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第4章 集大成・ウィンターカップ
第253話 ゲームメイク
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チーム メンバープロフィール
遠藤 賢治
紅泉高校2年
187㎝79kg
誕生日:3/18
血液型:AB
特徴:坊主頭で控えめそうな見た目が特徴。だが紅泉の選手らしくダーティーなプレーも得意。ポジションはフォワード登録だがポイントガードもできる器用な選手。紅泉では珍しくディフェンス能力は並程度。だがオフェンスでは時に葛山を超える得点力を発揮する事もあり脅威となる。
バイクに乗りたいが、原付の免許しか持ってない。
特技:立ったまま寝れること
趣味:バイクの改造
得意教科:英語
苦手教科:化学
得意なプレイ:スリーポイント、ドライブ
バスケを始めたきっかけ:中学で部活に入って
密かな悩み:部屋を片付けられない
-----------------------------
ブーッ!!!
第1試合開始までの猶予時間が0になる。
第1Q 残り10:00
星垓 0
大阪駿英女子 0
星垓女子 スターティング(ユニフォーム白)
12 佐藤 奏美 163㎝ 2年
7 谷口 清美 170㎝ 3年
4 高橋 千草 170㎝ 3年
14 石井 奈津実 176㎝ 1年
5 松本 香音 177㎝ 3年
大阪駿英女子 スターティング(ユニフォーム赤)
7 児玉 梨花 162㎝ 3年
8 大野 香純 164㎝ 3年
14 西野 実咲 172㎝ 2年
4 藤井 皐月 176㎝ 3年
5 吉野 蓮衣 178㎝ 3年
中嶋「平均身長は同じくらいですが…インサイドの安定感と強さでは駿英、バックコートの層の厚さと得点能力は星垓って感じですね」
村上「駿英のバックコートにはU-18の大野がいる。インサイドの藤井も同じくU-18代表選手だし内外に1本ずつ芯の通った好チームだ」
中嶋「星垓もU-16代表の石井に、それと遜色ない実力者の高橋、松本がいるチーム。フロントコートは壮絶な空中戦が見られそうですね」
山下(話についていけない…)
まずはスターティングメンバーの選手紹介のセレモニーがあり、その後ジャンプボール。
途端に両応援団のボルテージが一気に上がり、大歓声となる。
大樹「うおっ!?」
(すげー雰囲気…!)
ビッ!
レフェリーがボールを投げ上げ、松本と吉野が同時に跳ぶ。
バチッ!!
ジャンプボールは互角。
ズザァッ!!!
このボールにいち早くダイブし奪い取ったのは、星垓のキャプテン・高橋。
満月「ナイス!キャプテン!!」
高橋「さあ!1本取るよ!」
高橋、佐藤にボールを渡しつつ大声を出す。
ビッ!
ビッ!
まずは星垓、ボールを積極的に動かしパスをまわす。
全員、ボールを貰いつつゴールを確認し、すかさずディフェンスを振り切った味方にパス。
慎太郎「まずは全員がボールを触るセオリー通りの立ち上がり…」
春香「誰で取りに行くかな…」
涼真「ここはまあ…1人しかいない」
ダム!!
インサイドで松本が仕掛け
ビッ!
合わせでハイポストに入ってきたキャプテン・高橋にボールが入る。
ビッ!
高橋、迷わずシュート。
涼真(リズムがいい)
スパァッ!!
星垓ベンチ「「「ナイショーッ!!!!」」」
決めた高橋もガッツポーズ。
まるで試合終盤のようなベンチの雰囲気。
新城「気合い入ってるな」
髙木「それだけ気持ち入ってるんだろ。勝てばチーム史上初めて全国の決勝に進めるんだ」
中澤「立ち上がりの雰囲気としては上々だ」
だが、駿英も黙ってはいない。
バス!!
オーソドックスにインサイドでのハイローで吉野がゴール下を決める。
松本、両手を挙げ必死にディフェンスするも吉野に強引にねじ込まれた。
松本「ふう…簡単じゃないね」
高橋「大丈夫!ねじ込まれたけど1対1では負けてる訳じゃない!辛抱強く戦ってこ!」
ビッ!
続いての星垓のオフェンスは、高橋と松本のピックアンドロールから外にポップアウトしていた谷口のスリー。
スパァッ!!!
