29 / 32
国王陛下に謁見
しおりを挟む
リデル、シルフィーラ、オズワルドの三人が本当の意味で家族になったあの日から一ヶ月が経った。
「んん……」
早朝リデルはベッドから起き上がり、着替えを始めた。
もうすぐオズワルドとシルフィーラの二人と朝食を摂る時間である。
「よし!準備完了!」
着替えを終えたリデルは部屋の外に出た。
彼女が向かっているのはもちろん、父と母の待つ食堂だ。
あれから本当に色々なことがあった。
まず、マリナとクララ、そしてその母親たちは公爵家を追放された。
マリナの頼みの綱であったヴァンフリード殿下は罪を犯した彼女を完全に見捨てたようだ。
しかし、シルフィーラが彼女たちに最後の慈悲として市井に下りても当分は暮らせていけるだけの金銭を渡したそうだ。
オズワルドはそんな妻の行動を理解出来ないというような顔をしていたものの、あえて止めるようなことはしなかった。
ライアスは身分剥奪の上に国外追放となった。
何故国外追放まで加えられたのかというと、シルフィーラの身を案じたオズワルドが国王陛下に直々に頼み込んだらしい。
彼は二度とヴォルシュタイン王国の土を踏めなくなったようである。
もちろん彼の悪事に加担したシャティ・リベリス嬢も無事ではいられなかった。
父親であるリベリス侯爵により勘当され、平民となったそうだ。
そして、先代公爵夫人エリザベータは領地に軟禁という形でこの一件は終わりを迎えた。
オズワルドの話によるとどこへ行こうにも見張りの騎士がついて来るため、もう二度と勝手な行動は出来ないだろうとのことだ。
「あ……」
食堂への道を歩いていたリデルは、何かを思い出したかのように立ち止まった。
そして突然、くるりと方向転換をすると来た道を急いで戻り始めた。
リデルがやって来たのは、まだ公爵邸に来て日が浅かった頃にシルフィーラと共に訪れた場所だった。
歴代公爵家の肖像画が飾られている廊下。
「……」
リデルはベルクォーツ公爵家の長い歴史を表しているこの廊下をゆっくりと歩いた。
そして、一番新しく飾られた画の前で足を止めた。
絵の中にいたのはオズワルド、シルフィーラ、そしてリデルの三人だった。
少し前に描いてもらった三人の肖像画である。
その絵が完成してからというもの、リデルは毎日のようにここに足を運んでいた。
三人が本当の意味で家族になったのだと、この絵が表してくれているようで。
「……」
そしてその隣には、オズワルドの父――先代公爵の肖像画が飾られていた。
そのすぐ傍には絵の中で優しく微笑むオズワルドもいた。
こうして見てみると本当に仲の良い親子のようだ。
(お祖父様……)
リデルは父からの話でしか聞いたことのない祖父の肖像画の前で、手を合わせた。
――どうか、天国で幸せに暮らしていますように。
リデルは心の中でそう願って、ようやく歩みを進めた。
そして、今度こそ家族の待つ食堂へと向かった。
足取りが羽根のように軽い。
「お父様、お義母様!おはようございます!」
リデルは大きな声で中で待っている父と母に挨拶をしながら食堂の扉を開けた。
「リデル、おはよう」
「今日はいつもより遅かったな。寝坊したのか?」
食堂に入った途端、シルフィーラとオズワルドは笑顔でリデルを出迎えた。
この三人で食事をするのは、正直今でもまだ慣れない。
こんなにも幸せな日が訪れるとは、全く予想していなかったことだ。
「お父様、お義母様、今日は天気が良いからお庭でお茶しましょうよ!」
「あら、それは良いわね」
「お前、だんだんシルフィーラに似てきたな」
ベルクォーツ公爵家の食堂に三人の楽しそうな笑い声が響いた。
少し前までギクシャクしていたのが嘘のようである。
「お義母様、それでね……」
「まあ、そんなことがあったのね」
楽しそうに会話をするリデルとシルフィーラを、オズワルドは終始優しい瞳で見つめていた。
しかし食事の途中、ふと何かを思いついたかのように彼がリデルに話しかけた。
「そうだ、リデル」
「はい、お父様」
「近いうちに国王陛下に会うことになるだろう」
「え、私がですか?」
「ああ、そうだ」
ベルクォーツ公爵家の後継者はリデルだともうほとんど決まったようなものである。
これからは次期当主として社交の場に出ることも増えるだろう。
しかし、リデルはまだ一度もそのような経験は無いし、国王とも会ったことは無い。
(だ、大丈夫なのかな……)
「正式な後継者となれば、この先会うことも増えてくるだろう。今のうちに慣れておいた方がいい」
「その通りね」
「……」
ヴォルシュタイン王国の最高権力者に会うとなって、リデルの気持ちは分かりやすく沈んだ。
「リデル、不安かしら?」
「お義母様……」
「きっと大丈夫よ。そんなに不安にならないで。貴方は誰よりも優秀な子なんだから」
