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第3章 スノービーク〜
その頃の俺たち
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ユーリが朝早く鞄の中に入って山田の所へ遊びに行った頃、俺はまだ寝ていたようだ。
……あいつ、何も言わずに行ったな?
ちなみにユーリが鞄の中に入っていったのを教えてくれたのはセバスだ。
彼はあまり寝なくても良いそうで、3人の中では1番遅く寝て、1番早く起きるんだよね。
俺は久しぶりに1人で起き出し、ベッドに座ってぼーっとしていると、ドアをノックしてリッキーが入ってきた。
「おっ、起きていたな?ちょっと朝食を食べる前に今日のこと話し合おうと思ったんだが……あれ?ユーリは?」
「ユーリは今、山田のところに行ってるよ。」
するとリッキーは顎に手を当てて少し考えると、ぽんと手を打った。
「なるほど、今は人化して初めて来た時か。」
「そうだな、昨日山田にその事を話したところだよ。」
するとリッキーは突然、ニヤニヤしだした。なんだか怪しいなぁ……?
「……何、笑ってんだ?」
「いや、あの頃が懐かしいなと思ってさ。まだ俺は意識もしてなかったな……と。」
なるほど、その当時のことを思い出しての笑いか。
「リッキーはあっちの世界に関しては何も関与しないのか?」
「ああ、そのつもりだ。何もしない方が良いかな?と。まぁお前から相談されたら、その時は口を出すけどな。」
なるほど、そういうスタンスでいくんだね?
「ところで今日はどうするんだ?」
俺は山田に今日の予定を聞いてみた。
「今日は街のみんなに、昨日の魔法を使った件を見ていた人がいないか聞いて回るつもりだ。……まぁ最初から証言してくれるやつはいないと思ってはいるがな、」
「じゃあ一応聞いてみて、その時にヘイスさん一家をこの街から追い出すのに協力してもらえないかとお願いして回るんだね?」
「そうなるかな。ほぼ人海戦術になるから、リリーやスコット、エミリーの3人の他に、それぞれの家族にも協力してもらえるように、まずは3人の所にお願いに行くつもりだ。」
「なるほど、確かにその方が早そうだし、親の繋がりで協力をして貰える確率上がりそうだしね!」
とりあえず今日の予定が決まったので、俺達3人はメイドさんにまだ呼ばれてないけど食堂に向かうことにした。
食堂に向かう途中で俺たちのことを呼びに来たメイドさんとすれ違い、もうウォールさん達は食堂にいると聞いたので急いで向かった。
食堂にはもう2人が座り、先に朝食を食べているところだった。
「「「おはようございます。」」」
「ああ、おはよう。昨日はよく眠れたかい?」
「俺は今日の事を考えていて、あまり良く眠れなかったかな。」
「そうか…そうだな。私も昨夜は今後のことを考えていてなかなか寝付けなかったよ。どうする事が最善の道なのか、とね。」
席に座ってウォールさんに顔を向けると、彼は疲れ果てた顔をしていた。
そりゃ、そうか。
自分の弟を街から追い出そうっていうのだから、彼らのその後のことも考えてやらなければならないわけだ。
「だけど父さん、あの人たちは信仰している国があるんだから、そっちに行ってもらえば良いんじゃないのか?」
「ああ、そのつもりだ。だからそこに着くまでの資金は持たせてやるつもりだ。」
「それが良いな。それならすんなりと街を出ていってくれるんじゃないのか?」
「……いや、そうはならないかもしれない。お前は、何でヘイスたちがここに残っているか分かるか?」
真剣な顔でウォールさんはリッキーに向かって言った。
「えっ、今までのことを考えると、次期領主になりたかったんじゃないのか?」
「ああ、それは間違いない。だが、なったらどうするかまでは知らないだろう?」
リッキーが頷くとウォールさんが苦い顔をして語りだした。
「あいつは息子を領主にしたら、この街を神聖法国に明け渡そうとしているようなんだ。これは、ついこの前、たまたまヘイスの部屋の前を通りがかったメイドが聞いてしまったから間違いない。その時に女性と会話をしていたらしく、それが誰かはわからないが神聖法国の上の人物なのは確からしい。」
それを聞いて俺たちは驚いた。
だって、そんなことになったら街の人達はどうなるの?
そして、この街が神聖法国の拠点になってしまったら?
次々と領土を拡大していったら……!?
俺の中で、やばい想像が頭を駆け巡る。
そんな事になったらこの街は……国は、めちゃくちゃになってしまう。
その後、朝食の席ではとりあえず街のみんなにこの事を知らせ、彼らを街から追放するために立ち上がってもらえるようにするにはどうしたらいいかを話し合った。
朝食を食べた後、一番先に向かったのはリリーさんの家だ。
リッキー曰く、あそこは領主家を除く街の最有力者だから、声がけを手伝ってもらえると心強いらしい。
リリーさんの家に到着し応接間に通されると、程なくしてリリーさんの両親とリリーさんがやってきた。
みんなでソファーに座ると、リッキーはおもむろに話を切り出した。
リッキーが話している間は黙って話を聞いていたリリーさんのお父さんは、眉間にしわを寄せながら唸っている。
「……まさかそんな事になっていたとは。私は『もしかすると次期領主を狙っているかも』とは思ってましたが、まさかこの街を神聖法国に売り渡す……いや、無償だろうから譲り渡すが正しいか。そんなことになるようなら、この街はおしまいだ。私の方からも、街の人達にこの街を守るために協力してくれと頼んでみます。」
「はい、よろしくお願いします。リリーは俺達と街の中で目撃者探しをするので、リリーをお借りします。」
「いえいえ、元々リリーはリッキーくんの婚約者ですから、遠慮はいりませんよ。さ、お前も支度してきなさい。」
お父さんに言われてリリーさんは支度をしに部屋を出た。
その間にリリーさんのお父さんとリッキーはこの後どうするかと話を煮詰めている。
どうやらお父さんは商売をしている人が登録するギルドに行って、ギルドの人にこの話をするようだ。
そこからギルドメンバーに話を持っていくという手はずらしい。
あまり時間をかけずにリリーさんは外出用の服装になって戻ってきた。
それから4人でまずはスコットさんの所へ向かう。
スコットさんの所に着くと、俺達はスコットさんのお父さんに中へと招き入れられた。
「話は聞いたよ?昨日は災難だったねぇ。」
「ええ、あいつらは一体何がしたいんですかね。」
「まったくだよ。ところで今日はお揃いで何かあったのかい?」
「えっと……スコットも交えて話がしたいので、そのときに話します。」
それからリビングのテーブルにみんなでつくと、リッキーは昨日、今日ウォールさんと話したことをスコットさん達に話した。
「なんてことだ!そんな事になったらこの街は、戦場になって跡形もないだろうな。なんとしてもそれは阻止しないと!」
「そう思ってるから、街のみんなに立ち上がってもらいたいんだ。さすがに何の罪もないのに追い出すわけに行かないからな。だから昨日の街中での攻撃魔法行使を目撃して、かつ証言をしてくれる人を探すんだ。」
スコットさんのお父さんとリッキーはそう言って盛り上がっている。
その間にスコットさんは素早く着替えをしてきたようだ。
それから5人でエミリーさんの所へ向かった。
そこでもリッキーは昨日のことを話して、エミリーさんの両親の協力を取り付けた。
これでスノーホワイトメンバーが全員揃ったので、エミリーさんとスコットさん、リッキーとリリーさん、俺とセバスの3チームに分かれて、さっそく街のみんなに聞き取り開始だ!
……あいつ、何も言わずに行ったな?
ちなみにユーリが鞄の中に入っていったのを教えてくれたのはセバスだ。
彼はあまり寝なくても良いそうで、3人の中では1番遅く寝て、1番早く起きるんだよね。
俺は久しぶりに1人で起き出し、ベッドに座ってぼーっとしていると、ドアをノックしてリッキーが入ってきた。
「おっ、起きていたな?ちょっと朝食を食べる前に今日のこと話し合おうと思ったんだが……あれ?ユーリは?」
「ユーリは今、山田のところに行ってるよ。」
するとリッキーは顎に手を当てて少し考えると、ぽんと手を打った。
「なるほど、今は人化して初めて来た時か。」
「そうだな、昨日山田にその事を話したところだよ。」
するとリッキーは突然、ニヤニヤしだした。なんだか怪しいなぁ……?
「……何、笑ってんだ?」
「いや、あの頃が懐かしいなと思ってさ。まだ俺は意識もしてなかったな……と。」
なるほど、その当時のことを思い出しての笑いか。
「リッキーはあっちの世界に関しては何も関与しないのか?」
「ああ、そのつもりだ。何もしない方が良いかな?と。まぁお前から相談されたら、その時は口を出すけどな。」
なるほど、そういうスタンスでいくんだね?
