逍遙の殺人鬼

こあら

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彼の、今までチラつかせていたにシドロモドロになっていく
"したかった"って…………なに?

「僕のこと、怖くなった?」

"怖い"?
確かに無理矢理ではあったけど、重なった唇は優しくて、押し付けるというよりも、形を確かめるように存在を確認するみたいな感じで____________________


「嫌じゃ…なかった………」

(っ!?)
何言ってんの?
自分で自分の言葉に引いた
聞かれたことに答えてないどころか、聞いてないことに答えてしまった

いやっ、あの……と動揺を見せると、っぷと笑い出す臼田うすたさん

「良かったー、嫌われたかと思ったよ」

「嫌うなんて……雇い主にそんなこと………」

そんなことを言うといつの間にか近くに来ていた彼がしゃがみ込み、下から覗く形で手を伸ばし顔周りの毛を耳にかける

「言っとくけど従業員としてしたわけじゃないよ。君だからしたんだ」


私は18歳という若さで不整脈を発症しそうです…









家に戻った私達は今までみたいな感じで接していたが、確実に前とは違っていると感じていた
家に着くまでずっと握られていた手は相変わらず優しくて、私も離す気がなかった
玄関で買ってもらったばかりの靴を脱ぐと、そのままの手を引かれる

臼田うすたさん?だなんて呼びかけても彼は止まらず居間のソファーに私を座らせると、どこかに行ってしまう
1分もかからずに戻ってきて、手には取っ手付きの箱
それは救急箱みたいだ

手見せてと言う彼に従い手首を出す
青紫色に存在を主張してくる痣は少し腫れていて熱を持っていた

「どれだけ強く握られたんだ…」

「私も抵抗したんで、それで逆に強く掴まれちゃったみたいで……」

冷やしたほうがいい、と言って台所まで連れて行くと蛇口をひねって水を大量に流す
それに手をかざすと、水流で少し腫れている所が傷んだ
それに気づいたのか、水の流れを緩やかにし棚からビニール袋とタオルを取り、袋の中に氷を入れる
水を少し入れると蛇口をひねって水を止める

手についた水分を拭き取るとアイスバック代わりにタオルを間にそれを置く

徐々に感じるそれは腫れて熱を持った部分を鎮めるように冷ましてくれる


「痛かったでしょ…」

「…まぁ、それなりに」

「……怖かった、でしょ」

「……それなりに。」

「女の子相手に、なんてことしやがる…」

大丈夫ですよ、て言ったりしたらまた怒れるかな?
"どこが大丈夫なの?"て…


「私、元気ですよ」

「……、元気じゃなかったかも。もっと酷い目にあってたかも…」

確かにその通りだ
ジャンさんがもう少し来るのが遅かったからもっと悲惨なことになってたかもしれない

もし私がジャンさんに着いて行ってれば…
こんな事には、ならなかったのかも

そんなことを思っていたらまたソファーへと移すされる
後から抱きつくみたいな形で座って、手首を冷やすのを手伝ってくれる
肩に感じるそれは臼田うすたさんの頭で、私の肩に額を置いて、はぁー…とため息をこぼしていた

「もう少しこうしていたいけど、これから仕事……」

「仕事、優先してもらって構いませんよ」

そう言うと渋々起き上がり、
冷やす手に軟膏を塗りガーゼと包帯を巻いてくれた

「一緒にいられなくてごめん」そんなことを言って、彼は仕事部屋に行ってしまった

仕方ない、仕事なんだから
私も仕事仕事っと洗濯を回して、夕食を作る
洗濯された服たちを庭に干す

(今日は寝坊したから1回が限界かな)
そんなことを思いながら夕食作りを再開する

手首の包帯を気にして思うように料理が作れない
…カレーなら、いけるかも

皮を向いて、炒めてルー入れるだけだし
それは嬉しいことに順調に作り進めることができた
ご飯も問題なく炊きあがり、いつでも食べれる状態だ

「何かが足りない…」

(福神漬け…)

この家にあるわけ…ないか…
ちょっとコンビニまで買いに行ってこようかな
すぐそこだし、いいよね?

仕事中の臼田うすたさんの邪魔にならないように、急いで行って急いで帰って来よう!っと意気込む
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