異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第10章 国立学校 (後期)

総当たり戦の闘技大会 4

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『総当たり戦の闘技大会』3日目。

今日も登校するとすぐに、会場となる修練場へと向かう。

今日は少し遅れて来てしまったので、会場には結構な人数が集まっていた。

どうやらまた総当たり戦の試合表に昨日の勝敗が書き込まれているらしい。

俺もその一覧表を見たのだが……なるほど、2年生と3年生が今のところ全滅なんだな。

ということは、今日の試合で最下位が決まるわけだ。

残りの3学年はそれぞれ丸が2つずつついている。

今日でここには順位がある程度決まるわけだね。


俺は一覧表を確認すると昨日座っていた席へと向かう。

どうやらもうすでにセイン達王族は、みんな揃って待っていたようだ。

「おはよう、セイン。どうだ、俺が教えた魔法、なんとか出来そうか?」

「あぁ、バッチリだぜっ!一度成功すれば、案外簡単にできるようになったぞ!」

「それは良かった。」

俺はセインの言葉にニッコリと笑顔を返す。

そう、話からも分かるように昨日俺はセイン達と一緒に王宮へと向かい、場所を借りてセインに1つの魔法を教えたのだ。

……そう、それは『魔力コーティング』だ。

これなら木刀が折れることもないし、ものすごく丈夫になる。

それに、あら不思議!

2度がけすれば飛び道具にも変化する優れものの魔法なのだ。

どうやらセインは俺が教えて帰った後にもかなり練習をしたのだろう。

もう普通に使うことができるらしい。

それは驚くべき才能だよ、セイン!

俺がセインにそう言って褒めると、「ありがとうな、こんな便利な魔法を教えてくれて。これで俺もさらなる活躍ができるってわけだ!」と照れくさそうに頭をかきながらガハハッと豪快に笑う。

すると横からクロードが声をかけてきた。

「シエル、俺もセインと一緒に習って完璧にできるようになったんだけど?」

「そうなんだ!すごいね、クロードも。これで2人ともこの大会で大活躍すると思うよ!」

俺が素直にクロードも褒めると、セインが「なんだ、褒めるの俺だけじゃないのか?」と口をとがらせて拗ねてしまった。……子供か?

俺か呆れた顔でセインを見ていると、アンドリューが「……俺は習ってない」と言い出す。

……いや、君の場合は無くても良いんじゃないかな、拳で魔力弾とか霧散できるでしょ?

俺がアンドリューにそう言うと、「いや、そういう事じゃない」と言って、こちらも拗ねだした。

……おいおい、このチームは子供だらけなんだな!?


俺が驚いて見ていると、クロードが「この学年はまだ子供の部類に入るからしょうがないと思う」と苦笑いをして言った。


「それでは本日は『総当たり戦の闘技大会』3日目です。今日の対戦はまずAチームの試合場で『1年生対4年生』、Bチームの試合場で『2年生対3年生』をやります。最後にAチームの試合場で『1、4年生の敗者対5年生』の試合を行います。それでは出場選手の皆さんは移動をお願いします。」

マール先生のアナウンスに、会場にいた出場選手はそれぞれの試合場へと向かう。

もちろん俺達もAチームの試合場へと向かった。


その中央で整列していると、対戦相手の4年生代表がゾロゾロとやってくる。

……なるほど、1年生と4年生では結構体格違うんだね。

俺の目の前には大将クラスの選手が立っているのだが……スコットさんみたいに肉体派なのか、リッキーよりはがっしりしている。

相手は俺を見下ろし、フッと笑った。……なんだ?

「貴様がシエルか。案外ちっこいんだな。噂では相当強いらしいが……根も葉もない噂だったようだな。」

突然目の前の男子がそんな事を俺に向かって言った。

……俺、見た目そんなに弱そうなの?

俺が軽くショックを受けていると、クロードが「気にするなよ」と慰めてくれた。……あリがとう。

そこへリッキーがやってくる。

すると目の前にいた男子がリッキーを見て目を輝かせ、「流石『スノーホワイト』のメンバーはみんな強そうだな!」と嬉しそうに呟いた。

……俺も一応『スノーホワイト』のメンバーなんだけど……?

俺がなんとなく納得できない気持ちでいると、リッキーが苦笑いをして俺に手を振った。


「さて、それじゃあ試合を始めるか!1人目は中央に、他は試合場から出てくれ。」

リッキーの言葉にみんな素直に移動する。

第1試合のセインが対戦相手と対峙しているが……やはり今日の対戦相手は初っ端から魔法師だったようだ。

それを見たセインは少し嬉しそうに「よっしゃ、来いやっ!」と気合を入れている。

対する対戦相手の男子は平然とした顔で立っている。

多分自分が優位だと確信しているからなのだろう。


リッキーの試合開始の合図でセインは一気に詰め寄ろうとする。

だがそんな彼に、対戦相手はファイアーボールを的確に撃ってくる。

最初はセインも避けていたのだが、途中で立ち止まると相手が魔法を撃ってくるのを待っている。

何をするのかと見ていると、なんと相手のファイアーボールを持っている木刀で野球のバットみたいに打ち返し、対戦相手の近くに被弾させた。

それを見た相手は、慌てて違う魔法へと切り替える。

どうやら今度は風魔法でウインドカッターを出してきたようだ。

これで持っている木刀を切って戦闘不能にしようというのだろう。

だが、セインの持っている木刀は魔力コーティングで強化されているので、そんなものでは切れることはない。

これまた打ち返されたことで呆けてしまった対戦相手にセインは肉薄し、首筋に木刀を軽く当てる。

それを見たリッキーは「そこまで!」と試合終了を告げ、勝者はセインに決まる。

おぉ~、こんな簡単に勝てると思わなかったよ。

俺がそう思っていると、セインが俺に口パクで「見たか?」と聞いてくるので頷いてやった。

すると良い笑顔でガッツポーズをした。


すぐに第2試合が始まったのだが……対戦相手はかなりの腕前だったらしく、あのセインが余裕なく攻め込まれ、一気に負けてしまった。

昨日と同じくしょんぼりとして帰ってきたセインが「もっと鍛錬しなければ」と呟いて自分の場所に座る。

「俺が敵を討つよ」と言って向かったクロードだが、彼はどう戦うつもりだろう?

俺が心配になりながら試合を見守る。


クロードは試合が始まると一気に大量の魔力弾を対戦相手に浴びせかけるように撃ち込む。

これでは相手はたまったものじゃないだろう。

案の定、ほとんどをはね返せずに被弾したが、数が多かったこともあり1弾1弾はそんなにダメージを与えられないようだ。

もちろんそんな魔力弾でも「塵も積もれば山となる」で、対戦相手は相当ダメージを食らっているけれども、もし1弾1弾が強力だったらすでに立っていられなかっただろうね。

そんなボロボロの相手にクロードは素早く近づき、一気に勝敗をを決めた。

これで2人目。あと1人でうちの勝ちだ。


とりあえずリッキーが今の対戦相手を担いで救護班のところへと連れて行く。

そこでは保健室の治癒師が治療を施してくれるのだ。

でも……あまり回復しなかったら俺も治しに行こうかな。4年生は次の5年生との戦いがあるしね。


リッキーが戻ってくると次の試合が始まった。

クロードの今回の対戦相手はどうやら魔法師らしい。

2人とも試合開始の合図がでたのに一歩も動かなかったが、最初に攻撃を繰り出したのはクロードのほうだ。

彼はまたもやたくさんの魔力弾を相手に向かって撃ったのだが……それは全て対戦相手に当たった様だ。

試合場は着弾の土埃みたいなものでもうもうと白くなっていたのだが、それをクロードが風魔法で吹き飛ばすと、そこには対戦相手が平然と立っていた。

それを見たクロードは訝しげな顔をする。

彼は全く動かない相手に、今度は少数の魔力弾を撃ってみたようだ。

すると驚くべきことに、その魔力弾は対戦相手の近距離で全て防がれてしまったのだ。

そう、対戦相手は結界を張ることができる魔法師なのだ。

それを見たクロードは魔法から剣へと武器を変え、結界を魔力コーティングを施した木刀で叩いてみたが、一向に揺るぐ感じがしない。

それでも一生懸命やっていて息が上がってきたところで、対戦相手は動いた。

一部結界を解くと、そこから自分の魔力を凝縮した魔力弾を1発、クロードに向かって撃ち込む。

驚いたクロードは対処のしようがなく、もろに受けて吹っ飛んでしまった。

……今、変な音がしたよね?大丈夫かなぁ……。


それを見たリッキーはすぐさま試合終了を告げ、クロードを救護班へ連れて行こうとする。

「リッキー、クロードは俺が治すよ。」

「良いのか?お前まだ試合中だろ?」

「大丈夫、これくらい何ともないさ。」

俺はクロードを床に置いてもらい、即座に治癒魔法を施す。

すると次の瞬間には元に戻り、とても痛そうな顔で冷や汗を流していたクロードは穏やかな顔に戻った。

俺はそんなクロードをおんぶし、席へと戻る。

するとセインが慌てた様子でクロードに駆け寄った。

「大丈夫か、クロード!?」

「……あぁ、シエルのおかげで、もうどこも痛くない。ありがとう、シエル。」

心配そうな顔のセインに、クロードは苦笑いをしてそう言うと、俺にも感謝の言葉をかけてくれた。



「……なあ、お前も気をつけろよ?」

セインはミストさんにそう声をかける。

……ねぇ、もしかして名前、知らなかったりする?

