異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第7章 新しい出来事

無事に入学できました!

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とりあえず俺たちは入学手続きを無事に終わらせ、玄関へと向かう。

「……お前達、なんか俺の時と違ってかなり大変そうだな。まぁ……目立たなければ目をつけられることもないから気をつけろよ?……って、シエルには無理か。お前の場合、見た目からして目立つもんな。王女に目をつけられなければ良いが、まぁそれも無理だろうな。……どうせなら実力を見せつけるか?いや、そうなると傲慢王女がシエルを貴族にしろと王に言って無理やり婚約を結びかねないか?いや、それなら無理やり取り込んでこようとしたら俺たちのチーム名を出させたほうが……って、ガキだからその辺聞いてない可能性もあるか。どうするかな……。」

リッキーはそう言ってため息をつく。

最後の方は何言ってるのかわからない声でブツブツ呟いていた。

……俺だってため息つきたいよ。

この歳でまた学校に通うことになるとは思ってもみなかったが、この世界のことを学ぶいい機会だと思っていたのに……。

実力を見せれば王子、王女に目をつけられるなら実力を見せなきゃ良いんだけど、俺の場合、見た目からして絡まれそうなんだよなぁ。

「……お前、大変だな。俺達は普通で良かったよ。」

ミストさんがそう言って苦笑いをすると、フォグさんまで「僕、君とは離れて過ごそうかな。」なんて言ってきた。……ひ、ひどいっ!



そんなやり取りをしながら玄関へと向かって校舎の外へと出ると、そこにはいかにも「the高位貴族」って感じの馬車が停まっていた。……な、なんか嫌な予感がする。

今にもドアを開けそうな御者がいたので、リッキーは足早に壁伝いに玄関から馬車乗り場へと移動した。

俺は思わず馬車から見えない位置へと隠れ、そんな俺を隠すようにミストさんが俺の横に来てくれた。ありがとう!

その時、馬車のドアから背の高いほっそりとした体型の少年が出てきた。

リッキーはその段階で立ち止まり、馬車の方へと顔を向けて頭を軽く下げる。

俺達3人も慌ててそれに倣う。

出てきた彼は少し長めの金髪を後ろで束ね、整った顔に金縁眼鏡をかけて「いかにも優秀です」というような雰囲気を醸し出している。

たがその表情は冷たい印象ではなく、人懐っこい感じだ。

その彼が馬車から降りるとドアへと手を差し伸べた。

その手を取り降りてきたのは、彼と同じ色の金髪をした華奢な少女だった。

彼女は先に降りた少年よりも豪奢な服装をしていて、整った顔の表情からは勝ち気な性格が滲み出ているようだ。

……なるほど、もしかするとこの2人が第二王子と第一王女なのかもしれない。


2人は馬車から降りるとその場で立ったまま、後から来た別な馬車が停まるのを待っている。

その馬車からは先に初老の執事っぽい男性が降りてきて、その後にこれまた豪華な服装の大柄な少年?が降りてきた。少年……じゃないのかな?体格良いし?

彼は2人とは違った精悍な印象の顔だが、その表情からは王女と同じく傲慢さが感じられる。

いかにも「俺は偉いんだぞ?」的な感じで俺たちの方を見ているのだ。

その3人が揃って執事の先導で校舎へと入る。

……良かった、この段階で絡まれなくて。

俺たちはホッと息をつき、足早にその場を立ち去った。




「なぁ、玄関にいた4人組、誰だか知っているか?」

3人いる王族の一人、第一王子のセインが執事として3人に付き従っているクリスに向かってそう聞いた。

どうやらセインはしっかりとリッキー達のほうを見ていたようだ。

執事の方もしっかりと4人の顔を覚えていたようで、真剣な顔で頷いている。

「ええ、1人だけはお顔を存じ上げております。」

「そいつは誰だ?」

「あの4人の中で一番年上の方でございます。彼はこの国の北の辺境伯のご子息で、ご自身はBランク冒険者『スノーホワイト』のメンバーのお一人でございます。」

それを聞いたセインは「どこかで聞いた名だな……。」と言って眉間にしわを寄せて考え出した。

セインが考え出すと、クリスは「さて、セイン様は思い出すことがお出来になりますでしょうかねぇ?」とくすくす笑う。

彼は「この前、私と一緒に盗み聞きしていたことなんですがねぇ?」と肩をすくめて言った。
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