人質姫と忘れんぼ王子

雪野 結莉

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番外編  ボナールの港で〜ジュディ編〜

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わたしには可愛い妹分がいる。
5歳年下の姫様、シャーロット様だ。

姫様はまだ6歳だというのに、自分のお母さんから離されて、ひとりで塔の上の小さな部屋に住んでいる。
わたしのお母さんは、姫様の乳母で、姫様が赤ちゃんの頃から姫様に仕えているので、わたしも自然と姫様の側にいることが多かった。

兄のアーサーとわたしと姫様。
3人は身分の違いこそあれ、塔の上の他には誰もいない部屋では、兄弟のように育った。

わたしは学校に通っているが、来年、12歳になったら卒業して侍女になる勉強を始める。
一応、使用人学校に入学の予定だ。
アーサーは一足先に卒業をして、今は騎士学校に通っている。
あと1年すれば卒業して、王城で騎士として働くらしい。

ところが、身分が高いはずの姫様は、学校にも行かせてもらえず、わたしのお母さんがたまに連れてくる家庭教師の先生に少しだけ勉強やマナーを教えてもらうだけ。
それだけでは必要なことが勉強できないと、わたしのお母さんが姫様に読み書きを教えたのだ。
もちろん、わたしも学校で教わってきたことは、わかるように噛み砕いて姫様に教えて差し上げるようにしている。

わたしの妹分に、教育も受けさせないなんて、ひどい王様だわ!

教育のことだけではなく、普段は塔の上から出ないようにと姫様に言っているので、姫様は庭園にも好きに行くことはできず、お城の中でおこなわれるパーティーにも参加させてもらえない。

あー!
段々腹が立ってきたわ!!

そんな姫様だけど、去年か一昨年にお城を抜け出して、デイデアのお祭りに行ったことがある。
うちは下級貴族で領地を持たないが、ひとつ小さな商会を持っている。
商品の輸出入の関係で、デイデアの港町を拠点としているが、その視察に行くお母さんについて行ったのだ。
塔の上に軟禁されている姫様を、こっそりと連れて行ってもらえるように、わたしとアーサーとでお母さんにお願いをした。

でも、そこでの出会いが姫様を変えるなんて、わたしもアーサーも思ってもみなかった。


デイデアから姫様が帰られて数日。

ぼんやりと外を眺める姫様が、少し元気がないなと思った。
デイデアで何かあったのかと心配してお母さんに聞いてみるが、特に思い当たることはないと言われた。
それでも心配で、注意深く姫様を見ていると、元気がないわけではなく、ぼんやりとしていることがわかった。

それが1ヶ月以上続いたある日、とうとう我慢できなくなったわたしは、お母さんにもアーサーにも内緒で、姫様に問いただした。


「デイデアで会った男の子がね、気になるの」
姫様は綺麗な笑顔でそう言った。

……初恋?
まだ9つだったわたしの頭でも、その二文字が浮かんだ。
わたしが通う学校の友達にも、好きな人ができて姫様のようになる女の子がいたからだ。

そして、どこでどんな風に出会ったのかを、姫様に根掘り葉掘り聞いてみると……。

「はぁっ? 商会を抜け出してサーカスのテントに近付いたんですかぁっ?」
「しーっ。マリーに聞こえちゃう……」
必死にわたしの口を塞ぐ姫様に、開いた口が塞がらなかった。
「あのですね、姫様。黙ってひとりで抜け出して、もし拐われちゃったらどうすんですか? わたしは姫様に会えなくなるの、嫌ですよ」
わたしが姫様にお説教すると、姫様はしょーんと肩を落として「ごめんなさい」と素直に謝ってくれた。

さて、怒るために聞き出したわけじゃないので、本題に戻る。

「それで、姫様はその男の子にもう一度会いたいんですね?」
姫様は頬を染めて首を振る。
「会いたいとかではなくて、あの子の治める領地を調べたいの。私が大きくなって、塔の上から出られるようになったら、あの子の治める領地で暮らしたいの」
だからそれを初恋と言うんじゃないかしら?

