実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華

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【作戦実行】本編

ヒロインに怪我をさせろ!作戦

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バスから降りると3人並んで歩いた。

「りょう兄と登校出来るなんて嬉しいな~」

「あぁ。まぁ、本当は2人が良かったけど…」

と、幸がちらっと俺を見てくる。


お?また嫉妬かぁ~?そんなに弟を取られたくないのかよ…。俺もまぜてくれよ~、お兄ちゃん寂しいぞ!


「ほんとお前ら仲良いよな!さっきもバスの中で2人一緒に座れて涙流しながら笑ってたし…」

「いや…あれは…ちが…」

「ち、ちがうから~」

「?」

2人は必死に弁解してきたが、逆に怪しいぞ。

「ごめんな!2人の兄弟愛の中に俺が入ってきちゃって…。俺、邪魔だよな…」

俺はしょんぼりしながら肩をおとした。


「そ、そんなことない!僕、りょう兄と兄弟になれて嬉しいよ、よりも。」

ん?それは本当の兄弟なんだからさ…ダメだろ(笑)
まぁ、俺を元気づけてくれているんだろうな、有なりに。

「おい…お前。まぁ…俺もりょう兄と兄弟になれて本当に嬉しい、めんどくさい有なんかほっといて俺だけの兄ちゃんになってほしいな」

「なんだと~~!!」


俺らは3人で顔を見合わせ「ははは!」と笑った。

「これからよろしく。りょう兄」

「よろしく~!りょう兄」


「あぁ!よろしくな、2人とも((ニコッ」

「「~~~~~ッ!!」」


何故かまた有に抱きつかれそうになったが幸が「抑えるんだ」?みたいな事を言って止めてくれた。


良かった…!俺、邪魔じゃないんだ。安心した。
ちょっと手のかかる…?いや、相当、手のかかる弟たちだがなんとかやっていけそうだと思えた。





「幸、有、行ってらっしゃい」

「行ってきます」

「行ってきまーす」

先に中学校が見えてきたので俺は帰りも一緒に下校するという約束を交わし、2人を見送った。





しばらく歩くと俺の通う学園が見えてきた。
さあ!今日こそは考えてきたあの作戦を実行しないとなっ!

俺は気合を入れて門をくぐった。


❋❋┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❋❋



おっ?あそこにいるのはヒロイン!


俺の前を歩くヒロイン…と攻略者達。

俺は木に隠れて彼らを観察した。


みんな勢揃いに登校ですか…
それにしても…華があるなぁ。周りの生徒達を見てみなさいよ。生徒みんな登校している一行に視線が釘付けだよ。可愛いとイケメンがいるんじゃなあ。嫌でも目立っちゃうよね…


何やら、俺にも視線が…。まぁ、こんな木に隠れて周りキョロキョロ見ている奴がいたら普通に…やべぇよな。見ちゃうよな。うんうん。俺でも見ちゃうもん。だが、今の俺はそんなこと気にしない!


それにしても…
うわぁ…あそこのグループに入っていく勇気が出てこない。一体どこにいった?俺の勇気…。でも今がチャンスだよなぁ。皆がいる前でしないと意味ないし…俺は無理やりどこかにいった勇気を掴み戻した。


よ、よぉ~し…!行くぞ!!


俺はヒロイン目掛けて猛スピードに走った。
そう、突き飛ばして怪我をさせるためだ。これが俺の考えた1つ目の作戦、名付けて。。

【ヒロインに怪我をさせろ!!】

作戦だ。俺にしてはよく出来た作戦だと思う。


いい調子だ。このまま…

___ドンッ

あれ?なんでこうなった…??

なんと…
俺はヒロインに抱きつくという形になっていた。

しまった~!!今の俺の力じゃ人を突き飛ばすなんてことできないのかぁ、、くそ~なんでこんな細い体してんだよ…俺のバカ。なんという失態、、そして恥ずかしい。


まぁ、これも作戦通り…突然、好きでもないやつから抱きつかれるのは嫌だろ!ふはは…。

___ギュッ!


俺は自分の腕に力を強くこめ、ぎゅ~!っとヒロインを抱きしめた。


「!?」


ヒロインは驚いている。

苦しいだろ!嫌だろ!
それにしてももっと反応がほしいな…


俺はちらっと上を見る。


「~~~///////!?」


ヒロインの顔は真っ赤だった。
あれ?もっと嫌な顔されると思ったんだけどな。おかしいなぁ…?


俺は周りを見る。


「「「…」」」

攻略者達は羨ましそうに俺らを見ている。


ヒロインと抱き合っているのが羨ましいんだろうな~!!
ふっふっふ!ヒロインには嫌なことをし攻略者達には恨まれる…これぞ悪役のする悪いこと!


せ、成功した!!


___キーンコーンカーンコーン♪



あ!やばい…遅刻だけはマジ勘弁!!


俺は急に恥ずかしくなってきてそそくさと靴箱へと逃げた。




ヒロインはこの後5分ほど放心状態であり…りょうへの気持ちが一層増したそうである。

そして攻略者達も負けていられない…!と火がついたそう…だがそんなこと今のりょうには知る由もない。







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