星垓ベンチ「「「ナイショーッ!!!!!」」」
満月「うちの男子の武器、スペインピック!」
矢島「俺らの戦術までパクってやんの」
小宮山「ディフェンスが高橋、松本に集中してたからな。スペインピック使ったのはいい手だ」
新城「中距離、長距離で点を取った。後はインサイド…ここでも互角にやりあえて点を取れるなら…一気に主導権を握れる」
神崎「そのためにもここのディフェンス、重要っすね」
それがわかっているのか、駿英のガード・児玉に対して佐藤がボール運びを簡単にさせない厳しいディフェンス。
ゲームの組み立てに時間がかかり、パスの回りが若干だが鈍る。
しかし
バス!!!
ミドルレンジ、大野が正確に射抜く。
慎太郎「…決めてくるか」
涼真「でも、やる事は変わらない」
続いての星垓のオフェンス。
またしても高橋と松本、谷口の3年生トリオによるスペインピック。
ビッ!
高橋、1度ポップした谷口にパスを出すと見せかけ、ノールックで裏を取った松本にパス。
バス!!
涼真「高橋先輩はパスも上手いな…将来的にはポイントガードにコンバートしても面白いかもしれないな」
新城「昔から得点ありアシストありのプレイヤーだったからな。ポイントフォワードに近い」
ここから試合は、得点の応酬になっていく。
インサイドでは両チームのインサイド2人が互いに譲らず。
外では星垓は高橋・谷口のコンビが得点を重ね、駿英では大野・西野が点を取る。
ブーッ!!
第1Q終了
星垓 28
大阪駿英女子 28
髙木「ハイペースで点を取り合ってるな。これはオフェンスを更に強化すべきか…ディフェンスのテコ入れをすべきか…」
涼真「駿英はどうか知らないっすけど、星垓にはその両方できる6人目がいますけどね」
ブーッ!!
第2Q。
星垓は佐藤に代わり満月を投入する。
駿英のシュートが外れ、最初の星垓の攻撃。
マークはそのまま児玉が引き継ぐ。
児玉(さて、この1年生は何をしてくる…?)
吉野「スクリーンいったよ!」
トップの満月に松本がスクリーンをかけにいく。
ダム!!!
満月、スクリーンをセットし終わるか否かの絶妙のタイミングでドライブ。
吉野(インサイドに来たらブロック…!)
だが満月は、ドライブインと見せかけスクリーンを使ってスライドしたのみ。
ダム!
キュッ!
そこから得意のステップバックでスリーポイントラインの外へ。
ビッ!
満月、スリーポイントシュート。
スパァッ!!!!
星垓ベンチ「「「ナイショーッ!!!!!」」」
盛り上がるベンチと裏腹に満月は静かにディフェンスに戻る。
松本「ナイス!1本目からよく決めたよ」
満月「ノーマークでしたから!」
高橋「止めるよ!ディフェンス!」
星垓はハーフコートのマンツーマンで迎え撃つ。
満月が児玉にピッタリとマークし、隙あらばボールを奪おうという厳しいディフェンス。
児玉(さっきのガードと同じく厳しいディフェンス…いやスピードが上な分こっちの方が…)
バチッ!!
満月の指先がボールを捕らえる。
バシッ
弾いた満月、その勢いのままボールに追いつき速攻に走る。
高橋「走るよ!!」
藤井「戻って!」
だが、敵味方関係なく満月のワンマン速攻に追いつけない。
ビッ!!
児玉「え…」
谷口「嘘でしょ…」
高橋「なっ…」
石井「なにやってんの…」
敵はおろか、味方まで驚く。
満月、ワンマン速攻からあえてストップしスリーポイント。
その頃になってようやく敵味方共に追いついてくる。
吉野「よし!リバウンド!」
スパァッッ!!!!!!
リングにかすりもせずど真ん中を射抜く。
新城「マジか…あれを決めるかよ…」
髙木「外したら非難の嵐だぞあれは」
慎太郎「おおおおおお!?マジか?」
美保(何驚いてんのよ…慎太郎君もたまにやるじゃん、ああいう事)
涼真「得意なスリーポイントだし、悪い選択ではないな」
驚いてる周囲と対照的に涼真はリアクション薄め。
涼真「何より、決めたからいいんだ。この1本は流れを持ってこれる1本だ」
涼真のその言葉の通り、ここから星垓が流れを掴み徐々に押し始める。
だが、周囲の観客からはこんな声も。
「ポイントガードってゲームメイクとアシストが1番の仕事じゃねえのか?あれってゲームメイクになってるのか?」
「シュート入ってるからいいけど…自分でシュート打ちすぎなんじゃ…」
「得点を取るガードってなんていうか…自分勝手な感じするよな…」
春香「ぐむ…言いたい放題…」
聞いていた春香、憤懣遣る方無い表情。
スパァッ!!!
コートではまたしても満月がスリーポイントを決める。
第2Q 残り4:15
星垓 46
大阪駿英女子 38
満月はこのQここまでに星垓が上げた18点のうち、11点をマークし、アシストも2本記録している。
春香「ねえ涼ちゃん」
涼真「ん?」
春香「ポイントガードって、あんまり点取らないもんなの?」
涼真(さっきちらっと聞こえたのが気になってるのか…)
涼真、試合から目を逸らさずに答える。
涼真「いや…得点力はあった方がいいでしょ」
春香「でもポイントガードってゲームメイクしてアシストして…ってのが仕事でしょ?」
涼真「ポイントガードがアシストするのが正しいゲームメイクとは限らないさ。極論、パスコース全部塞がれた状況でもパスしか頭にないガードなんて使えないしな」
美保「なるほど…」
涼真「観客は多分、さっきの速攻からのスリーが頭にあるからそういう見方になる。でもあれは駿英の選手からしたらダメージの大きい失点でもある。とんでもない場面でぶち込まれたんだからな。
それに基本的に『得点力のないガードで優秀な選手』なんてほぼいないんだよ」
春香「そうなの?」
涼真「例えばマジック・ジョンソン。彼のキャリア平均アシストは11.2。歴代1位の数字だ。じゃあ平均得点はいくつだと思う?」
美保「10点…くらい?」
涼真「19.5点」
春香「そ、そんなに?」
涼真「他にもジョン・ストックトン。彼は通算アシスト数が歴代1位で9年連続のアシスト王。キャリア平均アシストも10.5。そのストックトンも平均得点は13.1得点取ってる。
アシストで歴代トップ10入りしてる選手の中で平均10点取ってないのはマーク・ジャクソンだけ…それでも平均9得点くらいだ。
つまりほとんどの選手は、自分の持つ得点力でディフェンスを引き付け、そこからアシストを量産するんだ。パスもシュートもオフェンスの選択肢の1つにすぎない。自分が1番点を取りやすいなら、そうするのが正しいゲームメイクなのさ」
ビッ!
コートでは満月がディフェンスを2人引き付け、外の高橋にパス。
スパァッ!!!
綺麗に決める。
高橋「ナイス!満月!」
高橋に頭をなでられつつディフェンスに戻る満月。
涼真「ほらな?」
春香&美保「なるほど…」
……To be continued
遠藤 賢治
紅泉高校2年
187㎝79kg
誕生日:3/18
血液型:AB
特徴:坊主頭で控えめそうな見た目が特徴。だが紅泉の選手らしくダーティーなプレーも得意。ポジションはフォワード登録だがポイントガードもできる器用な選手。紅泉では珍しくディフェンス能力は並程度。だがオフェンスでは時に葛山を超える得点力を発揮する事もあり脅威となる。
バイクに乗りたいが、原付の免許しか持ってない。
特技:立ったまま寝れること
趣味:バイクの改造
得意教科:英語
苦手教科:化学
得意なプレイ:スリーポイント、ドライブ
バスケを始めたきっかけ:中学で部活に入って
密かな悩み:部屋を片付けられない
-----------------------------
ブーッ!!!
第1試合開始までの猶予時間が0になる。
第1Q 残り10:00
星垓 0
大阪駿英女子 0
星垓女子 スターティング(ユニフォーム白)
12 佐藤 奏美 163㎝ 2年
7 谷口 清美 170㎝ 3年
4 高橋 千草 170㎝ 3年
14 石井 奈津実 176㎝ 1年
5 松本 香音 177㎝ 3年
大阪駿英女子 スターティング(ユニフォーム赤)
7 児玉 梨花 162㎝ 3年
8 大野 香純 164㎝ 3年
14 西野 実咲 172㎝ 2年
4 藤井 皐月 176㎝ 3年
5 吉野 蓮衣 178㎝ 3年
中嶋「平均身長は同じくらいですが…インサイドの安定感と強さでは駿英、バックコートの層の厚さと得点能力は星垓って感じですね」
村上「駿英のバックコートにはU-18の大野がいる。インサイドの藤井も同じくU-18代表選手だし内外に1本ずつ芯の通った好チームだ」
中嶋「星垓もU-16代表の石井に、それと遜色ない実力者の高橋、松本がいるチーム。フロントコートは壮絶な空中戦が見られそうですね」
山下(話についていけない…)
まずはスターティングメンバーの選手紹介のセレモニーがあり、その後ジャンプボール。
途端に両応援団のボルテージが一気に上がり、大歓声となる。
大樹「うおっ!?」
(すげー雰囲気…!)
