7 / 24
7
しおりを挟む
えっ、ディートハルトから!?
私はあわてて手紙を開いた。
『愛しいアーシュへ
アーシュ元気にしてる?
なかなか会えず、寂しい思いをさせてしまって申し訳ない。
夜はちゃんと寝てる?魔道具作りに没頭してご飯をぬいてない?
ちゃんと夜は寝て、ご飯もしっかり食べるんだよ。
一週間後に王家主催の夜会があるね。ぜひ、エスコートさせてほしい。
ドレス一式送らせてもらうね。(きっと君の事だから、仕事に熱中してドレス注文してないだろうから)
では夜会で。アーシュのドレス姿楽しみにしてるよ。
君のディーより』
うわぁ……、全てバレてる……。実は監視されてる……? 私は周りをキョロキョロ見てしまった。
やっぱり、騎士団が忙しくても出席するのね。
一番大きな箱を開けてみる。
黒と赤を基調にした豪華なドレスだった。レースや刺繍、スパンコールにビジューと、眩しいくらいに装飾が施されていた。
こんな豪華なドレス着た事ないわ……。いったいいくらかかったのかしら……。
途中まで計算して、怖くなって止めた。
小さい箱を開けるとネックレスと、ブローチが入っていた。
翡翠色の宝石だった。これは社交界ではやっている、お互いの瞳の色ってやつね。
ちょっと恥ずかしいなぁ……。
夜会……中止にはならないわよね……。
でも、私のサイズなんでわかったんだろう……。まぁ、深く考えるのはやめよう……。
◇◇◇
あれから仕事をしていたらあっという間に夜会当日になった。
普段侍女はいないため、女性のコンシェルジュに手伝ってもらった。
社員寮の玄関口の扉を開くと、そこには光沢のある黒と赤のタキシードに身を包んだ、ディートハルトが待っていてくれた。
「アーシュ!」
ディートハルトの笑顔が満開で、私までつられて笑顔になってしまった。
「すごくきれいだね!」
「ありがとう……」
ディートハルトにエスコートされながら、王宮の会場まで歩く。
社員寮から会場まで徒歩5分だが、ヒールが高くいつものように歩けなかった。
「ちゃんと会うのは3年ぶりだね」
「そうね」
3年ぶりに会うディートハルトは、肌の色が焼けていて少し男らしく感じた。
背はもともと高かったが、さらに筋肉がついて屈強な騎士団員という感じだ。
正装姿、なんてかっこいいんだろう。これではまたご令嬢に囲まれるわね。
胸元には赤い宝石のブローチがつけられており、頬が熱くなった。
幼馴染のはずなのにまるで知らない人になってしまったようで、少し心の距離を感じてしまった。
「あの……、ドレスとか一式ありがとう……。ディートハルトのいう通り、仕事ばかりしちゃってて……、本当に助かったわ」
「アーシュは本当に変わらないね……」とディートハルトはクスクス笑った。
「でも、呼び方……」
愛称呼びしろってことね。一応婚約者としていくんだもんね。
「うん、ごめんね。ディー」
「うん」と言って、ディートハルトは満足そうに私の手に自分の手を重ねた。
こんな素敵な人が婚約者だなんて、本当にいいのかしら……。
いや、ディートハルトの為にも、今日は話し合わないと。
「ディー、夜会の後なんだけど……。少し時間貰えるかな?」
「うん、もちろんだよ」
「ありがとう……」
大人になってしまった幼馴染に、動機が止まらなかった。その美しい瞳に見つめられると、上手く息ができなかった。
「ディートハルト様よ……」
「本当だわ……」
「前は美少年だったけど、すっかり逞しくなられてさらに素敵ね……」
「確かまだご結婚されてないわよね……」
「でも、確か婚約者はいたような……」
「あ、あの隣にいる赤髪のご令嬢じゃない?いかにも悪女って感じの」
「学生時代から、良い噂を聞かないわよね。今も夜遅くまで遊び歩いて、男性もとっかえひっかえしてるらしいわよ……」
「まぁ!見た目通りじゃない!」
「ディートハルト様が騎士団で頑張ってらっしゃるのに……」
「ディートハルト様……、おかわいそう」
王宮での夜会会場で、もう噂話をされている。
