男の娘と暮らす

守 秀斗

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第18話:口でしてもらう

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 その後、シャワーを再度浴びて、ベッドの上でパジャマ姿で俺に抱き着いて眠っている一乗寺君。

 顔は女性そのもの。
 はっきり言って、美人だよなあ。

 でも、これでいいのだろうか。
 俺としては、男性機能が失われていないということは嬉しかったのだが、相手は美人さんと言っても、男性。
 悩んでしまうなあ。

 でも、この子のことが気になってきた。
 好きになってきた感じだ。
 うーん、不思議な感覚だなあ。

 すると、一乗寺君が目を開けて俺に顔を向けて聞いてくる。

「……すみません、本当に。山本さん、嫌だったんじゃないですか」
「いや、うーん、嫌じゃなかったよ」
「それなら、うれしいんですが……」

 でも、精神薬飲んでEDになって、まだ投薬継続中なのになんで復活したのだろうか。
 この一乗寺君の色香のおかげであろうか。

 今度、精神科医に聞いてみるかなあ。

……………………………………………………

 翌朝。

 起きると、いつものようにすでに朝食が出来ている。
 ちょっと恥ずかしそうに一乗寺君が挨拶してきた。

「おはようございます……」
「ああ、おはよう」
「あの、昨日はありがとうございました。でも、やっぱり嫌だったんじゃないですか」

 心配そうな顔をする一乗寺君。

「いや、何と言うか気持ち良かったんだけど、不思議な気分でもあるなあ」
「……まさか僕を追い出したりしませんよね」
「そんなことはしないよ」

 ちょっと、ホッとした顔になる一乗寺君。

「では、仕事に行ってきます」
「ああ、いってらっしゃい」

 仕事に出かける一乗寺君の背中を見つつ、昨夜の事は、一度だけのあやまちってことでいいのかと思いつつ、二度したんだっけと思い出す。

 それに、一乗寺君、色っぽ過ぎるぞ。
 やばい、昨夜の一乗寺君との行為を思い出して、また、あそこが立ってきた。

 え、マジに惚れてしまったのだろうか、男の娘に。
 いいんだろうか。

……………………………………………………

 そして、今日もまた定時で退勤。
 家に帰ると、一乗寺君がいる。
 昨日の彼との行為を思い出す。

 すると、また俺のあそこが疼いてしまうのだ。
 本格的にのめり込みそうになる。

 絶世の美女と同居しているようなもんだよなあ。

 しかも、俺の事を好きと言ってくれる。
 でも、相手は男なんだよなあ。

 何とか平常心で過ごす。
 一乗寺君も普通に過ごしている。

 でも、その顔を見ると、あの色っぽい銀色だが白っぽいレオタード姿の一乗寺君が浮かんで来るのだなあ。汗まみれになって自分でして喘いでいる姿。そして、昨夜、ベッドの上で喘いでいた姿。やばいぞ、俺。

 そして、夜。

「あの、いいでしょうか、隣で眠って」
「ああ、いいよ」

 昨夜と同じようにおずおずとベッドの中に入って来て俺の腕に抱き着く。
 いい匂いがしてくるんだよなあ。
 おっと、俺のアレが立ってくる。

「うーん……」
「え、どうされましたか、山本さん」
「いや、何でもないよ、あはは」

 すると、また一乗寺君の足が俺のあそこに当たった。
 一乗寺君がまた驚いた顔をする。

「あの、山本さん、もしかして……」
「いやあ、どうなってるんだろうね。でも、男のアレってちょっとした刺激でも大きくなるけどなあ。朝立ちとか、何にも考えてないのに大きくなってる。まあ、膀胱におしっこが溜って刺激してんだろうけどさあ」

 一乗寺君が恥ずかしそうに俺に言った。

「あ、あの僕は山本さんに愛されたいんですけど、だめでしょうか」
「いや、でも、昨夜した時、浴室に入ったのって、例の腸内洗浄って言うのかな。あれをするんだろ」
「はい、きれいにします……山本さんのを汚したくないんです……」

「でも、そんな毎日してたら腸内に悪影響及ぼさないか。後、栄養失調とかにはならないのかね」
「そうですね。佐島に売春させられた時も、週一回くらいでした」
「じゃあ、やめたほうがいいんじゃないかなあ」

 一乗寺君が考えている。

「では、口でご奉仕します。いや、させてください……お願い……」
「え、口ですんの」

 うーん、元カノの礼子にもしてもらったことはないなあ。
 でも、俺のアレはいまだに立っているぞ。

「あの、ぜひしたいです。もう、山本さんにはお世話になりっぱなしですから」
「いや、でも、悪いよ」
「お願い、したいんです。好きになったから……好きな人にご奉仕したいんです……口でも……」

 どうしようかなあ、いいんだろうか。
 でも、一乗寺君がまた潤んだ目でこっちを見る。

 そんなわけで、俺はベッドの端に座った。
 その前に跪く一乗寺君。なぜか服を脱ぐ。

「服は脱ぐ必要はないんじゃない」
「いえ、そうしたいんです」

 一乗寺君が俺のすでにたっているアレを手でしごく。
 そして、丁寧に舌で舐め上げる。

 特に裏筋を舐められると、すごく気持ちがいい。
 次に唇で咥えてきた。顔はえらい美人さん。

 その美人が俺のアレを咥えている。
 もう、俺は興奮してしまう。

 一乗寺君が一旦、口を離した。
 そして、手で俺のアレをしごく。

「どうですか、マー様……いえ、山本さん、気持ちいいですか」
「うん、気持ちいいよ」

「よかった。あの、遠慮なく僕の口の中に出してください。全部飲み込みますので」
「いいのかなあ」
「はい、飲みたいです」

 そして、美人の一乗寺君がまた俺のアレを咥えた。
 激しく頭を動かす。

「あ、いい、出そうだ」

 一乗寺君が俺の方を色っぽい視線で見る。
 合図をしている、もう出してと。

「うう、出る、いいか、あゆむ」

 少し顔をうなずかせる一乗寺君。

「あ、出るぞ」

 一乗寺君の口の中に出してしまう。
 喉をコクンコクンと動かして飲み干しているようだ。

 口を離した一乗寺君の唇から白濁液が少し垂れている。
 すごくエロい光景だ。
 しばらくして、一乗寺君が言った。

「山本さんの美味しかったです。ありがとうございます」
「え、美味しいの」
「あ、いえ、そう言うのが礼儀だって教えられました」

 うーん、美味しくないと思うけどなあ。
 そして、また一乗寺君が俺に言った。

「あの、僕も気持ち良くなりたいんです。お願いしていいですか」
「え、口ですんの」
「いえ、手でさわってくだされば」

 そんなわけで、一乗寺君が裸で床に四つん這いになった。
 これがまた、なまめかしいんだよなあ。

 床にティッシュをひいている。
 俺は彼のアレを手でしごいてやる。

「あ、いいです、気持ちいい、あ、僕、いく、いっちゃう、ああ、いくう」

 あっさりとティッシュに出してしまう一乗寺君。
 そして、また赤い顔で俺に言った。

「ありがとうございました。気持ち良かったです……」

 その後、二人で抱き合って寝た。
 一乗寺君が裸のまま俺の胸に抱き着いてくる。

 それがすごくかわいいんだなあ。
 俺はますますこっちの世界へ行ってしまうのだろうか。

 あれ、また立ってきたぞ。
 一乗寺君に気付かれないように体をずらした。
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