陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

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ウソツキ

オハナミ

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「きいの寿命が1年縮んだのを記念して乾杯!」
「「「カンパーイ!」」」
「ちょっと待てぃ!」

きいは俺たちが乾杯するのを制止する。何か問題でもあっただろうか。

「誕生日にしては暗すぎひん?」
「そうか?」
「きいは事実をしっかり受け入れへんとアカンで。」
「ぐぅー…」

きいも流石に事実を受け入れたようでコップを上にあげる。

「そんじゃ改めて、1つおばさんに近づいたきいに乾杯!」
「「「ガンパーイ!」」」「…かんぱい…」

 満開の桜の木の下とは言えないが、まだある程度残っている桜の木の下、きいのバースデーパーティは始まった。

「まさか、1年で何回も誰かに誕生日を祝うなんて思ってなかったわ。」
「いきなりぼっちストーリーやめて、久志。来年は全員パーティするからね。」
「そうそう、桜の誕生日とか祝ってないもんね。」
「桜の誕生日っていつなん?」
「4月5日。」
「そりゃ無理やった訳や。」

来年は全員のバースデーパーティするか…。俺の漫画代が…

「音羽ちゃん!ハンバーグ美味しいよ!」

俺の絶望を他所に、きいは好物のハンバーグを口に放り込む。しかも、焼いたハンバーグじゃなくて、煮込んだハンバーグだ。

「これね、煮込んだら焼くより確実に火が通るからお弁当にはそっちの方がええねん。」
「カレンが作った訳でもないのに、よくそんなことが言えるね。」

熊野さんはカレンの皿に、カレンが苦手なアスパラガスのベーコン巻きを乗せる。カレンは嫌な顔をしながらそれを口に放り込み、水で流し込んだ。俺の横の桜は、ふむふむと頷きながら唐揚げを口に放り込み、レモンスカッシュを飲む。あぐらをかきながら。どこのおっちゃんやねん。

「そういえば、カレンが作ったのはどれなんだ?」
「おお!Q、聞きたいか?」
「こればかりは聞かんとな。料理スキルが壊滅的ってのは熊野さんから聞いてるから。」
「驚くなよ。このポテトサラダだ!」
「えっ?」

カレンが指さしたのは、俺がずっと食べまくっているポテトサラダ。

「いや、ダークマターになっていないんだが?」
「てめぇ、俺の料理スキルをなんだと思ってんだ?」
「ゴミ以下。」
「Q、素直に褒めたければ?」

確かにそうだ。ただ褒めればいい話。それでも。

「……」

照れる。ふぅ~と1つ息をして俺は冷静になる。

「美味いぞ。」
「まぁ、私が特訓してるだけあるからね!」

熊野さん、それを言いたかっただけでは?
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