異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第8章 国立学校編

ライトニングが仲間になった!

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「とりあえず……まずはにぃにとコイツが契約を結ぶことを最優先にしないと。それからコイツの部下を呼ぶことにしよう。」

ユーリはそう呟くと、ライトニングに俺の額に自分の額を当てろと指示をする。

ライトニングは素直に俺のそばに寄り、コツンと俺の額に頭をぶつけてきた。

その瞬間、辺りに青白い光が迸る。

それは一瞬で消えたが、ライトニングにはユーリ達と同じ模様がその小さな額に刻まれていた。

「これでにぃにとライトニングの契約は完了したね。お次はライトニングの部下だけど……これは君が普通に呼べば良いよ。君はもう聖剣という牢獄から解放されて全ての能力が使えるようになっているのだから簡単だよ。」

ユーリはライトニングにそう言って、自分で部下を呼ぶよう促す。

『そっか、もう呼べるんだ!じゃあ呼んでみるな!』

ライトニングはそう言って、目の前の空間に魔法陣を出現させた。

そしてなにやらよくわからない言語で呪文らしきものを唱えると、その魔法陣が光を放ち始める。


『我の眷属「シャイン」、「レイ」、「ルーシ」よ!我の声が聞こえたなら、我の前に現れよ!』


ライトニングが大きな声でそう叫ぶと、魔法陣の光がいっそう強くなり、部屋中に光が満ちる。

俺は目も開けていられないほどの輝きで目を瞑っていたが、その光が止んで目を開けると、魔法陣があった場所にはライトニングみたいな精霊が3人?浮かんでいた。

それぞれ空中で片膝をついて頭を垂れている。

……えっ、お前って本当は偉かったの?


『我らが主様、無事に刑期を終えられたようですな。我ら共にこの日を待ちわびておりました。』

代表して真ん中にいた精霊がそんな事を言う。

……なるほど、ライトニングが悪い事をして聖剣に封じられていた事は知られているんだね?

そんな3人を見てライトニングは嬉しそうだ。


やはり仲間が側にいるというのは、気の遠くなるほどの年月をたった1人で過ごさざるをえなかった彼にとっては何とも言えないほどの幸せなんだろう。

『勇者』と行動できても会話もできず、ただ「物」として扱われているのだから、とても明るくておしゃべりな彼にとってはこの上ない『罰』となっていたはずだ。

……まぁ、もしかすると彼は『勇者』と一緒に行動できていただけでも嬉しかったのかもしれないけれども。



『君たちにここに来てもらったのは、俺の代わりにこの国の守護を頼みたいからなんだ!』

ライトニングがそんな事を言った瞬間、3人は顔を見合わせ、そそくさと帰ろうとしはじめた。

『おい!なんで帰ろうとするんだ!』

『いえ……この国の守護をするってことはですね、「自分の代わりに聖剣に封じられろ」ということですよね?我らは別に罪を犯していませんので、代わりに封じられるのはごめんです!』

『……。』

まさかの部下からの『拒否』にショックを隠せないライトニング。……そんな悲壮感を出さなくても良いんじゃない?

「いや、君たちには別に『彼の代わりに再建に封印されろ』というわけじゃないんだ。彼が聖剣から解放されたことでこの国の守護が手薄になるから、何らかの方法で防衛面を保てと言ったんだ。そしたら君たちを召喚する事になったわけ。」

ユーリがショックを受けて固まっているライトニングの代わりに呼び出した事情を3人に話してあげる。

すると3人は『主のかわりに聖剣に封じられる』訳じゃないと分かったことでかなり安心したようだ。

『それでしたら良いのです。それで……この国の守護を代わってほしいとの事ですが、主は一体この後どうすることになっているんですか?』

先ほどから代表して話している精霊がそう聞いてきた。

先に名前を聞いてみると、彼の名前は『レイ』というらしい。

その彼の右隣が『シャイン』、左隣が『ルーシ』なんだそうな。

「彼……ライトニングは僕の相棒のにぃにと契約をしたから、このまま僕達と行動を共にすることになる。それが彼を聖剣から解き放つ時の約束だからね。君たちは交代でこの国……特にこの王都を守ってもらいたいんだ。本来はこいつが話せば良いんだけど……。」

ユーリがそう言ってライトニングを見る。

当のライトニングはテーブルの上に移動してしゃがみ、足元で『のの字』を書いていじけていた。……お前なぁ……。


それを見た3人は深い溜息をつくと、ライトニングのもとへと向かった。

『我が主よ。先ほどは我々の早とちりで酷いことを言ってしまったようで、申し訳ありませぬ。我々を呼び出した詳しい事情を彼に聞かせてもらいましたが、そういう事でしたら協力を致しましょう。我々3人が協力すれば広範囲の守護を授けることは可能でしょう。主は契約をなされた方の力になってあげてください。』

レイがいじけているライトニングの肩をポンと叩き、そんな事を言う。

するとライトニングはまるで花が咲き始めるかのごとくに、シュンとした暗い顔からぱぁっとした明るい笑顔へと表情を変える。

『あリがとう、みんな!俺、頑張るよ!だからたまには俺の所に遊びに来いよ!待ってるからな!』

『はい、我々も急いで守護の魔法陣を構築し、あちこちを見回った後は合流したいと思います。』

ライトニングと3人の精霊は互いに固い握手をして約束をしたようだ。


……なんだかこの先、この精霊たちも合流するフラグがたったよねぇ……?
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