異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第4章 ネシア国〜

ラブさんをネシアに連れていく方法は?

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とりあえず連れていくのは構わないが、その方法で悩んでいるとそのまま伝えた。

「方法はいくつかあるんですか?」

「ええ。この話は内密にしてもらわなければならない事なんで、そこだけは守ってもらえますか?」

俺がそう話すと二人は顔を一瞬見合わせた。

「内密にってことは、ここにいるメイド長や執事も知らないほうが良いということですか?」

「いえ、その2人も他の人に内緒にしてもらえるのなら聞いてもらっても構いませんよ?」

それを聞いたメイドと執事さんは「分かりました、誰にも言いません」と頷いて約束してくれた。

「ではどうやっていくか、なんですが……1つは俺の転移魔法で一瞬にして向かう方法。もつ1つは、このグリーさんに元に戻ってもらって、その背中にみんなで乗っていく方法。この2つがあります。」

俺の話を聞くと4人は首を傾げた。

「転移魔法……ですか?そんなものがあるんですか?」

フォードさんが俺に聞いてきた。

「ええ。それに関してはすぐ見せてあげられますよ。」

俺はそう言うと一瞬で部屋の隅まで転移した。

「えっ、今のって……!?じゃあ、本当に?」

「ええ、本当に転移したんです。」

「……なるほど、では転移魔法は存在するのはわかりました。ではそちらのグリーさん?は元に戻るとって言っていましたけど、人族ではないんですか?」

「ええ、こればかりは証明したくとも元に戻るにはとても広い場所が必要なので……移動する時にしか見せられないんです。」

俺がそう言うと、フォードさんと執事さんは「そんな大きな『何か』なんですか?」と言った。

するとグリーさんがニヤリと笑うと俺に話しかけた。

「シエルさん、ちょ~っとだけやったら一部のみを縮尺で元に戻すことは可能でっせ?ほなやってみましょか?」

あ、一部を縮尺で、か!ありだね!

グリーさんにお願いしたら、頭を縮尺で元に戻した。

するとその頭を見た2人は驚きはしたが、まだよく分かっていないっていう顔をしている。
どうやら獣人だと思ったようだ。

逆にラブさんはその顔と雰囲気で竜だと気づいたようだ。

「どや、何の種族か分かりまっか?」

グリーさんはニヤニヤしながら聞いている。

でも顔だけ竜っていうのもシュールだねぇ……?

あっ、でもネシアの王族って確か竜の獣人だって言っていたけど、どんな顔してるんだろう?
もしかして今のグリーさんみたいだったりして?

「いや、何だろう……?」

「……少し聞いてもいいですか?グリーさんはネシアの王族と関係があります?」

「……えっ!?」

フォードさんがわからないと言うと、ラブさんが逆にグリーさんに質問した。
それを聞いてフォードさんはさらに驚いたようだ。

「う~ん、関係ないっちゅうたら嘘になりますなぁ~。あそこの王様、私の先代の子孫が治めてますねん。だから血~薄いんやけど、私と血が繋がってますんや。」

えっ、マジで!?それは初耳だ!

俺は驚いてグリーさんを見ると、俺だけじゃなくて部屋にいるみんながグリーさんを見ていた。

「それ、本当なの、グリーさん?」

「はいな。まぁ、もう1000年近い前の話でんがな。竜は成人すると死ぬまで姿は変わらんのですわ。なので、私もこう見えてもう800年は生きてますねん。」

「えっ、ルーシェさんより歳上なの!?」

「ええ。あのエルフの坊っちゃんは、生まれた時から私たち4人が見守っていますよって。」

俺とグリーさんの会話を聞いていたフォードさんが「……竜?」とつぶやいた。

あら、正解言う前にバレちゃったね?

「あちゃ~、先に言うてまった!そう、私は4属性竜の長の1人、風の属性竜の長、グリーちゅうんや。よろしくな~。」

グリーさんは額に手を当ててそう言うと、最後はお茶目に手をヒラヒラさせた。

それを見てラブさん達4人は驚いたらしい。

4属性竜の長っていうのはおとぎ話レベルらしいからね。

ラブさんは「じゃあ王族が竜の血が入っているっていうのは嘘じゃなかったのね……。」と呟いている。

……あれ?

もしかしてラブさんも信じていなかったくち?

「ラブさんは国王様を見たことあるんですか?」

「ええ、見たことあるわ。今のグリーさんに似ているのよ。それで聞いてみたの。」

そうなんだ!

じゃあ本当に親戚なんだね!

「王族は物凄く長生きするから、今の国王でまだ2代目なの。」

「あれ?それって……今の国王、グリーさんの甥なの!?」

「あら~?そんな血が近かったんやねぇ。今度挨拶でもしよか~?」

「……いや、行ってもいいけど、俺はパスな!」

「俺達もだぞ。行くなら1人か、それとも4人揃って行けば?他の3人は住処から出てくることほぼないんだろう?」

「多分出てこんとは思うけど、今はユーリ様がいますからなぁ。アクアなんかはたまに会いに来るんちゃいます?」

……あ、ありえそう。

まぁ、レッカさんみたいに激しい性格じゃないから大丈夫だと思うけど、会いに来たのをレッカさんが知ったら一悶着ありそう。

俺がちょっと遠い目をしている間に、フォードさん達が落ち着いたようだ。

それを見て、グリーさんは顔を人族に戻す。

「で、2つ目の方法ちゅうのが、元に戻った私の背中に乗ってネシアまでひとっ飛び!っちゅうことや。もちろん落ちないように結界付きやから安心してなぁ~。」

それを聞いて悩みだしたラブさんとフォードさん。

早く着くにはどちらも危険がともないそうだから悩むんだろうね。

俺達は今日の所はネシアに転移で帰ることにし、明日また迎えに来ることになった。

それまでに考えてもらうことになっている。


俺は明日の2戦目に戦い、3戦目にスコットさんが戦うので、それが終わったら迎えに行く予定だ。

大体昼頃になると告げておいた。

俺たちはその場で4人にさよならの挨拶をし、一旦ローランのギルマスの部屋に転移した。


もちろんだけど、ゴーダさんを迎えに行かないとね!
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