クラスまるごと異世界転移

八神

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「いくぜ…じゃんけん、ぽん!よし!」

「っしゃあ!」

「ぐわっ!」


俺の掛け声で始めた勝負の結果は藤原の一人負け。


「じゃあよろしくな」

「くっ…!わーったよ」


俺らは住吉の『快感』の効果がどんなもんかを確かめに行くためにリビングを出る藤原の背中を見送った。


「…藤、大丈夫かね」

「大丈夫だろ。無理やりヤらなければ断られても笑い話で済むし」


まあアイツの言い方とか頼み方次第だろうけどな。と俺は心配する柴田にそう返して部屋へと戻る事に。




翌日。



「おう、藤。昨日どうだった?」

「…凄かった」

「凄かった!?なにが!何を!?」


朝食を食べた後に斉藤と住吉を家に残し野郎だけでギルドに向かう最中、藤原に昨日の事を聞くと予想外の言葉が返ってきて柴田が食いつく。


「『凄かった』以外に表現の仕様がねー。…とりあえず脳が溶けるかと思った」

「うおお…!気になるぅ!イケたのか?イけたんだよな!?」

「普通に…つーか意外に?案外簡単に頼めばイケた」

「うひょー!羨ますぃー!」


普通に人の往来がある中でテンションMAXに叫ぶ柴田をすれ違う人や周りの人達が見てくるので俺は少し離れて他人の振りをしながら歩く。


そしてギルドの前で二人と別れ…俺はいつもどおり雑用の依頼を片付ける。


…更に翌日。


「ん?お前も行くの?」


朝食を食べてギルドに行こうとしたら柴田が後ろからついてきた。


「海、やべーって。藤の言う通りだった」

「…マジで?」


家から離れたところで周りに女子が居ないのを確認して柴田が俺の肩に手を置きながら言う。


「マジ。すげーんだよ、マジで。脳が溶けるかと思った…いやマジな話よ」

「マジか」

「おめーも住吉に頼んで一回アレを経験してみろって。冗談抜きでトぶぜ」

「そんなすげーのかよ」


柴田の話を聞いて俺はだいぶガッツリと興味が湧いて来た…ところでギルドに到着した。



…それから一週間後。



「おい、海!見ろよ、ついに買っちゃったぜー!」

「…旗?」


俺がリビングのソファで寝っ転がっていると藤原が興奮した様子で旗を見せつけてくる。


「あ!藤、お前…ソレ…」

「はっはっは!悪いな柴。俺が先に買っちまったわ」

「マジかー…実は俺もさっき…」

「げっ!嘘だろ」


柴田が旗を見て驚いたかと思えば同じ物を取り出して呆れたような顔になった。


「おまっ、買ったんなら言えよ!金が無駄になったじゃねーか」

「お前らを驚かせようと思って黙ってたんだよ。お前が『金がねー金がねー』とか言うから」


結構な値段がするらしい旗を巡って二人が俺を挟んで言い合う。
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