしく、召喚は成功した。でもね‥‥‥おおうっ!」
召喚は確かに成功した。
神殺しもできるだけの実力もありそうで、十分すぎるほどの成果に喜んだのは良かったらしいが‥‥‥神殺しができるという事は、逆を言えばその呼び出した最下級神も対象にできてしまうのである。
いう事を聞かせようと色々行おうとした結果、見事に反撃にあい、最下級神たちは始末された。
生き残った神が必死になって命乞いをして、元の世界に還せない召喚だったので、どうにかして都合のいい世界へ送ったようである。
「それが、僕等とどんな関係が?」
「‥‥‥その神殺しが出来た存在は、名乗っていたんだよ」
「なんて?」
「『万能家事戦闘人型ゴーレム09』…‥‥聞き覚えがあるはずだよね?」
…‥‥その名称、確かに聞き覚えがあり過ぎた。
というか、聞いてなんか神殺しが出来たのも納得できた。
「‥‥‥ワゼ、確かその名称って」
「ええ、行方不明になりつつ、現在もデータを送信している09デス」
思いっきり、身内でした。
「‥‥‥まぁ、そんなわけで、そんなものを作り上げた世界には、絶対面白い奴か、強い奴がいると目星をつけてね。念のためにその世界へ向かうために管理している神と交渉して、今回来たわけさ☆」
まだまだ針がたっぷりと刺さりつつも、心が折れていたはずなのに回復したらしいロキ。
原因が身内にあったのを聞くと、こちらとしては何ともいえないが‥‥‥聞く限り、09は多分立派にやっているようなので問題は無さそうである。多分。
「まぁ、そのせいでその09が向かった世界もちょっとばかり異常が起きたけど‥‥‥」
「…‥‥身内の者がすいまセン」
「いや、あれは勝手に召喚して、この世界へ返せない最下級神のせいだから、責任は誰にもないよ」
何にしても、原因を聞くとちょっと頭が痛くなりそうである。
「というかワゼ、09もシスターズだったはずだけど、神殺しできる状態なのか?」
「α、βモード検証のための試作機体でもあり、新型の武器なども多数装備していたのですが…‥‥一応、半分近く私と同じ機能にしてますからネ。自己改良・進化プログラムなども考慮いたしますと、神々の世界の力なども少々使ったら‥‥‥可能と言えば可能デス」
何気にとんでもない奴を作ってないか、このメイド。
「まぁ、でも姿の記録とかはあったけど‥‥‥そのメイドの方が、09のモデルなの?」
「そうですガ?」
「ふーん、結構似ているとはいえ、やっぱ違うね。どことは言わないけどあっちはバイーンってすごかったのに、こっちだと完全に断崖絶ぺ、」
‥‥‥‥その後の発言が、続くことはなかった。
なぜそういう風に作ったのかは、無意識のコンプレックスなどが原因なんだろうけれど、一つ言わせてもらおう。
09はワゼの半分以上の力で神殺しができているというだけあって、ワゼ自身も神殺しは可能だったようだ。
そして今、目の前で華麗に神が爆散し、新たな神殺しが産まれた瞬間を目撃してしまったのであった…‥‥
‥‥‥流石に神殺しは不味いと思ったので、神関係として悪魔なら何とかできないかと、悪魔ゼリアスの元へ緊急搬送したが‥‥‥うん、多分一命をなんとか取り留めるであろう。
11
あなたにおすすめの小説
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
エルティモエルフォ ―最後のエルフ―
ポリ 外丸
ファンタジー
普通の高校生、松田啓18歳が、夏休みに海で溺れていた少年を救って命を落としてしまう。
海の底に沈んで死んだはずの啓が、次に意識を取り戻した時には小さな少年に転生していた。
その少年の記憶を呼び起こすと、どうやらここは異世界のようだ。
もう一度もらった命。
啓は生き抜くことを第一に考え、今いる地で1人生活を始めた。
前世の知識を持った生き残りエルフの気まぐれ人生物語り。
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバ、ツギクルにも載せています
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる