生贄が美味しく頂きました

あるあるの山神はやっぱりあるあるだった

　部屋の奥にとぐろ巻いていたのは大きな白蛇だった
　山神と崇められていたのは白くてツルツルしてヌルヌルはしてない蛇だった
　「ぁあ～美しい」
　うっとりと白蛇を見る青年A
　白蛇は気付いていない
　ジュルリ
　「おっといけないヨダレが」
　涎が心の代弁をして青年Aの口から垂れた
　白蛇の背が微かにや揺れた

　普通白蛇と云えば神の縁者、使い、そして縁起がいいとされてるがこの白蛇はよくよく見たら瞳が濁っていた
　人肉を食べたからだろうか？
　いいえそれはただの植物連鎖なので関係ないです
　ただいつの世も神聖なものは瘴気に当たりやすい
　白きものは邪気や気に敏感だ
　「ふむ、前に居た神の残滓が残っているな」
　洞窟に迷い込んで彷徨っている内祠に入り時間が経つうちに体に邪気が溜まって魔物化したらしい、逆に残った神気のせいで出られないなでいるのか・・・
　フッ素晴らしい
　俺はラッキーだ

　青年Aがジロジロあからさまに白蛇を見ながらゆっくりと歩を進めながら考察していたら白蛇と目が会った
　「運命を感じる」
　爛々と青年Aの瞳に狩人の炎が宿る
　危機を感じたのか白蛇の尻尾が動いて青年A目掛けて振り下ろされる！？
　
　青年Aは死なず、瀕死にもならず生きて生き生きとして頬をほんのり赤く染め、白蛇の尻尾を捕まえていた
　何故なら青年Aはやすやすと大きなな尻尾を片手で受け止めて当たるのを阻止したのだ
　捕らえた尻尾を青年Aはサワサワと撫でくりまわす

　「ツルツル♡」

　いい♡この滑らか肌触り
　このツルツルした感触
　
　このセクハラ行為に白蛇は理解が出来ずにフリーズして動けないでいた