BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第1章 入学〜インターハイ予選

第41話 地味だが強いチーム

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関東大会 2回戦
星垓vs深谷


星垓(ユニフォーム白)

G    #4  新城 敦史 3年 184㎝
G    #5  中澤 透  3年 176㎝
G/F  #14 篠田 武蔵 1年 180㎝
F    #13 北条 涼真 1年 187㎝
C    #7  髙木 悠介 3年 198㎝


深谷(ユニフォーム緑)

G    #9  松沢 秀樹 3年 176㎝
G/F  #13 室谷 正博 2年 178㎝
F    #6  亀山 裕之 3年 183㎝
F    #12 波田 知幸 2年 186㎝
C/F  #7 安達 健大 3年 196㎝


深谷・松沢がボールを運ぶ。

フロントコートに入ると、突然全選手がインサイドを開け外に出る。


新城「なに?」
(ファイブアウトだと?)

そこからコートにいる全員がインサイドに入ったり出たり、スクリーンを掛け合ったりで動き回りボールをもらう。


髙木「こいつ…」
(この7番安達…196もあってなんて動きだ…フォワードに近い)


バシッ!

バックドアカットから室谷がボールをもらう。

髙木や涼真は逆サイドで動きを止められている。


バスッ!

ノーマークで室谷がレイアップを沈める。


涼真「ちっ…(12番波田を気にしてたらゴール下を空けちまった)」


星垓のオフェンス。

ボールは涼真へ。



涼真、1対1の構え。

マークする波田、きっちりとシュートにもドライブにも備えた構え。


それだけではない。

他のディフェンスもヘルプとカバーの体制が万全なのである。


涼真(これじゃ1対1は無理だ)

涼真、ボールをトップの新城に戻す。



ベンチから声が飛ぶ。


小宮山「新城!時間ない!」


24秒計、残り7秒。


オフェンスでボールが上手く回らず時間を使ってしまっていた星垓。


新城、ドライブからジャンプシュート。


バスッ!


なんとか沈める。


第1Q 残り9:26

星垓  2
深谷  2


深谷、続いてのオフェンスもファイブアウトからスタート。


ピックアンドロールから、196の安達と176の中澤の身長差を狙われる。


バスッ!


深谷メンバー「いいぞ安達!」


狙われた中澤。

中澤「くそ…」
(動きに対応できねえ…どうすればいい?)



唐沢はベンチから戦況を見ている。


新城が髙木にボールを入れる。

たちまち安達が身体を寄せしっかりとディフェンス。
髙木が周りを見ると、周囲もヘルプの備えが早い。


髙木「ちっ…」

ボールを外の中澤に出す。

ここにはシュートを打たせないような厳しいディフェンス。


中澤「だったら…!」


ダムッ!


中澤、ドライブ。


マークする室谷、しっかり反応。


中澤、抜ききれずボールを外の新城へ。


またしても24秒計ギリギリで新城がシュート。


ガッ!


外れたリバウンドは安達。

リバウンドから全員が走る深谷メンバー。


バスッ!

速攻から亀山がレイアップを決める。


武蔵は亀山をしっかりとマークしていたが、室谷のスクリーンで行く手を阻まれてしまっていた。


星垓メンバーは立て続けにやられたことで焦ってしまう。

その焦りはまず、直後のオフェンスに現れた。


新城、中澤へパス。


だが、中澤がボールを受ける体制になっていなかった。

新城「中澤!」

中澤がハッと気づいた時にはボールを弾いてしまっていた。


室谷がボールを奪い、間髪入れず松沢、亀山が走る。

新城と武蔵、中澤は懸命に追うも追いつけない。


村上「早くも疲れが出てきたか…?」


亀山「もらった!」


亀山、レイアップシュート。


ドゴォッ!



何者かが後ろからシュートをバックボードにものすごい勢いで叩きつける。


亀山「なっ…!?」


着地した亀山が振り向くと、そこには白の13番のユニフォーム。


亀山「13番北条…!?」


ブロックしたボールは後から走ってきた武蔵が拾う。

涼真「貸せ」


涼真はボールを受けカウンター。


ゴールには安達と波田が、そして涼真の後ろからは残りの3人が猛スピードで戻る。
だが。


室谷「なんだと?」
(ドリブルしてる相手に追いつけない…!?)


涼真のスピードは更に上だった。



涼真、そのスピードのままレイアップに踏み切る。


安達と波田が阻止せんと飛ぶ。


涼真(かかった…!)


涼真、自分の身体の後ろを通すビハインドバックパス。


これをローポストで髙木が受ける。

スパッ!


綺麗にシュートを決める。


だが、涼真のこのプレイで持ち直しはしたものの、深谷はファイブアウトでスペースをきっちり取ってから走りに走り、得点を取ってくる。


バスッ!


合わせから安達がゴール下を沈める。


第1Q 残り1:26

星垓 14
深谷 24


村上「少しずつ差がついてきたな。地味なチームだが堅実でやりづらいチーム。それでいて能力的にも悪くない。埼玉王者たる所以か」


新城「くそ…どうすればいい?」



唐沢「相手はかなりうちを研究してきていますね…軸である新城くん、北条くん、髙木くんがかなり攻めあぐねている。
ディフェンスも、ファイブアウトから走るスタイルを崩せずかなりハイスコアで得点を許していますね…」


唐沢、しばし考える。


唐沢「次のQで仕掛けましょう」


ピピーッ!

第1Q終了

星垓  16
深谷  24


5人がベンチに戻ってくる。


唐沢「どうですか?埼玉王者の実力は」

新城「うちのことをよく研究してきてますね、嫌らしいディフェンスをしてきます」

髙木「地味だけど…マジ強い…」


唐沢「そうですね、新城くんには外のシュートとパスを楽にさせないことで攻撃のリズムを乱させ、髙木くんにはインサイドで思うようなムーブを封じにきている。北条くんは得意のドライブを封じにきている。
軸である3人には特別なディフェンスで対応してきている。更にオフェンスでもフロアを5人が目一杯使って伸び伸びとオフェンスしている。その結果がこの点差です」

中澤「ならどうすれば…?」

唐沢「機動力のあるこのメンバーなら対抗できるかと思いましたがさすがに深谷は甘くなかった。
第2Qはいつものスタメンに戻します。真田くん、神崎くん。準備してください」

真田&神崎「はい!」

唐沢「第1Qを見る限り新城くん、髙木くん、北条くんの3人にはこれからも厳しいマークが来ることが予想される。
そこで2人の出番です。内外でオフェンスを引っ張ってください」

真田「ディフェンスは…?」

唐沢「ディフェンスは…」



しばらくして、第2Qの開始の合図が鳴る。

星垓ボールからスタート。


星垓

G    #4  新城 敦史 3年 184㎝
G/F  #10 真田 直斗 2年 183㎝
F    #13 北条 涼真 1年 187㎝
C/F  #9  神崎 健太 2年 190㎝
C    #7  髙木 悠介 3年 198㎝


深谷

G    #9  松沢 秀樹 3年 176㎝
G/F  #13 室谷 正博 2年 178㎝
F    #6  亀山 裕之 3年 183㎝
F    #12 波田 知幸 2年 186㎝
C/F  #7 安達 健大 3年 196㎝


亀山「お?」
(デカいな…だが軸はあくまで4番新城7番髙木13番北条のはず…)

亀山「ナンバーコール!」


松沢「4番新城!」

室谷「10番真田!」

亀山「13番北条!」

波田「9番神崎!」

安達「7番髙木!」



村上「深谷はまずはマンツーマンか」


ここから2年生コンビ、真田と神崎の真価が問われる戦いが始まることになる。


To be continued…
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