275 / 529
第6章 王都近くのダンジョン編
さあ、スノービークへ帰ろう! 2
しおりを挟む
22階層への階段を上って辿り着いた先は、そこもまた見た目は21階層とそっくりだったが……出現する魔物の種類はどうなんだろう?
とりあえず俺達はしばらく道なりに進む。
すると俺たちの行く先に、休憩をしているのか座っている軍人の集団が見えた。
その中には一見して、スコットさんの姿はないようだった。
「どうだい、このフロアも魔物はかなり出てきているのかな?」
リーシェさんはそう言いながら、その集団へと近づく。
その声に反応したのはやはりいつも行動を共にしている魔法士団員だ。
彼は弾けるように立ち上がって、嬉しそうにこちらへと駆け寄ってくる。
「おかえりなさい、団長!早かったですね!」
「ああ、国王にも『最重要』の内容だって言って無理にでも早く謁見してもらったんだ。まぁ内容は『最重要』ってほどでもないんだが、そうまで言わないとここまで早くは戻ってこれなかっただろうから、まぁ許してもらおう。」
リーシェさんは笑いながらそんな事を言う。
「ところであの人はどうなりました?ここを出る時はかなりおかしくなっていたようですけど……。」
その団員が言っているのは多分勇者……元勇者の事だろう。
リーシェさんは苦笑いをすると「とりあえず奴はもうこちらには戻ってこれないだろう。」と伝えた。
「俺が知らなかった事もどうやら国王の耳には入っていたらしく、あいつ、かなりあくどい事をしていたようだからな。さすがに理不尽に人の命を簡単に奪うような奴は世に出してはいけないっていうのが、国王の意思だ。まぁ国王でなくともそう思うような報告内容だったよ。」
リーシェさんは真剣な顔でそんな事を言う。
……なるほど、あの時と同じで自分の思い通りにならなければ力尽くでもいうことをきかせていたんだね。
でもこれ以上被害者が出ないのであれば、世の中は少し平和になるね!
「ところで俺たちのチームリーダーはどこら辺に行ってるか分かるか?」
リッキーがスコットさんの事をその団員に聞くと、どうやらリッキーと同じく上の階段付近を徘徊して魔物討伐をしているようだ。
さすがにフィールドフロアと違って階層の広さが狭いとはいっても、戦闘少なめに駆け抜けても半日はかかる。
……まだまだ兄さんに会うのは時間がかかるね。
現在の時間はお昼の時間なんだろう。
彼らも休憩をしていると思ったら食事休憩だったようだ。
他の人達は何やら固形物をモソモソと食べては飲み物で飲み下している感じが見て取れる。
「あれで栄養は摂れるの?」
俺がそう言うと、リッキーが俺の目線を辿り「大丈夫、あれは簡単に必要栄養素が摂れるやつなんだよ、激まずだがな。」と苦笑いしながら言う。
「お前と合流する前は俺たちもあれを食べていたんだぜ?もの凄くまずいが、あれだけで半日は食事いらずで過ごせるからな。冒険者御用達なんだ。」
なるほど……日本でいう『◯◯◯◯メイト』みたいな物なんだね?味は全く違って、凄くまずいらしいけど。
でも昼時だから俺達も食べたいところだけど……さすがに俺たちの食事を彼らの目の前で普通に食べるのは気が引ける。
なので彼らにも少しお裾分けすることにした。
リッキー曰く、あの固形物は腹の中で水分と混ざるとかなり膨らむらしく、あげるならスープとかのほうが良いだろうとのことだった。
とりあえず俺はチーム用のテーブルセットを鞄から取り出し、その上に小さめの寸胴鍋を置く。
これは今朝作った中華スープだ。
それを石で作った器に盛り、彼らの所へと持っていく。
1人では持てないから、こちらに駆け寄ってきた団員さんとリーシェさんにも持ってもらったよ。
リーシェさんから彼らに「それだけだと味気ないだろ?これもどうぞ。」と言ってもらい、スープを配った後に俺とリーシェさんは皆の所へと戻る。
配った人達にはとても喜ばれて、「この味気ない食事にとってはありがたい差し入れですね」と言ってもらえたよ。
テーブルに戻ると、俺は色々なおにぎりとサラダを鞄から取りだす。サラダは朝の残りだ。
さすがにあの食事を見るといつもの食事は取り出せないよね。
俺たちも手早くおにぎりとかを食べ、その場にいる軍人さん達とお別れする。
リーシェさんは彼らにも巾着袋を手渡し、先程下の階層で説明した事を伝えた。
彼らは「それはありがたい!結構厳しい時もあったので、とても助かります!」と言って喜んでいた。
やっぱりここまで来ると流石に魔物は強いし、それが大量に押し寄せてくるときつくなるよね。
それからしばらく進んで中間地点ほどに来るとまた軍人さん達の集団に遭遇。
ここでもリーシェさんは巾着袋を渡して説明をする。
それが終わると彼らに「頑張って生き残れよ?」と声をかけ、俺たちは出発をした。
ここから先に進んで行くと、かなり頻繁に魔物の集団と出くわすことが多くなってきた。
それが何度も続くと、さすがに俺もスコットさんが大丈夫なのかとても不安になる。
エミリーさんなんか、リッキーの事を聞いてから泣きそうな顔で不安がっていた。
リリーさんはリッキーの事を聞いた時には一瞬息を呑んだが、それでも気丈に振る舞っていたよ。
やっぱり目の前に無事な姿があるからそうしていられたのだろう。
「……かなり魔物が多いが、あいつ……大丈夫かな……。」
ついにリッキーまでそんな事を言ってきた。
リッキーの顔を振り仰ぐと、眉間にしわを寄せ、苦しむような顔をしていた。
多分、自分の時のことを思い出したのかもしれない。
そんな俺たちに向かってセバスがにこやかな顔で「大丈夫ですよ」と声をかけた。
「だってシエル様の『お守り』がありますし、彼はネシアでの大会でもシエル様を倒して優勝しています。だから危険なのは彼ではなく、その周りにいる軍人の方だと思いますよ?」
……なるほど、そういう考えもあるよね?
ただ、兄さんのことだから自分の身を顧みずに彼らを守っていそうだ。リッキーのように。
「大丈夫だよ、この階層に送ったのはうちの部隊でもトップクラスの者だ。さっきから会ったメンバーの顔を見てきたが、多分上の階層に近いほど腕の立つ者を配置したのだろう。彼と一緒にいる4人の中には副団長には及ばないまでも、かなり多彩な魔法を使える者がいる。危険だと思えば結界を張って身を守っていることだろう。」
リーシェさんは俺たちに向かって安心させるようにそう言った。
確かにそれは真実なんだろう、リッキーが反応しないから。
ならば俺達のできることは、1つ。
できるだけたくさんの魔物を倒しながら先を進み、彼らの元へと向かうだけだ。
俺はそう心の中でスコットさんの無事を祈りながら、またもやエンカウントした魔物の集団へと向かった。
とりあえず俺達はしばらく道なりに進む。
すると俺たちの行く先に、休憩をしているのか座っている軍人の集団が見えた。
その中には一見して、スコットさんの姿はないようだった。
「どうだい、このフロアも魔物はかなり出てきているのかな?」
リーシェさんはそう言いながら、その集団へと近づく。
その声に反応したのはやはりいつも行動を共にしている魔法士団員だ。
彼は弾けるように立ち上がって、嬉しそうにこちらへと駆け寄ってくる。
「おかえりなさい、団長!早かったですね!」
「ああ、国王にも『最重要』の内容だって言って無理にでも早く謁見してもらったんだ。まぁ内容は『最重要』ってほどでもないんだが、そうまで言わないとここまで早くは戻ってこれなかっただろうから、まぁ許してもらおう。」
リーシェさんは笑いながらそんな事を言う。
「ところであの人はどうなりました?ここを出る時はかなりおかしくなっていたようですけど……。」
その団員が言っているのは多分勇者……元勇者の事だろう。
リーシェさんは苦笑いをすると「とりあえず奴はもうこちらには戻ってこれないだろう。」と伝えた。
「俺が知らなかった事もどうやら国王の耳には入っていたらしく、あいつ、かなりあくどい事をしていたようだからな。さすがに理不尽に人の命を簡単に奪うような奴は世に出してはいけないっていうのが、国王の意思だ。まぁ国王でなくともそう思うような報告内容だったよ。」
リーシェさんは真剣な顔でそんな事を言う。
……なるほど、あの時と同じで自分の思い通りにならなければ力尽くでもいうことをきかせていたんだね。
でもこれ以上被害者が出ないのであれば、世の中は少し平和になるね!
「ところで俺たちのチームリーダーはどこら辺に行ってるか分かるか?」
リッキーがスコットさんの事をその団員に聞くと、どうやらリッキーと同じく上の階段付近を徘徊して魔物討伐をしているようだ。
さすがにフィールドフロアと違って階層の広さが狭いとはいっても、戦闘少なめに駆け抜けても半日はかかる。
……まだまだ兄さんに会うのは時間がかかるね。
現在の時間はお昼の時間なんだろう。
彼らも休憩をしていると思ったら食事休憩だったようだ。
他の人達は何やら固形物をモソモソと食べては飲み物で飲み下している感じが見て取れる。
「あれで栄養は摂れるの?」
俺がそう言うと、リッキーが俺の目線を辿り「大丈夫、あれは簡単に必要栄養素が摂れるやつなんだよ、激まずだがな。」と苦笑いしながら言う。
「お前と合流する前は俺たちもあれを食べていたんだぜ?もの凄くまずいが、あれだけで半日は食事いらずで過ごせるからな。冒険者御用達なんだ。」
なるほど……日本でいう『◯◯◯◯メイト』みたいな物なんだね?味は全く違って、凄くまずいらしいけど。
でも昼時だから俺達も食べたいところだけど……さすがに俺たちの食事を彼らの目の前で普通に食べるのは気が引ける。
なので彼らにも少しお裾分けすることにした。
リッキー曰く、あの固形物は腹の中で水分と混ざるとかなり膨らむらしく、あげるならスープとかのほうが良いだろうとのことだった。
とりあえず俺はチーム用のテーブルセットを鞄から取り出し、その上に小さめの寸胴鍋を置く。
これは今朝作った中華スープだ。
それを石で作った器に盛り、彼らの所へと持っていく。
1人では持てないから、こちらに駆け寄ってきた団員さんとリーシェさんにも持ってもらったよ。
リーシェさんから彼らに「それだけだと味気ないだろ?これもどうぞ。」と言ってもらい、スープを配った後に俺とリーシェさんは皆の所へと戻る。
配った人達にはとても喜ばれて、「この味気ない食事にとってはありがたい差し入れですね」と言ってもらえたよ。
テーブルに戻ると、俺は色々なおにぎりとサラダを鞄から取りだす。サラダは朝の残りだ。
さすがにあの食事を見るといつもの食事は取り出せないよね。
俺たちも手早くおにぎりとかを食べ、その場にいる軍人さん達とお別れする。
リーシェさんは彼らにも巾着袋を手渡し、先程下の階層で説明した事を伝えた。
彼らは「それはありがたい!結構厳しい時もあったので、とても助かります!」と言って喜んでいた。
やっぱりここまで来ると流石に魔物は強いし、それが大量に押し寄せてくるときつくなるよね。
それからしばらく進んで中間地点ほどに来るとまた軍人さん達の集団に遭遇。
ここでもリーシェさんは巾着袋を渡して説明をする。
それが終わると彼らに「頑張って生き残れよ?」と声をかけ、俺たちは出発をした。
ここから先に進んで行くと、かなり頻繁に魔物の集団と出くわすことが多くなってきた。
それが何度も続くと、さすがに俺もスコットさんが大丈夫なのかとても不安になる。
エミリーさんなんか、リッキーの事を聞いてから泣きそうな顔で不安がっていた。
リリーさんはリッキーの事を聞いた時には一瞬息を呑んだが、それでも気丈に振る舞っていたよ。
やっぱり目の前に無事な姿があるからそうしていられたのだろう。
「……かなり魔物が多いが、あいつ……大丈夫かな……。」
ついにリッキーまでそんな事を言ってきた。
リッキーの顔を振り仰ぐと、眉間にしわを寄せ、苦しむような顔をしていた。
多分、自分の時のことを思い出したのかもしれない。
そんな俺たちに向かってセバスがにこやかな顔で「大丈夫ですよ」と声をかけた。
「だってシエル様の『お守り』がありますし、彼はネシアでの大会でもシエル様を倒して優勝しています。だから危険なのは彼ではなく、その周りにいる軍人の方だと思いますよ?」
……なるほど、そういう考えもあるよね?
ただ、兄さんのことだから自分の身を顧みずに彼らを守っていそうだ。リッキーのように。
「大丈夫だよ、この階層に送ったのはうちの部隊でもトップクラスの者だ。さっきから会ったメンバーの顔を見てきたが、多分上の階層に近いほど腕の立つ者を配置したのだろう。彼と一緒にいる4人の中には副団長には及ばないまでも、かなり多彩な魔法を使える者がいる。危険だと思えば結界を張って身を守っていることだろう。」
リーシェさんは俺たちに向かって安心させるようにそう言った。
確かにそれは真実なんだろう、リッキーが反応しないから。
ならば俺達のできることは、1つ。
できるだけたくさんの魔物を倒しながら先を進み、彼らの元へと向かうだけだ。
俺はそう心の中でスコットさんの無事を祈りながら、またもやエンカウントした魔物の集団へと向かった。
335
あなたにおすすめの小説
オレの異世界に対する常識は、異世界の非常識らしい
広原琉璃
ファンタジー
「あの……ここって、異世界ですか?」
「え?」
「は?」
「いせかい……?」
異世界に行ったら、帰るまでが異世界転移です。
ある日、突然異世界へ転移させられてしまった、嵯峨崎 博人(さがさき ひろと)。
そこで出会ったのは、神でも王様でも魔王でもなく、一般通過な冒険者ご一行!?
異世界ファンタジーの "あるある" が通じない冒険譚。
時に笑って、時に喧嘩して、時に強敵(魔族)と戦いながら、仲間たちとの友情と成長の物語。
目的地は、すべての情報が集う場所『聖王都 エルフェル・ブルグ』
半年後までに主人公・ヒロトは、元の世界に戻る事が出来るのか。
そして、『顔の無い魔族』に狙われた彼らの運命は。
伝えたいのは、まだ出会わぬ誰かで、未来の自分。
信頼とは何か、言葉を交わすとは何か、これはそんなお話。
少しづつ積み重ねながら成長していく彼らの物語を、どうぞ最後までお楽しみください。
====
※お気に入り、感想がありましたら励みになります
※近況ボードに「ヒロトとミニドラゴン」編を連載中です。
※ラスボスは最終的にざまぁ状態になります
※恋愛(馴れ初めレベル)は、外伝5となります
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
追放されたけど実は世界最強でした ~元下僕の俺、気ままに旅していたら神々に愛されてた件~
fuwamofu
ファンタジー
「お前なんか要らない」と勇者パーティから追放された青年リオ。
しかし彼は知らなかった。自分が古代最強の血筋であり、封印級スキル「創世の権能」を無意識に使いこなしていたことを。
気ままな旅の途中で救ったのは、王女、竜族、聖女、そして神。彼女たちは次々とリオに惹かれていく。
裏切った勇者たちは没落し、リオの存在はやがて全大陸を巻き込む伝説となる――。
無自覚にチートでハーレムな最強冒険譚、ここに開幕!
異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる