2 / 13
2
しおりを挟む魔王様専属のお世話係のオレ
フフンッ最高権力者の専属って響きはちょっとカッコイイよね
ちょっと偉くなった気がするし
実際は底辺の雑魚ですけどね
お世話係って言ってますけどただの下僕ですけど
昔母が言っていた「志だけは大きく持ちなさい」と
ムリムリ
オレに出来るのは『虎の威を借る狐』だけです
後で何されるかわからないのでしませんけど
ちょう腰低くして生きてます
魔界は力時々頭脳が全てだから
魔力なんて魔王様の爪の先程もありませんので何時でも消される存在です
だからですね、魔王様が黒と言えば白くても黒です
ですが……時々逆らいたくなるのは何故でしょう
宰相と側近の方々は魔王様が黒って言っても白は白と鼻で笑います
カッコイイよね
白って言えちゃうんだから
でもね……魔王様を誂うのは辞めて下さい
あんなでも魔王様繊細なんですから
第一オレが迷惑なので
今日なんてお茶を持って扉を開けたら、突然魔王様が飛び付いて来た
「うわっ!?」
透かさず右へ体重移動
壁が破壊された音がしたけど気にしたら負けだ
振り向いてはいけない
危なかったオレ、物理的に
お茶も無事だ
危ない危ない
「こらぁ~テメェェ俺を慰めろぉおぉぉ!!」
え~っ面倒くさ~い………と心の中でだけ呟きます
仕方がないので魔王様の頭をヨシヨシしときます
「い~子、い~子?」
あっコンクリートの欠片が頭に付いてましたよ
魔王様は顔をニヤニヤさせてオレを抱き上げそのまま自分の椅子に戻り、オレのペラペラの胸に顔をスリスリギュウギュウ圧縮されて危うく中身が出そうになりました
あ~今日も仕事が出来ません
ティーセットは側近の方に丸投げしときました
時々魔王様が幼児化してウザいッス
オレ下級悪魔らしくひ弱なのであっさりあの世へ旅立てる自信があります
まだまだ生きたいので双方お手柔らかにお願いします
部署移動お願いします
宰相が「上司を慰めるのも仕事です」とオレに言いますが……貴方の上司でもあると思うんです
宰相が「私は鞭としての役割です。第一嫌ですよ」後者が本音ではないでしょうか?
言いませんけどね
91
あなたにおすすめの小説
従者は知らない間に外堀を埋められていた
SEKISUI
BL
新作ゲーム胸にルンルン気分で家に帰る途中事故にあってそのゲームの中転生してしまったOL
転生先は悪役令息の従者でした
でも内容は宣伝で流れたプロモーション程度しか知りません
だから知らんけど精神で人生歩みます
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。
とうふ
BL
題名そのままです。
クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。
モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる