9 / 24
9 結婚初夜
しおりを挟む
「奥様、本当に良くお似合いです。このマーメイドラインのウエディングドレスをここまできれいに着こなす方はそうはいません!」
新婦の控室で力説してくれているのは、伯爵家に移った私の専属の侍女になったカトリーヌだ。
小柄な彼女は私と同じ年で、ふわふわの金髪のショートヘアに大きな瞳でとてもかわいらしい。
私が悪女のような容姿だとしたら、彼女は正統派ヒロインといった所だ。
そして何より、とても良い子で私に尽くしてくれる。
彼女も男爵家の出身なので、元の身分は同じだ。
だから本当は仕えることに抵抗があっても良いはずなのに、それを一切出さず心を込めて接してくれる。
「同じ女性でも、ため息が出ちゃいます。この細く美しいくびれに、この豊満なバスト、そして形の良いお尻……」
……ん?
「はぁはぁ……、美しすぎます……」
先ほどから、カトリーヌが何やら呼吸が荒いような……。彼女も忙しかったから、大丈夫だろうか……。
「今日はこのドレスに合うように、髪の毛を巻いて生花を差していきますね。きっと女神様のように美しくなられますよ!」
「ふふふ……、ありがとう」
ここ数か月の激務のおかげで体重は5キロ落ち、ダイエットの心配はなくなった。ほとんど寝ていなくて、目の下のクマはカトレーヌが綺麗に消してくれた。
今日はとてもきれいにしてもらった。そうでないと、あの美しい幼馴染の横にはたてないであろう。
むしろここまでしても彼の横に立ったら私など、かすんでしまうかもしれない。
それほど、ディートハルトは美しくそれでいて男の色気がムンムンなのだ。
私が幼馴染ではなかったら、きっと美しさにやられて倒れてしまうだろう。
つくづく、すごい人と幼馴染になってしまったものだ。そして、そんな彼と本当に結婚することになるとは……。
貴族の結婚は恋愛ではなくて家同士のつながりみたいなもの。私はもともとこだわりもなく、今回だって家の援助と仕事を続けて良いと言われたから婚姻届にサインしたわけだし。
ただディートハルトは……、本当に良かったのだろうか……。
好きな人とか、いなかったのだろうか。
騎士団に入っての3年間、本当に何もなかったのだろうか……。
そして、今夜は初夜……。本当にするのかな……。友達どうしなのに……。
いまだに実感がわかないや。
「さあ、奥様できましたよ!本当にお美しいです!」
髪を巻いてこれをゆるく編み込みにして、前に垂らしてくれた。生花が所々に飾り付けられていて、本当にきれいだった。
コンコン……とドアをノックされた。
「入ってもいいだろうか?」
ディートハルトの声だった。
「うん、いいわよ。入って」
扉を開けて、ディートハルトが入ってきた。
「アーシュ、なんて美しいんだ……」
翡翠の美しい瞳が細められた。そして私の手を取り、そっと唇を落とした。
触れられたところが熱い。
「ありがとう、でもディーの方が綺麗よ」
そう言うと「何言ってんだよ」とディートハルトが笑った。笑うと幼い日の天使の様な可愛い頃を彷彿とさせる。
日の光に照らされて、ディートハルトの美しい金髪がキラキラと光っていた。
白のタキシードが良く似合っていた。筋肉がしっかりあるから、きれいに着こなしている。上から下まで光り輝いていて、直視出来なかった。私じゃなきゃ、普通の女性は倒れているわね……。今日の参列者、女性も多いからみんな大丈夫かしら……。
イヴェッタだけは大丈夫だろうけどね。学園時代も一度もそういったことがなかったし。むしろ無関心だったな……。
だから、ディートハルトも安心して彼女とは普通に話していた。
「さあ、皆が待っている。行こう」
「うん、よろしくね」
「こちらこそ」
そして私たちは会場へ向かった。
◇◇◇
バサッ……。
私は今夫婦の大きなベッドに正面から飛び込んだ所だ。
「もうだめ……、動けない……」
結婚式は大成功と言っても良いほど、盛り上がった。
ここ数か月の不眠不休は無駄ではなかった。食事や音楽、会場の飾りつけ等、決める事が多く大変だったが、皆さん本当に満足そうに帰ってくれた。両家も満足そうだった。
結婚式が終わった後は仲の良い友人だけを集めて、簡単なパーティを開いた。私は職場の人とイヴェッタ、ディートハルトは学友と騎士団の人をたくさん呼んでいた。私たちはほぼ話すことはなく、私はイヴェッタといたし、彼は騎士団の面々にお酒を飲まされ、とても楽しそうにしていた。今もきっと楽しくしているのだろう。
私は疲れてしまったので、イヴェッタが帰ると同時に退室し、先ほどまでカトレーヌに磨き上げられていた。
『今日は初夜ですからね!』とまた、鼻息を荒くしていた。
来ているものも、透け感のあるもので、ガウンを着ているのに下着までうっすら見えている。
こんなものを着て、はたしてディートハルトは喜んでくれるのだろうか……。
全く想像が出来ない……。というか、ディートハルトは本当に来るの?あんなにお酒を飲まされて……、会場で騎士団のメンバーと寝てしまったのではないかしら?