シルフィーラの安心させるような優しい笑みに、リデルの心はすぐに落ち着きを取り戻した。
***
そして、その日はリデルが思ったよりも早くやって来た。
「国王陛下にご挨拶申し上げます」
「――顔を上げろ」
その声でオズワルドたちが顔を上げた。
リデルは今、人生で初めて感じるほどの緊張感を味わっていた。
生まれて初めて父親を見たときや、先代公爵夫人であるエリザベータに会ったときとは比べ物にならないほどの。
隣には正装姿のオズワルドとシルフィーラが並んで立っている。
リデルたちが今いるのはヴォルシュタイン王城にある謁見の間だ。
何でも王がリデルに興味を抱いたらしく、次に登城するときは是非ご家族でと遠回しに言われたようだ。
「よく来たな、ベルクォーツ公爵」
「お久しぶりでございます、陛下」
リデルは目の前の王をじっと見つめた。
(この人が……ヴォルシュタイン王国の国王陛下……)
ヴォルシュタイン王国のトップである国王は、頬杖をつきながら玉座に座ってリデルたちを見下ろしていた。
一言で言えば怖いおじさんである。
「ベルクォーツ公爵夫人も元気そうで良かった」
「ありがとうございます、陛下」
王の言葉にシルフィーラが軽く頭を下げた。
そして次に、王の視線は二人の間にいたリデルに向けられた。
獣のような鋭い視線に、リデルは思わず固まってしまった。
そんな娘を見たシルフィーラがツンツンとつついた。
「リデル、ご挨拶を」
「あ、は、はい……」
そこでリデルはようやく自分が犯した失態に気が付いた。
「お初にお目にかかります。リデル・ベルクォーツと申します」
リデルは王の前で以前よりもかなり上達したカーテシーを披露した。
王の後ろに控えていた宰相が、まだ幼いにもかかわらず洗練されたカーテシーを見て感心したかのようにほうっと息を漏らした。
しかし、肝心の王はそれを見ても黙ったままである。
それどころか、不機嫌そうな顔をしている。
「――公爵」
「はい、陛下」
「まさかとは思うが、そこにいる小娘をベルクォーツ公爵家の次期当主にするつもりではあるまいな?」
リデルの肩がビクリとなった。
そう簡単に認められるとは思っていなかったが、予想以上に厳しい言葉である。
「そのまさかですよ、陛下。リデルは公爵家のたった一人の後継者です」
「ほう……」
小娘という言葉が気に食わなかったのか、オズワルドは眉をピクリと上げた。
そんな彼を見て、ヴォルシュタイン王が面白そうに口の端を上げた。
「……」
再び王の視線がリデルを捉えた。
その冷たい瞳に恐ろしくなったが、ここで目を逸らしてはいけないと思い、負けじと王を見つめ返した。
「……」
王は顎に手を当てながらじっとリデルを見つめていたが、突然オズワルドの方を向いたかと思うと不満げな言葉を漏らした。
「その娘が次期当主になれるほど優れているようには見えないが」
「そう思っていらっしゃるのなら、それは大きな間違いです」
「……何?」
王は怪訝な顔でオズワルドを見た。
そんな王に、彼はハッキリと告げた。
「リデルは賢い子です」
「それを私の前で証明出来るのか」
「もちろんです」
彼は負けじと王に言い返した。
(ちょ、ちょっと待ってよ、お父様)
このときばかりは父を恨んだ。
「では娘に聞こう。お前は公爵家の当主になって何がしたい?」
「えッ……」
王からの突然の質問にリデルは困惑した。
(な、何その質問……急……)
当主になって何がしたいか、そんなことは考えたことが無かった。
考えた末に、リデルが出した答えは――
「それは――」
「んん……」
早朝リデルはベッドから起き上がり、着替えを始めた。
もうすぐオズワルドとシルフィーラの二人と朝食を摂る時間である。
「よし!準備完了!」
着替えを終えたリデルは部屋の外に出た。
彼女が向かっているのはもちろん、父と母の待つ食堂だ。
あれから本当に色々なことがあった。
まず、マリナとクララ、そしてその母親たちは公爵家を追放された。
マリナの頼みの綱であったヴァンフリード殿下は罪を犯した彼女を完全に見捨てたようだ。
しかし、シルフィーラが彼女たちに最後の慈悲として市井に下りても当分は暮らせていけるだけの金銭を渡したそうだ。
オズワルドはそんな妻の行動を理解出来ないというような顔をしていたものの、あえて止めるようなことはしなかった。
ライアスは身分剥奪の上に国外追放となった。
何故国外追放まで加えられたのかというと、シルフィーラの身を案じたオズワルドが国王陛下に直々に頼み込んだらしい。
彼は二度とヴォルシュタイン王国の土を踏めなくなったようである。
もちろん彼の悪事に加担したシャティ・リベリス嬢も無事ではいられなかった。
父親であるリベリス侯爵により勘当され、平民となったそうだ。
そして、先代公爵夫人エリザベータは領地に軟禁という形でこの一件は終わりを迎えた。