「ところで今日はどうするんだ?」
俺は山田に今日の予定を聞いてみた。
「今日は街のみんなに、昨日の魔法を使った件を見ていた人がいないか聞いて回るつもりだ。……まぁ最初から証言してくれるやつはいないと思ってはいるがな、」
「じゃあ一応聞いてみて、その時にヘイスさん一家をこの街から追い出すのに協力してもらえないかとお願いして回るんだね?」
「そうなるかな。ほぼ人海戦術になるから、リリーやスコット、エミリーの3人の他に、それぞれの家族にも協力してもらえるように、まずは3人の所にお願いに行くつもりだ。」
「なるほど、確かにその方が早そうだし、親の繋がりで協力をして貰える確率上がりそうだしね!」
とりあえず今日の予定が決まったので、俺達3人はメイドさんにまだ呼ばれてないけど食堂に向かうことにした。
食堂に向かう途中で俺たちのことを呼びに来たメイドさんとすれ違い、もうウォールさん達は食堂にいると聞いたので急いで向かった。
食堂にはもう2人が座り、先に朝食を食べているところだった。
「「「おはようございます。」」」
「ああ、おはよう。昨日はよく眠れたかい?」
「俺は今日の事を考えていて、あまり良く眠れなかったかな。」
「そうか…そうだな。私も昨夜は今後のことを考えていてなかなか寝付けなかったよ。どうする事が最善の道なのか、とね。」
席に座ってウォールさんに顔を向けると、彼は疲れ果てた顔をしていた。
そりゃ、そうか。
自分の弟を街から追い出そうっていうのだから、彼らのその後のことも考えてやらなければならないわけだ。
「だけど父さん、あの人たちは信仰している国があるんだから、そっちに行ってもらえば良いんじゃないのか?」
「ああ、そのつもりだ。だからそこに着くまでの資金は持たせてやるつもりだ。」
「それが良いな。それならすんなりと街を出ていってくれるんじゃないのか?」
「……いや、そうはならないかもしれない。お前は、何でヘイスたちがここに残っているか分かるか?」
真剣な顔でウォールさんはリッキーに向かって言った。
「えっ、今までのことを考えると、次期領主になりたかったんじゃないのか?」
「ああ、それは間違いない。だが、なったらどうするかまでは知らないだろう?」
リッキーが頷くとウォールさんが苦い顔をして語りだした。
「あいつは息子を領主にしたら、この街を神聖法国に明け渡そうとしているようなんだ。これは、ついこの前、たまたまヘイスの部屋の前を通りがかったメイドが聞いてしまったから間違いない。その時に女性と会話をしていたらしく、それが誰かはわからないが神聖法国の上の人物なのは確からしい。」
それを聞いて俺たちは驚いた。
だって、そんなことになったら街の人達はどうなるの?
そして、この街が神聖法国の拠点になってしまったら?
次々と領土を拡大していったら……!?
俺の中で、やばい想像が頭を駆け巡る。
そんな事になったらこの街は……国は、めちゃくちゃになってしまう。
その後、朝食の席ではとりあえず街のみんなにこの事を知らせ、彼らを街から追放するために立ち上がってもらえるようにするにはどうしたらいいかを話し合った。
朝食を食べた後、一番先に向かったのはリリーさんの家だ。
リッキー曰く、あそこは領主家を除く街の最有力者だから、声がけを手伝ってもらえると心強いらしい。
リリーさんの家に到着し応接間に通されると、程なくしてリリーさんの両親とリリーさんがやってきた。
みんなでソファーに座ると、リッキーはおもむろに話を切り出した。
リッキーが話している間は黙って話を聞いていたリリーさんのお父さんは、眉間にしわを寄せながら唸っている。
「……まさかそんな事になっていたとは。私は『もしかすると次期領主を狙っているかも』とは思ってましたが、まさかこの街を神聖法国に売り渡す……いや、無償だろうから譲り渡すが正しいか。そんなことになるようなら、この街はおしまいだ。私の方からも、街の人達にこの街を守るために協力してくれと頼んでみます。」
「はい、よろしくお願いします。リリーは俺達と街の中で目撃者探しをするので、リリーをお借りします。」
「いえいえ、元々リリーはリッキーくんの婚約者ですから、遠慮はいりませんよ。さ、お前も支度してきなさい。」
お父さんに言われてリリーさんは支度をしに部屋を出た。
その間にリリーさんのお父さんとリッキーはこの後どうするかと話を煮詰めている。
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そこからギルドメンバーに話を持っていくという手はずらしい。
あまり時間をかけずにリリーさんは外出用の服装になって戻ってきた。
それから4人でまずはスコットさんの所へ向かう。
スコットさんの所に着くと、俺達はスコットさんのお父さんに中へと招き入れられた。
「話は聞いたよ?昨日は災難だったねぇ。」
「ええ、あいつらは一体何がしたいんですかね。」
「まったくだよ。ところで今日はお揃いで何かあったのかい?」
「えっと……スコットも交えて話がしたいので、そのときに話します。」
それからリビングのテーブルにみんなでつくと、リッキーは昨日、今日ウォールさんと話したことをスコットさん達に話した。
「なんてことだ!そんな事になったらこの街は、戦場になって跡形もないだろうな。なんとしてもそれは阻止しないと!」
「そう思ってるから、街のみんなに立ち上がってもらいたいんだ。さすがに何の罪もないのに追い出すわけに行かないからな。だから昨日の街中での攻撃魔法行使を目撃して、かつ証言をしてくれる人を探すんだ。」
スコットさんのお父さんとリッキーはそう言って盛り上がっている。
その間にスコットさんは素早く着替えをしてきたようだ。
それから5人でエミリーさんの所へ向かった。
そこでもリッキーは昨日のことを話して、エミリーさんの両親の協力を取り付けた。
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