「はぁ……、もう眠い……」
私はこれまでの疲労と寝不足が一気に襲いかかってきて、まぶたを閉じてしまった。
――チュッ……、チュッ……。
唇に何か柔らかいものが触れてくる。
「……ん?」
「先に寝ちゃうなんて寂しいじゃん……」
目を開けると、濡れた髪の毛を後ろに流し、ガウンを着たディートハルトが目に飛び込んできた。
今度は頬にもチュッと音を立ててキスをしてきた。
「はぁ~、かわいい……」
ディートハルトはその力強い腕で、私を抱きしめてきた。
「やっと、一緒になれたね。この日をどんなに待っていたか」
私は放心状態だった。ディートハルトが変なことを言っているからだ。
あ……。
「ディー、酔ってるでしょう……」
「うん、せーかい!ははは……」
笑った顔は天使だが、質が悪そうだ。
時計を見ると深夜2時を超えていた。
「今まで飲んでたの?」
「うん、先輩方が離してくれなくて」
「そっか……、ディーはどこにいっても可愛がられていていいね」
私はディートハルトの顔の前に落ちてきた髪を耳にかけた。
「そんなことないよ。アーシュのほうが……」
「みんなアーシュに見とれてた……」
「え?」
「俺のなのに。みんなアーシュに見とれてた。今日は特に女神様みたいだって、みんな釘付けだった……」
ディートハルトが眉間に皺を作ってそう言った。
「そんなことないよ。参列者の女性なんて、みんな頬を赤くしてディーに夢中だったよ」
「俺は女性は嫌い……。すぐ群れて、キャーキャーうるさい」
「私も一応女性だよ?」
ディートハルトが瞳を大きく開いた。なぜか驚いている。
「もちろん、知ってるけど。アーシュはちょっと違うから。かっこいいし……」
ディートハルトが私の胸元に顔を埋めた。まるで子どもが甘えるように。
「かっこいいかぁ……。悪女みたいだって言われることはあったけど、かっこいいは初めてかも」
「子どもの頃にガーデンパーティで女の子に囲まれて困っていた時、虫の魔道具を使って追い払ってくれたじゃん。あー、アーシュは俺のヒーローだって思ったよ」
あー、そんなこともあった。女性を撃退するために考えたんだよね。あれは我ながらよい作品だった。
「あのあと、父と母にバレてあれは使用禁止になったのよね」
「画期的だったのにな……」 とディートハルトが残念そうに言った。
「本当に……きみは……すごい……よ」
「すぅ……すぅ……」
上にのしかかったディートハルトの重みが急に増し、息遣いが規則的になった。
「えっ? ちょっと、ディー!? 寝てるの?」
ディートハルトの肩を揺さぶるも、全く動かなかった。
ひぃ……、お……重い。この筋肉の塊~!
