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第6章 王都近くのダンジョン編
よし、最後の仕事だね! 2
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2階層へと上がると階段付近には魔物はいなかったが、少し離れたところで軍人さんが戦っているのが見えた。
……もしかして1階層よりもこっちの方が厳しいのかな?
俺たちも急いでその戦闘へと加わるために駆け寄る。
「手助けに来たよ!どうだい?けが人はこのフロアでは出ているのかな?」
リーシェさんが代表して軍人さん達に声をかける。
ここはやはり同じ軍所属のトップからの方が要らぬ不信感を与えなくていいだろう。
するとその声を聞いた軍人さん……多分服装から魔法師団の人から安堵の声が聞こえた。
「助かりました、リーシェ団長!結構押され気味だったんです!何とかここまでは死守できましたが、奥の方ではもっと大量にいるようで。すみません、情けなくて……。」
その人は相当参っているのか、最後の方では戦いながら涙ぐんでしまった。……危ないから俺たちに任せていいよ?
「さあ、シエルくん。今聞いたようにひどい有様らしいから、さっき使った魔法をこのフロアでも使ってくれないかな?頼むよ。」
リーシェさんが俺に向かってすまなそうな顔でそう頼んでくる。
俺は1つ頷くと1階層でも使った魔法を展開し、ぶっ放した。
今回は奥の方まで隅々行けるように魔力多めでイメージもしっかりしたよ!
俺がその魔法を使うと、通路の奥まで続く目の前の魔物の群れは一気にドロップ品へと変わり、先程までの殺伐とした雰囲気が嘘のように静かになっていった。
それを見たこのフロアの防衛に当たっていた軍人さん達は口を開けて唖然としている。……これはしばらく戻ってこないな。
「流石だねぇ。これでこのフロアも殆どは駆逐できたかな?」
リーシェさんのその言葉で軍人さんの1人がハッとしたように振り向いた。
「団長っ!今の魔法を使った事によって奥の方にいる仲間が危険なのでは!?魔物と一緒に巻き込まれてしまいます!」
焦ったようにそう言う軍人さんに対して、リーシェさんは苦笑いをした。
「大丈夫だよ、シエルくんが使う魔法はちゃんとそこら辺は制御されているから。彼はね、『特別』なんだよ。」
「特別……ですか?」
「あぁ、『特別』なんだ。詳しくはいえないけど、私の父が教えた子だからね。父譲りの魔法の使い方を学んでいるから、君たちのような使い方とは考え方から違うんだ。」
リーシェさんがそう言うと、ようやくその軍人さんは納得してくれたようだ。
「じゃあ俺達は治療が必要な人がいるかもしれないので先に行きますね!」
俺はそう言うと結界に関してはリーシェさんに任せ、仲間と一緒に先を急ぐ。
索敵魔法を頼りにしばらく進むと、次の軍人さん達の集団が座り込んでいた。
皆一様にぐったりとしていて、中にはやはり腕の欠損している者や足をひどく損傷していて横になっている者もいた。
やはりこちらの方が被害が酷いみたいだ。
「大丈夫ですか?俺達はリーシェさんと一緒に皆さんを助けに来た冒険者です。リーシェさんは後から来ますが、俺達は先に貴方達の治療をしに来ました。」
スコットさんがそう軍人さん達に声をかけると、みんなひどく憔悴した顔でこちらを見てきた。
……なかなか酷い戦闘だったんだろうな。
俺は彼らを重傷者から順番に治療していく。
彼らは自分の傷が癒えていき、無くなってしまった腕も元に戻ると徐々に驚きの表情になり、終いには泣き出す者もいた。
「ありがとうございましたっ!複数の魔物に取り押さえられて腕を魔物に食いちぎられた時はもう人生が終わったと思ったんです。でもその時、下の階層の方から凄い魔法が通っていったんです。おかげでここにいる皆は命拾いしたんです!治療をしてもらい、こうしてまた生きていられる……本当に、本当に、ありがとうございましたっ!」
その軍人さんも泣きながら治療した俺に「ありがとう」を繰り返し言ってくる。
そっか、かなりギリギリの状態だったのか……。
そうなると3階層、4階層なんてどうなんだろう?
流石に5階層は広いから大丈夫だと思うけど。
俺がそんな事を考えていると、リッキーが「ほら、早く向かおう!このフロアにもまだいるんだから」と言って先を促してきた。
……そうだね、今は俺たちは立ち止まってはいられない。
「じゃあ俺たちは先に向かいます。リーシェさんにもそう伝えておいてください。」
「分かりました。私達が言うのも変ですが、お気をつけて!」
そう言ってくれた軍人さんに別れを告げると、また索敵魔法を頼りに次の軍人さん達を探す。
次に軍人さんたちに会ったのは階段のすぐ間際で、これまた皆、疲れた顔をしていた。
でもさっき会った人達とは違ってまだ少し余裕があったようで、大怪我や欠損している人はいなかった。
なのでさっさと治療をすると、3階層へと向かう事にする。
「リーシェさんがもしかすると後から来るかもしれませんが、先に上の階に行っていると伝えてください。」
その場にいる軍人さんにはそれだけをお願いし、俺たちは3階層への階段を駆け上った。
……もしかして1階層よりもこっちの方が厳しいのかな?
俺たちも急いでその戦闘へと加わるために駆け寄る。
「手助けに来たよ!どうだい?けが人はこのフロアでは出ているのかな?」
リーシェさんが代表して軍人さん達に声をかける。
ここはやはり同じ軍所属のトップからの方が要らぬ不信感を与えなくていいだろう。
するとその声を聞いた軍人さん……多分服装から魔法師団の人から安堵の声が聞こえた。
「助かりました、リーシェ団長!結構押され気味だったんです!何とかここまでは死守できましたが、奥の方ではもっと大量にいるようで。すみません、情けなくて……。」
その人は相当参っているのか、最後の方では戦いながら涙ぐんでしまった。……危ないから俺たちに任せていいよ?
「さあ、シエルくん。今聞いたようにひどい有様らしいから、さっき使った魔法をこのフロアでも使ってくれないかな?頼むよ。」
リーシェさんが俺に向かってすまなそうな顔でそう頼んでくる。
俺は1つ頷くと1階層でも使った魔法を展開し、ぶっ放した。
今回は奥の方まで隅々行けるように魔力多めでイメージもしっかりしたよ!
俺がその魔法を使うと、通路の奥まで続く目の前の魔物の群れは一気にドロップ品へと変わり、先程までの殺伐とした雰囲気が嘘のように静かになっていった。
それを見たこのフロアの防衛に当たっていた軍人さん達は口を開けて唖然としている。……これはしばらく戻ってこないな。
「流石だねぇ。これでこのフロアも殆どは駆逐できたかな?」
リーシェさんのその言葉で軍人さんの1人がハッとしたように振り向いた。
「団長っ!今の魔法を使った事によって奥の方にいる仲間が危険なのでは!?魔物と一緒に巻き込まれてしまいます!」
焦ったようにそう言う軍人さんに対して、リーシェさんは苦笑いをした。
「大丈夫だよ、シエルくんが使う魔法はちゃんとそこら辺は制御されているから。彼はね、『特別』なんだよ。」
「特別……ですか?」
「あぁ、『特別』なんだ。詳しくはいえないけど、私の父が教えた子だからね。父譲りの魔法の使い方を学んでいるから、君たちのような使い方とは考え方から違うんだ。」
リーシェさんがそう言うと、ようやくその軍人さんは納得してくれたようだ。
「じゃあ俺達は治療が必要な人がいるかもしれないので先に行きますね!」
俺はそう言うと結界に関してはリーシェさんに任せ、仲間と一緒に先を急ぐ。
索敵魔法を頼りにしばらく進むと、次の軍人さん達の集団が座り込んでいた。
皆一様にぐったりとしていて、中にはやはり腕の欠損している者や足をひどく損傷していて横になっている者もいた。
やはりこちらの方が被害が酷いみたいだ。
「大丈夫ですか?俺達はリーシェさんと一緒に皆さんを助けに来た冒険者です。リーシェさんは後から来ますが、俺達は先に貴方達の治療をしに来ました。」
スコットさんがそう軍人さん達に声をかけると、みんなひどく憔悴した顔でこちらを見てきた。
……なかなか酷い戦闘だったんだろうな。
俺は彼らを重傷者から順番に治療していく。
彼らは自分の傷が癒えていき、無くなってしまった腕も元に戻ると徐々に驚きの表情になり、終いには泣き出す者もいた。
「ありがとうございましたっ!複数の魔物に取り押さえられて腕を魔物に食いちぎられた時はもう人生が終わったと思ったんです。でもその時、下の階層の方から凄い魔法が通っていったんです。おかげでここにいる皆は命拾いしたんです!治療をしてもらい、こうしてまた生きていられる……本当に、本当に、ありがとうございましたっ!」
その軍人さんも泣きながら治療した俺に「ありがとう」を繰り返し言ってくる。
そっか、かなりギリギリの状態だったのか……。
そうなると3階層、4階層なんてどうなんだろう?
流石に5階層は広いから大丈夫だと思うけど。
俺がそんな事を考えていると、リッキーが「ほら、早く向かおう!このフロアにもまだいるんだから」と言って先を促してきた。
……そうだね、今は俺たちは立ち止まってはいられない。
「じゃあ俺たちは先に向かいます。リーシェさんにもそう伝えておいてください。」
「分かりました。私達が言うのも変ですが、お気をつけて!」
そう言ってくれた軍人さんに別れを告げると、また索敵魔法を頼りに次の軍人さん達を探す。
次に軍人さんたちに会ったのは階段のすぐ間際で、これまた皆、疲れた顔をしていた。
でもさっき会った人達とは違ってまだ少し余裕があったようで、大怪我や欠損している人はいなかった。
なのでさっさと治療をすると、3階層へと向かう事にする。
「リーシェさんがもしかすると後から来るかもしれませんが、先に上の階に行っていると伝えてください。」
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