異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

文字の大きさ
11 / 529
第1章 出会い〜旅の始まり

お風呂場にて

しおりを挟む

脱衣所ではスコットさんとリッキーさんもお風呂に来ており、3人で入ることに。 

風呂場では俺達3人以外に客はおらず、貸切風呂気分を味わえた。

こちらの風呂も日本の旅館同様、体を洗える場所がいくつかと大きな湯船がある感じだ。

洗い場にはさすがに日本のシャンプーみたいなのはなく、固形の石鹸が置いているだけだった。

とりあえずその石鹸で頭から足の先まで全部洗ったが、髪はバリバリになってしまった。

…ん~~、リンスやトリートメントみたいなのないかなぁ?

体を洗い湯船に入ると、思わずおっさんみたいな声が。

それも3人で合唱みたいに出したものだから、お互いに顔を見合わせ笑い合う。

こういう温かい感じ、良いなぁ。


「ところでお前のあの鞄、どんな性能なんだ?物がたくさん入ることと本人以外は触ることができないのはわかるけどな?」

「う~ん、俺も詳しくは理解してないんですが、少なくてもその2つの性能以外には生き物でも入れられることと時間経過がほぼない感じですかね。」

俺がそう言うと二人はとても驚いたようだ。

「ちょっ、えっ!?それってどういう原理!?生き物が入れられるのと時間経過がないのって相反してない!?」

「そうだよな、生き物なら時間経過がないってことはそのまま入れた状態で止まっているってことだもんな!中はどんなことになっているんだ?」

2人はものすごく悩んでしまったようで、腕を組んで首を傾げている。

「じゃあ後で中に入っている生き物を見せますよ。っていっても、生きていると聞かされただけで、ホントに生きているのかは確認してないんですが。実は鞄をずっと手元に置く理由がそれなんですよね。」

「なんだ、それ?すっげぇ気になる!」

「そうだな、鞄の中には一体何の動物が入っているのかは気になるな。」

「ん~、俺も鑑定してないから一体何の卵なのか分からないんですよね。」

「なに!?生き物って卵なのか?それってまだ生きてるのかよ?」

「そうだよな、普通は時間停止している状態では生きられないからな。」

「…後で見てみます?ここに持ってきているんで。」

「そうだな、それがいい。」

とりあえずこの話はここで打ち切って上がることにした。

あまり入っているとのぼせるからね。

脱衣所に行って服に着替えると3人で床に座り、俺は鞄から卵を出す。

2人はその卵に驚き、まじまじと眺めていた。

…あれ?

なんか卵、大きくなってない…?

初め俺が卵を受け取った時はダチョウの卵ぐらいだったんだけど、今は2回りほど大きくなったように見える。

「これがその卵です。なんか、一見すると薄いベージュ色の普通の卵に見えますが、角度によっては銀色に見えるんですよね…。一体何の卵なんでしょう?」

「いやいや、これ、普通じゃないから!普通の卵はこんなデカくないし、殻は分厚くねぇよ!少なくても俺はこんなに大きな卵は見たことがないぞ!」

「…こんなにでかいとなると、相当でかくなる生き物の卵だろうな。通常の生き物は卵ではなく赤ちゃんとして産まれるから、鳥系か爬虫類…これだけでかいとドラゴンなんてこともあり得るのか?」

「ホント、一体どんな経緯でこの卵を手に入れたんだ?訳ありなのか?」

2人がそんなことを聞いてきたので俺はこの世界に来る直前の話をした。

怪しいお店に怪しいお婆さんの話、店から出た途端に店が影も形もなく消え去ってしまったこと、その後穴に落ちてこの世界に来たこと。

それらを黙って聞いていた2人は風呂場と同じく腕を組んで悩み始めた。

「なるほどなぁ~、そんなことがあったのか。」

「それにしても不思議な体験だな。まるでそこだけ違う世界だったかのようだ。しかし、そんな怪しい婆さんからよくいろんなものを購入したものだ。」

「確かに!かなり勇気あるよ、シエルは。」

2人は笑いながらそんなことを言う。

そんなこと言われても、あの時はかなり酔っ払っていたので不可抗力だと思う!

「とりあえず卵を鑑定してみますね。あ…俺、言い忘れてましたが鑑定スキルも持っているんですよね。まだ使ったことなかったですけど。」

「…なんでもありだな、シエルは。」

2人に呆れたような目を向けられてる中で俺は卵に鑑定スキルをかける。

『鑑定結果』

 この卵は創造神から託されたとても希少なドラゴンの卵。生きている。卵は鞄の中にいてもシエルの魔力を吸い取る事ができるが、あまり離れたところにあると魔力は吸えないので注意。この卵はシェル専用なので他の人からの魔力は受け付けることはできない。大きさは最初に受け取った時からみれば大きくはなったが、まだまだ大きくなる。最終的に産まれる前には何らかのサインがあるので、その場合速やかに卵を出せる広い場所へ行き、卵をカバンから出して孵化させてください。

「…とりあえず卵は生きているようです。卵の中はドラゴンでした。詳しい種族は分かりませんでしたが。」

俺がそう鑑定結果を告げるとやはり2人はかなり驚いていた。
しおりを挟む
感想 30

あなたにおすすめの小説

オレの異世界に対する常識は、異世界の非常識らしい

広原琉璃
ファンタジー
「あの……ここって、異世界ですか?」 「え?」 「は?」 「いせかい……?」 異世界に行ったら、帰るまでが異世界転移です。 ある日、突然異世界へ転移させられてしまった、嵯峨崎 博人(さがさき ひろと)。 そこで出会ったのは、神でも王様でも魔王でもなく、一般通過な冒険者ご一行!? 異世界ファンタジーの "あるある" が通じない冒険譚。 時に笑って、時に喧嘩して、時に強敵(魔族)と戦いながら、仲間たちとの友情と成長の物語。 目的地は、すべての情報が集う場所『聖王都 エルフェル・ブルグ』 半年後までに主人公・ヒロトは、元の世界に戻る事が出来るのか。 そして、『顔の無い魔族』に狙われた彼らの運命は。 伝えたいのは、まだ出会わぬ誰かで、未来の自分。 信頼とは何か、言葉を交わすとは何か、これはそんなお話。 少しづつ積み重ねながら成長していく彼らの物語を、どうぞ最後までお楽しみください。 ==== ※お気に入り、感想がありましたら励みになります ※近況ボードに「ヒロトとミニドラゴン」編を連載中です。 ※ラスボスは最終的にざまぁ状態になります ※恋愛(馴れ初めレベル)は、外伝5となります

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

追放されたけど実は世界最強でした ~元下僕の俺、気ままに旅していたら神々に愛されてた件~

fuwamofu
ファンタジー
「お前なんか要らない」と勇者パーティから追放された青年リオ。 しかし彼は知らなかった。自分が古代最強の血筋であり、封印級スキル「創世の権能」を無意識に使いこなしていたことを。 気ままな旅の途中で救ったのは、王女、竜族、聖女、そして神。彼女たちは次々とリオに惹かれていく。 裏切った勇者たちは没落し、リオの存在はやがて全大陸を巻き込む伝説となる――。 無自覚にチートでハーレムな最強冒険譚、ここに開幕!

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

処理中です...