確か同じ王立学園の生徒だったご令嬢たちだ。もう結婚されている人もいれば、まだの人もいる。
女性も仕事をする人が増えて、昔よりは結婚の年齢が上がってきている。
遅くに帰っているのは、仕事なんだけどね……。やっぱり髪が赤毛で、顔が派手なのがいけないのかな……。
今ディートハルトが騎士団のメンバーに挨拶をしているので、私は笑顔で終わるのを待っている所だ。
「アーシュ!」
振り向くと、イヴェッタが兄様と共に立っていた。知った顔に会えて、緊張がゆるんだ。
二人は水色を基調としたドレスとタキシードで、とてもさわやかだった。
私はイヴェッタの兄のバーデン様に一礼した。
「君が作った耐炎の白衣とインクのなくならない万年筆、すごく重宝しているよ。君は本当にすごいな」
「本当ですか⁉使っていただけてうれしいです!」
「あぁ、こちらこそありがとう。これからも期待しているよ。では、私は同僚にあいさつしてくる」
「はい」
バーデンが手を振り、私も手を振った。
「はぁ……、素敵……。なんてクールなのかしら」
イヴェッタが「どこがよ」と言わんばかりの目を向けてきた。
「ところで、また悪目立ちしてるわよ」
「うん。知ってる」
私は白ワインを一口、口に含んだ。酸味が効いていて、すごくおいしい。
「アーシュって、見た目が派手だから、昔から女性に敵作るわよね。逆に言えば、きれいで羨ましいのよ」
「はっ?私がきれい?魔道具しか作ってないのに?まぁ、今日はきれいにしてもらったけど……」
イヴェッタがはぁ……とため息をついた。
「騎士団の人たちも、アーシュの事羨望のまなざしで見てるわよ」
後ろを振り向くと、何人かの団員達と目が合い、頬を赤らめていた。
「ワインの飲みすぎかな……?」と私が言うと、こりゃダメだとイヴェッタがおでこを触り溜息をついた。
騎士団員たちの中に、私に対して鋭い視線を向けている人がいるなんて、その時の私は全く気づけなかった。
中央ホールには楽器を持った楽団員達がゾロゾロと決まった席に着く。
騎士団員との挨拶が済んだのか、ディートハルトが戻ってきた。
イヴェッタと久しぶりに会ったので、軽く挨拶している。
「アーシュ、そろそろファーストダンスの時間だよ。私と踊って頂けますか?」
ディートハルトがそう言って、私に手を差し出した。
どうしよう……、ダンスなんて全然練習してこなかった……。
これは誰でも踊れる靴でも発明しないといけないかも……。
「……はい、喜んで……」
私はそう答えて、上げた口角がひきつった。
「ねぇ、ディー……、私学園を卒業してから全然踊ってないの!大丈夫かな?」
中央ホールに向かう中、私は小声でディートハルトにそう伝えた。
それはダメだねって、引き返してくれないかな……。
「大丈夫、私がリードするから……。それに体が覚えているものだよ」と笑った。
──散々だった……。私はガクンと肩を落とした。
「アーシュすごかったね……」
私は今バルコニーで、先ほどのダンスでグネった足を休めている。
隣ではお腹を抱えたディートハルトが声を殺して笑っている。
「だって、あんなに踊れないって……」と言って、思い出したのかまたケラケラと笑い始めた。
はぁ……、本当に最悪だ……。もう会場に戻りたくない……。
隣を見ると笑いすぎたディートハルトが目じりの涙を指で拭っていた。
「こんなに笑ったの、久しぶりだよ。やっぱり、ディーは最高だね」
いや、これ完全にけなされてるよね。淑女として終わってるよね……。
「そんな怒んないでよ!アーシュ」
ディートハルトが頭を撫でてきた。
でも、やっと変な意識をしないでディートハルトと過ごせているかも。
うん、やっぱり私たちの関係はこうじゃなきゃ!よし、婚約解消の話もしちゃおう!そう思った矢先……。
「母さんが、屋敷に遊びに来いって……」と先手を打たれてしまった。
「へ……?」
私はあわてて手紙を開いた。
『愛しいアーシュへ
アーシュ元気にしてる?
なかなか会えず、寂しい思いをさせてしまって申し訳ない。
夜はちゃんと寝てる?魔道具作りに没頭してご飯をぬいてない?
ちゃんと夜は寝て、ご飯もしっかり食べるんだよ。
一週間後に王家主催の夜会があるね。ぜひ、エスコートさせてほしい。
ドレス一式送らせてもらうね。(きっと君の事だから、仕事に熱中してドレス注文してないだろうから)
では夜会で。アーシュのドレス姿楽しみにしてるよ。
君のディーより』
うわぁ……、全てバレてる……。実は監視されてる……? 私は周りをキョロキョロ見てしまった。
やっぱり、騎士団が忙しくても出席するのね。
一番大きな箱を開けてみる。
黒と赤を基調にした豪華なドレスだった。レースや刺繍、スパンコールにビジューと、眩しいくらいに装飾が施されていた。
こんな豪華なドレス着た事ないわ……。いったいいくらかかったのかしら……。
途中まで計算して、怖くなって止めた。
小さい箱を開けるとネックレスと、ブローチが入っていた。
翡翠色の宝石だった。これは社交界ではやっている、お互いの瞳の色ってやつね。
ちょっと恥ずかしいなぁ……。
夜会……中止にはならないわよね……。
でも、私のサイズなんでわかったんだろう……。まぁ、深く考えるのはやめよう……。
◇◇◇
あれから仕事をしていたらあっという間に夜会当日になった。
普段侍女はいないため、女性のコンシェルジュに手伝ってもらった。
社員寮の玄関口の扉を開くと、そこには光沢のある黒と赤のタキシードに身を包んだ、ディートハルトが待っていてくれた。
「アーシュ!」
ディートハルトの笑顔が満開で、私までつられて笑顔になってしまった。
「すごくきれいだね!」
「ありがとう……」
ディートハルトにエスコートされながら、王宮の会場まで歩く。
社員寮から会場まで徒歩5分だが、ヒールが高くいつものように歩けなかった。
「ちゃんと会うのは3年ぶりだね」
「そうね」
3年ぶりに会うディートハルトは、肌の色が焼けていて少し男らしく感じた。
背はもともと高かったが、さらに筋肉がついて屈強な騎士団員という感じだ。
正装姿、なんてかっこいいんだろう。これではまたご令嬢に囲まれるわね。
胸元には赤い宝石のブローチがつけられており、頬が熱くなった。
幼馴染のはずなのにまるで知らない人になってしまったようで、少し心の距離を感じてしまった。
「あの……、ドレスとか一式ありがとう……。ディートハルトのいう通り、仕事ばかりしちゃってて……、本当に助かったわ」
「アーシュは本当に変わらないね……」とディートハルトはクスクス笑った。
「でも、呼び方……」
愛称呼びしろってことね。一応婚約者としていくんだもんね。
「うん、ごめんね。ディー」
「うん」と言って、ディートハルトは満足そうに私の手に自分の手を重ねた。
こんな素敵な人が婚約者だなんて、本当にいいのかしら……。
いや、ディートハルトの為にも、今日は話し合わないと。
「ディー、夜会の後なんだけど……。少し時間貰えるかな?」
「うん、もちろんだよ」
「ありがとう……」
大人になってしまった幼馴染に、動機が止まらなかった。その美しい瞳に見つめられると、上手く息ができなかった。
「ディートハルト様よ……」
「本当だわ……」
「前は美少年だったけど、すっかり逞しくなられてさらに素敵ね……」
「確かまだご結婚されてないわよね……」
「でも、確か婚約者はいたような……」
「あ、あの隣にいる赤髪のご令嬢じゃない?いかにも悪女って感じの」
「学生時代から、良い噂を聞かないわよね。今も夜遅くまで遊び歩いて、男性もとっかえひっかえしてるらしいわよ……」
「まぁ!見た目通りじゃない!」
「ディートハルト様が騎士団で頑張ってらっしゃるのに……」
「ディートハルト様……、おかわいそう」
王宮での夜会会場で、もう噂話をされている。
確か同じ王立学園の生徒だったご令嬢たちだ。もう結婚されている人もいれば、まだの人もいる。
女性も仕事をする人が増えて、昔よりは結婚の年齢が上がってきている。
遅くに帰っているのは、仕事なんだけどね……。やっぱり髪が赤毛で、顔が派手なのがいけないのかな……。
今ディートハルトが騎士団のメンバーに挨拶をしているので、私は笑顔で終わるのを待っている所だ。
「アーシュ!」
振り向くと、イヴェッタが兄様と共に立っていた。知った顔に会えて、緊張がゆるんだ。
二人は水色を基調としたドレスとタキシードで、とてもさわやかだった。
私はイヴェッタの兄のバーデン様に一礼した。
「君が作った耐炎の白衣とインクのなくならない万年筆、すごく重宝しているよ。君は本当にすごいな」
「本当ですか⁉使っていただけてうれしいです!」
「あぁ、こちらこそありがとう。これからも期待しているよ。では、私は同僚にあいさつしてくる」
「はい」
バーデンが手を振り、私も手を振った。
「はぁ……、素敵……。なんてクールなのかしら」
