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第120話:今日は本当にまったく冒険してないじゃないすか、もう完全に猫日記ですよ、リーダーの人生は、まあ、こういう日もあるんだよ
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「どうだ、すごいだろう」
「ニャー」
俺と相棒、二人組の冒険者パーティー。
普段はスライム退治専門のしょぼいパーティーだ。
そして、今は宿屋の屋根裏に猫と住んでいる。
この前の仕事で、けっこう大量のスライムを退治した。
その報酬で猫缶をいっぱい買ったのだ。
屋根裏の壁に猫缶を積む。
壁一面が猫缶だ。
「うれしいか、猫よ」
「ニャー、ニャー」
猫缶の山の前で嬉しそうに鳴く猫。
「ちょっと、リーダー、なに猫に向かって自慢してんすか。いいんすか、この前の報酬を全部猫のエサ代にするなんて」
「最近、物価がどんどん上がってるだろ。だから、先に買っておいたのだ。俺たちの食事はまだ山菜がいっぱいあるだろ」
「でも、冬に備えて貯金するんじゃなかったんすか。冬は寒いから普通の部屋へ泊るつもりなんすよね」
「そうなんだよなあ。まあ、これからも仕事に頑張るしかないな。それに、出来るだけこの屋根裏で頑張ろうかと思っているのだ。宿屋の主人に頼めば、もう少し毛布を貸してくれるだろう。そして、猫と一緒に寝るのだ。猫は抱いていると温かいぞ」
「猫もハゲデブブサイクの歯抜けのおっさんに湯たんぽ代わりにされたくないすよ。鬱陶しいんじゃないすかね。猫に迷惑っすよ、動物虐待すよ。動物愛護団体から怒られても知りませんよ」
「うるさいぞ」
しかし、ちょっと猫缶を買いすぎたかなとも思ってしまう。
「まあ、今日から大冒険して稼ぐしかないかな、そうドラゴン退治だ!」
「でも、今日は大雨っすよ」
そうなのだ。
今日は朝からゲリラ豪雨だ。
「うーん、仕方が無いか。今日は休むかな」
「何すか、いきなり休むんすか」
「しょうがない。いつも冒険していてもしょうがないだろ」
「いつも冒険してないじゃないすか。スライム退治ばっかり。この前なんてスライム退治の後、すり鉢公園でグルグルと走り周っていただけじゃないすか」
「まあ、しょうがない。とにかく、今日は休むぞ。俺は猫と遊ぶ。そうだよな、猫よ」
「ニャー」
俺は猫じゃらしを使って猫と遊ぶ。
「やれやれ。もう猫好き爺さんの日常なんて誰も興味を持ちませんよ。これから、どうするんすか」
「まあまあ、果報は寝て待てだ。それに雨が降ると腰の調子が悪くなるし。おや、悪くないな。これも猫の癒し効果だな。やはり猫を飼ってよかったじゃないか」
「まあ、猫もしょうがないからハゲデブブサイクの猫好き爺さんの相手をしてやるかって感じですかね」
「うるさいぞ」
しかし、マジに猫が生きがいになってきたなあ。
ああ、ドラゴン退治に燃えていた俺はどこへ行ってしまったのか。
でも、人生あきらめが肝心でもあるんだなあ。
「このまま猫と遊んで暮らすのもいいなあと考えてもいるんだな」
「このままって、下手すれば猫と飢え死にかもしれないすよ」
「まあまあ、焦るな。焦りは禁物だぞ」
「すっかり、猫に癒されて何もしなくなった歯抜けの爺さんすね」
「うるさいぞ」
やる気を失くしたのか、相棒は屋根裏でゴロンと寝てしまう。
「おいおい、だらしがないぞ」
「何言ってんすか、歯抜けのリーダーは猫と遊んでいるだけじゃないすか」
「いや、やる気を出したぞ」
「え、この大雨の中、冒険に出かけるんすかね」
「違う、猫タワーを作るぞ。猫は高いところが好きなんだ。でも、この前みたいに宿屋の屋根に登って下りられなくなるかもしれん。そのためにこの屋根裏に猫タワーを作るぞ」
「なんなんすか。全然、やる気出してないじゃないすか」
「今や俺の生活は猫中心になっている。猫がケガしては困るのだ」
「でも、その猫は屋根から落ちてもくるっと一回転して華麗に着地しましたけど。ハゲデブブサイクのリーダーは不様に腰をケガしましたけどね」
「うるさいぞ。と言うわけで、廃材でも貰ってこよう、手伝ってくれ」
「しょうがないすねえ、猫好き爺さんは」
俺と相棒は屋根裏から下りて、宿屋の主人のとこへ行って廃材を貰ってくる。
「さて、猫が遊べるタワーを作るぞ。それにしても、なぜ猫は高いところが好きなんだ」
「安全確保と獲物を狙うためじゃないすかね。ハゲデブブサイクのリーダーも猫に攻撃されないように注意したほうがいいんじゃないすかね」
「なんで、猫に攻撃されねばならんのだ、エサをあげて仲良くなったのに」
「貧乏になって、猫缶を買えなくなったら、猫は相手にしてくれませんよ。むしろ、攻撃してくるんじゃないすか、このハゲデブブサイクのおっさん、さっさとエサ寄こせって」
「うるさいぞ」
相棒と下らん会話をしながら猫タワーを作る。
なかなかいいものが出来た。
猫も喜んで猫タワーに登っていく。
真ん中あたりに猫ハウスを作ってやった。
猫もご満悦のようだ。
「さて、仕事も終えたし、山菜でも食べるか。猫には猫缶を開けてやろう」
「仕事なんてしてないじゃないすか。遊んでただけっすよ」
「いいんだよ。さて食事を終えたら、俺は寝るぞ」
「ちょっと、今日は本当にまったく冒険してないじゃないすか、もう猫日記ですよ、リーダーの人生は」
「まあ、こういう日もあるんだ。いずれドラゴン退治をしてやる」
俺は毛布にゴロンと寝る。
すると、猫が近づいてくる。
俺の胸元で眠る猫。
「おお、かわいいぞ」
「猫はかわいいけど、ハゲデブブサイクの歯抜けのジジイがにこやかにしていても不気味ですよ」
「うるさいぞ」
とにかく、一日くらい休ませろってことだ。
明日から頑張るぞ。
頑張れるのかなあ。
「ニャー」
俺と相棒、二人組の冒険者パーティー。
普段はスライム退治専門のしょぼいパーティーだ。
そして、今は宿屋の屋根裏に猫と住んでいる。
この前の仕事で、けっこう大量のスライムを退治した。
その報酬で猫缶をいっぱい買ったのだ。
屋根裏の壁に猫缶を積む。
壁一面が猫缶だ。
「うれしいか、猫よ」
「ニャー、ニャー」
猫缶の山の前で嬉しそうに鳴く猫。
「ちょっと、リーダー、なに猫に向かって自慢してんすか。いいんすか、この前の報酬を全部猫のエサ代にするなんて」
「最近、物価がどんどん上がってるだろ。だから、先に買っておいたのだ。俺たちの食事はまだ山菜がいっぱいあるだろ」
「でも、冬に備えて貯金するんじゃなかったんすか。冬は寒いから普通の部屋へ泊るつもりなんすよね」
「そうなんだよなあ。まあ、これからも仕事に頑張るしかないな。それに、出来るだけこの屋根裏で頑張ろうかと思っているのだ。宿屋の主人に頼めば、もう少し毛布を貸してくれるだろう。そして、猫と一緒に寝るのだ。猫は抱いていると温かいぞ」
「猫もハゲデブブサイクの歯抜けのおっさんに湯たんぽ代わりにされたくないすよ。鬱陶しいんじゃないすかね。猫に迷惑っすよ、動物虐待すよ。動物愛護団体から怒られても知りませんよ」
「うるさいぞ」
しかし、ちょっと猫缶を買いすぎたかなとも思ってしまう。
「まあ、今日から大冒険して稼ぐしかないかな、そうドラゴン退治だ!」
「でも、今日は大雨っすよ」
そうなのだ。
今日は朝からゲリラ豪雨だ。
「うーん、仕方が無いか。今日は休むかな」
「何すか、いきなり休むんすか」
「しょうがない。いつも冒険していてもしょうがないだろ」
