BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第2章 インターハイ〜

第102話 めちゃくちゃ

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第3Q終了、スコアは69-69の同点。








村上「だが、いい流れで追いついた分星垓の方がムード的には押せ押せかもしれないな」







-星垓ベンチ




中澤「よしよし!ここからここから!」



矢島「4ピリで逆転だ!」





唐澤、選手達の前に片膝をつく。





唐澤「メンバーはスタメンの5人で行きましょう。
オフェンスは北条くん、髙木くんを中心にインサイド、ペネトレイトで攻めます。
疲れが出ているかもしれませんがそれは相手も同じ。
辛い時間帯にインサイドで踏ん張れれば勝機はじゅうぶんです」





一同「「「はい!!!」」」





唐澤「ただし…それは相手も同じ事を考えている。場合によってはインサイドをゾーンで固めてくるかもしれない。
真田くん、新城くんはインサイドからのパスアウトを受けてシュートを打てるように常に備えておくこと」




新城「はい!」




真田「了解っす!」









唐澤「そしてディフェンスは…第3Qと同じでいきましょうか。
神崎くん、頼みましたよ」









神崎「はい…!」






神崎、疲れは見せつつも眼光は鋭い。









-一方の豊誠学園ベンチ






古沢「…」



キャプテンの古沢、黙って水分補給。
その表情は険しい。





丸山「どうしますか?渡部監督」







渡部「うむ…」







ここまでほぼ口を出さず、古沢を中心とした選手達に任せてきた渡部監督。





その時。









???「俺、出れる」








間島「菊田…?」








声を出したのは、チームのメンバー全員の中で最長身の男。
坊主頭とかなりの巨体で立っているだけでやけに迫力がある。






丸山「お前…怪我は?」






菊田「そんなこと言ってらんない。このままだと寄り切られる」







丸山「タメ語かよ…」
(怖いから言えないけど)










そして菊田は、渡部の方を向く。






菊田「病み上がりですけど大丈夫です」






間島(よかった、監督には敬語だった)







渡部「よし」












-ピピーッ!!











レフェリー「第4Q、始めます!」













新城「よし!ぜってー勝つ!」







星垓「おっしゃあ!!」









涼真「ん…?」
(豊誠学園は交代か…?)









星垓

G  #4   新城 敦史  3年 184㎝
G/F  #9   真田 直斗  2年 183㎝
F  #10 北条 涼真  1年 187㎝
F  #8  神崎 健太  2年 190㎝
C  #7  髙木 悠介  3年 198㎝



豊誠学園

G  #4  古沢 雅紀  3年 182㎝
G  #9  間島 慶臣  2年 179㎝
F  #10 神崎 玲太  2年 191㎝
C/F  #6  丸山 凌成  3年 195㎝
C  #15 菊田 陽祐  1年 202㎝







「な、なんだあのセンター!?」





「縦も横も半端なくデケェ!」












村上「出てきたか、菊田」




山下「村上さん、あの選手は…?」









村上「菊田か?」












-菊田 陽祐

202㎝、116㎏









村上「1年にして既に高校生離れした体格を持ってるセンターだ。
事前情報だと、足首の捻挫があったらしく今大会は出ないと思っていたんだがな…」





山下「すごくパワーがありそうな選手ですね…」
(坊主頭なのもあってすごく怖い…)







第4Qは豊誠学園ボールからスタート。






新城「マーク確認!」




新城「古沢4番!」


髙木「菊田15番!」


神崎健太「丸山6番!」


真田「間島9番!」


涼真「神崎玲太10番!」







古沢がボールを運び、そのままボールキープ。








他の選手はクロックのようにコートをカットして行く。








1人を除いて。






菊田「よっと」







菊田、ローポストで髙木を背負いポストアップ。




髙木(やべえ、身体がデカすぎて後ろに立つと全然ボールが見えねえ…!)





そこに古沢からパスが入る。









髙木(やべえ!)







体勢が整いきってなかった髙木。








そこに









ダム!!!!!!








菊田、見た目通りの強烈なパワープレイで髙木を押し込む。









髙木「ぐっ…?」








髙木、吹き飛ばされる。










星垓メンバー「なっ…!?」










星垓でも随一のパワーを持つ髙木。









その髙木が、体勢が不十分だったとはいえたったワンドリブルで吹き飛ばされた。








クロックで他の選手が動いていた為、ヘルプに誰も来れない。











ドガァァァァアアアアア!!!!!









ミシッ…












菊田、ノーマークでワンハンドダンク。











髙木、ゴール裏で尻餅をついている。










星垓    69
豊誠学園  71









菊田、髙木に手を差し出す。








菊田「大丈夫?」







髙木「あっ…ああ」
(どうでもいいけどタメ語かよ…)









新城「1本いくぞ!」







星垓のオフェンスがリスタート。









豊誠学園のディフェンスもマンツーマンで、同じマッチアップ。







ボールは何人かを経由し、涼真へ。







神崎玲太「来い!」







涼真「んじゃ、遠慮なく」









ダムッ!!






涼真、1歩目から最高速の必殺ドライブ。









神崎玲太「はや…」











神崎玲太、反応するも1本目で抜かれる。








涼真「もらっ…」










バッシイイイイ!!!











強烈なブロックショット。










ボールは観客席まで飛んだ。










審判、一瞬呆然とした後笛を吹く。







審判「星垓ボール!」






涼真とブロックした本人、菊田が着地する。







涼真「やってくれるじゃねえか」
(まさかヘルプで反応してくるなんてよ)








菊田「……」








強烈なブロックショットにどよめきが起こる。











山下「あの巨体であんなスピードで…」







村上「あれは凄いな」










結局、その後のオフェンスは、新城のミドルが外れ、菊田がリバウンド。








山下「でもどうして菊田君を今入れたんでしょう?機動力を活かしてこそのクロックオフェンスなのに、ローポストにセンターが居座ってたら機能するんでしようか」



村上「問題ない」










コートでは豊誠学園のオフェンス。










ガシィッ!









真田「ぐっ!?」







クロックで動いた間島とそれを追う真田。
間島がボールサイドカットから逆サイドに切れていく際、菊田がスクリーンをかけにきた。





左サイド45度でボールを受けた間島、スリーポイントシュート。















スパァッ!!










豊誠学園メンバー「よーし!!!」



渡部「よくやった!」










山下「なるほど、あの巨体でスクリーナーにもなれるってことなんですね」



村上「それだけじゃない。1on1で勝負できるポイントもガード2人だけじゃなく、インサイドにもできた。
加えてこのビッグラインナップだ。攻守において相当なパワーアップだろう」








涼真「新城さん」





新城「?」





涼真「ボールください」






それだけ言って涼真、オフェンスにフロントコートに向かう。







新城「うわぁ…」



真田「第4Qだし、火がつきましたかね…?」







そして、右45度でボールを受けた涼真。














ビッ!!!









そこからいきなりスリーポイントシュート。








神崎玲太「え…?」









新城「…は?」






髙木「はあああ!?」









真田「バカヤロー!そこはもっと大事にいけよ!」










24秒タイマーを18秒も残しての、一見無茶苦茶なシュートセレクション。








このシュートが













ザシュッ!!!












真田「はぐ…!!」













神崎健太「おお…(ぜってー外れたと思った)」








星垓    72
豊誠学園  74











慎太郎「出たよ…」





武蔵「スイッチ入ったな」





-観客席

武田「中学ん時も見たな、あんな場面」








その直後。












バシィッ!!








間島「なっ…!?」








間島は決して油断してた訳でも、ミスを犯した訳でもなかった。







それはいつも試合で無数にある、古沢とのパス交換。









いつもの如くそのパスは古沢の手に収まるはずだった。










だが不運だったのは、古沢のごくごく近くに神崎玲太がおり、そのマークマンであった涼真も近くにいたことだった。









いつものようにディフェンスで、ボールとマークマン両方の位置を確認した涼真。







その時、何故だかわからないが涼真にはわかったのだ。






間島が、この直後古沢にパスを出すと。
そして、自分の速度ならそのパスに反応できると。







間島が古沢にパスを出すとほぼ同時。






「それを見た」涼真も反応し、猛スピードでパスコースに飛び込んだ。







結果…








バシィッ!!








間島「なっ…!?」
(なんだ今の反応速度は?)








ボールを弾き、ルーズボールを涼真が自ら拾う。







それを間島、古沢が必死に追う。








山下「ワンマン速攻!」


村上「北条ならダンクに行くだろうな」












違った。










ビッ!!









スリーポイントライン手前で止まった涼真、まさかのスリーポイントシュート。







真田「またかよ!?」







神崎「お前速攻の先頭だろうが!」











しかも…








古沢、間島の2人が、涼真が止まりシュートを打つまでで追いつき、シュートチェック。








バシッ!







間島「しまった!」






勢い余って間島の手が涼真の手を叩く。












ピピーッ!!!










ファウルを告げる審判の笛。









しかも…














ザシュッ!!!!










間島「!!!!??」










審判「バスケットカウント!ワンスロー!」








星垓    75
豊誠学園  74







村上「なんと!!」





山下「4点プレー…!!」











大盛り上がりの星垓ベンチ。







中澤「っしゃあああ!!!」




矢島「めちゃくちゃか!あのバカ!」
(全部入ったからいいけど)












スパッ!




盛り上がる中、涼真はボーナススローも決め4点プレーを完成。








残り8:32

星垓    76
豊誠学園  74










……To be continued
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