私は足と手を使い、なんとかディートハルトをひっくり返した。ガウンから鍛えられた胸筋と腹筋が見えて、慌ててガウンを整えた。
「まったく、人のことを起こしておいて、先に寝るってどういうことよ……。それに初夜なのに……」
私は寝ているディートハルトに文句を言って、また眠りについた。
新婦の控室で力説してくれているのは、伯爵家に移った私の専属の侍女になったカトリーヌだ。
小柄な彼女は私と同じ年で、ふわふわの金髪のショートヘアに大きな瞳でとてもかわいらしい。
私が悪女のような容姿だとしたら、彼女は正統派ヒロインといった所だ。
そして何より、とても良い子で私に尽くしてくれる。
彼女も男爵家の出身なので、元の身分は同じだ。
だから本当は仕えることに抵抗があっても良いはずなのに、それを一切出さず心を込めて接してくれる。
「同じ女性でも、ため息が出ちゃいます。この細く美しいくびれに、この豊満なバスト、そして形の良いお尻……」
……ん?
「はぁはぁ……、美しすぎます……」
先ほどから、カトリーヌが何やら呼吸が荒いような……。彼女も忙しかったから、大丈夫だろうか……。
「今日はこのドレスに合うように、髪の毛を巻いて生花を差していきますね。きっと女神様のように美しくなられますよ!」
「ふふふ……、ありがとう」
ここ数か月の激務のおかげで体重は5キロ落ち、ダイエットの心配はなくなった。ほとんど寝ていなくて、目の下のクマはカトレーヌが綺麗に消してくれた。
今日はとてもきれいにしてもらった。そうでないと、あの美しい幼馴染の横にはたてないであろう。
むしろここまでしても彼の横に立ったら私など、かすんでしまうかもしれない。
それほど、ディートハルトは美しくそれでいて男の色気がムンムンなのだ。
私が幼馴染ではなかったら、きっと美しさにやられて倒れてしまうだろう。
つくづく、すごい人と幼馴染になってしまったものだ。そして、そんな彼と本当に結婚することになるとは……。
貴族の結婚は恋愛ではなくて家同士のつながりみたいなもの。私はもともとこだわりもなく、今回だって家の援助と仕事を続けて良いと言われたから婚姻届にサインしたわけだし。
ただディートハルトは……、本当に良かったのだろうか……。
好きな人とか、いなかったのだろうか。
騎士団に入っての3年間、本当に何もなかったのだろうか……。
そして、今夜は初夜……。本当にするのかな……。友達どうしなのに……。
いまだに実感がわかないや。
「さあ、奥様できましたよ!本当にお美しいです!」
髪を巻いてこれをゆるく編み込みにして、前に垂らしてくれた。生花が所々に飾り付けられていて、本当にきれいだった。
コンコン……とドアをノックされた。
「入ってもいいだろうか?」
ディートハルトの声だった。
「うん、いいわよ。入って」
扉を開けて、ディートハルトが入ってきた。
「アーシュ、なんて美しいんだ……」
翡翠の美しい瞳が細められた。そして私の手を取り、そっと唇を落とした。
触れられたところが熱い。
「ありがとう、でもディーの方が綺麗よ」
そう言うと「何言ってんだよ」とディートハルトが笑った。笑うと幼い日の天使の様な可愛い頃を彷彿とさせる。
日の光に照らされて、ディートハルトの美しい金髪がキラキラと光っていた。
白のタキシードが良く似合っていた。筋肉がしっかりあるから、きれいに着こなしている。上から下まで光り輝いていて、直視出来なかった。私じゃなきゃ、普通の女性は倒れているわね……。今日の参列者、女性も多いからみんな大丈夫かしら……。
イヴェッタだけは大丈夫だろうけどね。学園時代も一度もそういったことがなかったし。むしろ無関心だったな……。
だから、ディートハルトも安心して彼女とは普通に話していた。
「さあ、皆が待っている。行こう」
「うん、よろしくね」
「こちらこそ」
そして私たちは会場へ向かった。
◇◇◇
バサッ……。
私は今夫婦の大きなベッドに正面から飛び込んだ所だ。
「もうだめ……、動けない……」
結婚式は大成功と言っても良いほど、盛り上がった。
ここ数か月の不眠不休は無駄ではなかった。食事や音楽、会場の飾りつけ等、決める事が多く大変だったが、皆さん本当に満足そうに帰ってくれた。両家も満足そうだった。
結婚式が終わった後は仲の良い友人だけを集めて、簡単なパーティを開いた。私は職場の人とイヴェッタ、ディートハルトは学友と騎士団の人をたくさん呼んでいた。私たちはほぼ話すことはなく、私はイヴェッタといたし、彼は騎士団の面々にお酒を飲まされ、とても楽しそうにしていた。今もきっと楽しくしているのだろう。
私は疲れてしまったので、イヴェッタが帰ると同時に退室し、先ほどまでカトレーヌに磨き上げられていた。
『今日は初夜ですからね!』とまた、鼻息を荒くしていた。
来ているものも、透け感のあるもので、ガウンを着ているのに下着までうっすら見えている。
こんなものを着て、はたしてディートハルトは喜んでくれるのだろうか……。
全く想像が出来ない……。というか、ディートハルトは本当に来るの?あんなにお酒を飲まされて……、会場で騎士団のメンバーと寝てしまったのではないかしら?