「いつも冒険してないじゃないすか。スライム退治ばっかり。この前なんてスライム退治の後、すり鉢公園でグルグルと走り周っていただけじゃないすか」
「まあ、しょうがない。とにかく、今日は休むぞ。俺は猫と遊ぶ。そうだよな、猫よ」
「ニャー」
俺は猫じゃらしを使って猫と遊ぶ。
「やれやれ。もう猫好き爺さんの日常なんて誰も興味を持ちませんよ。これから、どうするんすか」
「まあまあ、果報は寝て待てだ。それに雨が降ると腰の調子が悪くなるし。おや、悪くないな。これも猫の癒し効果だな。やはり猫を飼ってよかったじゃないか」
「まあ、猫もしょうがないからハゲデブブサイクの猫好き爺さんの相手をしてやるかって感じですかね」
「うるさいぞ」
しかし、マジに猫が生きがいになってきたなあ。
ああ、ドラゴン退治に燃えていた俺はどこへ行ってしまったのか。
でも、人生あきらめが肝心でもあるんだなあ。
「このまま猫と遊んで暮らすのもいいなあと考えてもいるんだな」
「このままって、下手すれば猫と飢え死にかもしれないすよ」
「まあまあ、焦るな。焦りは禁物だぞ」
「すっかり、猫に癒されて何もしなくなった歯抜けの爺さんすね」
「うるさいぞ」
やる気を失くしたのか、相棒は屋根裏でゴロンと寝てしまう。
「おいおい、だらしがないぞ」
「何言ってんすか、歯抜けのリーダーは猫と遊んでいるだけじゃないすか」
「いや、やる気を出したぞ」
「え、この大雨の中、冒険に出かけるんすかね」
「違う、猫タワーを作るぞ。猫は高いところが好きなんだ。でも、この前みたいに宿屋の屋根に登って下りられなくなるかもしれん。そのためにこの屋根裏に猫タワーを作るぞ」
「なんなんすか。全然、やる気出してないじゃないすか」
「今や俺の生活は猫中心になっている。猫がケガしては困るのだ」
「でも、その猫は屋根から落ちてもくるっと一回転して華麗に着地しましたけど。ハゲデブブサイクのリーダーは不様に腰をケガしましたけどね」
「うるさいぞ。と言うわけで、廃材でも貰ってこよう、手伝ってくれ」
「しょうがないすねえ、猫好き爺さんは」
俺と相棒は屋根裏から下りて、宿屋の主人のとこへ行って廃材を貰ってくる。
「さて、猫が遊べるタワーを作るぞ。それにしても、なぜ猫は高いところが好きなんだ」
「安全確保と獲物を狙うためじゃないすかね。ハゲデブブサイクのリーダーも猫に攻撃されないように注意したほうがいいんじゃないすかね」
「なんで、猫に攻撃されねばならんのだ、エサをあげて仲良くなったのに」
「貧乏になって、猫缶を買えなくなったら、猫は相手にしてくれませんよ。むしろ、攻撃してくるんじゃないすか、このハゲデブブサイクのおっさん、さっさとエサ寄こせって」
「うるさいぞ」
相棒と下らん会話をしながら猫タワーを作る。
なかなかいいものが出来た。
猫も喜んで猫タワーに登っていく。
真ん中あたりに猫ハウスを作ってやった。
猫もご満悦のようだ。
「さて、仕事も終えたし、山菜でも食べるか。猫には猫缶を開けてやろう」
「仕事なんてしてないじゃないすか。遊んでただけっすよ」
「いいんだよ。さて食事を終えたら、俺は寝るぞ」
「ちょっと、今日は本当にまったく冒険してないじゃないすか、もう猫日記ですよ、リーダーの人生は」
「まあ、こういう日もあるんだ。いずれドラゴン退治をしてやる」
俺は毛布にゴロンと寝る。
すると、猫が近づいてくる。
俺の胸元で眠る猫。
「おお、かわいいぞ」
「猫はかわいいけど、ハゲデブブサイクの歯抜けのジジイがにこやかにしていても不気味ですよ」
「うるさいぞ」
とにかく、一日くらい休ませろってことだ。
明日から頑張るぞ。
頑張れるのかなあ。
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