オズワルドの話によるとどこへ行こうにも見張りの騎士がついて来るため、もう二度と勝手な行動は出来ないだろうとのことだ。
「あ……」
食堂への道を歩いていたリデルは、何かを思い出したかのように立ち止まった。
そして突然、くるりと方向転換をすると来た道を急いで戻り始めた。
リデルがやって来たのは、まだ公爵邸に来て日が浅かった頃にシルフィーラと共に訪れた場所だった。
歴代公爵家の肖像画が飾られている廊下。
「……」
リデルはベルクォーツ公爵家の長い歴史を表しているこの廊下をゆっくりと歩いた。
そして、一番新しく飾られた画の前で足を止めた。
絵の中にいたのはオズワルド、シルフィーラ、そしてリデルの三人だった。
少し前に描いてもらった三人の肖像画である。
その絵が完成してからというもの、リデルは毎日のようにここに足を運んでいた。
三人が本当の意味で家族になったのだと、この絵が表してくれているようで。
「……」
そしてその隣には、オズワルドの父――先代公爵の肖像画が飾られていた。
そのすぐ傍には絵の中で優しく微笑むオズワルドもいた。
こうして見てみると本当に仲の良い親子のようだ。
(お祖父様……)
リデルは父からの話でしか聞いたことのない祖父の肖像画の前で、手を合わせた。
――どうか、天国で幸せに暮らしていますように。
リデルは心の中でそう願って、ようやく歩みを進めた。
そして、今度こそ家族の待つ食堂へと向かった。
足取りが羽根のように軽い。
「お父様、お義母様!おはようございます!」
リデルは大きな声で中で待っている父と母に挨拶をしながら食堂の扉を開けた。
「リデル、おはよう」
「今日はいつもより遅かったな。寝坊したのか?」
食堂に入った途端、シルフィーラとオズワルドは笑顔でリデルを出迎えた。
この三人で食事をするのは、正直今でもまだ慣れない。
こんなにも幸せな日が訪れるとは、全く予想していなかったことだ。
「お父様、お義母様、今日は天気が良いからお庭でお茶しましょうよ!」
「あら、それは良いわね」
「お前、だんだんシルフィーラに似てきたな」
ベルクォーツ公爵家の食堂に三人の楽しそうな笑い声が響いた。
少し前までギクシャクしていたのが嘘のようである。
「お義母様、それでね……」
「まあ、そんなことがあったのね」
楽しそうに会話をするリデルとシルフィーラを、オズワルドは終始優しい瞳で見つめていた。
しかし食事の途中、ふと何かを思いついたかのように彼がリデルに話しかけた。
「そうだ、リデル」
「はい、お父様」
「近いうちに国王陛下に会うことになるだろう」
「え、私がですか?」
「ああ、そうだ」
ベルクォーツ公爵家の後継者はリデルだともうほとんど決まったようなものである。
これからは次期当主として社交の場に出ることも増えるだろう。
しかし、リデルはまだ一度もそのような経験は無いし、国王とも会ったことは無い。
(だ、大丈夫なのかな……)
「正式な後継者となれば、この先会うことも増えてくるだろう。今のうちに慣れておいた方がいい」
「その通りね」
「……」
ヴォルシュタイン王国の最高権力者に会うとなって、リデルの気持ちは分かりやすく沈んだ。
「リデル、不安かしら?」
「お義母様……」
「きっと大丈夫よ。そんなに不安にならないで。貴方は誰よりも優秀な子なんだから」
シルフィーラの安心させるような優しい笑みに、リデルの心はすぐに落ち着きを取り戻した。
***
そして、その日はリデルが思ったよりも早くやって来た。
「国王陛下にご挨拶申し上げます」
「――顔を上げろ」
その声でオズワルドたちが顔を上げた。
リデルは今、人生で初めて感じるほどの緊張感を味わっていた。
生まれて初めて父親を見たときや、先代公爵夫人であるエリザベータに会ったときとは比べ物にならないほどの。
隣には正装姿のオズワルドとシルフィーラが並んで立っている。
リデルたちが今いるのはヴォルシュタイン王城にある謁見の間だ。
何でも王がリデルに興味を抱いたらしく、次に登城するときは是非ご家族でと遠回しに言われたようだ。
「よく来たな、ベルクォーツ公爵」
「お久しぶりでございます、陛下」
リデルは目の前の王をじっと見つめた。
(この人が……ヴォルシュタイン王国の国王陛下……)
ヴォルシュタイン王国のトップである国王は、頬杖をつきながら玉座に座ってリデルたちを見下ろしていた。
一言で言えば怖いおじさんである。
「ベルクォーツ公爵夫人も元気そうで良かった」
「ありがとうございます、陛下」
王の言葉にシルフィーラが軽く頭を下げた。
そして次に、王の視線は二人の間にいたリデルに向けられた。
獣のような鋭い視線に、リデルは思わず固まってしまった。
そんな娘を見たシルフィーラがツンツンとつついた。
「リデル、ご挨拶を」
