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第1章 入学〜インターハイ予選
第42話 2年生コンビとマッチアップゾーン
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星垓
G #4 新城 敦史 3年 184㎝
G/F #10 真田 直斗 2年 183㎝
F #13 北条 涼真 1年 187㎝
C/F #9 神崎 健太 2年 190㎝
C #7 髙木 悠介 3年 198㎝
深谷
G #9 松沢 秀樹 3年 176㎝
G/F #13 室谷 正博 2年 178㎝
F #6 亀山 裕之 3年 183㎝
F #12 波田 知幸 2年 186㎝
C/F #7 安達 健大 3年 196㎝
第2Q開始。
星垓のオフェンス。
新城から神崎へ。
神崎、右ウイングでボールを受ける体制になった涼真へ。
だが、涼真へのマークは厳しく、ドライブをしてもすぐにヘルプが来てしまうだろう。
涼真(やはりドライブは厳しい)
そこに真田が右コーナーへボールをもらいに出て来る。
涼真「先輩!」
ボールを受ける真田。
そこに神崎がスクリーンに来る。
波田「なに?」
(こんな狭いコーナーでスクリーン?)
真田、構わず左へのドライブを開始。
室谷を上手くスクリーンに引っ掛ける。
室谷(だめだ…追えねえ!)「スイッチ!」
※スイッチ ディフェンスを入れ替わること
真田、波田のディフェンスを受けながらも更にドライブ。
波田「こいつ…このまま来る気か?」
真田、左手にボールを持ちレイアップに飛ぶ。
波田もブロックのために飛ぶ。
真田、空中で左手1本でパス。
そこにはスクリーンの後、室谷を抑え込み、ピック&ロールの形でフリーになった神崎。
バスッ!
ほぼノーマークでゴール下を沈める。
新城「よし!よくやった!」
星垓、まずは後半先制。
続くディフェンス。
松沢「これは…?」
トップにいる松沢にはマンツーマンで新城がマークしている。
他のディフェンスは一定のポジションに陣取り、近くのオフェンスを警戒する体制。
松沢「ボックスワン?いや違う…これはまさか『マッチアップゾーン』か?」
松沢、試しにボールを左ウイングの室谷に展開。
目の前にいた涼真が室谷のマークに。
新城はボールと松沢を結んだライン上に立ちボールを松沢に簡単に戻せないポジション取り。
松沢「やはりこれはマッチアップゾーン…ちょっと厄介だな」
(てっきり普通のゾーンで来ると思ったが…そうきたか)
新城「オンザライン・アップザライン!」
星垓メンバー「オーケー!」
深谷はボールを動かすも、星垓メンバーが時にゾーンのように、時にマンツーのように激しくプレッシャーをかけてくるためなかなか攻撃の糸口がつかめない。
記者席
山下「村上さん」
村上「ん?」
山下「マッチアップゾーンってどんなディフェンスなんですか?」
村上「うーむ…簡単には説明できんが…まず通常のゾーンなら、ボールマンにプレッシャーをかけるが、それ以外のポジションではディナイ(ボールが入らないようにパスコースに手を入れてディフェンスすること)をしていない。
反対にマンツーマンではディナイもしているし、逆サイドやボールから遠い人間はヘルプや大きいパスに備えた言わば「ピストルポジション」というところでディフェンスをしている」
山下「それはなんとなくわかりますが…」
村上「マッチアップゾーンは言わば『マンツーの側面を持ったゾーンディフェンス』だ」
山下「??」
村上「ゾーンディフェンスでありながら、自分の守る区域にいるオフェンスに対してマンツーのように守るってことだ。
そしてこのディフェンスの特徴は、ディナイディフェンスではなく、ボールとマークマンを結ぶライン上に身体を入れてパスを通り辛くするんだ。
だがそれだと自分のディフェンス、ボールマンどちらかが視界に入りづらい。
それ故常に首を振りながらどちらも確認しつつディフェンスをする。これを『オンザライン・アップザライン』というらしいんだ」
山下「難しいディフェンスなんですね…でも、ゾーンでもそうなんですが仮に自分と他のディフェンスの守る区域のちょうど真ん中に相手オフェンスがいたりしたら…」
村上「そうだな、それもこのディフェンスが難しい要因の1つだ。ギャップ(ディフェンスの間)を守るには責任の所在がはっきりしていないとゾーンもマッチアップゾーンも上手く機能しない。
だが見ているとどうやら星垓の場合は『空けるくらいならいっそダブルチームにいく』っていう約束の上に動いているな」
山下「なるほど…」
村上「そして星垓の場合は3-2ゾーンの形を保ちながらディフェンスしているな。ゾーンのように一定区域を守りつつ、区域内の相手にはマンツーのように守りにつく。頭も体力を使う度合いもマンツーやゾーンの比ではない。これがマッチアップゾーンだ」
コート上では…
亀山「松沢!時間ないぞ!」
だが厳しいディフェンスの前にボールの保持が精一杯な松沢。
ピピーッ!
審判「24秒!オーバータイム!」
「深谷がシュートにいけない!」
「なんなんだあのディフェンスは?ゾーンなのかマンツーなのか?」
星垓のオフェンス。
シンプルなパスアウトから真田のスリーポイント。
ガッ!
しかしリングに嫌われる。
真田「くそっ…」
新城「気にすんな!ドンドン打ってけ!」
真田「先輩…」
涼真「先輩はまだ出たばっかでタッチ掴めてないだけっすよ。そのうちいつものように鬼みたいに爆発してくれるんすよね?」
真田「へっ…当たり前だろ。さてディフェンスだ!」
星垓は深谷をマッチアップゾーンで迎え撃つ。
山下「こんなすごいディフェンス…なんでどのチームもやらないんでしょう?」
村上「言っただろ、難しいディフェンスだって。それに俺が説明したのはほんの一部にすぎねえ。はっきり言って高校生がやるにはあまりにも難しすぎる上に…体力が持たねえ。そういうディフェンスなんだよ。プロでも使いこなせるチームはそう多くねえ」
山下「じゃあ…」
村上「そうだ、フルタイムでこのディフェンスはしてこねえだろうな。
だが…高校生のチームでここまでの完成度のマッチアップゾーンはなかなか見たことがねえ。
これから夏、秋、冬ってどうなるか楽しみだな」
バシッ!
ボールが止まったところに星垓はダブルチームをしかけ、苦し紛れのパスを涼真がカット。
そのままワンマン速攻に行く。
深谷メンバー、懸命に追うも涼真はドリブルしながらそれ以上のスピードで突き放す。
亀山「マジかよ…」
(全力で追っても…ドリブルしてる相手に突き放されるなんて…!)
波田「速すぎる…」
(ほんとに同じ人間かよ…初めてだ…全力で追っても追いつけないこの絶望感…)
ドギャアアアアアアァ!
リングが壊れんばかりにダンクを叩き込む涼真。
星垓メンバー「っしゃあああ!」
勢いに乗る星垓。
だが深谷も負けていない。
バスッ!
マッチアップゾーンにできた僅かな綻びから波田がミドルを沈める。
新城「切り替えろ!攻めるぞ!」
そしてこのQ何度目かの真田と神崎のコンビ。
神崎のスクリーンから真田のドライブ。そこから神崎にボールが入る。
波田「行かすか!」
神崎も室谷も神崎のマークに。
神崎(空いた!)
神崎、シュート体制から外の真田に。
真田、ノーマークでスリーポイントシュート。
新城「来い!」
星垓メンバー「来ーい!」
スパァッ!
星垓メンバー「イェース!!」
真田にもついに当たりがくる。
ここから星垓は怒涛の反撃に。
真田のスリーポイントが当たり出した…どころか止まらなくなってきたのである。
スパァッ!
星垓メンバー「来たー!」
「3本連続!」
第2Q 残り3:42
星垓 38
深谷 30
僅か6分で逆転から8点差をつけた。
To be continued…
G #4 新城 敦史 3年 184㎝
G/F #10 真田 直斗 2年 183㎝
F #13 北条 涼真 1年 187㎝
C/F #9 神崎 健太 2年 190㎝
C #7 髙木 悠介 3年 198㎝
深谷
G #9 松沢 秀樹 3年 176㎝
G/F #13 室谷 正博 2年 178㎝
F #6 亀山 裕之 3年 183㎝
F #12 波田 知幸 2年 186㎝
C/F #7 安達 健大 3年 196㎝
第2Q開始。
星垓のオフェンス。
新城から神崎へ。
神崎、右ウイングでボールを受ける体制になった涼真へ。
だが、涼真へのマークは厳しく、ドライブをしてもすぐにヘルプが来てしまうだろう。
涼真(やはりドライブは厳しい)
そこに真田が右コーナーへボールをもらいに出て来る。
涼真「先輩!」
ボールを受ける真田。
そこに神崎がスクリーンに来る。
波田「なに?」
(こんな狭いコーナーでスクリーン?)
真田、構わず左へのドライブを開始。
室谷を上手くスクリーンに引っ掛ける。
室谷(だめだ…追えねえ!)「スイッチ!」
※スイッチ ディフェンスを入れ替わること
真田、波田のディフェンスを受けながらも更にドライブ。
波田「こいつ…このまま来る気か?」
真田、左手にボールを持ちレイアップに飛ぶ。
波田もブロックのために飛ぶ。
真田、空中で左手1本でパス。
そこにはスクリーンの後、室谷を抑え込み、ピック&ロールの形でフリーになった神崎。
バスッ!
ほぼノーマークでゴール下を沈める。
新城「よし!よくやった!」
星垓、まずは後半先制。
続くディフェンス。
松沢「これは…?」
トップにいる松沢にはマンツーマンで新城がマークしている。
他のディフェンスは一定のポジションに陣取り、近くのオフェンスを警戒する体制。
松沢「ボックスワン?いや違う…これはまさか『マッチアップゾーン』か?」
松沢、試しにボールを左ウイングの室谷に展開。
目の前にいた涼真が室谷のマークに。
新城はボールと松沢を結んだライン上に立ちボールを松沢に簡単に戻せないポジション取り。
松沢「やはりこれはマッチアップゾーン…ちょっと厄介だな」
(てっきり普通のゾーンで来ると思ったが…そうきたか)
新城「オンザライン・アップザライン!」
星垓メンバー「オーケー!」
深谷はボールを動かすも、星垓メンバーが時にゾーンのように、時にマンツーのように激しくプレッシャーをかけてくるためなかなか攻撃の糸口がつかめない。
記者席
山下「村上さん」
村上「ん?」
山下「マッチアップゾーンってどんなディフェンスなんですか?」
村上「うーむ…簡単には説明できんが…まず通常のゾーンなら、ボールマンにプレッシャーをかけるが、それ以外のポジションではディナイ(ボールが入らないようにパスコースに手を入れてディフェンスすること)をしていない。
反対にマンツーマンではディナイもしているし、逆サイドやボールから遠い人間はヘルプや大きいパスに備えた言わば「ピストルポジション」というところでディフェンスをしている」
山下「それはなんとなくわかりますが…」
村上「マッチアップゾーンは言わば『マンツーの側面を持ったゾーンディフェンス』だ」
山下「??」
村上「ゾーンディフェンスでありながら、自分の守る区域にいるオフェンスに対してマンツーのように守るってことだ。
そしてこのディフェンスの特徴は、ディナイディフェンスではなく、ボールとマークマンを結ぶライン上に身体を入れてパスを通り辛くするんだ。
だがそれだと自分のディフェンス、ボールマンどちらかが視界に入りづらい。
それ故常に首を振りながらどちらも確認しつつディフェンスをする。これを『オンザライン・アップザライン』というらしいんだ」
山下「難しいディフェンスなんですね…でも、ゾーンでもそうなんですが仮に自分と他のディフェンスの守る区域のちょうど真ん中に相手オフェンスがいたりしたら…」
村上「そうだな、それもこのディフェンスが難しい要因の1つだ。ギャップ(ディフェンスの間)を守るには責任の所在がはっきりしていないとゾーンもマッチアップゾーンも上手く機能しない。
だが見ているとどうやら星垓の場合は『空けるくらいならいっそダブルチームにいく』っていう約束の上に動いているな」
山下「なるほど…」
村上「そして星垓の場合は3-2ゾーンの形を保ちながらディフェンスしているな。ゾーンのように一定区域を守りつつ、区域内の相手にはマンツーのように守りにつく。頭も体力を使う度合いもマンツーやゾーンの比ではない。これがマッチアップゾーンだ」
コート上では…
亀山「松沢!時間ないぞ!」
だが厳しいディフェンスの前にボールの保持が精一杯な松沢。
ピピーッ!