「はぁ……、もう眠い……」
私はこれまでの疲労と寝不足が一気に襲いかかってきて、まぶたを閉じてしまった。
――チュッ……、チュッ……。
唇に何か柔らかいものが触れてくる。
「……ん?」
「先に寝ちゃうなんて寂しいじゃん……」
目を開けると、濡れた髪の毛を後ろに流し、ガウンを着たディートハルトが目に飛び込んできた。
今度は頬にもチュッと音を立ててキスをしてきた。
「はぁ~、かわいい……」
ディートハルトはその力強い腕で、私を抱きしめてきた。
「やっと、一緒になれたね。この日をどんなに待っていたか」
私は放心状態だった。ディートハルトが変なことを言っているからだ。
あ……。
「ディー、酔ってるでしょう……」
「うん、せーかい!ははは……」
笑った顔は天使だが、質が悪そうだ。
時計を見ると深夜2時を超えていた。
「今まで飲んでたの?」
「うん、先輩方が離してくれなくて」
「そっか……、ディーはどこにいっても可愛がられていていいね」
私はディートハルトの顔の前に落ちてきた髪を耳にかけた。
「そんなことないよ。アーシュのほうが……」
「みんなアーシュに見とれてた……」
「え?」
「俺のなのに。みんなアーシュに見とれてた。今日は特に女神様みたいだって、みんな釘付けだった……」
ディートハルトが眉間に皺を作ってそう言った。
「そんなことないよ。参列者の女性なんて、みんな頬を赤くしてディーに夢中だったよ」
「俺は女性は嫌い……。すぐ群れて、キャーキャーうるさい」
「私も一応女性だよ?」
ディートハルトが瞳を大きく開いた。なぜか驚いている。
「もちろん、知ってるけど。アーシュはちょっと違うから。かっこいいし……」
ディートハルトが私の胸元に顔を埋めた。まるで子どもが甘えるように。
「かっこいいかぁ……。悪女みたいだって言われることはあったけど、かっこいいは初めてかも」
「子どもの頃にガーデンパーティで女の子に囲まれて困っていた時、虫の魔道具を使って追い払ってくれたじゃん。あー、アーシュは俺のヒーローだって思ったよ」
あー、そんなこともあった。女性を撃退するために考えたんだよね。あれは我ながらよい作品だった。
「あのあと、父と母にバレてあれは使用禁止になったのよね」
「画期的だったのにな……」 とディートハルトが残念そうに言った。
「本当に……きみは……すごい……よ」
「すぅ……すぅ……」
上にのしかかったディートハルトの重みが急に増し、息遣いが規則的になった。
「えっ? ちょっと、ディー!? 寝てるの?」
ディートハルトの肩を揺さぶるも、全く動かなかった。
ひぃ……、お……重い。この筋肉の塊~!