イヴェッタが「どこがよ」と言わんばかりの目を向けてきた。
「ところで、また悪目立ちしてるわよ」
「うん。知ってる」
私は白ワインを一口、口に含んだ。酸味が効いていて、すごくおいしい。
「アーシュって、見た目が派手だから、昔から女性に敵作るわよね。逆に言えば、きれいで羨ましいのよ」
「はっ?私がきれい?魔道具しか作ってないのに?まぁ、今日はきれいにしてもらったけど……」
イヴェッタがはぁ……とため息をついた。
「騎士団の人たちも、アーシュの事羨望のまなざしで見てるわよ」
後ろを振り向くと、何人かの団員達と目が合い、頬を赤らめていた。
「ワインの飲みすぎかな……?」と私が言うと、こりゃダメだとイヴェッタがおでこを触り溜息をついた。
騎士団員たちの中に、私に対して鋭い視線を向けている人がいるなんて、その時の私は全く気づけなかった。
中央ホールには楽器を持った楽団員達がゾロゾロと決まった席に着く。
騎士団員との挨拶が済んだのか、ディートハルトが戻ってきた。
イヴェッタと久しぶりに会ったので、軽く挨拶している。
「アーシュ、そろそろファーストダンスの時間だよ。私と踊って頂けますか?」
ディートハルトがそう言って、私に手を差し出した。
どうしよう……、ダンスなんて全然練習してこなかった……。
これは誰でも踊れる靴でも発明しないといけないかも……。
「……はい、喜んで……」
私はそう答えて、上げた口角がひきつった。
「ねぇ、ディー……、私学園を卒業してから全然踊ってないの!大丈夫かな?」
中央ホールに向かう中、私は小声でディートハルトにそう伝えた。
それはダメだねって、引き返してくれないかな……。
「大丈夫、私がリードするから……。それに体が覚えているものだよ」と笑った。
──散々だった……。私はガクンと肩を落とした。
「アーシュすごかったね……」
私は今バルコニーで、先ほどのダンスでグネった足を休めている。
隣ではお腹を抱えたディートハルトが声を殺して笑っている。
「だって、あんなに踊れないって……」と言って、思い出したのかまたケラケラと笑い始めた。
はぁ……、本当に最悪だ……。もう会場に戻りたくない……。
隣を見ると笑いすぎたディートハルトが目じりの涙を指で拭っていた。
「こんなに笑ったの、久しぶりだよ。やっぱり、ディーは最高だね」
いや、これ完全にけなされてるよね。淑女として終わってるよね……。
「そんな怒んないでよ!アーシュ」
ディートハルトが頭を撫でてきた。
でも、やっと変な意識をしないでディートハルトと過ごせているかも。
うん、やっぱり私たちの関係はこうじゃなきゃ!よし、婚約解消の話もしちゃおう!そう思った矢先……。
「母さんが、屋敷に遊びに来いって……」と先手を打たれてしまった。
「へ……?」
113
あなたにおすすめの小説
政略結婚した夫に殺される夢を見た翌日、裏庭に深い穴が掘られていました
伊織
恋愛
夫に殺される夢を見た。
冷え切った青い瞳で見下ろされ、血に染まった寝室で命を奪われる――あまりにも生々しい悪夢。
夢から覚めたセレナは、政略結婚した騎士団長の夫・ルシアンとの冷えた関係を改めて実感する。
彼は宝石ばかり買う妻を快く思っておらず、セレナもまた、愛のない結婚に期待などしていなかった。
だがその日、夢の中で自分が埋められていたはずの屋敷の裏庭で、
「深い穴を掘るために用意されたようなスコップ」を目にしてしまう。
これは、ただの悪夢なのか。
それとも――現実に起こる未来の予兆なのか。
闇魔法を受け継ぐ公爵令嬢と、彼女を疎む騎士団長。
不穏な夢から始まる、夫婦の物語。
男女の恋愛小説に挑戦しています。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
『あなたを捨てたのは、私です』 〜冷酷公爵を追い出した元恋人ですが、隠し子ごと溺愛されています〜
ria_alphapolis
恋愛
「あなたを捨てたのは、私です」
そう告げて、公爵である彼を追い出した日から数年。
私は一人で、彼との子どもを育てていた。
愛していた。
だからこそ、彼の未来とこの子を守るために、
“嫌われ役”になることを選んだ――その真実を、彼は知らない。
再会した彼は、冷酷公爵と噂されるほど別人のようだった。
けれど、私と子どもを見るその瞳だけは、昔と変わらない。
「今度こそ、離さない」
父親だと気づいた瞬間から始まる、後悔と執着。
拒み続ける私と、手放す気のない彼。
そして、何も知らないはずの子どもが抱える“秘密”。
これは、
愛していたからこそ別れを選んだ女と、
捨てられたと思い続けてきた男が、
“家族になるまで”の物語。
愛する女性を側室に望むのなら、いっそ私との婚約は解消してほしいのですが?
四折 柊
恋愛
公爵令嬢ジョゼフィーヌには好きな人がいた。その人は隣国の王子様リック。ジョゼフィーヌはリックと結婚したくて努力をしてきた。そして十六歳になり立派な淑女になれたと自信を得たジョゼフィーヌは、リックにプロポーズをしようとした。ところが彼に婚約者がいたことが発覚し悲しみに暮れる。今まで確認しなかった自分も悪いが、なぜかリックも家族もそのことを教えてくれなかった。そんなときジョゼフィーヌに婚約の打診が来た。その相手は自国のアルバン王太子殿下。断りたいが王命が下り仕方なく受け入れた。それなのに、ある日夜会でアルバンが可憐な令嬢に一目惚れをした。その後、アルバンはその令嬢を側室にしたいと望んだので、お互いのために婚約を解消したいと申し出たが拒絶されて……。ジョゼフィーヌの未来はどうなるのか?!
【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される
風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。
しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。
そんな時、隣国から王太子がやって来た。
王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。
すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。
アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。
そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。
アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。
そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。
素敵な人が私の婚約者ですか?すみません、他に好きな人がいる婚約者様とは将来を約束出来ませんので婚約破棄をお願いします。
クロユキ
恋愛
「あの…貴方は誰ですか?」
森の中で倒れていた私は婚約者のアレン様を私は覚えていません、記憶喪失だそうです。彼には別に好きな人がいたようなのです。私、マリーナ・クレールは婚約破棄をしました。
彼の事は覚えていませんので私の事は気にしないで下さい。
誤字脱字があります。更新が不定期ですがよろしくお願いします。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
あなたがすき、だったから……。
友坂 悠
恋愛
あなたが好きだったから、わたしは身を引いた。
もともと、3年だけの契約婚だった。
恋愛感情なしに、偽装夫婦を演じよう。
そういうあなたに同意をして一緒に暮らし出した日々。
それなのに。
約束の期限の三日前、まさか酔ったあなたとそういう関係になるなんて、思わなかった。
だから。 わたしはそのまま翌朝家を出た。
わたしだけが、どんどんあなたを好きになってしまったことを隠したくて。
こんな気持ちを悟られ、あなたに迷惑がかかるのに、耐えられなくて。
#############
なろうさんで開催されていた、氷雨そら先生、キムラましゅろう先生主催、
シークレットベビー企画参加作品だった、「あなたが好きだったから」という短編に、少し加筆修正して連載化しました。
初めてのシクべ、ちょっと変わったタイプのシクべ作品となりました。
お楽しみいただけると幸いです。
「君を愛することはない」と言われたので、私も愛しません。次いきます。 〜婚約破棄はご褒美です!
放浪人
恋愛
【「愛さない」と言ったのはあなたです。私はもっとハイスペックな次(夫)と幸せになりますので、どうぞお構いなく!】
侯爵令嬢リディアは、建国記念舞踏会の最中に、婚約者である王太子レオンハルトから婚約破棄を宣言される。 「君を愛することはない!」という王太子の言葉は、国中に響く『公的拒絶誓約』となってしまった。
しかし、リディアは泣かなかった。 「承知しました。私も愛しません。次いきます」 彼女は即座に撤退し、その場で慰謝料請求と名誉回復の手続きを開始する。その潔さと有能さに目をつけたのは、国の行政を牛耳る『氷の宰相』アシュ・ヴァレンシュタインだった。
「私の政治的盾になれ。条件は『恋愛感情の禁止』と『嘘がつけない契約』だ」
利害の一致した二人は、愛のない契約結婚を結ぶ。 はずだったのだが――『嘘がつけない契約』のせいで、冷徹なはずの宰相の本音が暴走! 「君を失うのは非合理だ(=大好きだ)」「君は私の光だ(=愛してる)」 隠せない溺愛と、最強の夫婦による論理的で容赦のない『ざまぁ』。
一方、リディアを捨てた王太子は「愛さない誓約」の呪いに苦しみ、自滅していく。 これは、悪役令嬢と呼ばれた女が、嘘のない真実の愛を手に入れ、国中を巻き込んで幸せになるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる