子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神

文字の大きさ
88 / 480

青年期 24

しおりを挟む
…そしてギルドに行って紹介状を返却してもらっての二日後。


どうやら騎士団は次に傭兵達が集まるのを待てなかったらしく予定を早めて奇襲作戦を敢行するようだ。


「…騎士団が動いたね。遠回りしての山越えに一日半ぐらいはかかるかな?俺らの出撃は三日後ぐらいになるかも」

「…そうか。腕がなるな」

「一応契約交渉は騎士団が完全に離れた明日あたりに行ってみるよ」

「分かった。頼んだぞ」


俺が知り合いのハンター達に報告すると素振りをしていた男がニヤリと笑って返すので…


傭兵としての仕事についても話すと他のハンターが腕立て伏せをしながら託すような感じで言う。


その翌日。


この城塞に留守番…防衛を任された騎士の所に出向いて俺ら傭兵との再契約の話をするとアッサリと了承してくれた。


なんでも戦力は一人でも多い方が良いんだとか。


なので俺は奇襲に向かった騎士団が危ないという予想の話をして、その場合に実行する作戦について説明した。


「…なるほど…しかし上手くいきますか?」

「そこはやってみないと分からないです。状況や戦況が常に予想通りに進む、というワケではないので」

「…確かに……でも…」


地図を見ながらの参謀のような騎士の確認に俺が不確定である事を告げると否定的な雰囲気を出して呟くので…


「まあでも例え砦を落とす事が出来なくとも騎士団が逃げる時間や隙を作る事はできると思いますよ」


俺はヤバイ!と思って説得するように成功率の高い成果の一つを伝える。


「…なるほど。敵が砦を守る事を優先してくれれば騎士団が撤退する隙が出来る…分かりました、作戦を許可しましょう」


すると騎士は納得したように呟いて了承してくれた。


「ありがとうございます。もし砦を制圧できた場合、我々傭兵部隊だけでは防衛は不可能なので兵を貸してもらえないでしょうか?」

「…分かりました。ですが、この城塞の守りを考えると…砦には3000名ほど居れば十分守れると思います。なのでそれ以上の人数ともなると即答しかねます」


俺はお礼を言った後に正規兵を要求すると、騎士は少し考えて人数制限をかけるような条件を提示して来る。


「十分です。あと、監視塔の使用の許可も欲しいのですが…」

 「…監視塔、ですか…」


…俺が人数について了承した後に更に要求を増やすと、流石の騎士も難色を示すような表情になった。


「…臨時許可証を渡しましょう。後で兵に区画まで持って行かせます」

「ありがとうございます」


流石に無理か…?とも思ったが、なんとか要求が通ったようなので俺はお礼を言って傭兵仲間の所へと戻る事に。



…それから二日後。



「昨日監視塔から連絡があった!俺ら傭兵部隊は今から行動を開始する!」

「「「おおー!!」」」


昨日の夜遅くに砦の敵兵達に動きがあったので…


俺は日が昇る前のまだ暗い時間に傭兵達を召集して指示を告げる。


「ココから先は昨日一昨日話した作戦通り動く事!状況や戦況に変化があればその都度指示を出す!」

「「「おおー!」」」

「正規兵の部隊は俺達より30分遅れてやって来る!追いつかれないように急ぐぞ!」

「「「おおー!!」」」


俺が指示を出すたびに傭兵達は気合い十分で叫ぶ。


「では行くぞ!出撃!!」

「「「うおおお!!」」」


…正規兵への指示、連絡を任せた知り合いのハンターを一人残して俺ら傭兵部隊は城塞から出撃した。



…砦に向かって進む事、一時間半後。



「ココで待機。俺らが門を開け次第突撃して来てくれ」

「…分かった」


一番近い砦の近くまで来たので矢の届かなそうな距離で一旦止まって知り合いのハンターに指示を出し、俺は他のハンター達5人と一緒に砦へと接近する。


「…なんだ?少数が飛び出て来たぞ」

「敵接近!」

「おっと…えいっ」

「ぐっ…!」


砦の門の所に立っていた兵が鐘を鳴らして合図を出し、矢が降ってきたが俺らは気にせずにそのまま走って近づいて敵兵を倒す。


「敵だ!ココに居るぞ!!がっ…!」

「…門は開かない、か…」

「…流石に敵もバカではないな」


砦の周りを警戒、巡回してた兵達十数人が俺らの所に攻めて来たが全て返り討ちにして増援を待つも中から出て来る様子は無い。
しおりを挟む
感想 49

あなたにおすすめの小説

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

追放された荷物持ち、スキル【アイテムボックス・無限】で辺境スローライフを始めます

黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーで「荷物持ち」として蔑まれ、全ての責任を押し付けられて追放された青年レオ。彼が持つスキル【アイテムボックス】は、誰もが「ゴミスキル」と笑うものだった。 しかし、そのスキルには「容量無限」「時間停止」「解析・分解」「合成・創造」というとんでもない力が秘められていたのだ。 全てを失い、流れ着いた辺境の村。そこで彼は、自分を犠牲にする生き方をやめ、自らの力で幸せなスローライフを掴み取ることを決意する。 超高品質なポーション、快適な家具、美味しい料理、果ては巨大な井戸や城壁まで!? 万能すぎる生産スキルで、心優しい仲間たちと共に寂れた村を豊かに発展させていく。 一方、彼を追放した勇者パーティーは、荷物持ちを失ったことで急速に崩壊していく。 「今からでもレオを連れ戻すべきだ!」 ――もう遅い。彼はもう、君たちのための便利な道具じゃない。 これは、不遇だった青年が最高の仲間たちと出会い、世界一の生産職として成り上がり、幸せなスローライフを手に入れる物語。そして、傲慢な勇者たちが自業自得の末路を辿る、痛快な「ざまぁ」ストーリー!

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

生活魔法は万能です

浜柔
ファンタジー
 生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。  それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。  ――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

処理中です...