「そうだよ、ミストさん。結界があると攻撃が当たらないよね。手はあるの?」

俺があえて名前を出してミストさんに話しかけると、セインは一瞬「なるほど!」と言いたげな顔で俺を見てきた。
……やっぱり知らなかったね?

「もちろん手はあるさ。お前じゃなければ、大抵の奴には俺の魔法は通用するからな。」

ミストさんはニヤリと笑うと、俺たちに背中を見せて歩いていく。

……な、なるほど?俺には通用しない魔法……ねぇ?

俺は首を傾げながらミストさんの試合を見守る。


ミストさんが試合場に到着すると、対戦相手の魔法師はニヤニヤしながらミストさんを見ている。

「ご苦労なこったなぁ。負けるの分かっていても出なきゃならないなんてな?すぐに降参するならさっきのやつみたいにならなくても済むぞ?」

対戦相手はそんな事を言ってミストさんを挑発するが、ミストさんは無表情で相手を見ている。

それが気に食わなかったのか、対戦相手は舌打ちをした。

「おいお前、口が過ぎるぞ?」

リッキーが眉を顰めて対戦相手にそう注意をすると、そいつは「へいへい」と言ってどこ吹く風だ。

……あの調子だと自分のほうがリッキーよりも立場や能力が上だと勘違いしてるんじゃないだろうか?

「……始めてくれ、リッキー。」

「はいよ。ミストも頑張れよ?」

「そんなこと言っていいのか?」

「それぐらい良いんじゃないのか?従兄弟だし。」

リッキーがそう言うと、ミストさんは肩を竦める。

その後すぐに試合開始の合図があった。

対戦相手は合図があったと同時に自らに結界を張る。

「これでもう無敵だ!」とでも言いたげな顔でミストさんを見るが……そのミストさんはどこにもいない。

「あいつ、逃げやがったのか?なら早く俺の勝ちを宣言してくれよ!ふふっ、まぁ賢い選択なんじゃないのかぁ?俺の結界に勝てるやつなんざ誰もいないぜ!」

対戦相手はリッキーに向かってそう言うと、声高らかにそんな事を言う。

……こいつ、馬鹿じゃないか?

結界張るのに夢中で、全く周りを見てなかったのだろう。


「……それは、どうかな?少なくてもあいつにはこれは通用しないぞ?」

ミストさんは対戦相手の耳元でそうボソリと呟くと、短剣用の木刀を首に当てながら背中に凝縮した魔力弾を至近距離から撃った。

対戦相手は「うぎゃあっ!」と叫ぶと気絶してしまったようだ。


「あとな……これくらいの結界なら、俺でも壊せるぜ?」

リッキーはそう言うと、近くにあった木刀に魔力コーティングを施すと上段に構えて一気に振り下ろした。

するとまるでガラスを割るかのように結界が粉々に割れてしまう。

「……ほらな?こんなのシエルの結界に比べたらただのガラスだ。」

リッキーは持っていた木刀をポイッと捨てると、まずはミストさんの勝ちを宣言して、気絶した対戦相手を救護班へと連れて行く。

ミストさんの闇魔法は確かに凄いよね!

どんな相手にも通用するし……って、なんで俺には通用しないって言ったんだ?

俺が不思議そうに首を傾げると、隣に座っていたクロードが「お前、魔術トーナメントで戦っていただろう?」と言った。あぁ、なるほど!

そしてミストさんは次の対戦相手も楽々と撃破し、俺達1年生は4年生に勝ったのだった。


……余談だが、試合の後に4年生の大将がリッキーに「後日、手合わせをしてもらえませんかっ!」と言って手を差し出して頭を下げているのを見て、「まるで〇〇とんみたいだな?」と思ったのは内緒だ。

ちなみにリッキーは「俺で良ければ、後日な。」と言って手を取り、俺の爆笑を誘ってくれたよ。
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