まぁ、初恋を姫様が自覚するしないは置いておいて。
「でも姫様。ライという名前だけでは、探すのは不可能ですよ。しかも、出会ったのはデイデアのお祭りでしょう? いろんな地方から人が出てきていたはずですもん」
わたしがそう言うと、姫様は寂しそうに笑った。
「うん。いいの。わかっているの。でも、思うだけなら自由でしょ? 塔の上で自由はあまりないけど、気持ちだけはお父様に縛られたくないから」

姫様を不憫に思いながらも、わたしにはどうすることもできずに、その話は終わった。



……終わったと思っていた。
でも、あれから2年経っても、姫様の思いは変わらないようで。

塔の上の自室で本を読んでいた姫様が、机に持たれて眠ってしまったのを見て、わたしは姫様が冷えないように肩に毛布をかけようとした。
ふわりと姫様を毛布で包むと、自然と姫様が読んでいた本の中身が目に入る。

「これは……。デイデアの地図と貴族名鑑……」
その時のわたしは、すっかり忘れていた2年前に姫様から聞いた話を思い出した。

まだ、こんなにお小さいのにそこまで想う方がいるなんて……。
何か、わたしもお力になれないかしら。
そう考えて、夏休み、一人でデイデアに行ってみることにした。

理由を話すと、お母さんに姫様があの日に抜け出したことも言わなければならないので、わたしはひとりで夏休みの宿題をやりに、ボナールの港にある市場に行くと家族には告げていた。

「そんなに遠くまで行かなくてもできるでしょう」
お母さんは娘ひとりで国の端っこまで行くのを心配していた。
「母さん、ジュディはもう小さな子どもじゃないんだから、港くらいまでなら大丈夫だと思うよ」
アーサーが援護してくれたおかげで、ブツブツと言いながらも、お母さんは許してくれた。

結局、わたしが行こうとしているのはデイデアなので、国境を越えるんだけど。

そして、当日。
夜も明けきらぬうちから早起きをして、お母さんに不審に思われないくらいの時間に家を出た。
調べた乗り合い馬車の時間はぴったりで、待つことなく馬車は出発し、すんなりとボナールの港町までは来ることができた。

でも、わたしにとって誤算があった。
行く先が、国外であるということだ。
わたしもお母さんと一緒にデイデアには何度も行ったことがあるので、ひとりでも行けると思っていたが、大人と一緒でないと出入国の審査が受けられず、移動ができない。
お母さんが出国審査を受けていたことを、わたしは知らなかった。

乗船場で、途方に暮れて出入国管理局の前で座り込んでいると、わたしに声をかける人物がいた。

「こんなところに座り込んでどうしたの? 具合でも悪いの?」
まだ声変わりも終わっていないような細身の、アンバーの瞳がきれいな男の子だった。
「ううん。違うの。ちょっと予定が狂っただけ。気にしないで」
わたしは座り込んだまま、男の子に笑いかけた。
「それなら、別のところで悩みなよ。ここは外国人も多いから、ガラが悪い連中も多いし」
「……そうね」
わたしは立ち上がってスカートについた砂埃を払った。

「キミ、ひとりなの? お父さんかお母さんは?」
男の子はわたしの周りに大人がいないことに気がついて、そう聞いてきた。
「そうよ。ちょっと夏休みの宿題をやりに来たの。でもアテが外れてね。あなたは?」
「オレもひとりだよ。買い物に来たんだ。港町は珍しいものが多い。暇潰しにはもってこいだ」
「……暇なの?」
「うっ、まぁ、な」

わたしたちは話しながら、市場のある方へと足を向けた。

市場で、冷えたカットフルーツを買い、二人で食べながら市場の中を歩く。
切って棒に刺しただけのパインなのに、なんでこういうところで食べると美味しいんだろ。

テントがいくつも並ぶ市場を見ながら、パインの美味しさにすっかりいい気分になってしまったわたしは、姫様のことは伏せて、ここに来た理由を話してしまった。

「……無理じゃないか? 2年前に妹さんが一度会っただけの子を探すのは」
「そうよねぇ……」
わたしはもう挫けそうだった。

でも、姫様の初恋の人ならば、見つけてあげたい。
「図書館に行ってみない?」
男の子は不意にそう言った。
「図書館?」
「個人で所有するより詳しい貴族名鑑が閲覧できるよ」
「でも、お母さんに内緒で来たから、身分証を持っていないわ」
「それならオレが持ってる」

彼がペロンとポケットから出した身分証には、ルドルフ・ウィルソン 子爵家 三男と書かれていた。
「あなた、貴族だったの?」
わたしが驚いてそう言うと、ルドルフはウィンクをした。
「キミだってそうだろ? 着ている物や身のこなしで平民かそうでないかわかるよ。キミの名前は?」
「わたしはジュディ。貴族と言っても領地も持たない名前だけの貴族よ。母も侍女として働いてるわ」

わたしは王城で働いていることをペラペラしゃべってはいけないとお母さんから教わっている。
意識的に家名は名乗らなかった。
ルドルフも敢えて聞いてこないということは、こちらの事情もある程度は察してくれているのだろう。
わたしはそんな彼に好感を持った。

「うちだってそんなに大差ないよ。だからオレは騎士学校に通って騎士を目指すんだ。三男だし、後は継げないからね」
「わたしの兄も騎士学校に通ってるわ」
「へぇ。じゃ、校内で会っているかも知れないね」

話しながら足は図書館へと向いていた。
図書館は、身分証があれば誰でも入れる。
その身分証は、貴族なら誰でも発行してもらえるし、平民でもお金を出せば発行してもらうことができる。
要は、図書館や美術館など、汚されたり壊されたり、ましてや盗まれると困るような物が置いてあるところに出入りしても大丈夫かどうかの証明なのだ。
身分証を持っている人が保証してくれれば、持っていない者も同行者として中に入れる。
同行者が何かすれば、保証した者が弁償するのだ。

ルドルフが身分証を持っていたおかげで、わたしも図書館に入ることができた。

そこで、目を皿のようにしてデイデアの貴族名鑑の中で"ライ"を探した。
ルドルフの言うように、姫様が王城の書庫から持ってきた貴族名鑑より新しいし詳しかったが、家族構成を見ても、姫様より1、2歳年上の黒髪青目の男の子でライという名の男の子は見つからなかった。

「ライアン、ライオネル、ライファン。そんなとこか。そんな名前の貴族はいても年が合わないなあ」
「そうね。デイデアに行ってみても、変わらないかしら」
「現地に行ったってデイデア全土を回れるわけじゃないし。貴族名鑑で調べる方が確実だろ」

そう言われてみれば、船に乗れなくて良かったのかもしれない。
船代はずっと貯めていたお小遣いが、全部なくなる計算だったから。

「デイデアでなければいるみたいだけど」
本を閉じて帰り支度を始めたわたしに、ルドルフは独り言のように言った。
「デイデアでなければって?」
「ジュディたちのように国を跨いでお祭りに来ていた貴族もいるかもと思って、近辺の国の貴族名鑑を見てたんだけど……」
「えっ、いたの?」
「いたけどこれはありえない……」
「どこの国よ?」
「ランバラルド」
「ランバラルドなら隣の国ですもの! ありえないこともないんじゃない?」
「ありえないよ。ランバラルドで黒髪青目でライのつく今7、8歳の男の子。ページをめくった一番最初に出てきた。ランバラルドのライリー王太子だ」
わたしはがっくりと肩を落とした。
「……ありえないわね」

うちの姫様だって、王女様だけど、ちょっと特殊だ。本来、王族はホイホイと外出できたりしない。

「ジュディ、もうこんな時間だよ。そろそろ帰った方がいいんじゃない? 家はどこ?」
ルドルフが窓の外を見ながらわたしに言う。

「そうね。もう帰るわ。今日は付き合ってくれてありがとう。とっても助かったわ」
わたしは閲覧ブースの椅子を元に戻し、立ち上がった。
「いや、お役に立てて何よりだよ」
ルドルフがニコッと笑うと、何故か顔が熱くなった。
それを誤魔化すように、わたしもルドルフに笑顔を返した。

ふたりで使った本を書棚に戻し、退館手続きをして図書館を出た。


「ジュディ、送るよ。かわいい女の子が、遅くにひとりで歩いていたら拐われてしまうよ」
ルドルフの申し出はありがたかったが、まだ日も暮れていないし、今日わたしが帰るのは王城だ。
今日はお母さん泊まりの日だったから、わたしも王城にあるお母さんの部屋に泊まるのだ。

「大丈夫よ。ひとりで帰れるわ。ルドルフこそ、貴族の子どもがひとりで大丈夫?」
「オレは騎士学校に通ってるんだぜ。大丈夫に決まってるだろ」
ルドルフを心配するわたしにあきれたように腕を組んだ。

「ジュディ、また会える?」
「そうねぇ。もうすぐ、またデイデアの港祭りに行く予定なの。その時に、わたしはデイデアには渡らず、ここの市場でお母さん達の帰りを待つってことにするから、その時に会いましょう」
王城からこのボナールの港は少し遠いので、そう頻繁には来られない。
「わかった。その妹さんが運命の出会いをした港祭りだね」
「ええ。楽しみにしてるわね」

わたしは笑顔で手を振って、ルドルフと別れた。




帰りの乗り合い馬車の中で妄想する。

もし、姫様が二年前会ったのがお忍びで来ていたランバラルドの王太子様だったら。
大きく成長した王太子殿下が姫様のことを知って白馬に乗って姫様を助けに来るの。
「シャーロット姫。よく耐えたね」
そう言って姫様を大事に大事にしてくれて、姫様はランバラルドへ渡ったらすぐに盛大な結婚式をして、姫様はお下がりではない自分のドレスを作っていただいて式に臨むの。
今だって姫様はとても可愛らしいから、きっと大きくなって、きちんとした格好をしたら、とても美しくなられると思うわ。
もちろん、わたしは姫様の専属侍女として、一緒にランバラルドへ渡るの。
多分、お母さんも兄さんも姫様と一緒に来ると思う。
そして、いつまでも幸せに暮らすのよ。

ひとりでニマニマと笑うわたしを、乗り合い馬車で一緒だった人は遠巻きに見ていたけど、幸せな妄想は止められなかった。


でも、城に帰り着き、塔を下から眺めると、上がっていた気分は急降下する。

姫様の初恋のお相手がランバラルドの王太子なんて、ありえない。
わたしの妄想以外の何ものでもない。

思いを振り切るように、姫様の待つ塔の上の部屋へと足を踏み入れた。

「姫様、ただいま戻りました」
わたしが姫様に挨拶をすると、姫様は走ってわたしの元にやってきた。
「ジュディ、おかえりなさい! 今日はジュディがいなくて寂しかった」
ぎゅっと抱きつく姫様が愛おしかった。

「姫様、何年かかっても、ジュディが姫様の初恋のお相手を探しますからね」
わたしの腕の中にいた姫様は、コテンと首を傾げた。
「はつこい?」
「はい。デイデアの黒髪の男の子のこと、探していらっしゃいますでしょう?」

姫様はわたしの腕の中から出ると、頬をピンクに染めた。
「いやだわ、ジュディ。はつこいだなんて。お腹が空かない将来のために、あの子の治める領地を探していただけなのに」
「……へ? おなか?」

その後の姫様の説明で、わたしはがっくりと肩を落とした。

その子が真面目な領主になりそうだから、きっと領地は豊かだろう。
その領地で暮らせば、いい子で働いている限りはごはんが食べられると思ったとは……。

確かに、領民って領主によって裕福かそうでないかの明暗別れるけど、一国の姫様がごはんのために貴族年鑑を読み漁るなんて……。
まあね、王様とお妃様の意地悪で、わたしのお母さんの不在時とかごはん抜かれることもあるらしいから無理もないけど。そんなことは分かり次第、わたしたちが食事を持っていくけど、小さい子にはちゃんとした時間に食べられないのは辛いだろう。

こりゃ、白馬に乗った王子様すらも、まだ憧れる歳ではないのかも知れない。

「姫様、それなら大丈夫ですよ。神様はきっといます。こんなにお優しい姫様ですもの。きっと、姫様をこの塔の上から助け出してくれる人が現れます。そして、お腹いっぱいごはんを食べましょう」

姫様はわたしの言葉ににっこりと頷いた。





~~~fin~~~



*****************



この後のジュディですが、残念ながらデイデアとの戦争が勃発して、ルドルフに会うことは叶いませんでした。

ですが、狭い「人質姫と忘れんぼ王子」の世界では、きっとどこかで出会うことでしょう。

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