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しおりを挟むお世話係の朝は早い
朝日が登った後に魔王様を起こすことから始まる
だが、しかし、オレは今、惰眠を貪っていた
魔王様のベットで魔王様に包まれて
あれ?オレの立ち位置って下僕だよね
ヒローインじゃないよ
まぁ…まあそれは置いといて
今この状況、オレは悪くない
オレは確かに魔王様を起こす努力をした
ユッサユッサ魔王様を揺らして優しく起こす
「魔王様起きて下さい~朝ですよぉ。寝てると愉快犯の宰相が何かしにきますよぉ~」
「……ぁあ……うるせぇー。こっち来い」
ニョっと布団の中から腕を掴まれ……抵抗する間もなく布団の中ににスポンッギュギュッとされたオレ
「フギャッ!?にゃを………グゥ~す~す~」
悪いのは起こしに来たオレをベットに引き摺り込み、オレを抱き枕にした魔王様が悪い
そして一番悪いのはこのフッカフッカのけしからん弾力、肌触わりの良く何時迄も触っていたいシーツ
何と至高の眠り心地だろうか!
これに魔王様の暖かい体温が加われば眠りの扉をノックしても仕方ないと思う
誰も贖えない、はず
オレだって……オレだって駄目だと心の片隅で思ったんだ
いつもはこんな失敗は……あった……ぅん……けっこうな頻度であるな………思い出さないでおこう
オレ下級悪魔で物覚えも下級なんで………無かったことにしよう
「~ふぁ~良く寝た……」
オレが意識を取り戻した時には魔王様は居なかった
大の字でベットを占領してました
お日様はてっぺんでギ~ラギ~ラ
そして何故オレはパジャマなのでしょうか?
それも魔王様のパジャマです
上しか着てません
オレより魔王様は20センチ以上高いからボトムは必要を感じ無かったのかもしれません
ミニワンピになるからね
チッムカつく
オレ低くないし
フンッ!魔王様がムダに高いだけだから
普通だしぃ
それにしても不思議です
着て来た仕事着は枕元にキチンと畳んで置かれてます
オレ夢遊病の卦は無かったのに
可笑しいなぁ
まぁいいや
起きるか
下僕らしく魔王様のお茶でも用意しょっと
宰相が「魔王様の安眠を守るのも世話係の役目です」
と前言ってたけど、オレが魔王様の替わりに安らかな眠りに付いていたけど、いいのかな?
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