陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

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バイバイ

私の集大成①

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「おはよ、真奈。」
「おはよ、杏。」

いつもの街角ではなく、今日は光善寺の改札前で集まる。朝の6時30分。ちらほらとサラリーマンが見えるこの時間の駅は静かだ。

 今日は引退試合。2年半のこの学校のクラブ生活に別れを告げる日だ。

「楽しみ?」
「ちょっとね。」
「私もちょっとだけ。」

真奈と笑い合いながら電車に乗る。同じように水着ブランドのリュックを持っている子もちらほらといるから、一緒の大会に出るんだろう。

 揺られること20分ちょい。北浜について、乗り換える。ここからは地下鉄だ。

「やっと、試合って感じになってきたね。」
「だね。」

地下鉄は試合に出る水泳部員ばっかで、席に座れそうになかった。特に黄色いTシャツが多くて、ガヤガヤしている。

 そして朝潮橋に着く。まだ入場前だから人だかりが出来上がっている。その中からうちのチームを見つけるなんて…すぐに見つかった。

「よっ!」
「よぉすっ!」

彩乃と璃音が先に着いていて、手を振っている。日陰で広い、いい場所を取れたようだ。

「2人とも早すぎって。」
「そうかな?一応、入場の30分前には着いているようにしてるから。」
「バカ兄みたい。」
「それは褒め言葉として受け取っておこう。」

彩乃はニシシと笑ってスポドリを飲む。一応、私たちが3年生のリレメンとなっていて、今日、ここに来ているのだ。とはいえ、今日は個人種目ばかりなのだが。

 私は400m自由形、彩乃は100m背泳ぎ、真奈と璃音は100m自由形に出場する。男子たちもいるのだが、いつも来るのが遅いので今は放っておこう。

「それでは、入ってください!」

青い服を着た役員の人から声がかかって、ぞろぞろと中に入っていく。私達も、引退試合が行われるプールに足を踏み込んだ。
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