異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第6章 王都近くのダンジョン編

さあ、スノービークへ帰ろう! 3

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かなりの数の魔物の集団を俺たちは討伐しながら前へと進む。

気のせいだとは思うが……前に進む度に強い魔物が出てきている気がして、徐々に不安が増していく。

「……なんだか魔物の量がめちゃくちゃ多くね?」

リッキーが顔を顰めてそう言った。

……それは確かに、俺も思った。

この先でスコットさん達が魔物討伐しているにしては魔物の量が多すぎる。

一体、この先で何が起こっているんだろう?



それから魔物を倒しながらさらに先に進む。

すると、魔物の荒々しい吠え声や何かをガンガンと叩きつけるような音が聞こえてきた。

急いで向かう途中から、大量の魔物が辺り一面を占拠していて前に進めなくなった。

どうやら叩く音はかなり前方の方から聞こえているようだ。

「……なるほど、何らか原因があって結界に閉じこもっているのかもしれないね。あのガンガン叩く音はたぶん結界を叩いている音なんだと思うよ。」

その魔物の集団を見て、リーシェさんはそう言った。

確かにそれは考えられるね。

この大量の魔物を処理しきれなくなって安全のために閉じこもった……っていうところだと思う。

とりあえず俺たちは手分けをして大量の魔物を屠っていく。……何だかあの時みたいだね?

あの時と違うのは皆の強さと俺が作ったネックレスのお守りがある事だが、それによってかなりの違いが出ている。

あの時は俺が結界を張ってその中からの攻撃だったが、今はそこまでしなくてもみんな戦えている。

多少切りつけられても、瞬時に治してくれるから怪我を気にせずに戦えるのだ。

もちろん、それは俺にも言える。

俺も怪我は気にせず手当たり次第に斬り捨てて、先へと進もうとしている。



しばらくすると、大量の魔物でできた壁の向こう側に薄っすらと虹色に見える薄い膜が見えた。

多分、あれがリーシェさんの言う結界なんだろう。


その後かなり長い時間戦って、ものすごい大量にいた魔物をほぼドロップ品へと変えた。

ちなみにそれを拾っているのはとてもとても小さな子犬に見えるゼフィアだったりする。

あの子は何故かそういう物がおもちゃにでも見えるのか、実はこのメンバーだけになった時限定で今までも偶にリリーさんの懐から飛び出て一緒に集めてくれていたのだ。



その場にいた大量の魔物を駆逐した頃、もう安全と思ったのか結界を解除して中にいた人達が出てきた。

その中にはスコットさんもいて、苦笑いをしながらこちらに歩いてくる。……よかった、無事で!

「ありがとう、助かったよ。最初はなんとか俺も頑張って倒していたんだが……急に捌ききれない程の魔物が湧いてな。一緒にいた魔法師団員の1人が結界を張るから急いで来てくれと言ったから結界の中に入ったは良いんだが、どんどんと魔物が増えていってどうにもならなくなってしまったんだよ。どうしたものか……と思っていた時に、お前達が来てくれたんだ。ホント、助かったよ。」

スコットさんはすまなそうな顔で俺たちに向けてそう言った。

「いや、良いんだよ、無事ならそれで。俺たち、ここに来るまでに魔物の量が増えていたから『もしかすると……』って最悪な結果も考えたりもしたんだぜ?シエルのくれた『アレ』があるのにそれはないとは思っていたが、可能性はゼロじゃないからな。今だから言えるが、俺も危なかった事があったからさ。」

苦笑いしたリッキーもそんな事を急に言い出した。

……えっ、そんな事は一言も言わなかったじゃん!

でも、そっかぁ……魔法の内容もちょっと考えないとならないかもなぁ。

そこはリッキーに詳しくリサーチしてから魔法を構築しなきゃだな、うん。

俺はそんな事を心の中で決めると、それを読んだのかリッキーがこちらを見て「分かった、あとで話し合おう」と言ってきた。

頼むよ?これからの旅に必要なことだからね!



「さて、このメンバーの中には結界を張れるものがいるけれども、今回のように緊急で長時間張り続けるのは魔力が続かない可能性もある。だから下の階層やこの階層でも配っていたんだけど……ここは特に必要な感じだね。」

苦笑いをしたリーシェさんはそう言って、1人の軍人さんを見た。

多分この人が結界を張った人なんだろう。

「はい、そうですね。多分彼が抜けると大幅な戦力低下が見込まれますので、彼らと別れてそのまま我々のチームに入ってもらえますか?」

リーシェさんと目線を合わせたその人は、そんな事を言う。

リーシェさんはかなり考えていたが「彼らを見送りに行ってから考えるよ」と返答した。

「ここからなら上に上がってフロアボスを倒したほうが出るのに早いかな?」

リーシェさんは誰にともなくそう呟く。

そうなの?その方が早いの?

ともかく、今夜はこの近くでしっかりと休まないと、明日からのダンジョン脱出計画に響くかもしれない。


……というわけで、この辺で早いけど休む事になった。

この階層の他の場所にいる人たちにはリーシェさんが転移で呼びに行った。

なのでその間に俺達は敵を倒してスペースを確保すると、土魔法で壁を作る以外の支度を始める。


さあ、しっかり休める場所を作らないとね!
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