ビッ!
レフェリーがボールを投げ上げ、松本と吉野が同時に跳ぶ。
バチッ!!
ジャンプボールは互角。
ズザァッ!!!
このボールにいち早くダイブし奪い取ったのは、星垓のキャプテン・高橋。
満月「ナイス!キャプテン!!」
高橋「さあ!1本取るよ!」
高橋、佐藤にボールを渡しつつ大声を出す。
ビッ!
ビッ!
まずは星垓、ボールを積極的に動かしパスをまわす。
全員、ボールを貰いつつゴールを確認し、すかさずディフェンスを振り切った味方にパス。
慎太郎「まずは全員がボールを触るセオリー通りの立ち上がり…」
春香「誰で取りに行くかな…」
涼真「ここはまあ…1人しかいない」
ダム!!
インサイドで松本が仕掛け
ビッ!
合わせでハイポストに入ってきたキャプテン・高橋にボールが入る。
ビッ!
高橋、迷わずシュート。
涼真(リズムがいい)
スパァッ!!
星垓ベンチ「「「ナイショーッ!!!!」」」
決めた高橋もガッツポーズ。
まるで試合終盤のようなベンチの雰囲気。
新城「気合い入ってるな」
髙木「それだけ気持ち入ってるんだろ。勝てばチーム史上初めて全国の決勝に進めるんだ」
中澤「立ち上がりの雰囲気としては上々だ」
だが、駿英も黙ってはいない。
バス!!
オーソドックスにインサイドでのハイローで吉野がゴール下を決める。
松本、両手を挙げ必死にディフェンスするも吉野に強引にねじ込まれた。
松本「ふう…簡単じゃないね」
高橋「大丈夫!ねじ込まれたけど1対1では負けてる訳じゃない!辛抱強く戦ってこ!」
ビッ!
続いての星垓のオフェンスは、高橋と松本のピックアンドロールから外にポップアウトしていた谷口のスリー。
スパァッ!!!
星垓ベンチ「「「ナイショーッ!!!!!」」」
満月「うちの男子の武器、スペインピック!」
矢島「俺らの戦術までパクってやんの」
小宮山「ディフェンスが高橋、松本に集中してたからな。スペインピック使ったのはいい手だ」
新城「中距離、長距離で点を取った。後はインサイド…ここでも互角にやりあえて点を取れるなら…一気に主導権を握れる」
神崎「そのためにもここのディフェンス、重要っすね」
それがわかっているのか、駿英のガード・児玉に対して佐藤がボール運びを簡単にさせない厳しいディフェンス。
ゲームの組み立てに時間がかかり、パスの回りが若干だが鈍る。
しかし
バス!!!
ミドルレンジ、大野が正確に射抜く。
慎太郎「…決めてくるか」
涼真「でも、やる事は変わらない」
続いての星垓のオフェンス。
またしても高橋と松本、谷口の3年生トリオによるスペインピック。
ビッ!
高橋、1度ポップした谷口にパスを出すと見せかけ、ノールックで裏を取った松本にパス。
バス!!
涼真「高橋先輩はパスも上手いな…将来的にはポイントガードにコンバートしても面白いかもしれないな」
新城「昔から得点ありアシストありのプレイヤーだったからな。ポイントフォワードに近い」
ここから試合は、得点の応酬になっていく。
インサイドでは両チームのインサイド2人が互いに譲らず。
外では星垓は高橋・谷口のコンビが得点を重ね、駿英では大野・西野が点を取る。
ブーッ!!
第1Q終了
星垓 28
大阪駿英女子 28
髙木「ハイペースで点を取り合ってるな。これはオフェンスを更に強化すべきか…ディフェンスのテコ入れをすべきか…」
涼真「駿英はどうか知らないっすけど、星垓にはその両方できる6人目がいますけどね」
ブーッ!!
第2Q。
星垓は佐藤に代わり満月を投入する。
駿英のシュートが外れ、最初の星垓の攻撃。
マークはそのまま児玉が引き継ぐ。
児玉(さて、この1年生は何をしてくる…?)
吉野「スクリーンいったよ!」
トップの満月に松本がスクリーンをかけにいく。
ダム!!!
満月、スクリーンをセットし終わるか否かの絶妙のタイミングでドライブ。
吉野(インサイドに来たらブロック…!)
だが満月は、ドライブインと見せかけスクリーンを使ってスライドしたのみ。
ダム!
キュッ!
そこから得意のステップバックでスリーポイントラインの外へ。
ビッ!
満月、スリーポイントシュート。
スパァッ!!!!
星垓ベンチ「「「ナイショーッ!!!!!」」」
盛り上がるベンチと裏腹に満月は静かにディフェンスに戻る。
松本「ナイス!1本目からよく決めたよ」
満月「ノーマークでしたから!」
高橋「止めるよ!ディフェンス!」
星垓はハーフコートのマンツーマンで迎え撃つ。
満月が児玉にピッタリとマークし、隙あらばボールを奪おうという厳しいディフェンス。
児玉(さっきのガードと同じく厳しいディフェンス…いやスピードが上な分こっちの方が…)
バチッ!!
満月の指先がボールを捕らえる。
バシッ
弾いた満月、その勢いのままボールに追いつき速攻に走る。
高橋「走るよ!!」
藤井「戻って!」
だが、敵味方関係なく満月のワンマン速攻に追いつけない。
ビッ!!
児玉「え…」
谷口「嘘でしょ…」
高橋「なっ…」
石井「なにやってんの…」
敵はおろか、味方まで驚く。
満月、ワンマン速攻からあえてストップしスリーポイント。
その頃になってようやく敵味方共に追いついてくる。
吉野「よし!リバウンド!」
スパァッッ!!!!!!
リングにかすりもせずど真ん中を射抜く。
新城「マジか…あれを決めるかよ…」
髙木「外したら非難の嵐だぞあれは」
慎太郎「おおおおおお!?マジか?」
美保(何驚いてんのよ…慎太郎君もたまにやるじゃん、ああいう事)
涼真「得意なスリーポイントだし、悪い選択ではないな」
驚いてる周囲と対照的に涼真はリアクション薄め。
涼真「何より、決めたからいいんだ。この1本は流れを持ってこれる1本だ」
涼真のその言葉の通り、ここから星垓が流れを掴み徐々に押し始める。
だが、周囲の観客からはこんな声も。
「ポイントガードってゲームメイクとアシストが1番の仕事じゃねえのか?あれってゲームメイクになってるのか?」
「シュート入ってるからいいけど…自分でシュート打ちすぎなんじゃ…」
「得点を取るガードってなんていうか…自分勝手な感じするよな…」
春香「ぐむ…言いたい放題…」
聞いていた春香、憤懣遣る方無い表情。
スパァッ!!!
コートではまたしても満月がスリーポイントを決める。
第2Q 残り4:15
星垓 46
大阪駿英女子 38
満月はこのQここまでに星垓が上げた18点のうち、11点をマークし、アシストも2本記録している。
春香「ねえ涼ちゃん」
涼真「ん?」
春香「ポイントガードって、あんまり点取らないもんなの?」
涼真(さっきちらっと聞こえたのが気になってるのか…)
涼真、試合から目を逸らさずに答える。
涼真「いや…得点力はあった方がいいでしょ」
春香「でもポイントガードってゲームメイクしてアシストして…ってのが仕事でしょ?」
涼真「ポイントガードがアシストするのが正しいゲームメイクとは限らないさ。極論、パスコース全部塞がれた状況でもパスしか頭にないガードなんて使えないしな」
美保「なるほど…」
涼真「観客は多分、さっきの速攻からのスリーが頭にあるからそういう見方になる。でもあれは駿英の選手からしたらダメージの大きい失点でもある。とんでもない場面でぶち込まれたんだからな。
それに基本的に『得点力のないガードで優秀な選手』なんてほぼいないんだよ」
春香「そうなの?」
涼真「例えばマジック・ジョンソン。彼のキャリア平均アシストは11.2。歴代1位の数字だ。じゃあ平均得点はいくつだと思う?」
美保「10点…くらい?」
涼真「19.5点」
春香「そ、そんなに?」
涼真「他にもジョン・ストックトン。彼は通算アシスト数が歴代1位で9年連続のアシスト王。キャリア平均アシストも10.5。そのストックトンも平均得点は13.1得点取ってる。
アシストで歴代トップ10入りしてる選手の中で平均10点取ってないのはマーク・ジャクソンだけ…それでも平均9得点くらいだ。
つまりほとんどの選手は、自分の持つ得点力でディフェンスを引き付け、そこからアシストを量産するんだ。パスもシュートもオフェンスの選択肢の1つにすぎない。自分が1番点を取りやすいなら、そうするのが正しいゲームメイクなのさ」
ビッ!
コートでは満月がディフェンスを2人引き付け、外の高橋にパス。
スパァッ!!!
綺麗に決める。
高橋「ナイス!満月!」
高橋に頭をなでられつつディフェンスに戻る満月。
涼真「ほらな?」
春香&美保「なるほど…」
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