審判「24秒!オーバータイム!」
「深谷がシュートにいけない!」
「なんなんだあのディフェンスは?ゾーンなのかマンツーなのか?」
星垓のオフェンス。
シンプルなパスアウトから真田のスリーポイント。
ガッ!
しかしリングに嫌われる。
真田「くそっ…」
新城「気にすんな!ドンドン打ってけ!」
真田「先輩…」
涼真「先輩はまだ出たばっかでタッチ掴めてないだけっすよ。そのうちいつものように鬼みたいに爆発してくれるんすよね?」
真田「へっ…当たり前だろ。さてディフェンスだ!」
星垓は深谷をマッチアップゾーンで迎え撃つ。
山下「こんなすごいディフェンス…なんでどのチームもやらないんでしょう?」
村上「言っただろ、難しいディフェンスだって。それに俺が説明したのはほんの一部にすぎねえ。はっきり言って高校生がやるにはあまりにも難しすぎる上に…体力が持たねえ。そういうディフェンスなんだよ。プロでも使いこなせるチームはそう多くねえ」
山下「じゃあ…」
村上「そうだ、フルタイムでこのディフェンスはしてこねえだろうな。
だが…高校生のチームでここまでの完成度のマッチアップゾーンはなかなか見たことがねえ。
これから夏、秋、冬ってどうなるか楽しみだな」
バシッ!
ボールが止まったところに星垓はダブルチームをしかけ、苦し紛れのパスを涼真がカット。
そのままワンマン速攻に行く。
深谷メンバー、懸命に追うも涼真はドリブルしながらそれ以上のスピードで突き放す。
亀山「マジかよ…」
(全力で追っても…ドリブルしてる相手に突き放されるなんて…!)
波田「速すぎる…」
(ほんとに同じ人間かよ…初めてだ…全力で追っても追いつけないこの絶望感…)
ドギャアアアアアアァ!
リングが壊れんばかりにダンクを叩き込む涼真。
星垓メンバー「っしゃあああ!」
勢いに乗る星垓。
だが深谷も負けていない。
バスッ!
マッチアップゾーンにできた僅かな綻びから波田がミドルを沈める。
新城「切り替えろ!攻めるぞ!」
そしてこのQ何度目かの真田と神崎のコンビ。
神崎のスクリーンから真田のドライブ。そこから神崎にボールが入る。
波田「行かすか!」
神崎も室谷も神崎のマークに。
神崎(空いた!)
神崎、シュート体制から外の真田に。
真田、ノーマークでスリーポイントシュート。
新城「来い!」
星垓メンバー「来ーい!」
スパァッ!
星垓メンバー「イェース!!」
真田にもついに当たりがくる。
ここから星垓は怒涛の反撃に。
真田のスリーポイントが当たり出した…どころか止まらなくなってきたのである。
スパァッ!
星垓メンバー「来たー!」
「3本連続!」
第2Q 残り3:42
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深谷 30
僅か6分で逆転から8点差をつけた。
To be continued…
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