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土の王国編
え、私転生した?
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白を基調とした高級感あふれる天蓋付きベッド。部屋は豪華な装飾が多く、まるで貴族の寝室のよう。と言うより……
「貴族そのものなんだよなあ……」
メイドに言われるがままに朝の支度をする。とは言え髪のセットや化粧、着替えまで全てメイドがやってくれた。
「き、着替えくらい自分でできます」
「いえ、これは私の仕事です」
自分でやると言ってもそうやってメイドに返される。メイドの鬼気迫る雰囲気に私は自分の意思を貫くことはできなかった。夢の中とはいえ自分のわがままで迷惑をかけたくはない。
せめて私にできることといえば微動だにせずメイドが仕事をしやすくすること。私は人形、私は人形。そう頭の中でつぶやく。
「朝食の準備もできております。こちらへ」
ネグリジェから着替えたのは動きやすいドレス。あまり派手ではないけれど生地の触り心地から高級なのが分かる。
「パーティはこれで踊るんですか?」
動きやすいドレスだから踊ったりもするのだろうと思ってメイドに聞いてみた。しかしイエスかノーで答えられる質問のつもりだっただけにメイドの反応に驚いてしまった。
「ド、ドレスはアリス様が急ぎで仕立て直しております。パーティまでには間に合いますので、ご心配なさらなくても大丈夫でございます」
メイドの慌てる様子に私も釣られて慌ててしまう。何か恐れるように目を泳がせて軽い過呼吸にもなっている。
「あなたこそそんなに怯えなくて大丈夫。ほら、深呼吸して。ひーひーふー」
私はメイドが落ち着くまで背中を撫でる。しばらくして落ち着いたメイドに私は改めて話をした。
「えっとね。あの、私が知らなくて聞いただけだからね。何か怒るために嫌味言ってるとかじゃなくてね。大丈夫だからね」
「はい。レジーナ様の優しさは理解しております」
そう言ってメイドはまたしても戦場の兵士のような張り詰めた表情に戻った。
「レジーナ様……。もしかしてアリス様って私の妹?」
「あ、え、あ……。申し訳ございません! 私共にとってはアリス様も立場が上ですので様を付けさせてもらっています。他意はございません!」
「だ、だから怒ったりしないってば。大丈夫だから」
メイドのビビりように慣れず私はあたふたしてしまう。そんな私の様子を見ていてメイドも流石に不思議に思ったのか、首を傾げた。
それにしても怖がられるレジーナに妹のアリス……。それってまさしく……。
「聖王国だよなあ」
私のつぶやきにメイドがさらに首を傾げる。その姿がとても可愛らしい。子犬のようだ。
しかしこの夢の世界が聖王国だとして、なぜ私はアリスじゃなくて悪役令嬢のレジーナになってるの? 夢なら普通アリスポジションでしょうよ。
「待って。その前に夢だったらさ」
私は首を傾げているメイドへ一方的にそう言うと自分のほっぺたをつねった。
「痛い。夢って痛いもんだっけ?」
「レジーナ様! ど、どうなさいましたか!」
メイドは心配そうにあたふたしている。
「待って。冷静に考えさせて」
私はコンビニでレジに並んでる時に頭に衝撃みたいなのがあってめまいを起こして倒れた。今思うと症状的に脳梗塞か何かだった気がする。てことは今私は寝たきり状態で動けない間に明晰夢を見てる? それにしては細部まではっきりし過ぎてる気もするし……。
「待って」
「はい。お待ちしております」
メイドは律儀にそう返事をしてくれる。
「え、私転生した?」
「貴族そのものなんだよなあ……」
メイドに言われるがままに朝の支度をする。とは言え髪のセットや化粧、着替えまで全てメイドがやってくれた。
「き、着替えくらい自分でできます」
「いえ、これは私の仕事です」
自分でやると言ってもそうやってメイドに返される。メイドの鬼気迫る雰囲気に私は自分の意思を貫くことはできなかった。夢の中とはいえ自分のわがままで迷惑をかけたくはない。
せめて私にできることといえば微動だにせずメイドが仕事をしやすくすること。私は人形、私は人形。そう頭の中でつぶやく。
「朝食の準備もできております。こちらへ」
ネグリジェから着替えたのは動きやすいドレス。あまり派手ではないけれど生地の触り心地から高級なのが分かる。
「パーティはこれで踊るんですか?」
動きやすいドレスだから踊ったりもするのだろうと思ってメイドに聞いてみた。しかしイエスかノーで答えられる質問のつもりだっただけにメイドの反応に驚いてしまった。
「ド、ドレスはアリス様が急ぎで仕立て直しております。パーティまでには間に合いますので、ご心配なさらなくても大丈夫でございます」
メイドの慌てる様子に私も釣られて慌ててしまう。何か恐れるように目を泳がせて軽い過呼吸にもなっている。
「あなたこそそんなに怯えなくて大丈夫。ほら、深呼吸して。ひーひーふー」
私はメイドが落ち着くまで背中を撫でる。しばらくして落ち着いたメイドに私は改めて話をした。
「えっとね。あの、私が知らなくて聞いただけだからね。何か怒るために嫌味言ってるとかじゃなくてね。大丈夫だからね」
「はい。レジーナ様の優しさは理解しております」
そう言ってメイドはまたしても戦場の兵士のような張り詰めた表情に戻った。
「レジーナ様……。もしかしてアリス様って私の妹?」
「あ、え、あ……。申し訳ございません! 私共にとってはアリス様も立場が上ですので様を付けさせてもらっています。他意はございません!」
「だ、だから怒ったりしないってば。大丈夫だから」
メイドのビビりように慣れず私はあたふたしてしまう。そんな私の様子を見ていてメイドも流石に不思議に思ったのか、首を傾げた。
それにしても怖がられるレジーナに妹のアリス……。それってまさしく……。
「聖王国だよなあ」
私のつぶやきにメイドがさらに首を傾げる。その姿がとても可愛らしい。子犬のようだ。
しかしこの夢の世界が聖王国だとして、なぜ私はアリスじゃなくて悪役令嬢のレジーナになってるの? 夢なら普通アリスポジションでしょうよ。
「待って。その前に夢だったらさ」
私は首を傾げているメイドへ一方的にそう言うと自分のほっぺたをつねった。
「痛い。夢って痛いもんだっけ?」
「レジーナ様! ど、どうなさいましたか!」
メイドは心配そうにあたふたしている。
「待って。冷静に考えさせて」
私はコンビニでレジに並んでる時に頭に衝撃みたいなのがあってめまいを起こして倒れた。今思うと症状的に脳梗塞か何かだった気がする。てことは今私は寝たきり状態で動けない間に明晰夢を見てる? それにしては細部まではっきりし過ぎてる気もするし……。
「待って」
「はい。お待ちしております」
メイドは律儀にそう返事をしてくれる。
「え、私転生した?」
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