陰キャの陰キャによる陽に限りなく近い陰キャのための救済措置〜俺の3年間が青くなってしまった件〜

136君

文字の大きさ
696 / 774
ノンビリ

one flame①

しおりを挟む
 けたたましく鳴り響く目覚ましを止める。

「なんじ~?」

スマホの画面に映し出される文字は6の文字。最近は日が昇るのも遅くなってきて、まだ外は薄暗い。

 カラスがカーカーと泣いてるのを聴きながら、重たい身体を起こし、目を擦る。

「今日当番か。ほな動かなな。」

今日の朝食当番は俺だ。ついでに弁当も俺が作る。だから早く起きたわけだが。

「動きたくないなぁ。」

ベッドから降りて、とぼとぼと歩きリビングに向かう。そういえば着替えてなかったと後悔しつつ、顔を洗い、寝癖を直す。昨日の晩に用意した炊飯器のスイッチを押して、もう一度自分の部屋に戻る。カッターシャツにアイロンを当ててから袖を通し、制服に着替える。ここでやっと目が覚めてくる。

「杏は明日か、朝練は。」

リビングに降りてカレンダーを見てそう呟く。ソファーに座ったらきっと寝てしまうから座らない。作り始めるまではもうちょっと時間があるから若干暇だが、ラジオを聴きながら時間を潰す。

 6時半になって、やっと動き始める。弁当の中身は基本的に昨日の残り。それと作り置きしているハンバーグとか。今日は久しぶりに簡易的な煮込みハンバーグにしよう。

 フライパン1個を使って煮込みハンバーグを作りながら、キャベツとにんじんをカットし、もやしを軽く洗う。

「これはこっちが出来上がるまで待って…」

ボウルに卵を割る。3個割ったから、まだ扱い切れる量だ。軽く味付けしたあと、エッグパンに3分の1くらい入れて巻く。それを3回くらい繰り返して卵焼きの完成だ。

 ちょうどそのタイミングでハンバーグが出来上がった感じなので、それも取り出し、冷まし始める。

 フライパンを軽く洗ったあと、油を敷いてカットした野菜を投入。味付けをしながらしんなりするまで炒めて、火が通ったら火を消してレモンをかける。味付けは今日は桜に合わせて、酸味強め。俺からしたらちょっと酸っぱいが、それもアクセントってことで。

 あと1品を何にしようか考えていたら階段を降りてくる音がする。このリズムは杏だ。

「おはよー。」
「おはよーバカ兄。今日の朝は?」
「ご飯と味噌汁とゆで卵、あとはこの野菜炒めの余り。」
「肉っけは?」
「まだ考えてない。」
「じゃあウインナーでよろしく。」
「はいよ。」

ぼーっとしてる杏が洗面所に消えていくのを見守ってから、あと1品を考え始める。

「今、杏に聞いたらよかったな。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件

遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。 一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた! 宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!? ※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。

たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】 『み、見えるの?』 「見えるかと言われると……ギリ見えない……」 『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』  ◆◆◆  仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。  劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。  ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。  後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。  尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。    また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。  尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……    霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。  3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。  愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー! ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

友達の妹が、入浴してる。

つきのはい
恋愛
 「交換してみない?」  冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。  それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。  鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。  冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。  そんなラブコメディです。

陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件

暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!

処理中です...