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第8章 国立学校編
模擬試合 3
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「シエルも準備はできたか?」
スコットさんが俺の横に立ち、そう聞いてきた。
「ああ、大丈夫。いつでもできるよ!」
俺の返事を聞いたスコットさんは、こちらを見ていたマール先生に頷いて合図を送った。
「さて次の試合の準備ができたようなので、早速始めます。この試合はシエル君と臨時講師のスコットの対戦です。シエル君は2連戦ですが、先ほどの疲れは無さそうなので大丈夫でしょう!」
マール先生はそう言うと、リッキーを見てニヤニヤとする。
それを見てリッキーは、ようやく機嫌が治っていたのにまたムッとした顔になった。……先生、まだそっとしておいてやって!
「では……始め!」
俺たちはマール先生の試合開始の合図で一気に詰め寄る。
まずはリッキーの時と同じく軽いジャブ……といきたかったが、流石にスコットさんの剣ではリッキーの時と同じくは振れないので速さはスコットさんに合わせたが……思ったよりは速いね?
強化魔法でも使っているのかな?
少しの間そうやって剣の打ち合いをしていたが、先に仕掛けてきたのはスコットさんの方だった。
それまでずっと受け身だったのが攻めに転じる。
俺が軽く打ち下ろしてきた刀を下段から上に向かって振り払うと、バランスを崩した俺に向かって剣を横薙ぎに振る。
俺は慌てて後ろに飛び退き、少し距離を取る。
するとスコットさんが素早く距離を詰めてきて、上段から斜めに振り下ろしてきた。
俺は慌てて刀で受け止めたが、剣の重さとスコットさんの力の強さに少し押され気味だ。
これじゃあさっきのリッキーみたいだと思い、俺はある程度耐えたら思い切り力を込めて押し返す。
そしてそのまま横へと飛び退き、その場にスコットさんの剣が地面へと叩きつけられる。
「……なるほど、お前……ネシアの時よりかなり力が強くなったな。俺とは力負けを全くしなくなったし、これじゃあリッキーが苦戦するわけだ。」
剣を改めて肩に担ぎ直したスコットさんは、そんな事を言って苦笑いをする。
「……さて、第2ラウンドいくとしようか。」
そう言って剣を中段に構えると、ニヤリと笑う。
先ほどと同じく、スコットさんの方から距離を詰めて斬りかかってきた。
これはまだ軽い攻撃だったので、次々来る斬撃を刀で受け流したり避けていく。
俺達のその様は、まるで『剣の舞』を踊っているかのようだ。
そうして何回目かの斬撃を後方に避けた瞬間、スコットさんは横薙ぎをした後の剣筋を変え、下段から切り上げる斬撃を振った。
その瞬間、スコットさんの剣から光の刃が飛んで来たが……自分で想定していなかったものなのか、その光の刃は観客席のほうへと飛んでいく。
それを見た観客からは恐怖の叫び声が上がった。
「しまった……!!」
スコットさんは焦った声でそう叫んだ。
俺は慌ててその刃の向かう先に転移をし、俺も刀から魔力弾を飛ばす要領で刀を振り下ろした。
俺の刀から出た光の刃はスコットさんの剣から飛んできた光の刃にぶち当たり、相殺して消え去った。
……いやぁ~、危なかったね!
俺はホッと息を吐くと、すぐにスコットさんのいる所へと転移で戻る。
「すまなかったな、まさかまた剣から魔力の塊が飛ぶとは思ってなかったんだよ。」
スコットさんは俺が戻ってくるとそう言って、謝ってきた。
俺は「大丈夫、最悪は俺の結界が何とかしてくれたかもしれないけど。」と言って安心させたが『両方とも俺の魔力で作られているからどうなるのかわからない』っていうのが、実は俺の本音だった。
だからこそ俺は慌てて転移をして相殺したのだ。
とりあえず少しの間その場が静まりかえってしまったが、改めて試合を続行する。
暫くは様子見で2人とも軽くしか斬り合わなかったが、とりあえずいくら斬り合ってもまた同じことになる様子はなかった。
……やはり重ねがけはしないで、1回の魔力コーティングだけにしておけば問題はないのかもしれない。
その事に安心した俺達は、改めて真剣に試合に臨む。
……そうはいってもやはり気になるのか、スコットさんの剣は多少精度に欠けた。
それに『沖家の当主のみにしか伝えられない技』は、また魔力の塊が出るのが気になるのか封印されてしまった。
そうなってくると、長い時間重い大剣を振り続けているスコットさんに敗色の気配が漂う。
流石に持久力と体力、力のあるスコットさんでも、徐々にだが息が上がり始め、剣を振るう速度も遅くなっている。
「……そろそろ俺の体力も限界が近そうだな。」
スコットさんは肩で息をつきながらボソリとそう呟く。
するとスコットさんから「武器を変えても良いか?」と聞いてきたのでもちろん了承する。
改めて出してきた武器は俺のと同じくらいの刀身の剣で、重さはかなり軽くなっただろう。
……あれ?
スコットさん軽く素振りしているけど、かなり速くない?
もしかして……重石をつけて試合していた的なハンデで戦っていた?
それに……あれは魔力コーティングをしていないから、遠慮なく『沖家の当主』としての力を振るえるんじゃ?
やばい……もしかして追い込まれたのは俺のほうたったりして!?
スコットさんが俺の横に立ち、そう聞いてきた。
「ああ、大丈夫。いつでもできるよ!」
俺の返事を聞いたスコットさんは、こちらを見ていたマール先生に頷いて合図を送った。
「さて次の試合の準備ができたようなので、早速始めます。この試合はシエル君と臨時講師のスコットの対戦です。シエル君は2連戦ですが、先ほどの疲れは無さそうなので大丈夫でしょう!」
マール先生はそう言うと、リッキーを見てニヤニヤとする。
それを見てリッキーは、ようやく機嫌が治っていたのにまたムッとした顔になった。……先生、まだそっとしておいてやって!
「では……始め!」
俺たちはマール先生の試合開始の合図で一気に詰め寄る。
まずはリッキーの時と同じく軽いジャブ……といきたかったが、流石にスコットさんの剣ではリッキーの時と同じくは振れないので速さはスコットさんに合わせたが……思ったよりは速いね?
強化魔法でも使っているのかな?
少しの間そうやって剣の打ち合いをしていたが、先に仕掛けてきたのはスコットさんの方だった。
それまでずっと受け身だったのが攻めに転じる。
俺が軽く打ち下ろしてきた刀を下段から上に向かって振り払うと、バランスを崩した俺に向かって剣を横薙ぎに振る。
俺は慌てて後ろに飛び退き、少し距離を取る。
するとスコットさんが素早く距離を詰めてきて、上段から斜めに振り下ろしてきた。
俺は慌てて刀で受け止めたが、剣の重さとスコットさんの力の強さに少し押され気味だ。
これじゃあさっきのリッキーみたいだと思い、俺はある程度耐えたら思い切り力を込めて押し返す。
そしてそのまま横へと飛び退き、その場にスコットさんの剣が地面へと叩きつけられる。
「……なるほど、お前……ネシアの時よりかなり力が強くなったな。俺とは力負けを全くしなくなったし、これじゃあリッキーが苦戦するわけだ。」
剣を改めて肩に担ぎ直したスコットさんは、そんな事を言って苦笑いをする。
「……さて、第2ラウンドいくとしようか。」
そう言って剣を中段に構えると、ニヤリと笑う。
先ほどと同じく、スコットさんの方から距離を詰めて斬りかかってきた。
これはまだ軽い攻撃だったので、次々来る斬撃を刀で受け流したり避けていく。
俺達のその様は、まるで『剣の舞』を踊っているかのようだ。
そうして何回目かの斬撃を後方に避けた瞬間、スコットさんは横薙ぎをした後の剣筋を変え、下段から切り上げる斬撃を振った。
その瞬間、スコットさんの剣から光の刃が飛んで来たが……自分で想定していなかったものなのか、その光の刃は観客席のほうへと飛んでいく。
それを見た観客からは恐怖の叫び声が上がった。
「しまった……!!」
スコットさんは焦った声でそう叫んだ。
俺は慌ててその刃の向かう先に転移をし、俺も刀から魔力弾を飛ばす要領で刀を振り下ろした。
俺の刀から出た光の刃はスコットさんの剣から飛んできた光の刃にぶち当たり、相殺して消え去った。
……いやぁ~、危なかったね!
俺はホッと息を吐くと、すぐにスコットさんのいる所へと転移で戻る。
「すまなかったな、まさかまた剣から魔力の塊が飛ぶとは思ってなかったんだよ。」
スコットさんは俺が戻ってくるとそう言って、謝ってきた。
俺は「大丈夫、最悪は俺の結界が何とかしてくれたかもしれないけど。」と言って安心させたが『両方とも俺の魔力で作られているからどうなるのかわからない』っていうのが、実は俺の本音だった。
だからこそ俺は慌てて転移をして相殺したのだ。
とりあえず少しの間その場が静まりかえってしまったが、改めて試合を続行する。
暫くは様子見で2人とも軽くしか斬り合わなかったが、とりあえずいくら斬り合ってもまた同じことになる様子はなかった。
……やはり重ねがけはしないで、1回の魔力コーティングだけにしておけば問題はないのかもしれない。
その事に安心した俺達は、改めて真剣に試合に臨む。
……そうはいってもやはり気になるのか、スコットさんの剣は多少精度に欠けた。
それに『沖家の当主のみにしか伝えられない技』は、また魔力の塊が出るのが気になるのか封印されてしまった。
そうなってくると、長い時間重い大剣を振り続けているスコットさんに敗色の気配が漂う。
流石に持久力と体力、力のあるスコットさんでも、徐々にだが息が上がり始め、剣を振るう速度も遅くなっている。
「……そろそろ俺の体力も限界が近そうだな。」
スコットさんは肩で息をつきながらボソリとそう呟く。
するとスコットさんから「武器を変えても良いか?」と聞いてきたのでもちろん了承する。
改めて出してきた武器は俺のと同じくらいの刀身の剣で、重さはかなり軽くなっただろう。
……あれ?
スコットさん軽く素振りしているけど、かなり速くない?
もしかして……重石をつけて試合していた的なハンデで戦っていた?
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