「あ、は、はい……」
そこでリデルはようやく自分が犯した失態に気が付いた。
「お初にお目にかかります。リデル・ベルクォーツと申します」
リデルは王の前で以前よりもかなり上達したカーテシーを披露した。
王の後ろに控えていた宰相が、まだ幼いにもかかわらず洗練されたカーテシーを見て感心したかのようにほうっと息を漏らした。
しかし、肝心の王はそれを見ても黙ったままである。
それどころか、不機嫌そうな顔をしている。
「――公爵」
「はい、陛下」
「まさかとは思うが、そこにいる小娘をベルクォーツ公爵家の次期当主にするつもりではあるまいな?」
リデルの肩がビクリとなった。
そう簡単に認められるとは思っていなかったが、予想以上に厳しい言葉である。
「そのまさかですよ、陛下。リデルは公爵家のたった一人の後継者です」
「ほう……」
小娘という言葉が気に食わなかったのか、オズワルドは眉をピクリと上げた。
そんな彼を見て、ヴォルシュタイン王が面白そうに口の端を上げた。
「……」
再び王の視線がリデルを捉えた。
その冷たい瞳に恐ろしくなったが、ここで目を逸らしてはいけないと思い、負けじと王を見つめ返した。
「……」
王は顎に手を当てながらじっとリデルを見つめていたが、突然オズワルドの方を向いたかと思うと不満げな言葉を漏らした。
「その娘が次期当主になれるほど優れているようには見えないが」
「そう思っていらっしゃるのなら、それは大きな間違いです」
「……何?」
王は怪訝な顔でオズワルドを見た。
そんな王に、彼はハッキリと告げた。
「リデルは賢い子です」
「それを私の前で証明出来るのか」
「もちろんです」
彼は負けじと王に言い返した。
(ちょ、ちょっと待ってよ、お父様)
このときばかりは父を恨んだ。
「では娘に聞こう。お前は公爵家の当主になって何がしたい?」
「えッ……」
王からの突然の質問にリデルは困惑した。
(な、何その質問……急……)
当主になって何がしたいか、そんなことは考えたことが無かった。
考えた末に、リデルが出した答えは――
「それは――」
232
あなたにおすすめの小説
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
【完結】断頭台で処刑された悪役王妃の生き直し
有栖多于佳
恋愛
近代ヨーロッパの、ようなある大陸のある帝国王女の物語。
30才で断頭台にかけられた王妃が、次の瞬間3才の自分に戻った。
1度目の世界では盲目的に母を立派な女帝だと思っていたが、よくよく思い起こせば、兄妹間で格差をつけて、お気に入りの子だけ依怙贔屓する毒親だと気づいた。
だいたい帝国は男子継承と決まっていたのをねじ曲げて強欲にも女帝になり、初恋の父との恋も成就させた結果、継承戦争起こし帝国は二つに割ってしまう。王配になった父は人の良いだけで頼りなく、全く人を見る目のないので軍の幹部に登用した者は役に立たない。
そんな両親と早い段階で決別し今度こそ幸せな人生を過ごすのだと、決意を胸に生き直すマリアンナ。
史実に良く似た出来事もあるかもしれませんが、この物語はフィクションです。
世界史の人物と同名が出てきますが、別人です。
全くのフィクションですので、歴史考察はありません。
*あくまでも異世界ヒューマンドラマであり、恋愛あり、残業ありの娯楽小説です。
戻る場所がなくなったようなので別人として生きます
しゃーりん
恋愛
医療院で目が覚めて、新聞を見ると自分が死んだ記事が載っていた。
子爵令嬢だったリアンヌは公爵令息ジョーダンから猛アプローチを受け、結婚していた。
しかし、結婚生活は幸せではなかった。嫌がらせを受ける日々。子供に会えない日々。
そしてとうとう攫われ、襲われ、森に捨てられたらしい。
見つかったという遺体が自分に似ていて死んだと思われたのか、別人とわかっていて死んだことにされたのか。
でももう夫の元に戻る必要はない。そのことにホッとした。
リアンヌは別人として新しい人生を生きることにするというお話です。
王命により、婚約破棄されました。
緋田鞠
恋愛
魔王誕生に対抗するため、異界から聖女が召喚された。アストリッドは結婚を翌月に控えていたが、婚約者のオリヴェルが、聖女の指名により独身男性のみが所属する魔王討伐隊の一員に選ばれてしまった。その結果、王命によって二人の婚約が破棄される。運命として受け入れ、世界の安寧を祈るため、修道院に身を寄せて二年。久しぶりに再会したオリヴェルは、以前と変わらず、アストリッドに微笑みかけた。「私は、長年の約束を違えるつもりはないよ」。
妃殿下、私の婚約者から手を引いてくれませんか?
ハートリオ
恋愛
茶髪茶目のポッチャリ令嬢ロサ。
イケメン達を翻弄するも無自覚。
ロサには人に言えない、言いたくない秘密があってイケメンどころではないのだ。
そんなロサ、長年の婚約者が婚約を解消しようとしているらしいと聞かされ…
剣、馬車、ドレスのヨーロッパ風異世界です。
御脱字、申し訳ございません。
1話が長めだと思われるかもしれませんが会話が多いので読みやすいのではないかと思います。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~
ゆうき
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。
そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。
シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。
ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。
それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。
それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。
なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた――
☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆
☆全文字はだいたい14万文字になっています☆
☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆
家族から冷遇されていた過去を持つ家政ギルドの令嬢は、旦那様に人のぬくもりを教えたい~自分に自信のない旦那様は、とても素敵な男性でした~
チカフジ ユキ
恋愛
叔父から使用人のように扱われ、冷遇されていた子爵令嬢シルヴィアは、十五歳の頃家政ギルドのギルド長オリヴィアに助けられる。
そして家政ギルドで様々な事を教えてもらい、二年半で大きく成長した。
ある日、オリヴィアから破格の料金が提示してある依頼書を渡される。
なにやら裏がありそうな値段設定だったが、半年後の成人を迎えるまでにできるだけお金をためたかったシルヴィアは、その依頼を受けることに。
やってきた屋敷は気持ちが憂鬱になるような雰囲気の、古い建物。
シルヴィアが扉をノックすると、出てきたのは長い前髪で目が隠れた、横にも縦にも大きい貴族男性。
彼は肩や背を丸め全身で自分に自信が無いと語っている、引きこもり男性だった。
その姿をみて、自信がなくいつ叱られるかビクビクしていた過去を思い出したシルヴィアは、自分自身と重ねてしまった。
家政ギルドのギルド員として、余計なことは詮索しない、そう思っても気になってしまう。
そんなある日、ある人物から叱責され、酷く傷ついていた雇い主の旦那様に、シルヴィアは言った。
わたしはあなたの側にいます、と。
このお話はお互いの強さや弱さを知りながら、ちょっとずつ立ち直っていく旦那様と、シルヴィアの恋の話。
*** ***
※この話には第五章に少しだけ「ざまぁ」展開が入りますが、味付け程度です。
※設定などいろいろとご都合主義です。
※小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜
まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。
ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。
父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。
それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。
両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。
そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。
そんなお話。
☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。
☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。
☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。
楽しんでいただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる