伯爵令嬢の婚約者は執事で王弟で変態です

SEKISUI

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人体実験3

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 花は1輪失敗は許されない
 アメリアとルビィナは目を合わせ首を傾げる
 「抜かったわ。遣り方が判らなければただの花」
 「申し訳ありません。誰かが知ってると思っていたので」
 二人共可笑しな事を言っている
 花は花だが毒花だ。寧ろただの毒
 そして普通人は毒の扱いなど知るよしもない
 毒など専門分野だ
 
 「どうしよう。持ってるだけだと意味ないんじゃ」
 トリカブトは持ってるだけで犯罪臭しかしない
 「お嬢様程ではありません」
 五十歩百歩の二人
 「どういう意味?」
 「鈴蘭は臭いでは人は殺れません。漬け汁を飲ませるものです」
 「何てこと………煮たわ」
 ショックを受けたアメリアは眉をハの字にして苦悩してみせるが目が泳いでいる
 「今思い出しました。ですが、この奇跡の汁ならばゴキブリ以上の生命力を持つ殿下でもイチコロな筈」
 「奇跡の汁?」
 鍋の中は今では未知との出合いが奇跡を呼んで青汁が出来上がっていた
 そしてドラゴンでも殺れそうな毒々しい臭いが辺りに立ち込めている
 「そうです。臭い3強のブレンドされた出汁に鈴蘭の毒が溶け奇跡の汁となった猛毒。これを奇跡の汁と言わずして何と言うのでしょう」
 「わたしは触りたくないのでルビィナな宜しく」
 「乙女的に法に触れるので。それはちょっと無理です」
 乙女じゃなくても法に触れる
 それも重罪人
 王族殺しは死刑
 「あっ!お嬢様思い出した事が御座います!フグ毒と合わせて摂取させるとテトロ………何とかによって効きを遅くさせる効果があると、ハンスが!申しておりました。だからハンスにお願いしましょう」
 ハンスを見れば首を壊れた人形かと思える程左右に振っている
 
 ルビィナは静かにハンスの背後に立つ
 「ハンス。……骨は拾います」
 体よく押し付ける相手は必要
 「知ってる者がやると成功率が違うわ」
 ハンスが知ってるなんて欠片も思ってない
 アメリアはコップをハンスに握らせる
 「ハンス。……家族のことは任せて」
 犠牲は大切。自分大事
 二人の心は一つになった
 「「ハンスお願いね」」
 笑顔でハンスの背中を勢いよく押す二人 
 拒否権はない
 
 哀愁を背にハンスはコップにオヤジのだし汁あ~んど鈴蘭の毒入りジュースを掬い青褪めた王弟の口に1口含ませる 
 
 何も起らない
 何故だ
 オヤジの足臭汁だぞ
 もしや変態をそこまで極めたのか
 煮込み毒ではなくフレッシュ毒が良かったのか
 
 ………あっ……変態の頭がシャウトした
 おお………今度は変態の体が前後に揺れだした
 吊られたロープの先でピチピチ跳ねる姿は陸に上がった深海魚又はまな板の上の鯉

 良かった時間差で効いたみたいだ
 フグ毒もトリカブトも入ってないが
 免疫機能が働いたかと思った
 
 「グハァッ!不味い!酸っぱい!アメリア汁をリクエストする!!」

 …………失敗だ
 猛毒よりも変態力が勝った
 
  
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