私は足と手を使い、なんとかディートハルトをひっくり返した。ガウンから鍛えられた胸筋と腹筋が見えて、慌ててガウンを整えた。
「まったく、人のことを起こしておいて、先に寝るってどういうことよ……。それに初夜なのに……」
私は寝ているディートハルトに文句を言って、また眠りについた。
110
あなたにおすすめの小説
大嫌いな幼馴染の皇太子殿下と婚姻させられたので、白い結婚をお願いいたしました
柴野
恋愛
「これは白い結婚ということにいたしましょう」
結婚初夜、そうお願いしたジェシカに、夫となる人は眉を顰めて答えた。
「……ああ、お前の好きにしろ」
婚約者だった隣国の王弟に別れを切り出され嫁ぎ先を失った公爵令嬢ジェシカ・スタンナードは、幼馴染でありながら、たいへん仲の悪かった皇太子ヒューパートと王命で婚姻させられた。
ヒューパート皇太子には陰ながら想っていた令嬢がいたのに、彼女は第二王子の婚約者になってしまったので長年婚約者を作っていなかったという噂がある。それだというのに王命で大嫌いなジェシカを娶ることになったのだ。
いくら政略結婚とはいえ、ヒューパートに抱かれるのは嫌だ。子供ができないという理由があれば離縁できると考えたジェシカは白い結婚を望み、ヒューパートもそれを受け入れた。
そのはず、だったのだが……?
離縁を望みながらも徐々に絆されていく公爵令嬢と、実は彼女のことが大好きで仕方ないツンデレ皇太子によるじれじれラブストーリー。
※こちらの作品は小説家になろうにも重複投稿しています。
初恋をこじらせたやさぐれメイドは、振られたはずの騎士さまに求婚されました。
石河 翠
恋愛
騎士団の寮でメイドとして働いている主人公。彼女にちょっかいをかけてくる騎士がいるものの、彼女は彼をあっさりといなしていた。それというのも、彼女は5年前に彼に振られてしまっていたからだ。ところが、彼女を振ったはずの騎士から突然求婚されてしまう。しかも彼は、「振ったつもりはなかった」のだと言い始めて……。
色気たっぷりのイケメンのくせに、大事な部分がポンコツなダメンズ騎士と、初恋をこじらせたあげくやさぐれてしまったメイドの恋物語。
*この作品のヒーローはダメンズ、ヒロインはダメンズ好きです。苦手な方はご注意ください
この作品は、小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
前世の旦那様、貴方とだけは結婚しません。
真咲
恋愛
全21話。他サイトでも掲載しています。
一度目の人生、愛した夫には他に想い人がいた。
侯爵令嬢リリア・エンダロインは幼い頃両親同士の取り決めで、幼馴染の公爵家の嫡男であるエスター・カンザスと婚約した。彼は学園時代のクラスメイトに恋をしていたけれど、リリアを優先し、リリアだけを大切にしてくれた。
二度目の人生。
リリアは、再びリリア・エンダロインとして生まれ変わっていた。
「次は、私がエスターを幸せにする」
自分が彼に幸せにしてもらったように。そのために、何がなんでも、エスターとだけは結婚しないと決めた。
女避けの為の婚約なので卒業したら穏やかに婚約破棄される予定です
くじら
恋愛
「俺の…婚約者のフリをしてくれないか」
身分や肩書きだけで何人もの男性に声を掛ける留学生から逃れる為、彼は私に恋人のふりをしてほしいと言う。
期間は卒業まで。
彼のことが気になっていたので快諾したものの、別れの時は近づいて…。
私は既にフラれましたので。
椎茸
恋愛
子爵令嬢ルフェルニア・シラーは、国一番の美貌を持つ幼馴染の公爵令息ユリウス・ミネルウァへの想いを断ち切るため、告白をする。ルフェルニアは、予想どおりフラれると、元来の深く悩まない性格ゆえか、気持ちを切り替えて、仕事と婚活に邁進しようとする。一方、仕事一筋で自身の感情にも恋愛事情にも疎かったユリウスは、ずっと一緒に居てくれたルフェルニアに距離を置かれたことで、感情の蓋が外れてルフェルニアの言動に一喜一憂するように…?
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
【完結】2人の幼馴染が私を離しません
ユユ
恋愛
優しい幼馴染とは婚約出来なかった。
私に残されたのは幼馴染という立場だけ。
代わりにもう一人の幼馴染は
相変わらず私のことが大嫌いなくせに
付き纏う。
八つ当たりからの大人の関係に
困惑する令嬢の話。
* 作り話です
* 大人の表現は最小限
* 執筆中のため、文字数は定まらず
念のため長編設定にします
* 暇つぶしにどうぞ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる